新規上場!ベルトラ(7048)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ベルトラ

ベルトラ(7048)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2018年12月6日(木)~12月12日(水)、上場日は12月25日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は360円(1単元3.6万円)です仮条件は360円~384円と上振れました。

公開価格は仮条件の上限である384円となりました。予想PERは72.5倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

700〜950円(仮条件の上限比+82.3%~147.4%)

直前初値予想は以下の通りです。

500円(公開価格比+30.2%)

ベルトラは国内及び世界145ヵ国の現地体験型オプショナルツアー(現地体験ツアー)専門のオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」等を展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツです。本社所在地は東京都中央区八重洲1-6-6 八重洲センタービル 2Fです。

ベルトラとは

ベルトラは自社と契約した催行会社が提供する現地体験ツアーの商品情報をトラベラーに提供しています。

トラベラーは体験したい現地体験ツアーを見つけたら、「VELTRA」に会員情報を登録し、その予約申込を行います。

その予約は、ベルトラ経由で催行会社に依頼され、予約確定後、バウチャーを発券します。

トラベラーはこのバウチャーを提示することで現地体験ツアーに参加、終了後は体験談を投稿することができます。

このような旅行における一連の体験をオンライン上で完結するサービスをベルトラの特徴としています。

ベルトラの事業領域は、(1)主に日本人の海外旅行向けのサービスを提供する「海外旅行部門」、(2)訪日旅行者向けのサービスを提供する「インバウンド部門」、(3)グローバルな旅行者向けに世界各地のサービスを提供する「グローバル部門」となっています。

従業員数は142名、平均年齢は34.87歳、平均勤続年数は2.82年、平均年間給与は544.8万円です。

収益構造

ベルトラは、現地体験ツアーを専門に販売する日本最大級の旅行オンラインサービスを展開しています。

国内及び海外で現地体験ツアーを運営する現地の催行会社と直接契約を締結し受託販売を行います。

ベルトラの主な収益源は、催行会社からの手数料収入であり、収入金額はツアー代金、手数料率及びベルトラが運営するサイトの予約数によって決まります。

手数料率は、現地の催行会社と販売合意を締結する際に、相対で都度、決定しています。

申込数については、ベルトラウェブサイトへの訪問数(Visit数)に比例します。

ベルトラウェブサイトの知名度をあげるため、検索キーワード連動型広告(リスティング広告)による宣伝活動、Google等の検索エンジンの最適化(SEO)、SNSによるコンテンツマーケティングを実施しています。

また、旅行事業者等と業務提携を行っており、例えば同社のホームページからの現地体験ツアーの申し込みについては、ベルトラにて取り扱う形となっています。

このような他社との事業提携は、現地体験ツアーへの申込数の拡大に貢献しているため、さらなる拡大に努めていく方針です。

手荷物を持って海外旅行に行く家族のイラスト

展開する言語

ベルトラの運営する「VELTRA」は、日本語、英語、中国語(簡体字及び繁体字)、韓国語の4言語に対応したウェブサイトを展開し、現地体験ツアーの催行地は世界各地に対応しています。

ベルトラウェブサイトにおける、各言語別の現地体験ツアーの申込割合については、現時点において、日本語サイトを運営している海外旅行部門が営業収益の約9割を占めています。

今後は、インバウンド部門、グローバル部門が運営している英語サイト、中国語サイトをより充実させることにより、海外顧客の取り込みを積極的に行ってまいる方針であります。

また、旅行市場において成長著しいアジア市場のトラベラー向けに、韓国語サイトにおいては、積極的な市場拡大の一環として平成29年12月より韓国のIT企業である12CM(ワンツーシーエム)社とのフランチャイズ契約を締結し、サービスを開始しています。

加えて、ベルトラ会社のVELTRA Inc.の運営する「Hawaii Activities」は英語サイトを展開しています。

強み

国内及び海外の現地体験ツアー商品の提供

国内及び世界145ヶ国、約5,000社の催行会社と直接契約し、観光ツアー、文化体験、グルメツアー、ショー・エンターテインメント、美術館・博物館、クルーズ、レストラン、スパ・エステ、ゴルフ、マリーンスポーツなど幅広いラインナップで提供しています。

主力である日本語サイトを運営している海外旅行部門では1万3千点以上の商品を提供し、全言語3万点以上の商品を掲載しています。

ITを活用した独自のマーケティング力と商品企画力

ベルトラは、催行会社との契約、商品情報の掲載、商品の販売、トラベラーの現地体験ツアーの参加、その後の体験談投稿という一連の流れの中で、ITを活用した独自のマーケティング力と商品企画力を構築しています。

各種言語別に制作したベルトラの商品ラインナップにおいては、世界各国で人気のある商品はもちろんのこと、小規模で運営されている少人数制の現地体験ツアーも多数取り扱っています。

旅行・スーツケースのイメージ

小規模な現地体験ツアーでは、ツアーガイドやインストラクター、ドライバー等が現地を熟知し、当該地のガイドに精通していることによりユニークな現地体験ツアーを提供し、効率かつ安全な移動手段を提供することを可能にしているとベルトラは考えています。

また、トラベラーのニーズを分析した商品を企画し、現地の催行会社と共同で制作したオリジナルの商品も提供しています。

これらのバリエーション豊かな商品もインターネット販売に特化しているからこそ実現可能なサービスであり、多様化する旅行ニーズの中で旅行客の選択肢の幅を広げ、それぞれの旅行スタイルにマッチした商品提供を可能にすると考えています。

トラベラーが行った予約依頼は、ベルトラ経由で催行会社に依頼し、予約確定をトラベラーにお知らせします。

ベルトラでは、一部の催行会社との間で、API連携をすることによって、商品の空き状況を待ち時間無く、リアルタイムにてトラベラーに提供するサービスを推進しています。

加えて、商品内容が複雑な現地体験ツアーにおいて、スピーディーかつスムーズな検索、申込を実現するため、ユーザーフレンドリーなUXとUIのシステム改善を進めています。

また、39万件を超える実際に参加したトラベラーが投稿した体験談は、これから参加を検討している旅行者にとって、リアルかつ信頼性を持った情報であると考えています。

これらのプロモーションは、トラベラーの集客、予約申込の促進に大きく貢献していると思われます。

トラベラーのロイヤリティを向上させるとともに、会員向けにリピート率を向上させる一環として、購入代金に応じたポイント付与する(ポイントプログラム)しています。

また、体験談を投稿したときにもポイントを付与することで、次のツアー参加時の代金の一部として利用できるようなインセンティブも提供しています。

そして、体験談やカスタマーサービスでのフィードバックを元に催行会社と商品・サービスの改善を実施しています。


ベルトラのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、設備資金(基幹システムの開発・改良)に300,000千円、運転資金(プロモーション費用、人材採用・育成)に340,000千円を充当する予定です。

ベルトラの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度もあり、ボックスでの推移となっています。

ベルトラの業績推移

営業キャッシュフローは包括利益を上回っています。一般論としては安心感があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は8.4%であり、自己資本比率は14.7%です。主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第27期 第28期
決算年月 平成28年12月 平成29年12月
営業収益 (千円) 2,312,585 2,825,708
経常利益 (千円) △169,339 35,668
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) △714,954 35,000
包括利益 (千円) △703,738 42,769
純資産額 (千円) 317,760 538,441
総資産額 (千円) 3,663,694 3,672,993
1株当たり純資産額 (円) 12.11 20.23
1株当たり当期純利益金額 (円) △24.98 1.46
自己資本比率 (%) 7.9 14.7
自己資本利益率 (%) 8.4
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 151,031 311,570
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △454,776 △380,776
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) 1,162,020 32,143
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 2,315,974 2,277,116
従業員数 (人) 178 231

提出会社の経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第24期 第25期 第26期 第27期 第28期
決算年月 平成25年12月 平成26年12月 平成27年12月 平成28年12月 平成29年12月
営業収益 (千円) 775,250 1,095,411 1,583,533 1,896,699 2,457,054
経常利益 (千円) 200,552 388,461 400,514 -9,604 25,367
当期純利益 (千円) 181,232 326,141 227,415 -608,261 -186,836
資本金 (千円) 173,500 173,500 73,500 73,500 176,070
発行済株式総数(株)
普通株式 2,385 2,385 2,385 24 266,100
A種種類株式 23 23 23
純資産額 (千円) 637,606 963,748 1,191,163 337,427 355,583
総資産額 (千円) 1,521,943 2,166,700 2,859,820 3,344,087 3,357,309
BPS (円) 31,880,343 48,187,442 59,558,197 14.06 13.36
1株配当 (円)
EPS (円) 316,488 16,307,099 11,370,755 -21.25 -7.78
自己資本比率 (%) 41.9 44.5 41.7 10.1 10.6
自己資本利益率 (%) 28.4 33.8 19.1
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
従業員数 (人) 39 53 65 101 137

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、ここ数ヶ月は下降トレンドが続いていました。

しかし、足元では反発しつつあります。下降トレンドが継続したら向かい風となり、底打ちして堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。

東証マザーズのチャート(2018年8月20日~2018年11月19日)
(※マネックス証券より)

上場規模

ベルトラのIPOの規模は最大で約12.9億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は1,500,000株、売出株式数は1,620,000株、オーバーアロットメント(OA)は468,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約13%と非常に低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は52%です。

売出人である齊藤精良及び株主である池田哲司、白石徹、野田泰司には原則として90日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

また、売出人及び貸株人である株式会社プレンティ―並びに売出人である永島徹三及び株主であるPaxalan S.à r.l.、澁谷剛、SBI Ventures Two株式会社、マルタスインベストメント1号投資事業有限責任組合には原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

上記のほか、ベルトラは、取引所の定める「有価証券上場規程施行規則」の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。

株主名 株数 保有割合 ロックアップ
Paxalan S.à r.l. 9,810,000 35.11%
齊藤精良 4,260,000 15.25%
(株)プレンティー 3,770,000 13.49%
永島徹三 3,270,000 11.70%
二木渉 2,130,000 7.62%  
澁谷剛 1,430,000 5.12%
SBI Ventures Two(株) 1,090,000 3.90%
萬年良子 510,000 1.83%  
倉上智晴 230,000 0.82%  
マルタスインベストメント1号投資事業有限責任組合 200,000 0.72%

初値予想

ベルトラの事業は、国内及び世界145ヵ国の現地体験型オプショナルツアー(現地体験ツアー)専門のオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

新規性はないものの、訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

予想PERは72.5倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3926 オープンドア 99.83 20.30 0.00%
6030 アドベンチャー 154.47 48.34 0.13%
6191 エボラブルアジア 33.43 7.48 0.46%
6548 旅工房 47.17 4.33 0.00%
6577 ベストワンドットコム 41.90 6.41 0.00%

リンク、レオス・キャピタルワークスとの3社同時上場で、かつ12月の多発上場の終盤戦となり、過密日程のIPOとなる点はマイナスポイントです。

公募価格が3桁の低位株である点はIPOの初値においてはプラス材料です。

約12.9億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • フロンティア・マネジメント:+121.2%
  • アイリックコーポレーション:+25.8%
  • システムサポート:+128.6%
  • エクスモーション:+49.7%
  • マネジメントソリューションズ:+114.3%
  • アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
  • ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
  • ファイバーゲート:+127.4%
  • SERIOホールディングス:+130.3%
  • グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
  • クックビズ:+134.7%
  • テンポイノベーション:+93.5%
  • テックポイント・インク:+64.9%
  • UUUM:+226.8%
  • トランザス:+170.0%
  • ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
  • ユーザーローカル:+325.2%
  • ピーバンドットコム:+113.9%
  • レノバ:+50.0%
  • エイトレッド:+133.9%
  • シンシア:-7.1%
  • JMC:+89.2%
  • インソース:+55.8%
  • セラク:+160.0%
  • キャリア:+98.5%
  • ジェイリース:+34.5%
  • アトラエ:+135.6%
  • PR TIMES:+59.0%
  • ベネフィットジャパン:+67.2%
  • フェニックスバイオ:-2.1%
  • ブラス:+6.4%
  • バルニバービ:+130.0%
  • GMOメディア:+101.1%
  • ブランジスタ:+43.8%
  • アイビーシー:+251.0%
  • STUDIOUS:+20.0%
  • PCIホールディングス:+169.6%
  • Hamee:+67.2%
  • sMedio:+58.7%
  • ファーストコーポレーション:+25.0%
  • ファーストロジック:+52.5%
  • データセクション:+73.1%
  • サイジニア:+125.8%
  • フルッタフルッタ:+51.5%
  • メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
  • セレス:+55.4%
  • オプティム:+260.0%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事は野村證券です。その他は、SMBC日興証券、SBI証券、みずほ証券、マネックス証券、松井証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
野村証券 2,714,400 87.00%
SMBC日興証券 124,800 4.00%
SBI証券 124,800 4.00%
みずほ証券 93,600 3.00%
マネックス証券 31,200 1.00%
松井証券 31,200 1.00%

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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。52枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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