ニフティライフスタイル(4262)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年12月8日(水)~12月14日(火)、上場日は2021年12月24日(金)です。
ニフティライフスタイルが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,970円(1単元19.7万円)です。公募価格は2021年12月15日(水)に決定。
仮条件は1,940~2,000円と上限が上振れました。予想PERは17.2~17.7倍です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。
1,900円~2,400円(仮条件の上限比-5.0%~+20.0%)
ニフティライフスタイルは「行動支援プラットフォームサービス(ニフティ不動産、ニフティ求人、ニフティ温泉)」「行動支援ソリューションサービス(DFO、オンライン内見)」を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー20階です。
ニフティライフスタイルとは
ニフティライフスタイルは、「想像以上を、みつけよう。」をコーポレートメッセージとして、ライフスタイル領域において、ユーザー“一人ひとり”の行動を支援するための「行動支援サービス事業」を展開しています。
ニフティライフスタイルの「ニフティ不動産」は、提携している大手不動産ポータルの賃貸物件や購入物件をまとめて一括検索できるプラットフォームサービスです。
パソコンやスマートデバイスを通じて賃貸・売買物件情報を無償で提供するとともに、多様な情報の比較検討の手段も提供することで、ユーザーの「家探し」をより便利にすることを目指しています。
「ニフティ求人」は、大手求人ポータルのアルバイト・転職情報をまとめて一括検索できるプラットフォームサービスです。
パソコンやスマートデバイスを通じてアルバイト・転職情報を無償で提供するとともに、多様な情報の比較検討の手段も提供することで、ユーザーの「しごと探し」をより便利にすることを目指しています。
「ニフティ温泉」は、提携している日本全国の温泉・スーパー銭湯等の温浴施設情報を提供するプラットフォームサービスです。
各施設の運営情報や混雑状況、口コミやランキングなどのオリジナル情報、施設にて利用できるクーポン等の特典を提供することで、「温泉を楽しむ」ことをより身近なものにすることを目指しています。
ユーザーは情報やクーポンを無償で利用することができます。
ニフティライフスタイルの行動支援ソリューションサービスは、ユーザーや企業の“あったらいいな”をデジタルトランスフォーメーション(DX)で実現することを目的として提供する、企業向けソリューションサービスです。
ユーザーと企業とのハブとなり世の中の課題解決を実現することを目指して推進展開を行っています。
従業員数は57名、平均年齢は37.3歳、平均勤続年数は1.7年、平均年間給与は696.1万円です。
ニフティライフスタイルのIPOの諸データ
ニフティライフスタイルの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第3期 | 第4期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 2,072,928 | 2,264,393 |
経常利益 | (千円) | 699,208 | 802,878 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 505,250 | 507,773 |
包括利益 | (千円) | 510,183 | 511,312 |
純資産額 | (千円) | 1,045,508 | 1,487,040 |
総資産額 | (千円) | 1,506,730 | 2,102,137 |
1株当たり純資産額 | (円) | 206.57 | 297.41 |
1株当たり当期純利益金額 | (円) | 101.05 | 101.55 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | ― | ― |
自己資本比率 | (%) | 68.5 | 70.7 |
自己資本利益率 | (%) | 48.9 | 40.3 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 530,708 | 702,061 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △128,772 | △414,440 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | ― | △69,780 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 891,654 | 1,109,495 |
従業員数 | (名) | 47 | 57 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっていましたが、足元では崩れています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
ニフティライフスタイルのIPOの規模は最大で約47.6億円であり、東証マザーズとしてはやや大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は1,250,000株、売出株式数は850,000株、オーバーアロットメント(OA)は315,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約39%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は41%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
ニフティ株式会社 | 97.19% | ◯ |
成田隆志 | 0.49% | ◯ |
広田朋美 | 0.37% | ◯ |
松澤尚樹 | 0.34% | ◯ |
野島亮司 | 0.34% | ◯ |
西慶一郎 | 0.16% | ◯ |
井口康弘 | 0.14% | ◯ |
伊藤清一 | 0.11% | ◯ |
守谷和俊 | 0.10% | ◯ |
深山達郎 | 0.10% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ニフティライフスタイルの事業は「行動支援プラットフォームサービス(ニフティ不動産、ニフティ求人、ニフティ温泉)」「行動支援ソリューションサービス(DFO、オンライン内見)」ということで、IPOにおける業種の人気度は高くありません。
予想PERは17.2~17.7倍であり、類似企業と比較すると割高感があります。
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約47.6億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。
東証マザーズの35億~50億円未満のやや大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ジェイフロンティア:-15.0%
- サーキュレーション:+77.1%
- Enjin:+55.8%
- ステラファーマ:+54.8%
- Fast Fitness Japan:+33.3%
- モダリス:+110.0%
- ビザスク:-12.7%
- きずなホールディングス:-4.3%
- マクアケ:+74.8%
- トゥエンティーフォーセブン:+11.1%
- ダブルエー:-0.2%
- ツクルバ:±0%
- Delta-Fly Pharma:-8.1%
- マネーフォワード:+93.5%
- ティーケーピー:+74.3%
- ソレイジア・ファーマ:+26.5%
- うるる:+11.0%
- MS-Japan:+5.8%
- グローバルグループ:+60.0%
- オープンドア:+23.3%
- 中村超硬:+11.8%
- U-NEXT:+31.7%
- ムゲンエステート:+10.0%
- GABA:-6.0%
- ネクスト:+35.5%
- エムケーキャピタルマネージメント:+157.8%
- ナノ・メディア:+62.7%
- クリエイト・レストランツHD:+28.6%
- フィンテック グローバル:+103.0%
- ディー・エヌ・エー:+210.0%
- コスモス薬品:+5.5%
- シコー技研:+66.7%
- ディップ:+100.0%
- 日本ケアサプライ:+23.1%
- 日本ベリサイン:+108.3%
- メディネット:+260.0%
- トランスジェニック:+30.6%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。
主幹事はみずほ証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 1,785,000 | 85.00% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 115,500 | 5.50% |
大和証券 | 105,000 | 5.00% |
SBI証券 | 42,000 | 2.00% |
岡三証券 | 21,000 | 1.00% |
楽天証券 | 10,500 | 0.50% |
マネックス証券 | 10,500 | 0.50% |
松井証券 | 10,500 | 0.50% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
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ニフティライフスタイルのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)