ジェイフロンティア(2934)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年8月12日(木)~8月18日(水)、上場日は2021年8月27日(金)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は4,120円(1単元41.2万円)です。公募価格は2021年8月19日(木)に決定。
仮条件は3,950円~4,190円と上限が上振れました。予想PERは33.3~35.3倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
5,000〜7,000円(仮条件の上限比+19.3%~+67.1%)
ジェイフロンティアはヘルスケアセールス事業(健康食品等の販売)、メディカルケアセールス事業(医薬品の通信販売、調剤薬局店舗・医療プラットフォームの運営など)、ヘルスケアマーケティング事業(広告代理業及び卸売業)を展開しています。
監査法人は監査法人アヴァンティアで、本社所在地は東京都渋谷区渋谷2-9-9 SANWA青山bldg.8階です。
ジェイフロンティアとは
ジェイフロンティアは、2008年6月の設立以来、健康食品をはじめとするヘルスケア分野に着目して事業を進めています。
ヘルスケア分野におけるインターネット広告代理業から事業を開始し、顧客商品の企画、販促、販売、卸売、通信販売事業に至るまで総合的な販売促進支援を行ってきました。
その後、販売促進支援により培ってきた広告代理業のノウハウを基に、主に健康食品を中心とした自社ブランド商品を企画・開発し、自社商品の通販事業を展開しています。
また、自社商品の通信販売事業で獲得した知見を活用し取扱い商品の領域を医薬品にまで拡大させて、現在ではヘルスケアセールス事業、メディカルケアセールス事業及びヘルスケアマーケティング事業の3事業を運営しています。
ヘルスケアセールス事業では、健康食品を中心としたヘルスケア分野における「酵水素328選」シリーズなどの自社ブランドの商品の通信販売を実施。
ジェイフロンティア通販サイト、テレビのインフォマーシャル広告やインターネット広告、記者発表会等の販売促進手法を組み合わせて販売しています。
メディカルケアセールス事業では、医薬品分野における自社ブランドの商品の通信販売に加えて、調剤薬局店舗の運営及び医療プラットフォームサービスを提供。
医療プラットフォームサービス「SOKUYAKU」では、オンライン診療・オンライン服薬指導、そして処方箋医薬品の宅配までをワンストップで提供可能です。
広告代理業においては、ヘルスケア商品を取扱う法人顧客の商品販売促進支援として、商品の特性やブランドイメージに応じて著名人等を起用した広告宣伝により商品のプロモーション効果の最大化を図っています。
従業員数は45名、平均年齢は37.2歳、平均勤続年数は2.1年、平均年間給与は557.2万円です。
ジェイフロンティアのIPOの諸データ
ジェイフロンティアの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年5月 | 2017年5月 | 2018年5月 | 2019年5月 | 2020年5月 | |
売上高 | (千円) | 2,024,784 | 3,999,695 | 5,197,572 | 6,125,810 | 7,106,147 |
経常利益 | (千円) | 50,741 | 517,557 | 589,309 | 367,300 | 174,412 |
当期純利益 | (千円) | 24,430 | 321,645 | 399,028 | 6,129 | 96,373 |
資本金 | (千円) | 26,377 | 26,377 | 26,377 | 26,377 | 26,377 |
発行済株式総数 | (株) | 3,837 | 3,837 | 1,918,500 | 1,918,500 | 1,918,500 |
純資産額 | (千円) | 18,084 | 340,358 | 739,387 | 745,516 | 842,765 |
総資産額 | (千円) | 557,375 | 1,344,594 | 1,489,520 | 1,909,239 | 2,032,492 |
BPS | (円) | 4,713.14 | 88,540.43 | 385.07 | 194.13 | 219.25 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | 6,366.95 | 83,827.28 | 207.98 | 1.6 | 25.12 |
自己資本比率 | (%) | 3.2 | 25.3 | 49.6 | 39 | 41.4 |
自己資本利益率 | (%) | 809.9 | 179.8 | 74 | 0.8 | 12.2 |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 13,993 | 218,298 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △62,641 | △165,103 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 130,488 | △99,096 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 947,717 | 901,816 |
従業員数 | (人) | 30 | 33 | 37 | 42 | 47 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
ジェイフロンティアのIPOの規模は最大で約36.3億円であり、東証マザーズとしてはやや大型です。やや大型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は750,000株、売出株式数は50,000株、オーバーアロットメント(OA)は80,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約39%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は21%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
中村篤弘 | 59.31% | ◯ |
(株)篤志 | 24.04% | ◯ |
竹尾昌大 | 11.30% | |
古川一輝 | 4.61% | ◯ |
金田大 | 0.24% | |
柴田恭志 | 0.24% | |
三浦弘人 | 0.12% | |
小山孔司 | 0.05% | ◯ |
保成久男 | 0.05% | ◯ |
木川和広 | 0.05% |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
ジェイフロンティアの事業はヘルスケアセールス事業(健康食品等の販売)、メディカルケアセールス事業(医薬品の通信販売、調剤薬局店舗・医療プラットフォームの運営など)、ヘルスケアマーケティング事業(広告代理業及び卸売業)ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
事業の一部は訴求力の高い東証マザーズネット関連の範疇に属しています。
予想PERは33.3~35.3倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2586 | フルッタフルッタ | 赤字 | 2.15 | 0.00% |
2722 | アイケイ | 8.78 | 1.36 | 1.95% |
2929 | ファーマフーズ | 25.23 | 19.34 | 0.52% |
2930 | 北の達人コーポ | 59.34 | 14.48 | 0.50% |
3172 | ティーライフ | 9.31 | 1.12 | 3.19% |
3176 | 三洋貿易 | 8.54 | 1.07 | 3.04% |
4921 | ファンケル | 52.43 | 6.07 | 0.96% |
7044 | ピアラ | 17.33 | 3.14 | 0.51% |
7413 | 創健社 | 170.83 | 1.61 | 0.41% |
上位株主にはVCがなく、満遍なくロックアップがかかっています。
約36.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。
東証マザーズの35億~50億円未満のやや大型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- Enjin:+55.8%
- ステラファーマ:+54.8%
- Fast Fitness Japan:+33.3%
- モダリス:+110.0%
- ビザスク:-12.7%
- きずなホールディングス:-4.3%
- マクアケ:+74.8%
- トゥエンティーフォーセブン:+11.1%
- ダブルエー:-0.2%
- ツクルバ:±0%
- Delta-Fly Pharma:-8.1%
- マネーフォワード:+93.5%
- ティーケーピー:+74.3%
- ソレイジア・ファーマ:+26.5%
- うるる:+11.0%
- MS-Japan:+5.8%
- グローバルグループ:+60.0%
- オープンドア:+23.3%
- 中村超硬:+11.8%
- U-NEXT:+31.7%
- ムゲンエステート:+10.0%
- GABA:-6.0%
- ネクスト:+35.5%
- エムケーキャピタルマネージメント:+157.8%
- ナノ・メディア:+62.7%
- クリエイト・レストランツHD:+28.6%
- フィンテック グローバル:+103.0%
- ディー・エヌ・エー:+210.0%
- コスモス薬品:+5.5%
- シコー技研:+66.7%
- ディップ:+100.0%
- 日本ケアサプライ:+23.1%
- 日本ベリサイン:+108.3%
- メディネット:+260.0%
- トランスジェニック:+30.6%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は、SBI証券です。その他は、みずほ証券、野村證券、SMBC日興証券、東海東京証券、藍澤證券、岩井コスモ証券、東洋証券、松井証券、マネックス証券、水戸証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 680,000 | 85.00% |
みずほ証券 | 32,000 | 4.00% |
野村証券 | 32,000 | 4.00% |
SMBC日興証券 | 24,000 | 3.00% |
東海東京証券 | 4,000 | 0.50% |
藍沢証券 | 4,000 | 0.50% |
岩井コスモ証券 | 4,000 | 0.50% |
東洋証券 | 4,000 | 0.50% |
松井証券 | 4,000 | 0.50% |
マネックス証券 | 4,000 | 0.50% |
水戸証券 | 4,000 | 0.50% |
楽天証券 | 4,000 | 0.50% |
野村證券ルートでLINE証券、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
また、みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
ジェイフロンティアのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などのやや大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
岡三オンラインでも取扱いを期待可能です。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)