ビューカードというJR東日本グループのクレジットカードがあります。
多種多様なタイプがあり、魅力的なカードが揃っているので、2枚持ち・3枚持ちといった複数持ちしたい方もいらっしゃるでしょう。
クレジットカードの中には保有できるのは1枚のみで複数枚持ちは不可という縛りがあるタイプも存在しています。
しかし、ビューカードについては複数枚持ちは可能であり、4枚でも5枚でも6枚でも7枚でも保有することが可能です。
目次
複数枚のビューカードを保有可能
ビューカードは2枚持ち・3枚持ちが可能なので、ニーズに応じて多様なクレジットカードを複数枚持ちすることが可能です。
- ビックカメラSuicaカード:一般加盟店で1%還元・年1回の利用で年会費無料
- JRE CARD:JRE CARD特約店(アトレ等の駅ナカ・駅ビル店舗)で3.5%還元
- ルミネカード:ルミネでいつでも5%OFF
- ビューカード ゴールド:東京駅のラウンジ・年間利用額に応じたボーナス
- JALカードSuica:SuicaチャージでJALマイルを獲得可能
- JALカードSuica CLUB-Aゴールドカード:SuicaチャージでJALマイル・ビューカード ゴールドの特典
※ポイント付与およびサービスの詳細はビューカードホームページ、モバイルSuica、JRE POINT・えきねっとWEBサイトをご確認ください。
複数枚持ちの場合の利用可能枠(利用限度額)は、保有しているビューカードのうち、最も高額なカード利用可能枠が適用されるのが原則です。
当該カードの利用限度額だけではなく、複数カードの利用総計額が超えない範囲内で利用することが可能です。
例えばJRE CARDの利用限度額が50万円、ルミネカードの利用限度額が60万円の場合、2枚合わせて60万円まで利用できます。
JRE CARDで20万円使っている場合、ルミネカードで利用できるのは60万円-20万円の40万円となります。
ただし、JRE CARDで使えるのは最高50万円で、60万円とはなりません。また、一部ビューカードは利用可能枠が共通化されないケースもあります。
2枚目・3枚目のビューカードに申し込んだ場合の審査基準
ビューカードを2枚持ちする場合、審査が厳しくなるか否かは重要な論点の一つです。
この点、ビューカードで支払い遅延がリアルタイムで生じている場合は、ほぼ確実に審査落ちします。
過去に支払い遅延を頻発していたようなケースでは、現時点では遅延がなくても審査に悪影響が及びます。
しかし、既存のビューカードを遅延なくしっかりと利用していた場合、その信用があるので2枚目・3枚目の審査はスムーズに通過する可能性がアップします。
実際に私は4種類のビューカードを同時保有した経験がありますが、一度たりとも審査落ちした事はありません。
安定的な収入があり、勤続年数が長いほどビューカードの審査に有利です。逆に収入が不安定で勤続年数が短いほど不利です。
女性のフリーランスやトレーダーの場合、職業を「家事手伝い」と書いて年収を記載するとクレジットカードの審査に通ったという例があります。
居住している家が、持ち家であると審査にプラス材料。家族の持ち家でもやや有利です。
これまで他のクレジットカードやカードローン、消費者金融、信販、リース、携帯電話の機種の分割料金等で遅延・滞納・延滞があった場合は、審査が厳しくなります。
遅延・滞納・延滞については、信用情報機関(CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター)で管理されており、「CRIN」というシステムで事故情報が共有されています。
ビューカードを作成する際は、カード発行業務を受託している三菱UFJニコスはこれらの信用情報機関を利用して審査します。
過去2年以内に延滞したり、過去5年以内に自己破産したなどの金融事故情報がある場合は、審査は厳しくなります。
支払いが遅れてもすぐに記載されるわけではなく、遅延後にカード会社から通知される期限内に支払えば問題ありません。
2年や5年の期間を過ぎると記載は消滅するため、過去に事故がある場合は、この期間を過ぎるまで待つとビューカードを作れるようになる可能性があります。
消費者金融の利用履歴があっても返済が完了していたら審査を通過します。私は投資関連で資金繰りが綱渡りになることがあり、時折カードローンを利用します。
アコムの利用履歴がある状態でも、ビューカードの審査に通りました。以下はCICに登録されている私の信用情報です。
たとえ消費者金融の利用履歴があったとしても、迅速に返済して残債額が0円であれば、問題なく審査は通過します。
審査において現在の借入金額は重要です。借入金額が年収を超えている場合は確実に審査が通りません。
また、キャッシング枠は「年収の3分の1-借入金額」が上限となります。借入金額が多い場合は、キャッシング枠の審査に通らない可能性が増してきます。
カードの申込書に記載している項目は基本的には全て審査の内容となっており、スコアリング方式で加点していき、一定水準に達しない場合に原則として審査落ちとする方式が基本です。
JRE POINTは自動的に合算
ビューカードを2枚持ちしている場合、貯まるJRE POINTは自動的に合算されるので、ポイントを無駄なく効率的に貯めて使うことができます。
ポイント共通化や移行の手続きは不要であり、無条件で利用することが可能です。
ビューカードで貯まるJRE POINTの有効期限は最後にポイントを獲得してから2年間なので、日常的にビューカードでカードショッピングやSuicaチャージしていれば有効期限は実質無期限と評価できます。
オートチャージを設定してれば、年1回くらいは発動するという方が大多数でしょう。

インターネットサービス「VIEW's NET」のポイント照会や利用代金明細書では、すべてのビューカードで貯めたポイントを合算した合計ポイント数が表示されています。
JRE POINTは「JRE POINT WEBサイト」でも確認できます(利用ガイド)。
また、ビューカードのクレジット決済で貯めたポイントの他、「JRE POINTカードの提示で貯まるポイント」、「登録したSuicaで貯まるポイント」を持っている場合、JRE POINT WEBサイトで1つにまとめられます。
おすすめの組み合わせ
ビューカード2枚持ちでおすすめの組み合わせは、以下のとおりです。
JRE CARD+ルミネカード
アトレ等のJRE CARD優待店、ルミネの両方をよく使う方で、ルミネでの利用額が年53,000円(税込)を超える方の場合、JRE CARDだけではなくルミネカードも保有するとよりお得です。
年4回ほどのルミネカード10%OFFセール開催時のみ使う場合、約15,000円の利用でOKとなります。
ルミネでJRE CARDは約3.5%還元、ルミネカードは5%OFFに加えて0.5%のJRE POINT還元なので、ルミネカードの分の年会費がかかってもお得です。
どちらもお得な入会キャンペーンが魅力的です。


JALカード+ JRE CARD or ルミネカード
JALマイラーの場合、メインカードとしてはJALマイルが最大1%で貯まるJALカードSuicaがおすすめです。
ただし、JR東日本グループの商業施設をよく使う方の場合、JALカードに加えて特別な特典があるビューカードを2枚持ちするのが選択肢となります。
- アトレ等のJRE CARD優待店をよく使う→JRE CARDの評判
- ルミネをよく使う→いつでも5%OFF・年4回10%OFFのルミネカードの評判
JRE CARD 優待店をよく使う場合はJRE CARD、ルミネならルミネカードがお得です。

1枚のみならビックカメラSuicaカードがおすすめ
「ビューカードは1枚しか保有したくない」という方には、ビックカメラSuicaカードがおすすめです。
年1回の利用で年会費が無料となり、一般加盟店では1%、Suicaチャージは1.5%と高還元です。
各種Suicaへのチャージで貯まるJRE POINTは1ポイント単位でSuicaチャージに使えるので、おサイフケータイ、Apple Pay対応端末をお持ちの方なら、東日本に住んでいなくてもおすすめです。
クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、ビックカメラSuicaカードがSuicaチャージにおすすめとおっしゃっていました。

クレジットカードのレジェンドがプライベートでも保有するのがビックカメラSuicaカードです!

実際に利用したところ、Suicaチャージに八面六臂の活躍を見せてくれました。

お得な入会キャンペーンも開催されています。

その他のビューカードでは、アトレ等のJRE CARD優待店・ルミネを使うなら3.5%還元のJRE CARD、そうでなければボーナスポイントのビューカード スタンダードが魅力的です。
ビックカメラSuicaカードは、Suicaチャージが1.5%還元と日本最高峰で、一般加盟店でも1%還元となり、かつ年会費無料で維持できます。
活用すると家計改善に大活躍してくれるクレジットカードであり、大量のポイントが得られるお得な入会キャンペーンも魅力的です。
その他のビューカードでは、アトレ等のJRE CARD優待店・ルミネを使うなら3.5%還元のJRE CARD、そうでなければボーナスポイントのビューカード スタンダードが魅力的です。
まとめ
ビューカードは2枚持ち・3枚持ちが可能なので、ニーズに応じて多様なクレジットカードを複数枚持ちすることが可能です。
カード名 | 年会費(税抜) | 一般加盟店 | Suicaチャージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
ビックカメラSuicaカード | 477円 (年1度の利用で無料) | 1.0% | 1.5% | ビックカメラでSuica払いならポイント二重取り |
ビューカード スタンダード | 477円 | 0.5% | 1.5% | ボーナスポイント。家族カードあり |
JRE CARD | 477円 | 0.5% | 1.5% | アトレ等のJRE CARD優待店で約3.5%還元 |
ルミネカード | 953円 | 0.5% | 1.5% | ルミネで5-10%OFF |
ビューカード ゴールド | 10,000円 | 0.5% | 1.5% | 年1回のプレゼント・東京駅ラウンジ等の特典 |
大人の休日倶楽部ミドルカード | 2,386円 | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線5%OFF等 |
大人の休日倶楽部 ジパングカード | 3,968円 (夫婦会員6,780円) | 0.5% | 1.5% | 大人の休日倶楽部パス、JR東日本線・JR北海道線30%OFF等 |
JALカードSuica | 2,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JRE POINTをJALマイルに移行可 JALカード特約店は2倍 |
JALカードSuica CLUB-Aカード | 10,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | JAL CLUB-Aカード特典 |
JALカードSuica CLUB-A ゴールドカード | 19,000円 | 0.5-2% | 0.5-1% (マイル) | ビューカード ゴールド特典 JAL CLUB-Aカード特典 |
ビューカード スタンダード(リボ) | 無料 | 0.5% | 1.5% | リボ払い専用カード |
複数枚のビューカードを持っていたとしても、一つのアカウントに自動的に集約されるので、ポイントは無駄なく効率的に貯められます。
Suicaチャージ、各種商品券など便利な使い道が多数あります。
名前 | ポイント数 | 価格 | 還元率 | 還元率 (3倍) |
---|---|---|---|---|
JRE POINT特典チケット (※例:新宿-八王子) | 460~ | 650~ | 0.71%~ | 2.12%~ |
JRE POINTアップグレード (※例:東京-高崎) | 1,500~ | 1,980~ | 0.66%~ | 1.98%~ |
(JRE POINT用) Suicaグリーン券 | 400 | 1,000 | 1.25% | 3.75% |
ルミネ商品券 | 2,000 | 2,000 | 0.50% | 1.50% |
24,400 | 30,000 | 0.61% | 1.84% | |
びゅう商品券 | 1,420 | 1,000 | 0.35% | 1.06% |
30,420 | 30,000 | 0.49% | 1.48% | |
鉄道博物館入館引換券 (大人1名分) | 1,330 | 1,330 | 0.50% | 1.50% |
メトロポリタンホテル利用券 | 1,750 | 2,000 | 0.57% | 1.71% |
リラクゼ利用券 | 1,950 | 2,000 | 0.51% | 1.54% |
ジェクサー1日利用券 | 2,100 | 3,000 | 0.71% | 2.14% |
ホテルニューグランド利用券 | 2,550 | 3,000 | 0.59% | 1.76% |
東京ステーションホテル利用券 | 4,700 | 5,000 | 0.53% | 1.60% |
美味しいお米カード | 750 | 550 | 0.36% | 1.10% |
全国お取り寄せスイーツカード | 3,350 | 3,500 | 0.52% | 1.57% |
東北応援うめぇどカード | 4,750 | 5,000 | 0.53% | 1.58% |
お取り寄せグルメカード | 5,000 | 5,250 | 0.53% | 1.58% |
還元率は小数点以下四捨五入。還元率(3倍)は、Suicaへのチャージ・きっぷ・定期券購入等の「VIEWプラス」対象商品
ルミネ商品券、びゅう商品券は手数料込みで必要ポイントが設定されているので、一度に多額のポイントを交換した方がお得です。
ここでは代表例として、普通列車グリーン車利用券は、平日の51km以上(事前料金・1,000円)にもとづいています。
ネットで特急・新幹線を予約できるJRE POINT特典チケット、普通車→グリーン車やグランクラスのJRE POINTアップグレードは、路線・きっぷの種類によって価値が変動します(一覧)。
その他、オリジナルのSuicaペンギングッズ、飲食物、鉄道関連グッズなど多種多様な商品と交換可能(一覧)。ただし、交換レートはSuicaチャージよりは悪くなります。
中にはSuicaグリーン券、JR東日本グループのホテル利用券など、1ポイント1円超になる使い方も存在しています。
