
インフォネット(4444)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2019年6月7日(金)~6月13日(木)、上場日は2019年6月25日(火)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,350円(1単元13.5万円)です。仮条件は1,350~1,490円と上振れました。
公開価格は仮条件の上限である1,490円となりました。予想PERは20.7倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,500〜5,000円(仮条件の上限比+159.3%~+235.6%)
直前初値予想は以下の通りです。
4,750円(公開価格比+218.8%)
インフォネットは主に企業のWEBサイト(ホームページやその他商業目的として利用されるウェブページ等の総称)構築及びWEBサイトの運用保守の代行業務を展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー2Fです。
インフォネットとは
インフォネットは福井県にて創業し、「すぐれたWEB・IT技術やプロダクトをお客様の成果に寄り添い提供することで、人々の生活を豊かにする」ことを企業理念としています。
WEBサイト築・運用保守の代行の他、自社製品としてのコンテンツ・マネジメント・システム「infoCMS」を開発しています。
コンテンツ・マネジメント・システム(CMS)とはWEBサイトを構成する文書や画像等の素材を統合し体系的な管理を可能とするプログラムです。
高い安全性と高い機能性を備えながらも、直感的な操作によって自社サイトを管理できるシステムを開発しようとして導入しました。
また、顧客管理システム「infoCRM」や人工知能搭載型チャットボットシステム(文章や音声で自動的に返答や会話を行うプログラム)「Q&Ai」等を開発し、WEBサイトに紐づく様々な課題解決の幅を広げています。
事業体制としては東京本社を営業拠点、福井支社・佐賀支社を開発拠点とし展開する体制を整備しています。
その他、インフォネットは以下のサービスも展開しています。
- CMSの周辺製品として、出版社向けWEB・誌面データの一元管理編集システムである「infoPUBLISHING」
- メールに添付できない大容量ファイルをインフォネットのサーバを通してやり取り可能な「infoファイル便」
- インターネット宿泊予約受付管理システムである「宿ソリューション」
従業員数は78名、平均年齢は35.2歳、平均勤続年数は3.5年、平均年間給与は459.5万円です。
インフォネットのIPOの諸データ
新規発行による手取金の使途については、事業拡大のための人件費、業容拡大のためのオフィス増床等に伴う費用、会社認知度向上及び製品拡販のための広告宣伝費、CMS関連製品・サービス及びAI関連製品・サービスの新機能開発等にかかる研究開発費に充当する予定です。
インフォネットの業績推移
業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。
前期の自己資本利益率(ROE)は49.7%であり、自己資本比率は55.9%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
| 回次 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | 第15期 | 第16期 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 決算年月 | 2013年12月 | 2014年12月 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | |
| 売上高 | (千円) | 465,048 | 447,149 | 762,853 | 709,636 | 752,191 |
| 経常利益 | (千円) | 55,117 | 1,952 | 92,261 | 145,633 | 163,049 |
| 当期純利益 | (千円) | 45,853 | 3,503 | 62,469 | 43,146 | 110,618 |
| 資本金 | (千円) | 28,000 | 28,000 | 28,000 | 28,000 | 53,000 |
| 発行済株式総数 | (株) | 440 | 440 | 440 | 440 | 465,000 |
| 純資産額 | (千円) | 16,582 | 20,085 | 92,536 | 142,095 | 302,714 |
| 総資産額 | (千円) | 276,266 | 345,115 | 364,550 | 551,188 | 541,220 |
| BPS | (円) | 37,687 | 45,650 | 210,311 | 92.27 | 186 |
| 1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
| EPS | (円) | 104,213 | 7,963 | 141,975 | 28.02 | 71.65 |
| 自己資本比率 | (%) | 6 | 5.8 | 25.4 | 25.8 | 55.9 |
| 自己資本利益率 | (%) | ― | 19.1 | 110.9 | 35.8 | 49.7 |
| 営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 121,119 | △65,751 |
| 投資CF | (千円) | ― | ― | ― | ― | △1,423 |
| 財務CF | (千円) | ― | ― | ― | △24,918 | 26,728 |
| 現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 173,789 | 133,343 |
| 従業員数 | (名) | 51 | 55 | 66 | 66 | 70 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、2018年1月下旬をピークとして下降トレンドが続いていました。
ここ数ヶ月はボックスでの推移となっており、下降トレンドになったら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

(※マネックス証券より)
上場規模
インフォネットのIPOの規模は最大で約7.8億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は300,000株、売出株式数は200,000株、オーバーアロットメント(OA)は75,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は40%です。
売出人かつ貸株人である株式会社フォーカス、株主である株式会社パスファインダー、Link Asia Capital株式会社及び岸本誠には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。
株主である株式会社アライアンスパートナー及びSEホールディングス・アンド・インキュベーションズ株式会社には、原則として180日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。
上記のほか、インフォネットは、取引所の定める有価証券上場規程施行規則の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当等に関し、割当を受けた者との間に継続所有等の確約を行っています。
| 株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
|---|---|---|
| (株)フォーカス | 63.28% | ◯ |
| (株)アライアンスパートナー | 14.49% | ◯ |
| (株)ベクトル | 4.83% | |
| (株)パスファインダー | 4.25% | ◯ |
| 岸本誠 | 2.51% | ◯ |
| SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(株) | 1.93% | ◯ |
| Link Asia Capital(株) | 0.97% | ◯ |
| 日下部拓也 | 0.58% | |
| 南嶋将人 | 0.58% | |
| 東間大 | 0.58% | |
| 江村真人 | 0.58% | |
| 伊藤彰弘 | 0.58% |
初値予想
インフォネットの事業は企業のWEBサイト構築、WEBサイトの運用保守の代行業務ということで、IPOにおける業種の人気度はやや高めです。
新規性はないものの、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは20.7倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
| コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
|---|---|---|---|---|
| 2130 | メンバーズ | 31.08 | 7.33 | 0.72% |
| 3622 | ネットイヤーグループ | 86.07 | 2.46 | 0.48% |
| 6081 | アライドアーキテクツ | 52.62 | 5.50 | 0.00% |
| 8508 | Jトラスト | 赤字 | 0.51 | 0.20% |
約7.8億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。
上位株主にVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- グッドスピード:25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、SMBC日興証券、藍澤證券、極東証券、岩井コスモ証券、東洋証券、むさし証券、エイチ・エス証券、岡三、丸三証券、東海東京証券、エース証券で申し込めます。
| 証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 440,000 | 88.00% |
| SMBC日興証券 | 15,000 | 3.00% |
| 藍沢証券 | 5,000 | 1.00% |
| 極東証券 | 5,000 | 1.00% |
| 岩井コスモ証券 | 5,000 | 1.00% |
| 東洋証券 | 5,000 | 1.00% |
| むさし証券 | 5,000 | 1.00% |
| エイチ・エス証券 | 5,000 | 1.00% |
| 岡三証券 | 5,000 | 1.00% |
| 丸三証券 | 5,000 | 1.00% |
| 東海東京証券 | 2,500 | 0.50% |
| エース証券 | 2,500 | 0.50% |
インフォネットのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

SBI証券が主幹事ということで、資金力のある方はパワープレイによる獲得が視野に入ります。また、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

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SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。

岩井コスモ証券
は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。

東海東京証券は小口個人投資家には嬉しい完全抽選がある証券会社です。

今回は幹事団に入っていませんが、野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
- 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)