上場が延期!ファンペップ(4881)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ファンペップ

ファンペップ(4881)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年12月4日(水)~12月10日(火)、上場日は2019年12月20日(金)でしたが、延期となりました。

以下、延期決定前のIPOの情報について解説します。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は315円(1単元3.15万円)です。仮条件は2019年12月2日(月)、公募価格は2019年12月11日(水)に決定。予想PERは赤字です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

330〜450円(想定価格比+4.8%~+42.9%)

ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドの研究開発を進め、医薬品、化粧品及び医療機器等の事業分野に実用化することが主な事業です。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人です。本社所在地は東京都渋谷区南平台町16番28号 Daiwa渋谷スクエアです。

ファンペップとは

ファンペップは、自らの技術領域を、機能性ペプチドを基礎とする領域及びこれとシナジーを有する関連する領域としています。

機能性ペプチドを幅広い分野において応用していく方針でありますが、現時点での事業計画においては医薬品分野の影響が大きい状況です。

ファンペップの研究開発パイプラインは、機能性ペプチドの研究テーマ及び開発品により構成されています。

研究開発パイプラインは、「AG-30由来の機能性ペプチド」、「抗体誘導ペプチド」及び「抗ウイルス剤」の主に3種類に分類されます。

株式会社ファンケルとの間で共同研究開発を行った結果、ファンペップの機能性ペプチドを含有するシャンプーとして、2018年3月に「マイルドクレンジングシャンプー」、同年6月に「ボリュームアップシャンプー」が発売されました。

これらの商品販売により、ファンペップは、化粧品原料商社を通してペプチド原薬販売収入を受領しています。

ファンペップは、大阪大学との共同研究等により、抗体誘導ペプチドのエピトープを選定する技術ノウハウを保有しています。

このエピトープは、標的タンパク質に対する液性免疫は誘導するものの、細胞性免疫は誘導しないように設計する必要があります。

また、抗体誘導ペプチドは免疫システムを利用したワクチンの一種であり、免疫応答を誘発させるキャリアや、免疫反応を増強する物質であるアジュバントが必要。

ファンペップは、AG-30由来のAJペプチドを、アジュバント機能を併せ持ったキャリアとして期待し、抗体誘導ペプチドに利用しています。

AJペプチドの利用により、キャリアに対する抗体(薬剤に対する抗体)産生による効果減弱等が発生しないなど、既存ワクチンに利用されているキャリアによる様々な問題を解決できる可能性があり、ファンペップ独自の強みと解釈できます。

これらのプラットフォーム技術は、病気に関連する様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの創製に応用が可能。

ファンペップは、今後も、これらのプラットフォーム技術にもとづき、新規の抗体誘導ペプチドを次々と創製していく方針であります。

従業員数は11名、平均年齢は46.2歳、平均勤続年数は3.6年、平均年間給与は819.9万円です。

ファンペップのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、運転資金としての既存事業の拡大に係る人件費、広告宣伝費に充当する予定です。

ファンペップの業績推移

業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度もあり、収益化は道半ばとなっています。

回次 第2期 第3期 第4期 第5期 第6期
決算年月 2014年12月 2015年12月 2016年12月 2017年12月 2018年12月
事業収益 (千円) 175,000 463,768 101,179 355,866
経常利益 (千円) 871 21,998 151,765 -193,706 -8,744
当期純利益 (千円) 687 11,322 102,232 -204,061 -11,937
資本金 (千円) 1,000 278,907 403,907 403,907 634,540
発行済株式総数 (株) 1,000 2,105 2,235 11,175,000 11,614,300
純資産額 (千円) 1,271 568,408 920,641 716,579 1,165,906
総資産額 (千円) 1,780 614,801 1,141,110 854,136 1,377,016
BPS (円) 1,272 270,028 411,920 64.12 100.39
1株配当 (円)
EPS (円) 687 7,277 46,071 -18.26 -1.06
自己資本比率 (%) 71.42 92.45 80.68 83.9 84.67
自己資本利益率 (%) 74.06 3.96 13.73
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
営業CF (千円) -308,623 -11,736
投資CF (千円) -2,134
財務CF (千円) 459,247
現金等 (千円) 793,931 1,239,307
従業員数 (人) 8 10 10 11

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。

記事公開時点までの数ヶ月はボックストレンドとなっています。

軟調になると向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ファンペップのIPOの規模は最大で約16.3億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は4,505,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は675,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約32%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
森下竜一 15.87%
平井昭光 12.81%
三好稔美 8.37%
塩野義製薬(株) 7.90%
(有)アドバンステクノロジー 7.21%
(株)SOLA 5.41%
(株)レックスウェル 4.69%
(株)メディパルホールディングス 4.29%
(株)ReBeage 4.15%
国立研究開発法人科学技術振興機構 3.61%

初値予想

ファンペップの事業は、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドの研究開発を進め、医薬品、化粧品及び医療機器等の事業分野に実用化することということで、IPOにおける業種の人気度は市況に大きく左右されます。

バイオ無双の時期は高騰する反面、離散期においては軟調な傾向があります。

予想PERは赤字であり、類似企業と比較すると標準的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
4564 オンコセラピー・サイエンス 赤字 3.34 0.00%
4587 ペプチドリーム 赤字 35.21 0.00%
4594 ブライトパス・バイオ 赤字 3.02 0.00%
4599 ステムリム 赤字 15.76 0.00%
7776 セルシード 赤字 5.82 0.00%

約16.3億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。

上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • HENNGE:+42.9%
  • サイバー・バズ:+73.9%
  • Link-U:+104.3%
  • ピアズ:+51.9%
  • トビラシステムズ:+125.8%
  • NATTY SWANKY:+20.2%
  • 日本ホスピスホールディングス:+46.6%
  • ギークス:+50.3%
  • カオナビ:+100.5%
  • サーバーワークス:+276.6%
  • フロンティアインターナショナル:+12.7%
  • スマレジ:+135.4%
  • テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
  • リーガル不動産:+42.9%
  • ギフト:+77.5%
  • イーソル:+138.1%
  • CRGホールディングス:+63.6%
  • and factory:+56.0%
  • GA technologies:+130.3%
  • キャンディル:+52.5%
  • ライトアップ:+32.1%
  • アイペット損害保険:+57.9%
  • RPAホールディングス:+207.7%
  • フェイスネットワーク:+128.6%
  • ジーニー:+98.1%
  • SKIYAKI:+147.1%
  • シルバーライフ:+85.2%
  • ロードスターキャピタル:+37.4%
  • シェアリングテクノロジー:+86.9%
  • GameWith:+133.9%
  • オロ:+129.5%
  • ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
  • イントラスト:+35.6%
  • スタジオアタオ:+25.7%
  • ユーザーベース:+15.9%
  • シンクロ・フード:+41.4%
  • 串カツ田中:+13.5%
  • デファクトスタンダード:+41.1%
  • ベガコーポレーション:+25.0%
  • エボラブルアジア:+48.3%
  • LITALICO:+88.0%
  • フィット:-7.9%
  • ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
  • マイネット:+19.3%
  • ダブルスタンダード:+128.8%
  • インベスターズクラウド:+93.3%
  • AppBank:+45.8%
  • デザインワン・ジャパン:+50.9%
  • リンクバル:+27.9%
  • モバイルファクトリー:+99.4%
  • イード:+46.4%
  • KeePer技研:+49.1%
  • インターワークス:+16.7%
  • クラウドワークス:+73.2%
  • GMOTECH:+135.2%
  • 弁護士ドットコム:+215.4%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。


主幹事はみずほ証券です。その他は、SMBC日興証券、SBI証券、いちよし証券、エース証券、藍澤證券、岩井コスモ証券、東洋証券、極東証券、水戸証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
みずほ証券 3,604,100 80.00%
SMBC日興証券 270,300 6.00%
SBI証券 112,600 2.50%
いちよし証券 112,600 2.50%
エース証券 112,600 2.50%
藍沢証券 67,600 1.50%
岩井コスモ証券 67,600 1.50%
東洋証券 67,600 1.50%
極東証券 45,000 1.00%
水戸証券 45,000 1.00%

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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