グローバルインフォメーション(4171)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月7日(月)~12月11日(金)、上場日は2020年12月24日(木)です。
新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は1,200円(1単元12.0万円)です。公募価格は2020年12月14日(月)に決定。
仮条件は1,110円~1,210円と上限が上振れました。予想PERは13.8~15.0倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,300〜3,000円(仮条件の上限比+90.1%~+147.9%)
グローバルインフォメーションは市場調査レポート事業、年間情報サービス事業、委託調査事業及び国際会議・展示会事業を展開しています。
監査法人は永和監査法人で、本社所在地は川崎市麻生区万福寺 1-2-3 アーシスビル 7階です。
グローバルインフォメーションとは
グローバルインフォメーションは、海外の調査出版会社と提携し、世界の市場、技術動向に関する英文の調査レポート等の情報商品を国内外の製造業、シンクタンク等のお客様に提供してきました。
インターネット検索により様々な情報が無料かつ即時に手に入るようになった現代においては、真に有用な情報を見定め、活用することは次第に難しくなってきているとも言えます。
このような環境のもと、グローバルインフォメーションは、これまで25年以上に亘って培った知識や経験により選別し、販売契約を締結した調査出版会社及び会議等主催者の商品情報をWEBサイト上に集約し、市場・技術動向情報商品のプラットフォームとして提供しています。
各商品の概要等の情報を原版の英語のほかに、日本語、韓国語、中国語の各ローカル言語に翻訳して紹介することで、アジア地域を中心とした顧客に多く活用されています。
グローバルインフォメーションは、上記の経営理念を実現するために、商品面においては、医薬品、通信・IT、エネルギー、半導体、環境等の幅広い産業カテゴリーに対応すべく、欧米・アジアをはじめとする世界各国の調査出版会社との提携拡大に注力し、現在では300社を超える調査出版会社及び会議等主催者と販売契約を締結するに至っています。
グローバルインフォメーションの日本語版WEBサイトに掲載される市場調査レポート数は9万点を超え、ニッチ化する顧客のニーズに対応するため、特定の産業分野に偏ることなく、幅広い産業分野に関わる情報商品を取り揃えています。
一方、販売面においては、米国、韓国、台湾、シンガポール、ベルギーに支店を展開し、サービスのボーダレス化を実現し、顧客満足度の向上に向けた施策を積極的に推し進めています。
従業員数は45名、平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は10.6年、平均年間給与は585.8万円です。
グローバルインフォメーションのIPOの諸データ
グローバルインフォメーションの業績推移
業績面では売上高は減収、純利益・経常利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第21期 | 第22期 | 第23期 | 第24期 | 第25期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年12月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (千円) | 1,815,694 | 1,951,219 | 2,218,574 | 2,363,832 | 2,309,627 |
経常利益 | (千円) | 124,581 | 246,786 | 344,086 | 321,376 | 342,528 |
当期純利益 | (千円) | 63,143 | 164,397 | 250,528 | 219,606 | 229,138 |
資本金 | (千円) | 21,500 | 21,500 | 21,500 | 21,500 | 21,500 |
発行済株式総数 | (株) | 2,500 | 2,500 | 2,500 | 250,000 | 2,500,000 |
純資産額 | (千円) | 290,356 | 452,859 | 696,513 | 790,606 | 998,872 |
総資産額 | (千円) | 1,063,144 | 1,303,822 | 1,538,182 | 1,495,338 | 1,732,474 |
BPS | (円) | 116,143 | 181,144 | 278,605 | 316.06 | 399.37 |
1株配当 | (円) | - | - | 50,000 | 100 | 16 |
EPS | (円) | 25,257 | 65,759 | 100,211 | 87.84 | 91.66 |
自己資本比率 | (%) | 27.3 | 34.7 | 45.3 | 52.8 | 57.6 |
自己資本利益率 | (%) | 24.4 | 44.2 | 43.6 | 29.5 | 25.6 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | 49.9 | 11.4 | 17.5 |
営業CF | (千円) | - | - | - | 218,715 | 281,649 |
投資CF | (千円) | - | - | - | 49,897 | 137,818 |
財務CF | (千円) | - | - | - | △203,186 | △79,270 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 921,303 | 1,243,776 |
従業員数 | (名) | 43 | 43 | 47 | 49 | 51 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
JASDAQ指数は美しい右肩上がりとなっています。このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
グローバルインフォメーションのIPOの規模は最大で約6.9億円であり、JASDAQスタンダードとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は125,000株、売出株式数は375,000株、オーバーアロットメント(OA)は75,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約22%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は75%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
小野悟 | 41.62% | ◯ |
小野優子 | 27.14% | ◯ |
田野聡美 | 5.43% | ◯ |
樋口めぐ美 | 5.43% | ◯ |
(株)いちとせ | 5.43% | ◯ |
(株)エルワイアール | 5.43% | ◯ |
樋口荘祐 | 5.43% | ◯ |
杜山悦郎 | 1.77% | ◯ |
栗崎俊紀 | 0.36% | ◯ |
常岡理恵 | 0.29% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
グローバルインフォメーションの事業は市場調査レポート事業、年間情報サービス事業、委託調査事業及び国際会議・展示会事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高くありません。
東京通信との2社同時上場であり、過密日程のIPOである点はマイナス要素です。
予想PERは13.8~15.0倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2433 | 博報堂DYHLDGS | 45.28 | 1.97 | 1.90% |
2483 | 翻訳センター | 133.77 | 0.91 | 1.66% |
3636 | 三菱総合研究所 | 12.89 | 1.26 | 2.62% |
3901 | マークラインズ | 50.81 | 13.53 | 0.80% |
4307 | 野村総合研究所 | 34.88 | 6.96 | 0.98% |
4326 | インテージホールディングス | 18.85 | 1.47 | 2.31% |
約6.9億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしても小型です。上位株主にVCがなく、万遍なくロックアップがかかっています。
JASDAQスタンダードの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- アースインフィニティ:+428.4%
- まぐまぐ:+319.8%
- ゼネテック:-4.7%
- アミファ:+37.9%
- あさくま:+46.7%
- エヌ・シー・エヌ:+51.8%
- 田中建設工業:+7.1%
- ツクイスタッフ:+53.2%
- グッドライフカンパニー:+21.9%
- アクセスグループ・ホールディングス:+161.2%
- ディ・アイ・システム:+157.8%
- ブロードバンドセキュリティ:+166.8%
- マリオン:+59.7%
- 香陵住販:+15.9%
- SIG:+133.3%
- エヌリンクス:+108.8%
- アズ企画設計:+117.8%
- トレードワークス:+518.2%
- シー・エス・ランバー:+84.1%
- ニーズウェル:+130.5%
- SYSホールディングス:+116.0%
- ディーエムソリューションズ:+184.0%
- No.1:+120.4%
- 安江工務店:+4.0%
- 日本モーゲージサービス:+39.8%
- ノムラシステムコーポレーション:+51.0%
- デュアルタップ:+127.0%
- 富士ソフトサービスビューロ:+13.5%
- プロパティエージェント:+115.0%
- ナガオカ:+40.6%
- デジタル・インフォメーション・テクノロジー:+246.2%
- スマートバリュー:+344.9%
- 三機サービス:+37.1%
- エムケイシステム:+332.0%
- 今村証券:+27.4%
- マークラインズ:+77.3%
- 東武住販:+12.0%
- 白鳩:+46.2%
- サイバーリンクス:+172.9%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はエイチ・エス証券です。その他は、みずほ証券、SBI証券、岡三証券、マネックス証券、松井証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
エイチ・エス証券 | 430,000 | 86.00% |
みずほ証券 | 25,000 | 5.00% |
SBI証券 | 25,000 | 5.00% |
岡三証券 | 5,000 | 1.00% |
マネックス証券 | 5,000 | 1.00% |
松井証券 | 5,000 | 1.00% |
楽天証券 | 5,000 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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グローバルインフォメーションのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)