セブン銀行にはデビットカードがあります。正式名称は「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」です。
セブン銀行のICキャッシュカード、電子マネーnanaco、JCBデビットカードの三位一体型のカードです。
セブン‐イレブンでは還元率1.0%、一般加盟店でも還元率0.5%なのがメリットです。
セブン銀行のデビットカードについて、2025年4月の最新の状況をわかりやすく徹底的に解説します。
目次
セブン銀行のデビットカードは年会費無料
セブン銀行のデビットカードには、国際ブランド(JCB)のデビットカードの機能があります。
カードデザインは、スタンダード、ボノロン、トラディショナルの3種類です。
スタンダードタイプはセブン銀行らしい柄です。おしゃれさはありませんが、色はシルバーで無難に利用できます。
ボノロン絵柄のキャッシュカードは、1枚発行するごとにセブン銀行が100円を拠出し、全国の児童館に絵本を寄贈する、社会貢献型キャッシュカードです。
トラディショナルは黒を基調としてセブンの柄が和風におしゃれに刻まれており、かっこいいカードフェイスです。個人的にはこれが最も好みです。
セブン-イレブンやイトーヨーカドーだけではなく、原則として国内外のJCB加盟店でクレジットカードのように支払うことができます。
インターネットでのカード決済や、海外でのショッピング・海外ATMでも利用可能です。
毎月の保険料の支払い、高速道路等の有料道路の利用料金、飛行機の機内販売、一部電子マネー(楽天Edy等)へのチャージなど、ごく一部に使えないサービスや店舗もあります。
海外でのお買い物も可能です、しかし、利用金額の3.0%の海外事務手数料が発生します。クレジットカードよりも高いので、できる限り海外での利用は避けましょう。
気になる年会費は無料になりました。ライバルのイオン銀行デビットカード(VISA)、楽天銀行デビットカード(JCB)と同様です。
有料だと利用者は激減するでしょうから英断です。せっかく作ったのに利用者が増加しない事態を避けられました。
モバイルnanacoと同様に、nanacoの発行手数料(300円)も無料、キャッシュカード(デビット機能なし)からの切替えも無料と質実剛健な手数料体系です。
nanaco一体型ではないnanaco紐付型のタイプも選べます。nanaco紐付型の場合、nanaco ポイントが付与されるnanacoカード、モバイルnanaco等を別途用意することになります。
クレジットカードやデビットカードに付帯されている電子マネーの発行手数料はかからないことが多いです。セブン銀行 デビット付きキャッシュカードも同様になりました。
セブン銀行デビットカードは、nanacoを無料で作る方法の一つです。

申込可能可能なのは、日本国内に在住していて、セブン銀行の口座を持っている満16歳以上の方となりました。長期出張・留学中などで海外に済んでいる場合はNGです。
イオン銀行のデビットカードは、中学生を除く15歳以上(高校生も可能)となっています。ローソンのおさいふPontaは中学生でも利用可能です。
申込可能可能年齢は、セブン銀行のデビットカードはイオン銀行よりも1歳高くなっています。
ただし、所定の確認は行われます。ブラックリストに載っていたり、暴力団などの反社会組織に属している場合などは、発行できない場合があります。
還元率は最大1.0%!一般加盟店でも0.5%
嬉しいことにセブン銀行 デビット付きキャッシュカードで決済するごとにnanacoポイントが貯まります。セブン&アイグループでは高還元となっています。
ココがおすすめ
セブン‐イレブン、そごう・西武(食品・飲食・専門店を除く)、セブンネットショッピング:1.0%
セブンマイルプログラムを活用すると0.5%相当の還元もあるので、2019年9月1日以降は合計で1.5%還元となります。
これ以外のJCB加盟店では利用金額の0.5%にとどまります。イトーヨーカドーも0.5%のみとなります。
月1回でも利用があると、0.5%~1.0%のポイント還元とは別に毎月1ポイントがもらえます。
前月16日~当月15日利用分に対するポイントが翌月15日に付与されます。
また、セブン銀行を給与振込口座に指定すると、初回のみですが、2万円以上の給与振込で500nanacoポイントを得られます。
残念ながら電子マネーへのチャージはポイント付与対象外。チャージ&利用でのポイント二重取りはできません。
楽天銀行デビットカード(JCB)も、2016年9月20日からはnanacoチャージがポイント付与の対象外となりました。
nanacoでポイント二重取りするにはクレジットカードが必要です。詳細は以下で徹底解説しています。

nanacoチャージでポイントが貯まるクレジットカード、チャージの利用限度額、金券類の利用限度額を高くできるカードについては以下で徹底解説しています。

ちなみにデビットカードで還元率日本一なのは、楽天銀行デビットカード(JCB)です。なんとクレジットカード並みの還元率1%を誇ります。

さすがにここまでの高水準の還元率は厳しいでしょうが、競合他社の動向に鑑みて0.5%が確保されました。
セブン銀行 デビット付きキャッシュカードをnanacoとしてセブン-イレブンやイトーヨーカドー等でのお買い物に使った場合は、もちろん通常のnanacoと同様に還元率0.5%のポイントが付与されます。
例えば、リクルートカードで、セブン銀行 デビットカードのnanacoにチャージして、nanacoでお買い物したらポイント二重取りになります。
チャージ時の1.2%と利用時の0.5%を合わせて合計1.7%還元となります。クレジットカードを作成できるなら、できる限りクレカでのチャージがベストです。
セブンマイルプログラムを活用すると0.5%相当の還元もあるので、合計で2.2%還元となります。
使い過ぎを防止!クレカ嫌いの方に最適
セブン銀行のデビットカード(JCB)を使ってお店で買い物すると、セブン銀行の預金口座からすぐに引き落とされます。
預金残高を超えた支払いができません。クレジットカードだと使い過ぎるという方ですと、使い過ぎを防止できます。
また、使い過ぎることはなくても、クレジットカードを使った金額は一時的に負債となり、もし支払日に引き落とせないことになると、信用情報機関に事故情報が登録されてしまいます。
このような仕組みが嫌でクレカを持たないという方も多いでしょう。しかし、セブン銀行 デビット付きキャッシュカードにはこのようなデメリットは無く、現金同様に使えます。
クレジットカードの利便性・お得な還元と、現金同様の仕組みが両立しています。
利用金額をメールで知らせるサービスや、あらかじめ利用限度額を設定できる機能も付帯しています。
1回あたり、1日あたり、1ヶ月あたりでそれぞれ限度を設定できます。具体的金額は下表の通りです。カッコ内は初期設定です。
項目 | 1回あたり | 1日あたり | 1ヶ月あたり |
---|---|---|---|
国内ショッピング | 0~200万円 (50万円) | 0~200万円 (50万円) | 0~200万円 (50万円) |
海外ショッピング | 0~200万円 (50万円) | 0~200万円 (50万円) | 0~200万円 (50万円) |
海外 ATM 現地通貨引出し | 0~10万円 (10万円) | 0~10万円 (10万円) | 0~200万円 (50万円) |
デビットカードですと利用の都度、普通預金より原則として即時に代金が引落とされるので、使い過ぎているかどうかは一目瞭然で、使い過ぎを防止できます。
外国では全く使わない場合は、海外ショッピング、海外ATM現地通貨引出しを0円にすれば、海外での不正利用のリスクを排除できます。
また、海外旅行は1年に1~3回という場合は、普段は0円にしておき、海外旅行の前に解除するというのも有力な選択肢です。
最高500万円の補償があって安心
万が一、セブン銀行 デビット付きキャッシュカードを紛失・盗難して不正利用されたリスクが心配ですよね。
しかし、紛失・盗難によってデビットサービスの不正利用被害を被った場合でも、1事故あたり500 万円を上限として補償されます。
1ヶ月あたりのデビットカードの利用額は上限200万円なので、2ヶ月間で400万円です。ここまでは補償でカバーできます。
セブン銀行が紛失・盗難の届出を受けた日の60日前以降の利用が補償対象となります。不正利用されたらできる限り迅速に連絡しましょう。
ATMの手数料を支払う機会が減少
最近はほとんどのお店でデビットカードを使えます。セブン銀行のデビットカード(JCB)で日常の買い物をしていくと、ATMでお金をおろす機会そのものが減っていきます。
セブン銀行のキャッシュカードは、セブン&アイ、商業施設、空港などに設置されているセブン銀行のATMですと入金手数料は無料ですが、19時~7時の時間帯は108円の出金手数料が発生します。
ゆうちょ銀行のATMからも出金できますが、常に手数料がかかります。
三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のATM利用時も、手数料が発生する時間帯があります。
しかし、JCBデビットカードで日常の買い物をしていくと、ATMでお金をおろす機会そのものが減るため、ATM手数料を支払わなければならない場面が減少します。
ATM手数料が発生しなくなることによって、その分、他のことにお金を使えるようになります。一ヶ月当たり300円ATM手数料を減らせたら、年間3,600円です!
煩わしい小銭・紙幣の管理が不要に
スーパーやコンビニやディスカウントストアでお買い物すると、支払額1,537円といった端数になることが多いです。
そういう時に千円札で支払うと、小銭が山のように出てお財布が重くなってしまいます。したがって、できる限り手持ちの小銭をうまく組み合わせて、お釣りが出ないようにしますよね。
しかし、小銭をいちいち探すのは手間がかかるし、時間もかかります。混んでいる時だと無言のプレッシャーを感じることもあります。
また、現金で支払いをしていると、どんどんお財布の中のお金が減っていくので、定期的にATMでおろして補充する必要が生じます。
ATMが混んでなければいいのですが、お昼休みや夕方などの時間帯は待つことも多いです。人生の貴重な時間をATMに並ぶ時間に浪費するのは避けたいところです。
日常の支払いをカード払いにすると、財布の中の現金はあまり減らないので、ATMを使う頻度は減少します。いちいちATMに並んでおろす時間と手間が省けます。
セブン銀行 デビット付きキャッシュカードがあれば、これらの意味のない時間と手間を省いて、その時間を好きなことや楽しいことに使って、人生を楽しむことができます!
セブン銀行デビットカードはJCBの高度なセキュリティでガード
JCBが不正利用をシステムで監視
セブン銀行のデビットカードは、不正利用を未然に防ぐためにJCBが24時間365日体制でセキュリティのシステムを可動しています。
不正パターンを検知した場合、デビットカードでの決済を保留してくれる場合があります。
安心して利用するためにしっかりと不正利用の防止宅策が講じられています。
3Dセキュア(本人認証サービス)にも対応
セブン銀行のデビットカードは、いわゆる「3Dセキュア」にも対応しています。会員サイト「MyJCB」に登録すると利用可能になります。
本人認証サービスの「J/Secure」を利用でき、インターネットショッピング時にJ/Secure加盟店で、会員のデバイス情報などの追加情報を利用して本人認証を行います。
カード番号・有効期限・セキュリティコードはすべてカードに記載されているため、紛失・盗難された場合、第三者に不正利用されるリスクが高まります。
また、これらの情報がハッキング等で流出してしまう可能性もあります。
しかし、J/Secure加盟店で、パスワードの入力・認証の過程におけるデバイス情報などの追加情報を利用して本人認証を行います。
つまり、いつもMyJCBにログインしているブラウザではない場合は、MyJCB等のパスワード入力が必要となるので、カード情報だけでは決済が完了できません。
通知メール設定
セブン銀行のデビットカードで支払いが完了すると、登録したメールアドレスに通知があります。
したがって、第三者の不正利用があったとしても、迅速に不正利用の被害に気がつくことができ、電話してデビットカード利用を停止できます。
万が一の被害に遭遇したシーンでも、ダメージを最小限度に抑えられます。
海外ATMでの現地通貨引き出しは高コスト
JCBまたはCirrusのマークがある海外ATMで、現地通貨の引出しが可能です。しかし、利用金額の 3.0%の海外事務手数料が発生します。
また、1回あたり100円(税抜)の海外ATM利用料も発生します。一部のATMでは別途、現地の金融機関の手数料も発生します。
海外プリペイドカードのマネパカードと比較すると高コストとなることが多いです。海外ATMでの現地通貨引き出しは使わない方がお得です。

なお、クレジットカードでOKならば、セディナカードの海外キャッシングが、低コストで海外ATMにて現地通貨を引き出すことができます。
海外で現地通貨を得る手段としては、セディナカードが圧倒的にお得です。年会費無料で維持できるカードもあります。詳細は以下で徹底解説しています。

セブン銀行デビットカードの解約方法
セブン銀行デビットカードを解約してキャッシュカードに戻したい場合は、コールセンターに電話して解約する旨を伝えると、書類が送られてきます。
問い合わせ先(通話料無料):0088-21-1189(8時~21時/年中無休)
解約手続きの書類の必要事項を記入して返送する手間が必要となります。
新しくセブン銀行のキャッシュカードを発行する費用は無料なので、解約に際してコスト負担は発生しません。
セブン銀行の口座そのものを解約する場合は、銀行預金の残高が10万円以内なら電話のみで解約可能でユーザーフレンドリーです。
しかし、残高が10万円を超える場合はコールセンターに電話して、書面での郵送・やり取りが必要となって手間がかかります。
したがって、セブン銀行を解約する場合は、ATM手数料がかからない時間帯に引出して、残高を10万円以内にしておくことをおすすめします。
セブン銀行に残った残高は別の銀行口座に振り込みます。電話で解約する場合、振込先の口座番号を手元に用意してコールするとスムーズです。
振込手数料はセブン銀行が負担してくれるので、この場合もコストは不要です。
解約後に残ったセブン銀行デビットカードは、そのままnanacoカードとして利用可能です。
残ったnanacoの残高・ポイントは消滅しないので、使い切ってからハサミやシュレッダー等で裁断して処分しましょう。
セブン銀行デビットカードまとめ
「セブン銀行 デビット付きキャッシュカード」は、キャッシュカード・nanaco・デビットカードの3つの機能が1枚に搭載されているため、お財布の中のカードの枚数を減らすことができます。
財布が膨張したり重くなるのはできる限り避けたいため、これは嬉しいですね!
高校生でクレジットカードを保有するのはハードルが高いので、デビットカードを使うとネット通販や課金が便利です。
しかも利用ごとにnanacoポイントが得られます。地味に得することができます。
また、審査が無いかあっても緩いのが大きなメリットです。クレジットカードを作れない場合は、デビットカードを活用するとお得です。
セブン銀行のICキャッシュカードを兼ねているので、セブン銀行のATMで入出金が可能です。

また、電子マネーnanaco機能も搭載しています。nanaco払いだと0.5%のnanacoポイントを得られます。
セブン-イレブン、イトーヨーカドーを使う機会がある方におすすめのデビットカードです。
還元率を重視する場合は、一般加盟店でクレジットカード並みの還元率(1%)を誇る楽天銀行デビットカード(JCB)がベストです。
こちらも年会費無料のデビットカードなので使いやすいです。

Visaブランド希望の場合は、年会費無料で1%還元の楽天銀行ベーシックデビットカードがおすすめ。
上位カードの楽天銀行シルバーデビットカード、楽天銀行ゴールドデビットカードもあります。
ちなみに現金還元のデビットカードがよければ、Sony Bank WALLETという現金還元のデビットカードがあります。還元率は0.5%~2.0%です。


メガバンクの三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行もそれぞれ国際ブランド搭載型デビットカードを発行しています。



スルガ銀行はANAマイルが貯まるデビットカードや、Vポイントが貯まるユニークなデビットカードを提供しています。


住信SBIネット銀行のVisaデビットカードはいつでも0.6%の還元で、会員制度スマートプログラムのランクアップに役立つのがメリットです。

Mastercardデビットカードであるミライノデビットは0.8%還元、ミライノデビット PLATINUMは1.0%還元です。
その他、おすすめのデビットカードの比較については、以下で徹底的に解説しています。



クレジットカードに抵抗がない場合は、年会費無料のセブンカード・プラスも候補となります。

国際ブランド |
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対応電子マネー・Pay |
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- ETC
- 家族カード
- 2枚持ち可能
- ショッピング保険(海外)
- 分割払い
- リボ払い
年会費 | 発行スピード | |
---|---|---|
本会員 | 家族会員 | |
無料 | 無料 | 通常1週間程度 |
更新手数料 | 解約手数料 | ポイント名 |
無料 | 無料 | nanacoポイント |
- イトーヨーカドーで月3回5%OFF
- セブンイレブン、イトーヨーカドーで高還元
- 年会費が無条件で無料
- nanacoチャージで0.5%還元
- nanacoオートチャージが可能
セブン-イレブン、イトーヨーカドーではセブンマイルプログラムと合わせて高還元のクレジットカードです。nanacoチャージでも0.5%ポイントが貯まります。
年会費無料のゴールドカードのインビテーションが届くお得なクレジットカードです。

実際に多面的な角度で分析したところ、ザクザクとnanacoポイントを獲得可能なスペックを備えていました。

2018年7月25日からは、「街」を背景に「虹色」の気球に乗った「笑顔」のミッキーマウスが描かれているディズニーデザインが発行開始しました。

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