bitFlyerがVisa搭載型プリペイドカード「bitFlyer VISA プリペイドカード」を発行開始しました。
ビットコインを円に換算した金額をチャージして、全世界のVisa加盟店で利用することが可能です。
ビットコイン取引所最大手のビットフライヤーのビットコイン残高を、手軽にデビットカードのように支払いに使えるようになり、Bitcoinのリアルへの進出がより一層加速しそうです。
bitFlyer VISA プリペイドカードのメリット、デメリット、お得な使い方について徹底的に解説します。
カードスペックとメリット
bitFlyer VISA プリペイドカードはVisa搭載型プリペイドカード「バンドルカード」の提携カードです。
月間2兆円超の仮想通貨取引が行われているbitFlyerが、日常生活において簡単にビットコインを円建てでチャージができるプリペイドカードを発行しました。
改正資金決済法施行に伴う国内ビットコイン利用者の更なる拡大を見込んで、新たな顧客層の開拓と決済に関しての利便性を向上させました。
bitFlyerに預けているビットコイン残高を円としてbitFlyer VISA プリペイドカードにウェブやアプリでサクッと簡単にチャージできます。
残高はアプリでいつでもチェックできるので、スマホ時代に便利なサービスです。初期設定の手順は以下のとおりです。
- ストアからバンドルアプリをダウンロード
- ユーザーID・パスワード・生年月日・電話番号を登録
- アプリのホーム画面から「リアルカード有効化手続き」をタップ
- 郵送されたカードの「カード番号」とカード裏面記載の 8 桁の「アクティベーションコード」を登録
- アプリ内のカード詳細、手元のカードを確認して「有効化」をタップ
初期設定が完了すると、アプリに bitFlyer VISA プリペイドカードが登録されて、ビットコインでのチャージが可能になります。
- bitFlyer VISA プリペイドカード画面からチャージをタップ
- 入金額を日本円で指定
- チャージした日本円がバンドルアプリの残高に反映
チャージ後はインターネットだけではなく、リアル店舗のVisa加盟店にてお買い物が可能です。世界200以上の国・地域に約4000万店舗もあります。
VISAは世界中で加盟店が多いのがメリットです。地球上で幅広く使える圧巻の決済力があります。
JCB・アメックス・ダイナースクラブは海外では使えない加盟店も多く、結局サブカードとしてVISAかMastercardを持たざるを得ません。
事実、クレジットカードの売上高の世界シェアは、Visaが50%で1位、Mastercardが26%で2位です(NILSON REPORT 2018年4月)。VISAが圧倒的No.1となっています。
- Visa:50%
- Mastercard:26%
- UnionPay(銀聯):20%
- Amex:3%
- JCB:1%
- DinersClub/DISCOVER:1%
bitFlyer VISA プリペイドカードはVisaクレジットカードとは異なり、一部に使えない店舗があります。
ガソリンスタンドや有料道路料金、保険料やプロバイダ料金などの反復継続的な支払い等です。代表的な利用対象外のお店は以下のとおりです。
- 公共料金、国民年金保険料
- ガソリンスタンド、有料道路
- インターネットプロバイダー
- 携帯電話・MVNO・格安スマホ・SIM、アプリ型電話サービス
- 生命保険、損害保険
- 駐車場、家賃
- 動画配信、スカパー、WOWOW、ケーブルTV、音楽配信
- 新聞購読料
- 飲料水宅配
- 一部決済代行・決済サービス
カードフェイスはブラックとブルーの2種類となっています。
初回のbitFlyer VISA プリペイドカードの発行は、抽選で1,000名となっています。2017年10月6日(金)16:00~10月22日(日)23:59までの間に抽選に申し込めます。
申込み期限時点で取引時確認が完了している「トレードクラス」の方が申し込めます。両方の色に申し込んだ場合、どちらか片方となります。
年齢制限は特にありませんけれども、20才未満の方は親権者の同意が必要です。
bitFlyerに登録の住所に本カードが郵送されます。当選の発表はカードの発送での通知となり、落選者へのお知らせはありません。
年会費、利用料などの維持コストは無料です。本家のバンドルカードはビットコイン専用ではなく、現金・振込・クレジットカードなどでもチャージできます。
利用料は無料であり、物理型のプラスチックカードの発行は300円で行えます。
初回の抽選以降は好評の場合は、バンドルカードと同様にインターネット決済限定のバーチャルカードは無料、リアル店舗でも使えるプラスチックカードは300円などで発行となりそうです。
bitFlyer VISAプリペイドカードは、1回のチャージ限度額は3万円、月間のチャージ限度額が12万円です。
残高の上限は10万円なので、アーロンチェア等の高級品の購入には利用できません。
デメリット
bitFlyer VISAプリペイドカードのデメリットは有効期限がある点です。
有効期限は5年で、これを過ぎるとチャージした金額が無効になるので注意しましょう。チャージしたのを忘れないうちにさっさと使うのが無難ですね。
また、ポイントやマイル還元、キャッシュバックがないのがデメリットです。
チャージ方法はビットコインの他、コンビニ、クレジットカード、キャリア決済、ネット銀行、ペイジーの利用が可能です。
ただし、わざわざビットコイン以外でチャージする必要性は高くないでしょう。ポイント還元がある国際ブランド搭載型プリペイドカードの方がお得です。
名前 | 特徴 |
---|---|
Revolut | Visaブランド。還元なしも外貨決済の手数料がなく、為替コストも僅少なので、外貨建て決済におすすめ |
トヨタウォレット | Mastercardのネットで使えるプリペイドカード。リアル店舗ではiD決済が可能。還元率1% |
Kyash Card | 還元率0.2%。VisaかMastercardなら大多数のクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
au PAY プリペイドカード | auユーザーが利用可能。Mastercard加盟店で還元率0.5~5.5%。 au PAYチャージにおすすめのクレジットカードでポイント二重取りが可能 |
dカード プリペイド | Visa加盟店で0.5%のdポイント。ローソンではその他に3%還元。dポイントでチャージ可能 |
ソフトバンクカード | ソフトバンクユーザーが利用可能。Visa加盟店にて還元率0.5% |
JAL Global WALLET | カード利用でJALマイルを獲得可能。海外ATMでの現地通貨引き出し、クレジットカードでのチャージも可能 |
ANA JCBプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。JCB加盟店で利用可能 ANA JCBカード、楽天カードやヤフーカード等のJCBならチャージ無料 |
ANA VISAプリペイドカード | 0.5%のANAマイルが付与。Visa加盟店で利用可能。ANA VISAカード、ANA Mastercardならチャージ無料 |
エポスVisaプリペイドカード | エポスカード保有者が利用可能。ポイントをチャージしてVisa加盟店で利用可能。還元率0.5% |
bitFlyer VISA プリペイドカードの端数を使い切る方法
bitFlyer VISAプリペイドカードに残った端数を使い切りたい場合は、15円~50万円の範囲にて1円単位で購入できるAmazonギフト券を買えばOKです。
Eメールタイプなら15円以上1円単位(自分に送信可能)、残高への直接チャージなら100円以上1円単位で購入できます(公式ページ)。
有効期限は以前は1年でしたが、2017年4月下旬から10年間に一気に伸びたので、使いやすくなりました。
Amazonギフト券は自分用にも買えます。Amazonギフト券(チャージタイプ)ですと、直接、自分のアカウントの残高にプラスされるので便利です。
「金額」において5,000円・2万円・4万円を選択可能。また、100円~50万円までの任意の金額を入力して、1円単位で購入金額を指定できます(Eメールタイプは15円~50万円)。
購入画面には、「1円単位での金額入力欄」があるので、そこに数字を入力する流れとなります。レジの画面でbitFlyer VISAプリペイドカードの番号を打ち込んで、決済すればOKです。
例えばbitFlyer VISAプリペイドカードの残高が1,726円の場合、1,726円分のAmazonギフト券を購入すれば、きれいに使い切ることができます。
Amazonギフト券を買うと、bitFlyer VISAプリペイドカードを使わなくなった場合でも、きれいに使い切って0円にすることが可能です。
- Amazonギフト券(チャージタイプ) ※100円以上1円単位
- Amazonギフト券(Eメールタイプ) ※15円以上1円単位(自分に送信可能)
まとめ
2017年4月1日に施行された改正資金決済法で法整備が整って、従来よりも安心してビットコインを使えるようになりました。
「仮想通貨」という言葉が法律用語に昇華して、今後ビットコイン交換所は登録制となります。
まだまだ日本では利用可能な店舗は少ないですけれども、ビックカメラで利用出来るようになるなど、裾野が広がる萌芽が芽生えています。
実際にビックカメラでビットコインで品物を購入したところ、時間をかけずにスムーズに決済することができました。
ビットコイン取引所を通して日本円で銀行に出金することも可能です。低コストでビットコイン送付も可能です。ただし、あまりに少額だと割高になります。
この度はbitFlyer VISA プリペイドカードの登場で、ビットコインをVisa加盟店で使えるようになりました。
他のビットコイン取引所では、Zaifの残高はマネパカード、coincheckの残高はバンドルカードにチャージできます。
ビットコインの買い方と使い方については、以下で徹底的に解説しています。
ビットコインの購入・利用は38億9152万円という膨大な資本金、3大メガバンク・大手生損保・電通・リクルート・QUICKの資本が入っているbitFlyerがおすすめです。
ビットフライヤーについては、以下で精緻に分析しています。
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bitFlyerは大手家電量販店のビックカメラ、百貨店のマルイ、旅行会社のエイチ・アイ・エスとも提携しています。
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