アールプランナー(2983)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年1月25日(月)~1月29日(金)、上場日は2021年2月10日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,090円(1単元20.9万円)です。公募価格は2021年2月1日(月)に決定。
仮条件は2,090~2,210円と上振れました。予想PERは7.5~8.0倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,600〜3,300円(仮条件の上限比+17.6%~+49.3%)
アールプランナーは「注文住宅事業」と「不動産事業」を展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル10階です。
アールプランナーとは
アールプランナーの属する住宅・不動産業界では、住宅又は不動産のいずれかに特化した会社が多数存在しています。
その中においてアールプランナーは、デザイン力×不動産情報力×集客力を強みとすることで、注文住宅事業と不動産事業(「注文住宅」×「分譲住宅」×「不動産仲介」)の両方のビジネス展開が可能となっています。
注文住宅事業において「注文住宅」を取扱うことで、時代に合わせたデザイン・仕様・性能等のノウハウがアールプランナー内に蓄積され、不動産事業で「分譲住宅」を取扱うことで、土地に合わせた住宅を提供するノウハウがアールプランナー内に蓄積されています。
このように、「注文住宅」及び「分譲住宅」で培ったノウハウを相互に利用することで、顧客ニーズに合った住宅の提案を行っています。
また、不動産事業で「不動産仲介」を取扱う中で、豊富な土地情報がアールプランナー内に蓄積されることで、「注文住宅」を希望している顧客に対しては最適な土地情報を提供でき、「分譲住宅」においては建築に適した用地を確保することが可能となっています。
また、「不動産仲介」においても、土地購入者に対してアールプランナーの住宅を提案するなど、アールプランナーで「注文住宅」及び「分譲住宅」を同時に取扱うことのメリットを活用。
この「注文住宅」×「分譲住宅」×「不動産仲介」のビジネスモデルにより、アールプランナーは住宅に関する様々な提案を行うことができ、様々な顧客ニーズに対応することができると考えています。
現在は自分のライフスタイルが重視される時代であり、顧客は皆、自分なりの好みやこだわりを持って家を選ぶ傾向にあります。
しかしながら、こと住宅に関しては、デザイン、性能、価格、立地等、何かを妥協しないと手に入らないという既成概念がありました。
アールプランナーは、自社の「注文住宅」×「分譲住宅」×「不動産仲介」というビジネスモデルは、時代のニーズに応える新しい価値を創造すると考えています。
従来にない強みとして、注文住宅事業×不動産事業のシナジーを最大化し、顧客の門戸を広くし、注文住宅、分譲住宅を問わず、様々な顧客のニーズに対応することにより、さらなる事業拡大を図ることを目指し、事業活動に取り組んでいます。
なお、アールプランナーは2020年11月30日現在時点で、愛知県を中心として23拠点(愛知県:20拠点、東京都:3拠点)の営業拠点を構えています。
住宅一次取得者(初めて住宅を購入する人)のボリュームゾーンを主要顧客層として、住宅・不動産に関わるサービスをワンストップで提供しています。
従業員数は240名、平均年齢は32.6歳、平均勤続年数は3.0年、平均年間給与は513.6万円です。
アールプランナーのIPOの諸データ
アールプランナーの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第16期 | 第17期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年1月 | 2020年1月 | |
売上高 | (千円) | 16,635,122 | 19,183,073 |
経常利益 | (千円) | 679,486 | 593,760 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 423,504 | 434,139 |
包括利益 | (千円) | 423,504 | 434,139 |
純資産額 | (千円) | 1,512,268 | 1,946,407 |
総資産額 | (千円) | 13,175,198 | 15,113,086 |
BPS | (円) | 1,512.27 | 1,946.41 |
EPS | (円) | 423.5 | 434.14 |
自己資本比率 | (%) | 11.5 | 12.9 |
自己資本利益率 | (%) | 32.6 | 25.1 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △950,312 | △1,092,383 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △280,579 | △301,154 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 2,211,177 | 925,119 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 2,596,972 | 2,128,554 |
従業員数 | (名) | 190 | 242 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月は軟調な展開となっています。
このまま軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
アールプランナーのIPOの規模は最大で約9.6億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は270,000株、売出株式数は130,000株、オーバーアロットメント(OA)は60,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約36%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は33%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
梢政樹 | 28.53% | ○ |
古賀祐介 | 25.58% | ○ |
Ko. International(株) | 24.59% | ○ |
TreeTop(株) | 19.68% | ○ |
安藤彰敏 | 0.20% | ○ |
舟橋和 | 0.20% | ○ |
森川祐次 | 0.15% | ○ |
山下洋祐 | 0.15% | ○ |
山崎寛征 | 0.15% | ○ |
楯純二 廣角祐輔 桒原辰哉 村上和也 | 0.15% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アールプランナーの事業は、「注文住宅事業」と「不動産事業」ということで、IPOにおける業種の人気度は市況に大きく左右されます。
インフレ期待醸成期、不動産市況の好調期は無双化する反面、その逆の局面では徹底的に不人気となります。
予想PERは7.5~8.0倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
1420 | サンヨーホームズ | 16.42 | 0.52 | 3.36% |
1439 | 安江工務店 | 赤字 | 0.92 | 1.88% |
2734 | サーラコーポレーション | 8.99 | 0.57 | 3.49% |
3465 | ケイアイスター不動産 | 7.11 | 1.80 | 3.51% |
8886 | ウッドフレンズ | 8.71 | 0.51 | 5.02% |
8891 | エムジーホーム | 1.42 | 0.46 | 1.25% |
8904 | AVANTIA | 12.19 | 0.49 | 4.44% |
8995 | 誠建設工業 | 10.78 | 0.34 | 4.24% |
約9.6億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。
上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- オンデック:+190.3%
- クリングルファーマ:+48.0%
- 交換できるくん:+125.1%
- かっこ:+290.6%
- ビートレンド:+257.5%
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、市況の暗転がないことを前提とすると、初値予想はプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券で申し込めます。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
アールプランナーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)