坪田ラボ(4890)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年6月8日(水)~6月14日(火)、上場日は2022年6月23日(木)です。
坪田ラボが新規上場する市場は東証グロースで、想定価格は450円(1単元4.5万円)です。公募価格は2022年6月15日(水)に決定。
仮条件は450~470円と上振れました。予想PERは60.8~63.5倍です。
初値予想は「プラスリターン(伸び悩む余地あり)」です。以下のレンジを想定しています。
500~650円(仮条件の上限比+11.1%~+38.3%)
坪田ラボは近視・ドライアイ・老眼の新たな治療法の開発を目指す医薬品バイオベンチャーで、契約一時金・ロイヤリティ契約で収益化しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人です。
坪田ラボとは
坪田ラボは、代表の坪田一男氏の基本理念である「ごきげん」をキーワードに、近視・ドライアイ・老眼の新たな治療法の開発を目指す慶應義塾大学発ベンチャーです。
近視、ドライアイ、老眼は、超高齢社会における健康長寿とQuality of Visionの観点から眼科医療領域において大きな課題と認識されていますが、いまだ原因療法が確立していないいわゆるアンメット・メディカル・ニーズ領域です。
坪田ラボはこれらの3領域の患者に対して革新的なイノベーションによる研究開発成果を届けるため、提携大学と連携し先進的な研究を行っています。
その研究成果を評価するパートナー企業とともに共同開発を行い、新しい価値を提供する製品を上市しています。
坪田ラボのビジネスモデルは、パートナー企業との共同研究開発契約及び実施許諾契約による契約一時金、マイルストーン・ペイメントならびに事業化後(上市後)のロイヤリティ契約によるロイヤリティで収益化し、その収益を新しい研究に投資することで、新たな価値創造につなげています。
従業員数は10名、平均年齢は41.6歳、平均勤続年数は1.2年、平均年間給与は789.4万円です。
坪田ラボのIPOの諸データ
坪田ラボの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | 第8期 | 第9期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 154,624 | 188,638 | 91,132 | 441,612 | 687,502 |
経常利益 | (千円) | 7,357 | 10,652 | △79,354 | 16,694 | 255,838 |
当期純利益 | (千円) | 5,622 | 7,722 | △79,644 | 3,016 | 201,609 |
資本金 | (千円) | 16,000 | 38,950 | 186,550 | 201,553 | 231,053 |
発行済株式総数 | (株) | 160,000 | 205,900 | 222,300 | 223,967 | 226,327 |
純資産額 | (千円) | 28,224 | 81,846 | 297,402 | 330,424 | 591,033 |
総資産額 | (千円) | 49,385 | 100,832 | 425,575 | 530,480 | 1,078,578 |
BPS | (円) | 176.4 | 397.51 | 1,337.84 | 14.75 | 26.11 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | 35.14 | 43.18 | △372.95 | 0.14 | 8.97 |
自己資本比率 | (%) | 57.15 | 81.17 | 69.88 | 62.29 | 54.8 |
自己資本利益率 | (%) | 22.12 | 14.03 | ― | 0.96 | 43.76 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― | ― | ― | ― |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 262,836 | 36,724 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △4,405 | △43,602 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 18,582 | 236,972 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 380,678 | 610,773 |
従業員数 | (名) | 2 | 2 | 1 | 5 | 8 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月、ボックス相場が続いており、足元ではボックス下限で揉みあっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
坪田ラボのIPOの規模は最大で約20.8億円であり、東証グロースとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は2,500,000株、売出株式数は1,340,000株、オーバーアロットメント(OA)は576,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約18%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は35%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
坪田一男 | 61.72% | ◯ |
(株)坪田 | 13.33% | ◯ |
大高功 | 7.66% | ◯ |
山田進太郎 | 1.87% | ◯ |
近藤眞一郎 | 1.12% | ◯ |
(同)マーズ | 1.04% | ◯ |
原裕 | 0.92% | ◯ |
(株)ジンズホールディングス | 0.92% | ◯ |
ロート製薬(株) | 0.92% | ◯ |
渡邉敏文 | 0.87% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
坪田ラボの事業は近視・ドライアイ・老眼の新たな治療法の開発を目指す医薬品バイオベンチャーということで、IPOにおける業種の人気度は市況に大きく左右されます。
予想PERは60.8~63.5倍であり、類似企業と比較すると低めです。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約20.8億円という上場規模は東証グロースとしては中型です。
旧・東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- Recovery International:-13.7%
- CS-C:+19.3%
- 網屋:+6.6%
- グローバルセキュリティエキスパート:+43.6%
- ブロードエンタープライズ:+7.7%
- レナサイエンス:+45.7%
- モビルス:+43.0%
- ブレインズテクノロジー:+134.0%
- ラキール:+77.1%
- i‐plug:+129.0%
- ファンペップ:+10.0%
- いつも:+134.4%
- ココペリ:+125.6%
- スタメン:+133.1%
- さくらさくプラス:+47.4%
- rakumo:+204.0%
- 日本情報クリエイト:+70.0%
- MacbeePlanet:+28.3%
- NexTone:-2.4%
- ヴィス:-8.0%
- ドラフト:-22.7%
- フォースタートアップス:-8.0%
- Kids Smile Holdings:+20.9%
- AI inside:+250.0%
- global bridge HOLDINGS:+49.4%
- HENNGE:+42.9%
- サイバー・バズ:+73.9%
- Link-U:+104.3%
- ピアズ:+51.9%
- トビラシステムズ:+125.8%
- NATTY SWANKY:+20.2%
- 日本ホスピスホールディングス:+46.6%
- ギークス:+50.3%
- カオナビ:+100.5%
- サーバーワークス:+276.6%
- フロンティアインターナショナル:+12.7%
- スマレジ:+135.4%
- テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
- リーガル不動産:+42.9%
- ギフト:+77.5%
- イーソル:+138.1%
- CRGホールディングス:+63.6%
- and factory:+56.0%
- GA technologies:+130.3%
- キャンディル:+52.5%
- ライトアップ:+32.1%
- アイペット損害保険:+57.9%
- RPAホールディングス:+207.7%
- フェイスネットワーク:+128.6%
- ジーニー:+98.1%
- SKIYAKI:+147.1%
- シルバーライフ:+85.2%
- ロードスターキャピタル:+37.4%
- シェアリングテクノロジー:+86.9%
- GameWith:+133.9%
- オロ:+129.5%
- ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
- イントラスト:+35.6%
- スタジオアタオ:+25.7%
- ユーザーベース:+15.9%
- シンクロ・フード:+41.4%
- 串カツ田中:+13.5%
- デファクトスタンダード:+41.1%
- ベガコーポレーション:+25.0%
- エボラブルアジア:+48.3%
- LITALICO:+88.0%
- フィット:-7.9%
- ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
- マイネット:+19.3%
- ダブルスタンダード:+128.8%
- インベスターズクラウド:+93.3%
- AppBank:+45.8%
- デザインワン・ジャパン:+50.9%
- リンクバル:+27.9%
- モバイルファクトリー:+99.4%
- イード:+46.4%
- KeePer技研:+49.1%
- インターワークス:+16.7%
- クラウドワークス:+73.2%
- GMOTECH:+135.2%
- 弁護士ドットコム:+215.4%
以上を総合考慮して、初値予想は「プラスリターン(伸び悩む余地あり)」です。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 3,340,800 | 87.00% |
SBI証券 | 115,200 | 3.00% |
みずほ証券 | 115,200 | 3.00% |
三田証券 | 76,800 | 2.00% |
極東証券 | 76,800 | 2.00% |
楽天証券 | 38,400 | 1.00% |
マネックス証券 | 38,400 | 1.00% |
岡三証券 | 38,400 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
坪田ラボのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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↓
<投資スタンス>
中立+
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)