アララ(4015)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年11月4日(水)~11月10日(火)、上場日は2020年11月19日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,300~1,470円(1単元13~14.7万円)です。公募価格は2020年11月11日(水)に決定。
仮条件は1,330円~1,400円となりました。予想PERは36.2~38.1倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,000〜5,000円(仮条件の上限比+114.3%~+257.1%)
アララは、BtoBtoCを中心としたSaaS型販促ソリューションを展開しています。
SaaS型とは「Software as a Service」の略で、提供者側で稼働しているソフトウエアを、インターネット等のネットワーク経由で、利用者がサービスとして利用する状況を指します。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区南青山2丁目24番15号 青山タワービル別館です。
アララとは
アララのミッションは、「アイディアとテクノロジーで革新的なサービスを提供し、便利で楽しい、みんながハッピーになる社会を創る。」です。
この使命のもと、子供の頃、憧れていた未来の姿、まだ見ぬ未来の姿を想像し、創造し、便利で楽しく、ドキドキ・ワクワクするサービスを提供していくために、アララは事業を展開しています。
主な事業内容
- 独自のハウス電子マネーやポイントを導入したい地域密着のスーパーマーケット等を顧客とした「キャッシュレスサービス事業」
- 一時に大量の電子メールを送付したい航空会社、金融機関、eコマースサイト、地方公共団体等を顧客とした「メッセージングサービス事業」
- 個人情報を適切に管理したい金融機関、情報通信事業者等を顧客とした「データセキュリティサービス事業」
- その他の事業(ARサービス)
ARサービス以外は、顧客との契約が継続する限りにおいて、安定的に収益を獲得できるリカーリングビジネスであることが、収益構造上の特徴となっています。
顧客との価値の共創を通じて、様々なITサービスを生み出し、進化させ、顧客にとって、長期的に使い続けたいサービスとなることが、ミッション達成の近道とアララは考えています。
従業員数は84名、平均年齢は33.3歳、平均勤続年数は3.8年、平均年間給与は559.3万円です。
アララのIPOの諸データ
アララの業績推移
業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年8月 | 2016年8月 | 2017年8月 | 2018年8月 | 2019年8月 | |
売上高 | (千円) | 793,632 | 962,456 | 1,143,734 | 1,027,878 | 1,042,777 |
経常利益 | (千円) | 32,651 | 46,442 | △62,893 | 13,177 | 111,841 |
当期純利益 | (千円) | 19,946 | △4,822 | △81,384 | △113,337 | 114,791 |
資本金 | (千円) | 330,100 | 330,100 | 331,500 | 331,500 | 331,500 |
発行済株式総数 | (株) | 56,573 | 56,573 | 56,853 | 56,853 | 56,853 |
純資産額 | (千円) | 358,612 | 353,789 | 275,205 | 161,867 | 276,658 |
総資産額 | (千円) | 606,678 | 665,348 | 622,202 | 430,482 | 555,554 |
BPS | (円) | 6,338.93 | 6,253.68 | 4,840.64 | 28.47 | 48.66 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 356.41 | △85.25 | △1,433.53 | △19.94 | 20.19 |
自己資本比率 | (%) | 59.1 | 53.2 | 44.2 | 37.6 | 49.8 |
自己資本利益率 | (%) | 6.7 | - | - | - | 52.4 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | 90,000 | 145,973 |
投資CF | (千円) | - | - | - | △50,043 | △63,210 |
財務CF | (千円) | - | - | - | △36,864 | △42,974 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 212,343 | 252,132 |
従業員数 | (人) | 41 | 66 | 78 | 66 | 75 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっており、世界中の株価指数の中で群を抜いたパフォーマンスです。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
アララのIPOの規模は最大で約12.6億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は381,100株、売出株式数は412,000株、オーバーアロットメント(OA)は118,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約15%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は52%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
岩井陽介 | 28.73% | ○ |
Livio(株) | 6.10% | ○ |
ドコモ・イノベーションファンド投資事業組合 | 5.67% | ○ |
大和ベンチャー1号投資事業有限責任組合 | 5.67% | ○ |
(株)デンソーウェーブ | 5.67% | ○ |
EEIクリーンテック投資事業有限責任組合 | 5.67% | ○ |
IWAI GROUP PTE. LTD. | 3.83% | ○ |
寺田倉庫(株) | 3.83% | ○ |
井上浩毅 | 3.64% | ○ |
ビットキャッシュ(株) | 3.10% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アララの事業は、BtoBtoCを中心としたSaaS型販促ソリューションであり、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、国策であるキャッシュレス決済の関連銘柄でもあります。
予想PERは36.2~38.1倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2352 | エイジア | 34.05 | 5.51 | 1.16% |
3923 | ラクス | 145.06 | 75.92 | 0.08% |
3960 | バリューデザイン | 93.09 | 5.57 | 0.00% |
4449 | ギフティ | 143.14 | 21.40 | 0.00% |
6172 | メタップス | 赤字 | 2.47 | 0.00% |
6701 | 日本電気 | 17.07 | 1.60 | 1.42% |
6702 | 富士通 | 16.70 | 2.22 | 1.45% |
9449 | GMOインターネット | 35.61 | 6.50 | 0.90% |
9600 | アイネット | 14.34 | 1.56 | 3.07% |
約12.6億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、大和証券、SBI証券、楽天証券、みずほ証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 674,400 | 85.03% |
大和証券 | 39,600 | 4.99% |
SBI証券 | 39,600 | 4.99% |
楽天証券 | 15,800 | 1.99% |
みずほ証券 | 15,800 | 1.99% |
松井証券 | 7,900 | 1.00% |
アララのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)