カラダノート(4014)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年10月9日(金)~10月15日(木)、上場日は2020年10月27日(火)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は430円(1単元4.3万円)です。公募価格は2020年10月16日(金)に決定。
仮条件は430円~450円と上振れました。予想PERは19.8~20.8倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,500〜2,400円(仮条件の上限比+233.3%~+433.3%)
カラダノートは、「家族の健康を支え 笑顔をふやす」というコーポレートビジョンのもと、家族を軸とした様々な社会課題をテクノロジーやマーケティングで解決できる会社を目指し、ライフステージに応じたファミリーデータプラットフォーム事業を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都港区芝公園2-11-11 芝公園2丁目ビル3階です。
カラダノートとは
カラダノートの事業の流れとしては、主に妊娠育児層のママを対象として、自社コンテンツや外部広告を通じて、応募するとプレゼントがもらえるアンケート付きキャンペーンページに誘導します。
そこで取得したユーザーの生活状況などを含む個人情報をパーソナルデータとしてお預かりし、蓄積しています。
蓄積したパーソナルデータをもとに、ユーザーのニーズに沿ったサービスをレコメンドし、当該サービスを提供する企業に合致するパーソナルデータを提供しています。
家族の意思決定を支援していくとともに、企業のマーケティングの効率化に関しても支援しています。
従業員数29名、平均年齢は33.5歳、平均勤続年数は2.8年、平均年間給与は461.7万円です。
自社コンテンツ
カラダノートは創業来、大手製薬企業から請け負ったアプリの制作実績を活かし、世代を問わないコンテンツを多数開発してきました。
現在は、メインターゲットである妊娠・育児中のママに対して、「ママびより」などのウェブメディアの他、妊娠週数や月齢の課題に応じた機能を特化する形で、アプリケーションを多数運営しています。
主要アプリとして、プレママ向け情報提供コンテンツとして「ママびより」、陣痛間隔計測ツールとして「陣痛きたかも」、授乳の記録管理ツールとして「授乳ノート」、離乳食管理ツールとして「ステップ離乳食」、予防接種管理ツールとして「ワクチンノート」を提供しています。
妊娠中から1歳未満の子供を持つ親におけるカラダノートアプリの年間ダウンロード率は87%となっています。
これらアプリケーションをママの課題に応じて、機能を切り出すことにより、ユーザーのニーズに合った機能をシンプルに提供し、ユーザー満足度の向上に繋げています。
アプリケーション以外でもノベルティの自社開発なども行い、妊娠育児ママ層への認知率の拡大を図っています。
ファミリーデータベースの構築
主に妊娠育児層のママを対象として、自社コンテンツや外部広告を通じて、子供との暮らしにあると嬉しいプレゼントがもらえるキャンペーンに誘導し、アンケートにお答え頂くことによりパーソナルデータを預かっています。
主なアンケート項目としては、子供の年齢、住所、氏名、世帯年収、妊娠育児層ママ向けサービスの検討状況となり、毎月4万件程度のパーソナルデータがカラダノートのデータベース(ファミリーデータベース)に登録されています。
プレゼントとして利用しているオリジナルグッズについてはカラダノートでデザイン制作を実施しており、家族を迎える暮らしに役立つものを制作しています。
継続的な収益モデル
主に妊娠育児ママ層向けのサービスを展開している企業に対して、ファミリーデータベースを活用したプロモーションの支援を行っています。
カラダノートの保有しているパーソナルデータから、クライアント企業の希望する条件に合致するユーザーを抽出し、データ提供を行うことなどで収益を得ています。
カラダノートのIPOの諸データ
カラダノートの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年7月 | 2016年7月 | 2017年7月 | 2018年7月 | 2019年7月 | |
売上高 | (千円) | 82,267 | 86,184 | 306,232 | 479,183 | 637,637 |
経常利益 | (千円) | 5,602 | -2,789 | 86,329 | 89,930 | 90,900 |
当期純利益 | (千円) | 5,463 | -2,882 | 60,409 | 64,254 | 63,252 |
資本金 | (千円) | 30,000 | 30,000 | 30,000 | 30,000 | 30,000 |
発行済株式総数 | (株) | 250 | 250 | 250 | 250 | 5,000,000 |
純資産額 | (千円) | 49,288 | 46,406 | 106,815 | 172,149 | 235,401 |
総資産額 | (千円) | 90,629 | 80,130 | 192,818 | 234,436 | 307,406 |
BPS | (円) | 197,156 | 185,625 | 427,262 | 34.43 | 47.08 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 21,855 | -11,530 | 241,637 | 12.85 | 12.65 |
自己資本比率 | (%) | 54.4 | 57.9 | 55.4 | 73.3 | 76.6 |
自己資本利益率 | (%) | 11.7 | ― | 78.9 | 46.1 | 31 |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 26,539 | 62,519 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | -576 | -11,863 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | -6,612 | -11,550 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 136,483 | 175,588 |
従業員数 | (名) | 10 | 13 | 16 | 24 | 27 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックス相場が続いていましたが、高値レンジをブレイクしています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
カラダノートのIPOの規模は最大で約7.4億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は1,000,000株、売出株式数は499,000株、オーバーアロットメント(OA)は224,800株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は33%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
佐藤竜也 | 73.15% | ○ |
穐田誉輝 | 19.01% | |
田中祐介 | 2.66% | ○ |
平岡晃 | 0.74% | ○ |
長澤香 | 0.46% | ○ |
嶋田寛 | 0.40% | ○ |
矢動丸祐子 | 0.40% | ○ |
松枝愛子 | 0.36% | ○ |
山本和正 | 0.33% | ○ |
田中美絵 篠原みなみ | 0.25% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
カラダノートの事業は、ファミリーデータプラットフォーム事業、妊娠出産育児に関するメディアの企画運営/アプリの企画開発、少額短期保険『家族あんしん保険』の保険代理店事業等であり、IPOにおける業種の人気度は高めです。訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは19.8~20.8倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2371 | カカクコム | 45.06 | 14.29 | 1.34% |
3662 | エイチーム | 80.00 | 1.37 | 1.96% |
4438 | WELBY | 176.47 | 9.10 | 0.00% |
6049 | イトクロ | 108.13 | 3.66 | 0.00% |
8798 | アドバンスクリエイト | 27.35 | 4.37 | 2.28% |
約7.4億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はみずほ証券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、いちよし証券、岡三証券、東洋証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
みずほ証券 | 1,274,700 | 85.04% |
SBI証券 | 89,900 | 6.00% |
SMBC日興証券 | 45,000 | 3.00% |
マネックス証券 | 29,800 | 1.99% |
いちよし証券 | 14,900 | 0.99% |
岡三証券 | 14,900 | 0.99% |
東洋証券 | 14,900 | 0.99% |
楽天証券 | 14,900 | 0.99% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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ネット証券のキャンペーンとしては破格の内容でおすすめです。まだ口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会に開設してみてはいかがでしょうか。
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カラダノートのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
楽天証券も幹事団に名を連ねています。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
現在はお得なキャンペーンを開催しています。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
松井証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)