上場!ワンキャリア(4377)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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ワンキャリア

ワンキャリア(4377)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年9月21日(火)~9月28日(火)、上場日は2021年10月7日(木)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,040円(1単元20.4万円)です。公募価格は2021年9月29日(水)に決定。

仮条件は2,040円~2,090円と上振れました。予想PERは49.3~50.5倍です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

2,150〜2,650円(仮条件の上限比+2.9%~+26.8%)

ワンキャリアは企業が発展する上で必要不可欠な採用活動や人事業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を支援する「キャリアデータプラットフォーム」事業を展開しています。

監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー16階です。

ワンキャリアとは

ワンキャリアは「人の数だけ、キャリアをつくる。」をミッションに掲げています。

働き方が多様化していく中で、企業や個人が参考にする仕事選びに関するあらゆるデータ(キャリアデータ)をワンキャリアが公開することにより、誰もが自由に働き方を選択できる社会を目指しています。

日本ではインターネットの普及に伴い、WEB上での求人広告が一般的となっています。

しかし、求職者は就職の意思決定に必要な情報を手に入れるために、オンラインの求人サイトや企業の採用ページ、オフラインの在職者との面談(OB・OG訪問)や企業の会社説明会など、異なる複数のチャネルにアクセスしなければなりませんでした。

ワンキャリアが構築する「キャリアデータプラットフォーム」は、これまで求職者が複数のチャネルを横断して手に入れる必要があった就職の意思決定に必要な情報を、まとめて1箇所で得ることができるプラットフォームです。

求職者からの就職活動の体験情報を中心とする、これまで公開されていなかったキャリアデータを蓄積し、就職・採用の意思決定に必要な情報として、求職者と企業の双方に提供しています。

ワンキャリアはキャリアデータプラットフォームにキャリアデータを求めて集まる求職者と企業の多様な雇用機会を創出するとともに、それぞれの意思決定に必要な情報を合わせて提供することで、「知っていれば避けられた」採用のミスマッチを防ぎ、仕事選びにおける意思決定を支援。

このキャリアデータプラットフォームにおいて、求職者には新卒採用支援メディア「ONE CAREER」と中途採用支援メディア「ONE CAREER PLUS」によって、企業には採用DX支援を行う「ワンキャリアクラウドシリーズ」によって、求人メディアや採用ソリューションを提供しています。

従業員数は66名、平均年齢は28.5歳、平均勤続年数は1.8年、平均年間給与は603.8万円です。

ワンキャリアのIPOの諸データ

ワンキャリアの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、大局的には成長の傾向となっています。

ワンキャリアの業績推移

主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第2期第3期第4期第5期第6期
決算年月2017年3月2017年12月2018年12月2019年12月2020年12月
売上高(千円)292,155293,763638,059952,7351,330,928
経常利益(千円)129,509△10,10322,8179,07072,264
当期純利益(千円)90,275△64,64718,706△1,19368,434
資本金(千円)1,0001,0001,0001,0001,000
発行済株式総数(株)1001,000,0001,000,0001,000,0001,000,000
純資産額(千円)97,30732,65951,36650,173118,608
総資産額(千円)165,169468,498532,610886,0961,293,949
BPS(円)973,07732.6651.3710.0323.72
1株配当(円)
EPS(円)902,756△64.6518.71△0.2413.69
自己資本比率(%)58.916.979.645.669.17
自己資本利益率(%)173.0444.5381.09
配当性向(%)
営業CF(千円)157,789102,709
投資CF(千円)△136,752△174,245
財務CF(千円)263,695258,697
現金等(千円)658,137845,298
従業員数(人)1224313755

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

ここ数ヶ月の東証マザーズ指数は軟調な展開でしたが、足元では底打ちしつつあります。

堅調な展開に回帰すればIPOにおいて追い風となり、反落して軟調な推移になると向かい風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ワンキャリアのIPOの規模は最大で約27.1億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は600,000株、売出株式数は556,200株、オーバーアロットメント(OA)は173,400株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約24%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は48%です。

株主名保有割合ロックアップ
宮下尚之74.21%
長澤有紘6.71%
UBV Fund-Ⅰ投資事業有限責任組合4.60%
(株)SMBC信託銀行(特定金外信 PKSHA SPARXアルゴリズム1号)4.60%
(株)AMG2.30%
北野唯我1.65% 
佐藤裕介0.92%
長谷川嵩明0.92% 
田中晋太朗0.64% 
美澤臣一0.46%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

ワンキャリアの事業は企業が発展する上で必要不可欠な採用活動や人事業務のDXの推進を支援する「キャリアデータプラットフォーム」事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しており、DXというワードも事業に内包しています。

予想PERは49.3~50.5倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2301学情16.571.722.49%
2379ディップ37.357.831.42%
3679じげん18.133.710.78%
4849エン・ジャパン27.435.201.72%
6538キャリアインデックス43.867.660.23%
7064ハウテレビジョン赤字9.930.00%
7080スポーツフィールド45.313.750.00%
9242メディア総研23.436.910.00%

約27.1億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの25億~35億円のやや重量感があるIPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • コラントッテ:+25.9%
  • BlueMeme:+1.1%
  • ステムセル研究所:+72.5%
  • アイドマ・ホールディングス:+77.7%
  • ペルセウスプロテオミクス:+15.5%
  • オキサイド:+133.6%
  • Sharing Innovations:+63.2%
  • バルミューダ:+63.2%
  • Sun Asterisk:+72.7%
  • コプロ・ホールディングス:+14.6%
  • ミンカブ・ジ・インフォノイド:+33.3%
  • プロレド・パートナーズ:+68.7%
  • ジェイテックコーポレーション:+331.1%
  • ソウルドアウト:+76.1%
  • ロコンド:+41.9%
  • キャリアインデックス:+1.5%
  • WASHハウス:+40.9%
  • アイドママーケティングコミュニケーション:-14.6%
  • 日本スキー場開発:+9.9%
  • RS Technologies:-23.6%
  • シリコンスタジオ:+102.0%
  • イグニス:+342.1%
  • 日本アクア:+24.9%
  • エナリス:+156.1%
  • メドレックス:+120.0%
  • ポールトゥウィン・ピットクルーHD:+21.3%
  • クックパッド:+101.1%
  • タケエイ:+12.1%
  • アジア・メディア・カンパニー・リミテッド:+5.0%
  • ジャパンインベスト・グループ:-1.5%
  • マガシーク:+24.5%
  • 日本M&Aセンター:+27.8%
  • アドウェイズ:+5.0%
  • ファーマフーズ:+36.5%
  • 比較.com:+500.0%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、楽天証券、極東証券、岩井コスモ証券、いちよし証券、岡三証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
SMBC日興証券1,041,00090.04%
SBI証券46,2004.00%
みずほ証券23,1002.00%
楽天証券11,5000.99%
極東証券11,5000.99%
岩井コスモ証券11,5000.99%
いちよし証券5,7000.49%
岡三証券5,7000.49%

岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。

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ワンキャリアのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。

郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。

大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。

大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。

岩井コスモ証券blankは、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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