インターネット上には「黒鹿」という隠語・スラングが存在しています。
動物の鹿は茶色なので、黒の鹿が突然変異で誕生したのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
この点、日本における黒鹿とはクレジットカードのことです。
結論から述べると、昔三菱UFJカードのテレビCMに鹿が出ていたことから、三菱UFJカードが鹿カードと呼ばれています。
三菱UFJカードの自己申し込み可能な最上級カードの三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードはカード券面が黒色なので、黒×鹿を組み合わせて「黒鹿」と呼ばれています。
なお、三菱UFJカードにはブラックカードである「Recognized VIP」があり、正確にはこちらが「黒鹿」で、三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、プラチナの白金から「白鹿」と呼ぶのが適切かもしれません。
しかし、日本のインターネット上では、カード券面の色が重視されており、三菱UFJカード プラチナ アメリカン・エキスプレス・カードが黒鹿と呼ばれています。
以下、黒鹿カードについて掘り下げて分析します。
黒鹿とは三菱UFJニコスのプラチナカードであり、正式名称は「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」です。
年会費が22,000円(税込)とプラチナカードとしては安価で、家族会員の年会費は1名まで無料、2名以降は3,300円(税込)とリーズナブルです。
プラチナカードのステータスに加えて、多種多様なサービスを受けられます。
主なメリット
- 家族会員も無料のプライオリティパス
- コンシェルジュ
- プラチナ・グルメセレクション(コース料理1名分無料サービス)
- 手荷物空港宅配サービス(往復)
- コート預かりサービス
- スーペリア・エキスペリエンス(ホテル宿泊・レストラン等の優待)
- 充実の付帯保険
黒鹿があると、世界中の148ヶ国、600を超える都市で1,300ヵ所以上の空港ラウンジを0円で利用できるプライオリティ・パスを無料で発行できます。
通常は年会費469米ドルであるプレステージ会員が0円です。1ドル146.28円(2023/9/2時点)換算だと年会費68,603円が無料になります。
本会員に加えて家族会員のプライオリティパスのプレステージ会員が無料なので、これだけで年会費は元がとれてしまいます。
搭乗する航空会社、搭乗クラスに関係なくラウンジを利用できるのが大きなメリット。格安航空券利用時も使えますし、1日に2回以上ラウンジを使うことも可能です。
プライオリティパスで利用できるラウンジには飲み物や軽食・スナック、インターネットサービスなどがあり、フライト前の一時を快適に過ごせます。
本来はビジネスクラス以上の搭乗者か、航空マイレージプログラムの上級会員に限定されている航空会社運営のVIPラウンジは、アルコール飲み放題、食事が充実、シャワー室があるなど内容が優れています。
また、利用対象者も少ないため、ストレスない優雅な一時が送れます。ゴールドカードならOKのラウンジは混んでいて落ち着かない時がありますよね。
国内ではANAラウンジ、KAL Business Class Loungeなどを利用可能です(日本のプライオリティパスのラウンジ一覧)。
- TIATラウンジ(羽田)
- KALラウンジ(成田)
- 関空ぼてぢゅう、関空ANAラウンジ
- 中部国際空港セントレア(レストラン・温浴施設も)
各種ソフトドリンク、アルコール、パスタ、野菜炒め、揚げ物、デリ、サンドイッチ、サラダバー、ヌードルバー、おにぎり、ピラフ、ケーキ、果物などが用意されており、フルスペックの食事を楽しめるラウンジもあります。
例えば、エミレーツ航空、カタール航空、エティハド航空などの中東の航空機を使って、欧州・南米・アフリカなどにフライトする場合は、経由地で3~7時間の待ち時間が生じることが多いです。
この待ち時間にプライオリティ・パスを使ってVIPラウンジで過ごすと、とても快適に旅行できます。
飲み物や食べ物を戴いたり、シャワーやインターネットで待ち時間を快適に過ごせますし、空港における盗難のリスクも減らせます。
海外のハブ空港の中には、一つの空港の中にプライオリティ・パスを使えるラウンジが複数箇所ある空港も多いです。
仁川、シンガポール、バンコクなどのハブ空港を経由して旅行に出る場合、プライオリティ・パスは大活躍します。
また、プライオリティ・パスを保有していると、手荷物検査後にあるVIPラウンジを利用できるというメリットがあります。
一般的なゴールドカードで利用可能なのは、手荷物検査前にあるラウンジが大多数です。飛行機に乗る前に手荷物検査を受ける必要があるので、搭乗時間より前もってラウンジを出て、手荷物検査終了後は待合室で待機する必要があります。
一方、プライオリティ・パスで利用できる手荷物検査後にあるVIPラウンジは、搭乗開始のアナウンスがあってからラウンジを出ても十分に間に合うので、搭乗間際まで快適に寛げます。
関空ぼてぢゅうの他、オーストラリアなど一部の空港では、レストランの割引も受けられます。レストランの支払いから一定額(約3,000円前後)のディスカウントを享受してお得に食事できます。
レストランや免税店での10%OFF等のオファー、プライオリティレーン(英のみ)もあり、空港内で多様な優待があります。
プライオリティ・パスはスマホアプリ(iPhone・Android)もあり、空港にあるラウンジがすぐに検索・確認できるので便利。お気に入りのラウンジを「Favorites」に登録しておくこともできます。
プライオリティ・パス無料の特典が付帯しているクレジットカードについては、以下で徹底的に解説しています。
プライオリティパスがもらえるカードで最も低コストなのは楽天プレミアムカードです。しかし、こちらは家族会員が対象外です。
夫婦でプライオリティパスを使うならば、黒鹿カードは楽天プレミアムカードと同じ年会費で持てます(どちらも年22,000円/税込)。
空港ラウンジを無料で使えるクレジットカードの中でもエッジが利いています。
また、プラチナ・グルメセレクションを使えば、レストランを2名以上で予約するとコース料理が1名分無料になります。年1~3回使うだけでも、1万円や2万円といった金額がお得になります。
高級レストランをかなりお得に堪能できます。高級レストラン・居酒屋・料亭で食事する機会がある方には絶大なメリットが有る制度です。
一例としては、ジャッジョーロ銀座、重慶飯店 麻布賓館などを割引価格で予約できます。
手荷物空港宅配サービスは家族会員も対象です。スーツケースの宅配料金はWeb割引が適用された場合でも、概ね2,000円~4,700円程度はかかります。
近年では配送料金が値上げ傾向にあるので、より一層お得度・価値が上昇しています(料金一覧)。
往復2名分の荷物を宅配すると、1回の海外旅行につき約8,000円分は得します。とてもコスパが良好です。
海外旅行の際に重い荷物をひきずって移動する必要がなくなり、体に優しくて便利なサービスです。
手荷物やお土産が多い場合は特に便利です。ダンボールを宅配カウンターで購入することもできます。
プラチナカードといえばコストパフォーマンスが悪いというのはつきものです。しかし、黒鹿はコスパも良好なプラチナカードなのです。
非プラチナカードであるアメックスグリーンは、本会員の年会費が12,000円(税抜)、家族会員は6,000円(税抜)です。夫婦で保有すると18,000円となります。
黒鹿は2,000円(税抜)しか高くありません。それでアメックス・グリーンにはないコンシェルジュやレストラン1名無料・プライオリティパス無料などの充実した特典を受けられます。
デメリットはコンシェルジュのクオリティがやはり年会費相応となっている点です。コンシェルジュ・サービスに重点を置く場合は、年会費が5,000円(税抜)高くなるものの、JCBプラチナがおすすめです。
その他詳細は以下で徹底解説しています。
夫婦でプライオリティ・パスを利用でき、無料で世界中のラウンジが使い放題になるので、使わなくてもお得なクレジットカード、年会費を取り戻せるプラチナカードです。
黒鹿はお得な入会特典を用意しています。
公式サイト黒鹿カード 公式キャンペーン