ANA@デスクという法人向けサービスがあります。契約した法人の経営者・従業員が、24時間365日いつでもどこでも国内線の予約、発券が可能です。
ANAマイルやプレミアムポイントも得られるので、出張族にとってささやかなメリットも享受でき安心して利用可能です。
ANA@desk専用運賃、搭乗月ごとの後払い一括精算、出張コストの管理が用意、サポートがメリットです。年会費・利用料は無料です。
JALオンラインとは異なり、中小企業・零細企業向けの法人カードでは、利用できるクレカが少ないです。使える代表的なビジネスカードはJCB法人カードです。
ANA@デスクとは
ANA@デスクは、導入費・使用料・年会費などは一切かかりません。完全無料なのでメリットしかない制度です。
オフィスのパソコンだけではなく、自宅のPCや携帯電話、iPad等のタブレットなど、インターネットに接続できる端末から、ANA国内線の予約・発券が可能となります。
限定の運賃も!旅割/特割も利用可能
株主優待など一部の割引運賃を除き、ANAが設定しているほとんどの運賃が利用可能です。
個人でANAを普通に予約するのと同様に、キャンセル・変更に制約がある早期予約の代償として大変お得な旅割・特割も利用できます。
2018年の一例としては、旅割は最大約83%割引、特割はMAX約75%割引の実績があります。
路線 | 東京(羽田)→ 札幌(千歳) | 東京(羽田)→ 福岡 | 東京(羽田)→ 沖縄(那覇) | 東京(羽田)→ 大阪(伊丹) |
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旅割55 | 9,300~19,800円 | 12,300~23,500円 | 9,700~23,800円 | 7,900~14,300円 |
旅割45 | 11,600~19,800円 | 13,300~25,100円 | 10,600~25,700円 | 8,200~14,800円 |
旅割28 | 13,300~30,100円 | 14,300~30,300円 | 10,700~29,600円 | 8,700~14,800円 |
旅割21 | 18,100~35,300円 | 18,500~38,600円 | 12,200~42,600円 | 設定なし |
特割3 | 21,900~28,700円 | 25,600~31,400円 | 24,600~31,400円 | 8,400~11,000円 |
特割1 | 26,500~33,600円 | 27,300~36,800円 | 27,300~36,800円 | 9,700~23,100円 |
ANA@デスク専用運賃としては、「ビジネスリピート」という同一路線に6回搭乗できる回数券があります。
無記名式なので、複数の社員で分けあうことができて便利です。最大で49%割引の例があり、予約変更OK・当日まで予約OKなのが便利でビジネス向けです。
ビジネスリピートの有効期間は、第1回目搭乗日およびその翌日から起算して90日間です。期間内に6枚使用できなかった場合は差額が請求されます。
「出張@割」も利用可能です。記名式で2回搭乗できる回数型運賃で、最大47%割引きの実績があります。搭乗日当日まで予約、予約の変更が可能です。
有効期間が設定されており、期限内内に同一区間を2枚利用する流れとなります。有効期間は発券日翌日から90日間となります。
有効期間内に2枚目を使用できなかった場合であっても、未使用分(1枚分)の金額が発生する点に留意が必要です。
ANAカード会員専用運賃の「ビジネスきっぷ」と類似した料金です。
2018年4月1日からはANA@desk専用運賃「プレミアム@Biz」が光臨します。
ANAマイル・プレミアムポイントも付与
出張者にとって非常に重要なのはANAマイル・プレミアムポイントが自分に付与されるか否かですが、ご安心ください!
ANAマイレージクラブお客様番号の入力欄があり、自分の番号を入れればANAマイルやプレミアムポイントが積算されます。マイラーには助かる仕組みです。
予約後はAMCカード・ANAカードあるいは2次元バーコードを持って空港直行でOKです。通常の個人での予約と、空港での手続きは変わりありません。
経費精算・管理業務が効率化
発券実績や請求情報などをレポート形式でまとめて表示でき、ダウンロードも可能で経費管理がはかどります。ANAマイレージバンクからは請求書も発送されます。
私は勤めている会社でANA@デスクを利用しています。立替払い&精算の手間がないので、経理処理が非常にスムーズです。
社員の仮払い申請や経費精算の煩わしさからがなくなり、より本業のビジネスに専念できます。出張精算が格段に効率化できます。
経費処理のようなビジネスに直結しないバックオフィス業務に費やす労力は、極力簡素化して時間は1秒でも短縮したいですよね。
取消手数料なども一括して精算されます。キャンセル料金が発生する旅割・特割は予約不可といった設定も可能です。
部署・部署コードを最大702部署まで登録が可能です(CSV形式によるアップロードもできます)。
予約時の入力必須項目として反映されるので、部署別の管理が可能となり便利です。
出張者自らが予約・eチケット発券する「セルフ発券タイプ」と、eチケット発券は権限を持った承認者のみに限定する「発券要求タイプ」の2種類があり、ニーズに応じて選べます。
操作ガイドブック・サポート
ANA@デスクは利用者向けにコンパクトに使い方がまとまったハンディガイドブックが用意しています。
システムは慣れるまでは使いづらいこともありますけれども、ANA@デスクはユーザーフレンドリーで使いやすいです。
説明書を全く見なくても十分に直感的に使えますし、分からない場合でもガイドを見れば迷う場面は殆どないと思います。
2017年半ばからはANA SKY WEB と同期した画面構成となり、より一層わかりやすくなりました。
また、スマホ最適化も導入されました。1画面内で必要項目を入力することで予約・発券まで完了することができるワンストップ予約機能もあります。
ANA@deskサポートはサポートも充実しており、フリーダイヤルの問い合わせ電話が用意されています。
携帯電話からはナビダイヤル(0570-029-269)もしくは「03-6741-1127」です。携帯電話の無料プランの対象電話も用意している点がさすがです。
サポート電話のコールセンターの営業時間は以下の通りです。
- 予約関連:6:30〜22:00(年中無休)
- WEB操作:平日 9:00〜18:00、土・日・祝 9:00〜17:00(年末年始12/30〜1/3休)
- 精算・契約:平日 9:00〜18:00(土・日・祝、5/1、年末年始12/29〜1/3休)
- その他:平日 9:00〜18:00、土・日・祝 9:00〜17:00(年末年始12/30〜1/3 休)
Webでも問い合わせ可能です。返信はEメールが原則で、問い合わせの内容によっては電話での回答となります。
キャンペーン
ANA@デスクはJALオンラインとは異なり、お得なキャンペーンはあまり開催されていません。
一定の条件クリアでANAラウンジ利用可能、クーポン提示で生ビール・缶ビール・ソフトドリンク無料といったキャンペーンがありますが、数年に1回といったペースの時期もあります。
ただし、個人向けのキャンペーンの搭乗条件クリアに、ANA@デスクでの予約を活用できます。
一例として2017年10月1日~2018年6月30日は「国内線ラウンジご招待キャンペーン」が開催されています。
キャンペーン登録の上で、ANA国内線に月に3回以上または10回以上搭乗すると、なんと国内線のANAラウンジ、ANA SUITE LOUNGEを利用できます。
2018年2月12日までは羽田空港のみでしたが、2018年2月13日からは一気に全国に拡大して便利になりました。4月13日からは鹿児島空港も対象になりました。
空港名 | ラウンジ名 | 搭乗条件 | |
---|---|---|---|
3回 | 10回 | ||
羽田空港 | ANA SUITE LOUNGE | × | 〇 |
ANA LOUNGE(本館南) | 〇 | 〇 | |
ANA LOUNGE(本館北) | 〇 | 〇 | |
成田空港 | ANA ARRIVAL LOUNGE | × | × |
新千歳空港 | ANA SUITE LOUNGE | × | × |
ANA LOUNGE | × | × | |
仙台空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
名古屋(中部)空港 | セントレアエアラインラウンジ | × | × |
小松空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
伊丹空港 | ANA SUITE LOUNGE | × | 〇 |
ANA LOUNGE | 〇 | 〇 | |
関西空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
岡山空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
広島空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
松山空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
福岡空港 | ANA LOUNGE(南) | 〇 | 〇 |
ANA LOUNGE(北) | 〇 | 〇 | |
熊本空港 | ANA LOUNGE | × | × |
宮崎空港 | ラウンジ大淀 | × | × |
鹿児島空港 | ANA LOUNGE | 〇 | 〇 |
那覇空港 | ANA SUITE LOUNGE | × | × |
ANA LOUNGE | × | × |
対象のANA国内線運賃は、プレミアム運賃、プレミアム身体障がい者割引運賃、プレミアム特割、片道運賃、往復運賃、出張@割、ビジネスきっぷ、ビジネスリピート、身体障がい者割引運賃、介護割引、特割1、特割3です。
ANA@デスクの出張@割、ビジネスリピートが含まれています。
ANAラウンジはJALのサクララウンジと並んで、居心地最高レベルの快適で素敵な空間のラウンジです。
ビジネス向けの電源付きデスク、食事向けのテーブル、外の景色を快適に見れる窓際席、ファミリー・複数人向けのスペースなど多様な席があります。
ANAラウンジは通常はANAの上級会員の資格があるか、プレミアムクラス搭乗時でないと入れないラウンジです。
快適な空間で居心地は抜群です。搭乗までの時間をゆっくりとくつろぐことができます。
リラックスして寛ぐ席だけではなく、ビジネスパーソン向けに集中して作業ができるデスク(電源コンセント2つ付き)もあります。仕事がはかどります。
目の前が壁だと圧迫感がある場合は、目線より上は開放的になっているデスク・スペースもあります。多種多様な席があるので、好みの場所で過ごせます。
パソコンの作業もはかどります。出発前までに仕事をすることも可能です。
羽田空港国内線のANAラウンジは日本酒が充実しており、複数の種類が用意されています。おつまみがもう少しあると最高になります。
ANAラウンジは匂いが出ない食べ物なら持ち込みOKで、実際にお弁当などを食べてる方もいます。おつまみを持っていくのも選択肢の1つです。
ビールはプレミアムビールではなく、普通のビールです。アサヒ、キリンなど複数の種類があります。ウイスキーもあります。
セルフサービスにはなりますが、グラスを置いてボタンを押すだけですので簡単で全く手間はかかりません。
青汁、緑茶・紅茶・烏龍茶・ホットコーヒー、カフェラテ、ミネラルウォーター、牛乳、コールドのジュース・トマトジュース・野菜ジュース・烏龍茶・ポッカレモンもあります。
おつまみのおかきもあります。袋入りのタイプです。また、新聞・雑誌も多種多様な種類があります。無料のWi-Fiも通っています。
ANAラウンジはキューサイの青汁が体に良いですね。青汁は牛乳を少し混ぜると大変マイルドになって飲みやすくなります。おすすめです!
ANAラウンジは出たらすぐに搭乗口があるのが絶大なメリットです。ラウンジに流れるアナウンスを聞いてから出発しても、優先搭乗に十分に間に合います。
搭乗の直前まで居心地が秀逸なラウンジで快適に過ごせます。
ANAラウンジはグレートな空港ラウンジであり、一度入るとやみつきになります。もうゴールドカードのラウンジには戻れません。
このようなラウンジを使えるキャンペーンの条件クリアにも、ANA@デスクは役立ちます。
デメリット
ANA@デスクのデメリットは、国際線は利用不可である点です。国内線のみのサービスです。
また、株主優待割引など一部の割引運賃が利用できません。株主優待割引は直前での予約では使い勝手がいいので、これが個人的に最大のデメリットです。
法人向けのサービスであり、個人事業主は利用できない点もデメリットです。
法人は社員○名以上、設立○年以上などといった要件はありません。零細法人、同族企業、資産運用会社でも契約可能です。
ただし、与信・重複契約の有無などの審査はあります。審査基準は精算介在会社(クレジットカード会社・旅行会社)によって異なります。
クレジットカードの支払い遅延を起こしているような状況では、審査落ちのリスクが高まります。
まとめ
ANA@デスクはANA@desk専用運賃、搭乗月ごとの後払い一括精算、出張コストの管理が用意、サポートがメリットです。
ANAマイルやプレミアムポイントも得られますし、旅割・特割など大多数のANAの割引運賃も利用可能です。
ANA@デスク専用運賃もあり、「ビジネスリピート」という同一路線に6回搭乗できる回数券を使えます。ANAカード会員限定の「出張@割」も利用可能です。
2018年4月1日からはANA@desk専用運賃「プレミアム@Biz」が光臨します。
経理の手間が軽減して間接業務のコストが削減できます。利用代金は法人クレジットカードで精算できるので、ポイントも貯まります。
個人向けのキャンペーンの搭乗条件クリアに役立てることも可能です。株主優待割引が使えないのが唯一の目立つデメリットです。
その他、ANA@デスクを利用できる代表的な法人カードはJCB法人カードです。
信頼・安心・安全があるプロパー法人カードであり、サポートが頑健なのがメリットです。日本発祥の国際ブランドのクラシックカードです。
JCBは世界5大クレジットカード国際ブランド(JCB・Visa・Mastercard・Amex・DinersClub)の一つとしての地歩を確立しており、中国銀聯が世界に進出するまで、長らく米国系以外では唯一のメジャー・国際ブランドでした。
近年では中国銀聯を加えて6大国際ブランドと呼ばれています。日本国産ということから「サムライカード」という呼称もあります。侍カード、かっこいい名前ですね^^
JCB法人カードは、JCBのプロパーカードであるJCBオリジナルシリーズです。卓越したT&Eサービス(トラベル&エンターテイメント)が魅力的なクレジットカードです。
残高不足となった場合は、一度だけではなく複数回引落しをかけてくれます。中には月末まで毎営業日実施してくれる銀行もあり、JCBは口座振替も便利です。
JCB PLAZAなど日本人が海外で活用できるJCBカード共通特典も充実しています。
ETCカードを複数枚発行しても、年会費無料で利用できます。車用者1台ごとにETCカードを使うことが可能です。
JCB法人カードは、JCBの特約店であるJCB ORIGINAL SERIESパートナーの店舗では高還元となります。
Amazonでは還元率1.5%~1.85%、apollostationでは1~1.35%還元となり、最大で5.35%還元となります。
特約店でのボーナスも含めると、還元率が高くなる隠れ高還元カードと評価できます。
Oki Dokiランドを使うと、Amazon・楽天・LOHACO・Yahoo!ショッピング・ベルメゾンなどのネット通販でポイント還元が増加します。
ポイントは多種多様な商品と交換できるので、現金同様に使えて便利です。一般カード、ゴールドカードにはポイントではなくキャッシュバックのタイプも有ります。
ショッピング保険や海外旅行保険も充実しています。ゴールド法人カードは安価なプラチナカード級であり、プラチナ法人カードはブラックカード級の補償となっています。
年会費無料の高還元カードだと、コールセンターに電話しても長い時間、話し中で待たされることが多いです。しかも、携帯電話の無料通話対象外のナビダイヤルのこともあります。
JCB法人カードのコールセンターは携帯電話の無料プランの対象であり、かつ待ち時間も短めです。
以前JCBに取材に行き、イシュイング本部 イシュイング推進部 商品企画グループ 副主事の新宮さんにインタビューしました。
JCBカードの魅力、JCBの歴史・強み、安全・安心の信頼性と充実した特典を両立させている点について取材しています。
JCBゴールド法人カードは、空港ラウンジ、ラウンジキー、24時間365日の健康・医療無料相談サービス、JCBゴールド グルメ優待、充実のトラベル・サービスなど、JCBの「GOLD Basic Service」を利用できるのがメリットです。
JCBプラチナ法人カードは、コンシェルジュ、レストラン1名分無料、プライオリティパス、JCBプレミアムステイプラン、関西人気テーマパークのJCBラウンジ、JCB Lounge 京都、リーダーズクラブ メンバーシップの年会費無料など、プラチナカードならではのベネフィットが充実します。
グルメ・ベネフィットはコース料理1名分が無料になるサービスで、年2~3回これを使うだけで年会費を取り戻すことも可能です。
レストランでの飲食費用が30%OFFになるダイニング30は、飲み物も対象となる店舗がある点、多人数だとお得になる点にエッジ・優位性があります。
JCB Lounge 京都では、ドリンク、ガイドブック・情報誌の閲覧、手荷物の一時預かり、無料Wi-Fiなどのサービスが受けられます。
PC用のスペースもあり、そこには電源もあるので出張などの際にビジネス用途に使うこともできます。
関西人気テーマパークのJCBラウンジでは、アトラクションの優先搭乗、ソフトドリンクサービス、快適な空間での休憩と至高のベネフィットを受けられます。
JCBプレミアムステイプランでは、ヒルトン東京ベイ、ザ・プリンス 箱根芦ノ湖、セントレジスホテル大阪などの上質のホテル・旅館でJCB上級カード限定の優待特典を享受できます。
日本のJCBの最上級カードであるJCB THE CLASSのうち、関東人気テーマパークのラウンジ、メンバーズセレクション等一部以外はほとんど共通のサービスを利用できるのが大きなメリットです。
現在、JCB法人カードはお得な入会キャンペーンを行なっています。2025年3月31日までは、最大60,000円相当のJCBギフトカードのプレゼントがあります。
また、弥生会計オンラインの年会費が初年度無料となります。通常利用金額は35,200円(税抜)なのでバリューが高いキャンペーンです。