エフビー介護サービス(9220)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年3月22日(火)~3月28日(月)、上場日は2022年4月7日(木)です。
新規上場する市場は東証スタンダードで、想定価格は1,210円(1単元12.1万円)です。公募価格は 2022年3月29日(火)に決定。
仮条件は1,210~1,400円と上振れました。予想PERは5.3~6.1倍です。
日本市場のIPOは「国策に買いなし」という情勢に陥っており、IPO市場は冷え込んでいます。
初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。
1,450〜1,850円(仮条件の上限比+3.6%~+32.1%)
エフビー介護サービスは福祉用具貸与・販売、居宅介護支援、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、デイサービス、訪問介護、訪問看護、介護保険外サービスを展開しています。
監査法人は新日本有限責任監査法人です。
エフビー介護サービスとは
エフビー介護サービスの「エフビー介護サービス株式会社」は、介護サービスを通じた社会的貢献への取り組みを表しており、FBの「F」はFine(素晴らしい)、「B」はBusiness(仕事)を意味します。
エフビー介護サービスは、今後の超高齢化社会を迎えるにあたり、より長く住み慣れた自宅で在宅生活が継続できるよう、また在宅生活に限界が見えたとしても有料老人ホームやグループホームなど住み慣れた地域で生活が送れるよう地域密着での介護事業を行っています。
エフビー介護サービスの事業セグメントは、福祉用具事業と介護事業で形成されています。
福祉用具事業は、介護保険法に基づく福祉用具貸与・販売、居宅介護支援を展開しています。
また、介護事業では、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、デイサービス、訪問介護、訪問看護、介護保険外サービスで構成されており、地域における介護サービスをワンストップで提供しています。
従業員数は915名、平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は5.5年、平均年間給与は372.0万円です。
エフビー介護サービスのIPOの諸データ
エフビー介護サービスの業績推移
業績面では売上高・純利益・経常利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第33期 | 第34期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 9,011,290 | 9,352,208 |
経常利益 | (千円) | 532,415 | 608,425 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 485,514 | 477,196 |
包括利益 | (千円) | 351,687 | 491,187 |
純資産額 | (千円) | 631,587 | 1,482,774 |
総資産額 | (千円) | 7,973,990 | 8,314,076 |
1株当たり純資産額 | (円) | 313.17 | 673.99 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 242.76 | 238.53 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 7.9 | 17.8 |
自己資本利益率 | (%) | 76.8 | 45.3 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 847,288 | 1,180,952 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △130,346 | △111,655 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △369,859 | △373,661 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 976,362 | 1,671,802 |
従業員数 | (名) | 1,051 | 999 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
JASDAQ指数は年初から軟調な傾向となっています。
このまま軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
エフビー介護サービスのIPOの規模は最大で約14.5億円であり、スタンダードとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は350,000株、売出株式数は550,000株、オーバーアロットメント(OA)は135,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約41%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は61%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
栁澤秀樹 | 22.81% | ◯ |
栁澤考輝 | 16.89% | ◯ |
栁澤美穂 | 12.67% | ◯ |
(株)カントリビューション | 12.67% | ◯ |
SUN(株) | 8.45% | ◯ |
栁澤瞬 | 4.22% | ◯ |
栁澤翔 | 4.22% | ◯ |
栁澤陽子 | 2.53% | ◯ |
フランスベッドホールディングス(株) | 2.32% | ◯ |
ぐんま医工連携活性化投資事業有限責任組合 | 1.76% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
エフビー介護サービスの事業は福祉用具貸与・販売、居宅介護支援、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホーム、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護、デイサービス、訪問介護、訪問看護、介護保険外サービスということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
予想PERは5.3~6.1倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
約14.5億円という上場規模はスタンダードとしてはやや小型です。上位株主にVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
JASDAQスタンダードの10億~20億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- クルーバー:-16.7%
- ランドネット:+38.9%
- HCSホールディングス:+22.8%
- テンダ:+100.0%
- アイスコ:+45.0%
- 室町ケミカル:+73.7%
- 東和ハイシステム:+130.4%
- リベルタ:+76.7%
- グラフィコ:+133.7%
- ミアヘルサ:-25.0%
- コンピューターマネージメント:+58.5%
- 浜木綿:+39.2%
- 共栄セキュリティーサービス:+36.5%
- プリントネット:+45.8%
- イボキン:+19.7%
- ABホテル:+104.0%
- ヴィスコ・テクノロジーズ:+204.9%
- 幸和製作所:+126.7%
- 大阪油化工業:+66.7%
- 壽屋:+32.5%
- クロスフォー:+44.0%
- ネットマーケティング:+36.1%
- ズーム:+49.9%
- ほぼ日:+128.1%
- グッドコムアセット:+32.4%
- ウイルプラスホールディングス:-8.0%
- ヒロセ通商:±0%
- 平山:+29.5%
- ヨシックス:+29.4%
- 鳥貴族:+120.7%
- ホットマン:+67.5%
- イーグランド:+27.3%
- 日本コンセプト:-8.0%
- マックスバリュ九州:+4.0%
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。
主幹事は野村證券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 792,000 | 88.00% |
大和証券 | 45,000 | 5.00% |
SBI証券 | 27,000 | 3.00% |
みずほ証券 | 18,000 | 2.00% |
八十二証券 | 9,000 | 1.00% |
いちよし証券 | 9,000 | 1.00% |
エフビー介護サービスのIPOには、DMM株からも申し込みが可能です。
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
エフビー介護サービスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
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SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。
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楽天証券、松井証券も委託幹事団に名を連ねる可能性があります。


<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)