インターファクトリー(4057)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年8月7日(金)~8月14日(金)、上場日は2020年8月25日(火)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は840円(1単元8.4万円)です。公募価格は2020年8月17日(月)に決定。
仮条件は870円~960円と窓を開けて上振れました。予想PERは24.9~27.5倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,900〜3,500円(仮条件の上限比+97.9%~+264.6%)
インターファクトリーは「いつも最新、常に最適」をスローガンにクラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」の開発および保守サービスを展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都千代田区富士見2丁目10番2号 飯田橋グラン・ブルーム 4Fです。
目次
インターファクトリーとは
インターファクトリーは、クラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」に係るシステム受託開発サービス、システム運用保守サービス、その他の3つのサービスを提供しています。
従業員数117名、平均年齢は32.2歳、平均勤続年数は3.3年、平均年間給与は568.9万円です。
システム受託開発サービス(フロー)
通常ベンダーの環境に依存するクラウド型サービスでは個別の要望に応じるカスタマイズの自由度は大幅に低くなります。
しかし、「ebisumart」はクラウド型サービスでありながらカスタマイズが可能であるという特徴を有しています。
インターファクトリーはシステム導入に際し顧客の要望に応じてカスタマイズを実施し、システム導入後につきましても新たな機能追加等の依頼に応じて追加カスタマイズを行います。
カスタマイズ業務においてはプロジェクト・マネジメント制を採用し、要件定義から設計、開発、テスト、納品まで同一のメンバーが担当します。
これによって品質強化はもちろん、障害発生時の対応も迅速かつ効率的に行える体制とし、顧客に安心・安全を提供できるよう取り組んでいます。
これらの業務に対し、カスタマイズ料という形で報酬を受領するフロー型ビジネスとなっています。
システム運用保守サービス(ストック)
「ebisumart」上に顧客の店舗がオープンした後は、顧客のサポートを専門に行うECコンシェルジュによるきめ細かな保守サービス、セミナーの開催や、カスタマーサクセスチームによるコンサルティング等の各種サポートサービスを通じて個々の顧客に対し最適なサービスの提供に努めています。
また、クラウド型の利点を生かし、毎週機能の追加、更新、修正等を行い、顧客に対し常に最新・最適なサービスの提供に努めています。
これらの業務に対し、月額利用料という形で報酬を受領するストック型ビジネスとなっています。
報酬の内訳は、「基本料金」、「変動料金」、「オプションサービスの利用料等」で構成されています。
その他のサービス
既存顧客に対し、提携先企業の各種サービス(ディスプレイ広告サービス、商品のレコメンド機能、各種分析機能等)の紹介、運用代行サービス、ECに関するビジネス支援サービス等のカスタマーサクセスを目的とした各種サービスを提供しています。
インターファクトリーのIPOの諸データ
インターファクトリーの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりです。まだ経常損失の状況ですが、大きな伸びしろが存在。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | 第15期 | 第16期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年5月 | 2016年5月 | 2017年5月 | 2018年5月 | 2019年5月 | |
売上高 | (千円) | 616,641 | 831,408 | 960,896 | 1,338,474 | 1,502,894 |
経常利益 | (千円) | 7,969 | 7,636 | 22,533 | 40,200 | 85,827 |
当期純利益 | (千円) | 7,710 | 5,020 | 24,239 | 27,704 | 54,039 |
資本金 | (千円) | 90,000 | 116,400 | 116,400 | 116,400 | 116,400 |
発行済株式総数(株) | ||||||
普通株式 | 21,000 | 23,200 | 23,200 | 23,200 | 23,200 | |
A種優先株式 | 9,000 | 9,000 | 9,000 | 9,000 | 9,000 | |
純資産額 | (千円) | 27,816 | 59,237 | 83,476 | 111,180 | 165,219 |
総資産額 | (千円) | 298,357 | 409,893 | 567,410 | 662,235 | 704,269 |
BPS | (円) | △2,103 | △550.12 | 356.42 | 12.17 | 28.95 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 257.01 | 160.31 | 752.78 | 8.6 | 16.78 |
自己資本比率 | (%) | 9.3 | 14.5 | 14.7 | 16.8 | 23.5 |
自己資本利益率 | (%) | 32.2 | 11.5 | 34 | 28.5 | 39.1 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | △28,475 | 126,195 |
投資CF | (千円) | - | - | - | △52,984 | △81,125 |
財務CF | (千円) | - | - | - | 15,758 | △31,037 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 204,458 | 218,490 |
従業員数 | (人) | 60 | 70 | 72 | 82 | 90 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2020年3月下旬をボトムとして右肩上がりとなっており、6月以降はボックス相場となっています。
このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
インターファクトリーのIPOの規模は最大で約9.3億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は466,000株、売出株式数は500,000株、オーバーアロットメント(OA)は144,900株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は52%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
蕪木登 | 46.63% | ○ |
SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合 | 29.14% | ○ |
蕪木有紀 | 9.62% | ○ |
ヤマトフィナンシャル(株) | 2.62% | ○ |
兼井聡 | 2.19% | ○ |
小出勝洋 | 2.19% | ○ |
三石祐輔 | 1.31% | ○ |
赤荻隆 | 1.02% | ○ |
長谷川修 | 0.44% | ○ |
加山宏 | 0.44% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
インターファクトリーの事業はクラウド型ECプラットフォーム「ebisumart」の開発・保守サービスということで、訴求力の高い東証マザーズネット企業であり、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは24.9~27.5倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3134 | Hamee | 22.51 | 6.07 | 0.44% |
3633 | GMOペパボ | 34.02 | 10.88 | 1.46% |
3985 | テモナ | 83.47 | 10.21 | 0.00% |
4304 | Eストアー | 23.63 | 3.11 | 2.55% |
4477 | BASE | 1,343.18 | 38.20 | 0.00% |
4496 | コマースONEHLDGS | 63.90 | 14.91 | 0.00% |
約9.3億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- グッドパッチ:299.6%
- コマースOneホールディングス:335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券、SBI証券です。その他は、いちよし証券、丸三証券、松井証券で申し込めます。
種別 | 証券会社名 | 単位(株) | 単位(%) |
---|---|---|---|
主幹事証券 | SMBC日興 | 724,600 | 75.01 |
主幹事証券 | SBI | 183,500 | 19.00 |
引受証券 | いちよし | 19,300 | 2.00 |
引受証券 | 丸三 | 19,300 | 2.00 |
引受証券 | 松井 | 19,300 | 2.00 |
インターファクトリーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
松井証券も幹事団に名を連ねています。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。
むさし証券もIPOのサービスを提供しています。インターネット口座は売却手数料がリーズナブルです。
<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)