上場!STIフードホールディングス(2932)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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STIフードホールディングス

STIフードホールディングス(2932)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年9月7日(月)~9月11日(金)、上場日は2020年9月25日(金)です。

新規上場する市場は東証2部で、想定価格は1,790円(1単元17.9万円)です。公募価格は2020年9月14日(月)に決定。

仮条件は1,790円~1,900円と上振れました。予想PERは20.2~21.5倍です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

1,950〜2,450円(仮条件の上限比+2.6%~+28.9%)

STIフードホールディングスは、水産原料素材の調達から製造・販売までを一貫して行う水産原料に強い食品メーカーとして、食品製造販売事業を展開しています。

監査法人は仰星監査法人で、本社所在地は東京都港区南青山1-15-14です。

STIフードホールディングスとは

STIフードホールディングスは、市場が拡大傾向にある中食ビジネスを中心に、その他の関係会社である株式会社極洋をはじめとする仕入先から調達した水産原材料を、コンビニをはじめとする小売チェーン店等へ販売する事業を展開しています。

海外及び国内で確立した検品体制のもとに、持続可能か否かという観点と同時に美味しさを追及し、特許技術又はそれに準じる技術を含む独自の製造技術を用いて、3温度帯(冷凍、冷蔵、常温)それぞれにおける消費者向けの最終商品等を製造しています。

STIフードホールディングスのエリア別の製造拠点は以下のとおりです。

エリア工場(会社)主な製造内容
東北石巻工場(三洋食品㈱)(食品)水産原材料を使った缶詰・レトルト製品等の製造
(食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造
石巻工場(㈱ヤマトミ)(食品)主に小売チェーン向け水産惣菜の製造
(食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造
(一次加工原料)㈱新東京フード、㈱新東京エナックで使用する水産原料の一次加工
関東船橋工場(㈱新東京フード)(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造
白岡工場(㈱新東京デリカ)(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造
東海焼津工場・SPF工場(三洋食品㈱)(食品)水産原材料を使った缶詰・レトルト製品等の製造
九州福岡工場(㈱新東京エナック)(食品)主にコンビニエンスストア向け水産惣菜の製造
(食材)おにぎり・弁当・パスタ・サラダ等に使用される水産食材の製造

持株会社の従業員数は71名、平均年齢は42.6歳、平均勤続年数は3.6年、平均年間給与は676.9万円です。

STIフードホールディングスのIPOの諸データ

STIフードホールディングスの業績推移

業績面では売上高は右肩上がりであり、経常利益・純利益は減益の年度があります。

STIフードホールディングスの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次第2期第3期
決算年月2018年12月2019年12月
売上高(千円)17,843,53020,644,845
経常利益(千円)710,571591,348
親会社株主に帰属する当期純利益(千円)506,780456,006
包括利益(千円)508,068465,378
純資産額(千円)1,769,4611,959,835
総資産額(千円)9,147,5449,200,877
1株当たり純資産額(円)345.9389.02
1株当たり当期純利益(円)101.3591.2
潜在株式調整後1株当たり当期純利益(円)
自己資本比率(%)18.9121.14
自己資本利益率(%)34.3224.82
営業活動によるキャッシュ・フロー(千円)1,869,679622,609
投資活動によるキャッシュ・フロー(千円)△1,237,598△63,861
財務活動によるキャッシュ・フロー(千円)684,713△1,160,127
現金及び現金同等物の期末残高(千円)2,044,0331,441,026
従業員数(人)257260

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証2部指数は2020年3月中旬を底値として反発しましたが、ここ2ヶ月はボックス相場での推移となっています。

堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となり、反落したら向かい風となります。

上場規模

STIフードホールディングスのIPOの規模は最大で約26.8億円であり、東証二部としてはやや大型です。

公募株式数は300,500株、売出株式数は1,000,000株、オーバーアロットメント(OA)は195,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は約28%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は77%です。

株主名保有割合ロックアップ
(株)十見36.00%
(株)極洋27.27%
十見 裕(社長)18.55%
(株)セブン‐イレブン・ジャパン9.09%
川島 渉4.55% 
(株)キャメル珈琲1.82%
柳澤 重英0.55% 
山﨑 敬介0.27% 
野田 和哉0.14% 
小川 隆0.09% 

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

STIフードホールディングスの事業は水産原料素材の調達から製造・販売までを一貫して行う食品製造販売事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高くありません。

予想PERは20.2~21.5倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
1301極洋10.090.892.58%
1332日本水産9.770.951.80%
1333マルハニチロ13.630.921.72%
2883大冷38.561.642.49%
2903シノブフーズ11.710.551.76%
2904一正蒲鉾18.911.690.78%
2918わらべや日洋HD37.440.592.68%

東証2部の20億円以上のIPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • ウイルテック:±0%
  • カクヤス:+16.6%
  • テクノフレックス:+18.0%
  • ワシントンホテル:+11.6%
  • ナルミヤ・インターナショナル:-3.8%
  • 信和:-3.8%
  • オプティマスグループ:+11.2%
  • 要興業:+26.7%
  • プレミアグループ:-4.3%
  • Casa:+2.7%
  • ウェーブロックホールディングス:-3.9%
  • 船場:-7.5%
  • ジャパンミート:+3.0%
  • 一蔵:+2.1%
  • ケイアイスター不動産:+6.8%
  • ラクト・ジャパン:±0%
  • 冨士ダイス:+50.9%
  • シーアールイー:-7.3%
  • 大冷:-6.7%
  • SFPダイニング:-16.5%
  • 日本ビューホテル:-2.3%
  • OATアグリオ:-6.3%
  • 丸和運輸機関:-8.8%
  • 日本BS放送:+6.6%
  • ウィルグループ:-4.2%
  • アサンテ:+11.2%
  • ファルテック:+5.3%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で手数料を考慮するとマイナスリターンの可能性がある」です。

主幹事は野村證券です。その他は、いちよし証券、エース証券で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
野村証券1,248,50096.00%
いちよし証券39,0003.00%
エース証券13,0001.00%

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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:対面証券・ネット証券で申込(回数制限で回避することも)
  3. 中立:ネット証券、回数制限・S級銘柄の当落に影響がない対面証券(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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