大手ホテルグループのアパホテル(APA HOTEL)は上場しているのか多くの注目を集めています。
海外市場で上場しているAPA Groupはオーストラリア企業であり、日本のアパホテルとは無関係です。
アパグループ株式会社が運営を統括する企業となっています。ホテル事業はグループ代表である元谷外志雄氏の妻の元谷芙美子氏が社長を務めるアパホテル株式会社が行っています。
誰もが知っていて分かりやすいビジネスモデルであり、しかも株主優待に期待がかかります。
かつては元谷代表がテレビ番組で「上場なんて貧乏人がすること」と述べたことがあり、現時点ではIPOの可能性は低いです。
しかし、経営方針が切り替わり、グローバルホテルグループを目指して、本格的な世界進出に舵を切る場合などは、上場が具現化する可能性も零ではありません。
アパホテルのIPO獲得に向けて備えることは選択肢の一つです。アパホテルの上場、株価について、徹底的に解説します。
アパホテルの上場・IPO
現社名のアパホテルは「Always Pleasant Amenity」の頭文字です。
最初のアパホテルは1984年12月に金沢市内で開業し、2010年からは東京23区内での出店を加速。2011年9月以降はフランチャイズ展開も行っています。
ホテルの客室数は100,756室(2020年2月現在)で売上は1000億円を超えており、プリンスホテル、ドーミーイン・共立リゾーツ、ルートインジャパン、ダイワロイネットホテルズ等とともに、業界大手の地位を確立しています。
自社メンバーシップのアパカード会員数は1,000万人を突破しており、都心3区(千代田区・港区・中央区)を中心に客室1万室の新規事業展開を目指しています。
リゾート事業の代表的な施設は以下のとおりです。
- 日本最高層ホテル・地上50階建のアパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉
- 加賀片山津温泉の高級温泉旅館「加賀片山津温泉 佳水郷」
- 長期滞在型リゾート「アパリゾート〈上越妙高〉」
- 壮快なプレイを楽しめる「アパリゾート栃木の森ゴルフコー ス」
2015年11月13日には日本国外におけるホテル第1号として、アメリカ・ニュージャージー州のニューアーク・リバティー国際空港付近に、アパホテル ウッドブリッジ(APA Hotel Woodbridge)をオープンしました。
旧ヒルトン ウッドブリッジ(Hilton Woodbridge)をリニューアルしたものであり、不動産投資を行っているフレンドウェル・グループとフランチャイズ契約を結んで運営しています。
2016年9月6日にはカナダのコーストホテルを取得し、北米エリアでは40ホテル・5,028室を有するホテルチェーンとなり、日本国内だけではなく国際進出も果たしています。
商号 | アパグループ株式会社 |
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本社所在地 | 〒107-0052 東京都港区赤坂3-2-3 アパグループ赤坂見附本社ビル |
アクセス | 銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」 ベルビー赤坂口(10出口)より徒歩1分 |
設立年月 | 1971年4月 |
資本金 | 2,025億円 |
事業内容 | 都市開発事業 (マンション、ホテル、テナントビル、アーバン・リゾート) 総合建設(企画、設計、建設)事業 総合不動産(開発、売買、仲介、賃貸、鑑定)事業 ホテル・チェーン、レストラン・チェーン、レジャー産業運営事業 不動産証券化事業 総合ビル管理事業 月刊「アップルタウン」発行 |
アパホテルの料金は繁忙期・閑散期でダイナミックに変動することが特徴となっています。
部屋は狭めの反面、ベッドが大きく大浴場があるなどの特徴があり、会員が直接予約すると10%ポイント還元とパワフルです。
また、駅チカの利便な立地のホテルが多く、土地の形がいびつな変形地を安く取得し、自社でホテル設計しているのが特徴です。
エポスカードと提携して、アパの冠が名前に入ったクレジットカードもプロデュースしています。
株主優待
アパホテルはホテルを展開しているということで、株主優待との親和性が極めて高い企業です。
旅行関連のサービスを提供している企業では、株主優待を行っている銘柄が多数あります。
- 藤田観光:宿泊・飲食・入場料金の割引優待券
- ワシントンホテル:ワシントンホテルプラザ・名古屋国際ホテル優待券、R&Bホテル優待券
- 西武ホールディングス:プリンスホテルでの宿泊割引券
- サムティ:自社保有ビジネス・リゾートホテル割引券・宿泊無料券
- リゾートトラスト:自社施設割引優待券
- 共立メンテナンス:宿泊割引券
- エイチ・アイ・エス:株主優待券、ハウステンボス 入場割引券、ラグーナテンボス入場割引券
- KNT-CTホールディングス:ツアー割引券
- 楽天:楽天トラベルのクーポン2,000円
アパホテルが上場した場合、株主優待の実施が大いにありそうです。
株主優待があるか否かでPBRが4~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループ、リンガーハットあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2928 | RIZAPグループ | 5.09 | 赤字 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 22.24 | 赤字 | 0.00% |
7616 | コロワイド | 17.88 | 赤字 | 0.26% |
8200 | リンガーハット | 5.34 | 赤字 | 0.00% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。株主優待の活用がスピードアップの特効薬と言っても過言ではありません。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。アパホテルにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
アパホテルの上場時は株価に注目
アパホテルが上場するか否かは要注目ですね。IPOした場合は誰でも株を自由に購入できるようになり、株価に高い注目度が生じます。
元谷代表はTBSの番組において、全株オーナー企業ならではの意思決定の素早さや強みに触れており、「上場なんて貧乏人がすることです」と述べています。
したがって、IPOの可能性は低いでしょう。ただし、米国に進出してカナダのホテルチェーンを買収するなど、世界進出の動きも見せています。
今後、事業方針が転換して本格的に世界進出を目指すことになった場合などは、上場の可能性もゼロとは断言できません。
以下のような世界大手に伍していくためには、上場による資金調達が選択肢となります。
ホテルグループ世界大手
- マリオットボンヴォイ
- ヒルトン・オナーズ
- ワールドオブハイアット
- IHG(インターコンチネンタルホテルグループ)
- ジンジャンホテル(錦江国際酒店管理有限公司)
- アコーホテルズ
- ウィンダム・ホテル・グループ
- チョイスホテルズ
- ベスト・ウェスタン
- フアズー・グループ(華住酒店集団)
クレジットカードのジャンルではJCBカードが国際ブランドの一角としての地位を確立しています。
しかし、ホテル業界では最大手のプリンスホテルも世界的には影が薄くなっており、日本人としては切ないところです。
アパホテルが上場することになった場合、株式を購入するには、上場後に株式を買う以外にも、IPOでの購入という方法がありますね。証券会社に口座を開く必要があります。
IPOで株を買う場合、ブックビルディング期間中に証券会社で申し込んで、抽選に当選すれば手数料無料で購入できます。
IPOに当選するには、多額の株を引き受ける主幹事証券はもちろん、それ以外の証券会社からも申し込むことが重要です。
数打てば当たる可能性が着実に上昇します。現在は証券会社の口座開設・維持費用は国内株に関しては無料の証券が大多数ですから、できる限り数多くの証券会社から申し込みましょう。
アパホテルのIPOがあった場合、当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
株式の売り出しを担当する主幹事は野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券あたりが選定される可能性が高いです。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
SMBC日興証券のダイレクトコースは個人投資家でもIPOが当たるチャンスがあるオンライン証券です。
特に大型株は当たりやすいです。アパホテルも当選が大いに期待できます。店頭証券の営業とのやり取りが不要で気軽に申し込めます。
野村證券や大和証券、SMBC日興といった大手証券だけではなく、ネット証券でもお手軽に申し込めます。
ネット証券ではSBI証券がIPOに積極的ですので、アパホテルのIPOもほぼ確実に幹事団に名を連ねるでしょう。
アパホテルのような大型案件は株式数が多いので当選が比較的容易になります。IPOは勝率が高く、無難に上場日の初値で売却した場合でも、利益が出る確率が高いです。
SBI証券には「SBIチャレンジポイント」という仕組みがあり、IPOに落選した場合はポイントが貯まります。
このポイントを貯めていくといつかは必ずIPOに当選するという嬉しい仕組みがあります。
アパホテルのIPOに備えてSBI証券に口座開設しておくことを強くおすすめします。SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。
SBI証券はIPO以外にもメリットが多いネット証券です。私もフル活用して、パフォーマンスを向上させています。
SBI証券の口座開設・維持費用、ネット入金・出金の費用は無料です。IPOに申し込むのに際して費用は一切かかりません。
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口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
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口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
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SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いが開始しました。口座開設者数が大手ネット証券と比較すると少ないのでライバルが少ないのがメリットです。
機械的な完全ランダム抽選で平等・公平です。事前入金は不要で、口座残高がなくても申し込めるのも便利です。ネット上で手間をかけずにサクッとIPOのブックビルディングに参加することが可能です。
口座開設キャンペーンでは、約2ヶ月間も売買手数料が無料となります。
マネックス証券も完全抽選で小口個人投資家でも当選しやすい証券会社です。IPOにおいてはぜひ口座開設しておきたいネット証券です。
この他、幹事団として、岡三オンライン証券、東海東京証券、岩井コスモ証券などが入る可能性が高いです。
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