上場!バルテス(4442)のIPOの初値予想

更新日: IPO

バルテス

バルテス(4442)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年5月14日(火)~5月20日(月)、上場日は2019年5月30日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は540円(1単元5.4万円)です。公募価格は5月21日(火)に決まります。

仮条件は600円~660円と窓を開けて上振れました。予想PERは25.9~28.5倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

1,300〜1,600円(想定価格比+97.0%~+142.4%)

直前初値予想は以下の通りです。

1,500円(公開価格比+127.3%)

バルテスは「品質向上のトータルサポート企業」を経営方針に掲げ、ソフトウェアの品質に関わるサービスを展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツです。本社所在地は大阪市西区阿波座1-3-15
JEI西本町ビル8Fです。

バルテスとは

ソフトウェアの進化は、今後益々社会を便利にする一方、品質面での問題、不具合等が生じた際の社会に与える影響は大きくなり、品質の重要性は増すものと考えられます。

バルテスはこうした変化を積極的に捉え、提供サービスを通じて、豊かで安全なICT(Information and Communication Technology(情報通信技術))社会の実現へ貢献していく事を目指しています。

従業員数は226名、平均年齢は33.3歳、平均勤続年数は3.7年、平均年間給与は494.3万円です。

ソフトウェアテストサービス事業

製造業やソフトウェアベンダー対して、ソフトウェアの不具合により顕在化するリスクを回避するため、第三者の中立的立場でソフトウェアテストを提供しています。

開発工程における品質計画の立案、開発プロセスの改善、ソフトウェアの不具合を発見、または重大な不具合が発生していない事を確認する為のテスト設計、テストケースの作成、テスト実施及びテストサマリレポートの作成までを実施しています。

対象とするサービス提供領域は、組込系(AV機器や家電、産業機器等)をはじめ、PCアプリケーションや業務系システム及びWebアプリケーションなど幅広いものとなっています。

テスト対象の点においても、予定した動作が正確に作動するか否かの機能性に限定せず、ソフトウェアの脆弱性発見など様々なニーズに対応したものとなっています。

例えば実運用を想定したユーザー数からのアクセスや、営業活動継続によるデータ量の蓄積など、継続性、耐久性の面、またソフトウェアの不具合により個人情報流失の可能性などを発見します。

Web/モバイルアプリ開発サービス事業

バルテスの連結子会社であるバルテス・モバイルテクノロジー株式会社では、Webアプリ及びモバイルアプリ開発、Webアプリ・モバイルアプリのセキュリティ診断(脆弱性診断)を提供しています。

Web/モバイルアプリ開発では、企画から、要件定義、開発、デザイン、リリース、運用までワンストップで提供が可能であり、またソフトウェアの品質向上をグループ経営方針としています。

バルテスによるソフトウェアテスト、セキュリティサービスチームからの教育によるセキュアコーディングなどのソフトウェア開発サービスを提供しています。

またセキュリティ診断サービスでは、熟練した技術者の診断ノウハウを可能な限り手順化していますので、潜在的な脆弱性が発見でき、安全性の調査を実施しています。

オフショアサービス事業

バルテスの連結子会社であるVALTES Advanced Technology,Inc.では、グループ会社とのノウハウの共有により、製造業やソフトウェアベンダーを営む顧客に対して、ソフトウェアテストサービスとソフトウェア開発サービスを提供しています。

VALTES Advanced Technology,Inc.は主にフィリピンで事業展開しており、現地の安価で豊富な労働力を背景に、バルテスの教育コンテンツを受講した現地のエンジニアが主に在比日系企業に向けてサービスを実施しています。


バルテスのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、テストエンジニアの採用費、基幹システム投資、テストセンター増設、借入金の返済に充当する予定です。

バルテスの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

バルテスの業績推移

営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は赤字であり、自己資本比率は30.1%です。主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第13期 第14期
決算年月 平成29年3月 平成30年3月
売上高 (千円) 2,293,913 2,457,347
経常利益 (千円) 102,761 33,974
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 38,476 △2,519
包括利益 (千円) 39,004 △809
純資産額 (千円) 268,456 267,647
総資産額 (千円) 903,760 890,148
1株当たり純資産額 (円) 45.5 45.36
1株当たり当期純利益 (円) 6.52 △0.43
自己資本比率 (%) 29.7 30.1
自己資本利益率 (%) 15.5
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 95,504 △2,055
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) 42,164 △41,649
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △102,589 △11,533
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 225,899 169,862
従業員数 (人) 210 232

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第10期 第11期 第12期 第13期 第14期
決算年月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 平成30年3月
売上高 (千円) 1,593,150 1,762,576 1,879,456 2,111,307 2,137,592
経常利益 (千円) 71,273 108,310 117,822 102,828 △2,132
当期純利益 (千円) 47,568 △23,819 44,106 12,138 △988
資本金 (千円) 90,000 90,000 90,000 90,000 90,000
発行済株式総数 (株) 71,500 71,500 71,500 7,150,000 7,150,000
純資産額 (千円) 243,454 213,833 257,619 269,328 268,339
総資産額 (千円) 644,874 799,149 879,215 898,675 819,343
BPS (円) 4,126 3,624 4,366 45.65 45.48
1株配当 (円) 100
EPS (円) 806.25 △403.71 747.58 2.06 △0.17
自己資本比率 (%) 37.8 26.7 29.3 30 32.8
自己資本利益率 (%) 21.6 18.7 4.6
株価収益率 (倍)
配当性向 (%) 12.4
従業員数 (人) 130 143 140 152 171

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2019年1月21日~2019年4月18日)
(※マネックス証券より)

上場規模

バルテスのIPOの規模は最大で約6.5億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は843,000株、売出株式数は203,500株、オーバーアロットメント(OA)は156,900株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約17%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は19%です。

売出人であり貸株人である田中真史、売出人である大薗雅嗣並びに株主である西村祐一、及び社員持株会には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、株主であるHC8号投資事業有限責任組合、野村證券株式会社、SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合、SBIベンチャー企業成長支援4号投資事業有限責任組合、SBIベンチャー企業成長支援2号投資事業有限責任組合、株式会社三菱UFJ銀行、紀陽リース・キャピタル株式会社、ハクバ写真産業株式会社及びSBIベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

株主名 保有割合 ロックアップ
田中真史 67.89%
バルテス社員持株会 11.56%
HC8号投資事業有限責任組合 4.19%
野村證券株式会社 2.51%
西村祐一 2.01%
大薗雅嗣 2.01%
SBIベンチャー企業成長支援3号投資事業有限責任組合 1.93%
SBIベンチャー企業成長支援4号投資事業有限責任組合 1.40%
SBIベンチャー企業成長支援2号投資事業有限責任組合 1.00%
株式会社三菱UFJ銀行 0.84%

初値予想

バルテスの事業はソフトウェアの品質に関わるサービス(ソフトウェアテスト・Web/モバイルアプリ開発)ということで、IPOにおける業種の人気度はやや高めです。

新規性はないものの、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

予想PERは25.9~28.5倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3657 ポールトゥウィン・ピットクル 18.63 3.01 1.19%
3676 デジタルハーツHLDGS 17.91 6.32 1.04%
3697 SHIFT 100.81 33.12 0.00%
9719 SCSK 20.33 2.75 1.93%

約6.5億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。

空白期を経てのIPOとなり、かつ令和初IPOでご祝儀相場となる可能性がある点はプラス材料です。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事はSBI証券です。その他は、野村證券、藍澤證券、岩井コスモ証券、エイチ・エス證券、SMBC日興証券、エース証券、極東証券、東洋証券、ひろぎんウツミ屋証券、丸三証券、むさし証券、楽天証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SBI証券 889,000 84.95%
野村証券 42,000 4.01%
藍沢証券 10,500 1.00%
岩井コスモ証券 10,500 1.00%
エイチ・エス証券 10,500 1.00%
SMBC日興証券 10,500 1.00%
エース証券 10,500 1.00%
極東証券 10,500 1.00%
東洋証券 10,500 1.00%
ひろぎん証券 10,500 1.00%
丸三証券 10,500 1.00%
むさし証券 10,500 1.00%
楽天証券 10,500 1.00%

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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