三井住友VISAカードは、通常の年会費が有料のクレジットカードが大多数です。
しかし、自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」を活用することで、年会費を無料で維持できる券種があります。
銀行系クレジットカードの雄であり、セキュリティと信頼性の高さが魅力の三井住友VISAカードを年会費無料で保有する方法について解説します。
また、ゴールドカードや、ANA VISAカード、ANA Mastercard、Amazon Mastercard ゴールドは、年会費が無料になりませんが、割引を受けられます。こちらも併せて手順をご紹介します。
マイ・ペイすリボは2020年2月の利用分から、年会費無料の条件が改悪されましたが、変更にも対応した2021年最新版です。
三井住友カード(NL)は年会費が永年無料
「三井住友カード(NL)」というクレジットカードがあります。NLは「ナンバーレス」の略字です。
カード券面に番号・有効期限・セキュリティーコードに関する情報がないので、セキュリティ面で機能が充実していて安心なカードです。
多様なボーナスポイントの仕組みがあり、最大のメリットは、セブンイレブン・ローソン・マクドナルドで、Visaのタッチ決済かMastercardコンタクトレスが5%還元となる点です。
- セブンイレブン・ローソン・マクドナルド:タッチ決済なら5%
- 大手コンビニ・マクドナルド:2.5%
- 選べる3つのショップ:1.0%
- マイ・ペイすリボの手数料発生月:+0.5%
- 月5万円以上利用:ボーナスポイント
- ココイコ!:対象のリアル店舗でボーナス
また、ファミリーマートでは2.5%還元で、選んだ3つのお店では1.0%還元です。他方、月間利用額に応じたボーナスポイントは対象外です。
カード利用で貯まるVポイントは1ポイント単位でキャッシュバックに使えるので、少額利用でも無駄になりません。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、マクドナルドを使う機会がある方なら、サブカードとして活用するのもおすすめです。
三井住友カード(NL)の年会費、ポイント制度、メリット・デメリット、付帯特典・保険について解説します。
公式サイト三井住友カード(NL) 公式キャンペーン
三井住友VISAクラシック・クラシックA・アミティエ
三井住友VISAカードのうち、一般カード3券種は、少しの工夫で次年度の年会費が無料になります。
対象カード
- 三井住友カード:1,250円(税抜)→無料
- 三井住友カード A:1,500円(税抜)→無料
- 三井住友カード アミティエ:1,250円(税抜)→無料
いずれもインターネットでの申込みだと初年度年会費が無料なので、完全無料で利用することが可能です。
マイ・ペイすリボ+年1回のリボ手数料
三井住友カードの自動リボ払いサービスの「マイ・ペイすリボ」に登録し、年1回以上リボ手数料が発生すれば、年会費が無料になります。
マイ・ペイすリボは1回払いで支払った分がすべてリボ払いに自動転換される仕組みです。
初回の手数料は無料なので、毎月の設定額以上カード利用額が発生した場合、超過分からリボ金利手数料(実質年率15%)が発生します。
2020年1月のカードショッピング分までは、マイ・ペイすリボの設定+年1回の利用で年会費が無料になりました。
したがって、三井住友カードの利用限度額とマイ・ペイすリボの支払限度額を同額に設定すれば、リボ手数料が発生せず、年会費無料で利用できました。
しかし、2020年2月のカードショッピング分からは、「マイ・ペイすリボの設定+年1回のリボ手数料の発生」が条件となります。
マイ・ペイすリボの金利手数料の計算は、初月は原則として10日~15日の5日分となり、残り23~26日分は翌々月に請求されます。
初月に200円のリボ残高を残せば、翌々月に1円のリボ金利手数料が発生するので、年会費無料の条件をクリアできます。
つまり、年1回200円のリボ残高が残るように、会員サイトやコールセンターへの電話で、マイ・ペイすリボの支払額を変更する手続きを行えばOKです。
マイ・ペイすリボ利用でのボーナスポイントも狙う場合は、初月は残高を500円残して、2ヶ月目以降は100円残すようにしましょう。
注意点としては会員サイトではマイ・ペイすリボの支払額の変更が1万円単位となるので、最大で9,999円の残高が発生する点。
最大である9,999円の場合で、残高が完全に引き落とされるまで35日間(多くの月)だと、9,999×15%÷35/365=約144円。
請求確定後のマイ・ペイすリボの次回のみの追加は1千円単位なので、請求確定後に手続きした場合は、最大で999円の残高が発生します。
最大の999円の場合で、残高が完全に引き落とされるまで35日間(多くの月)だと、999×15%÷35/365=約14円。この程度なら許容範囲ならば、会員サイトでOKです。
コストを最小化したい場合は、年1回コールセンターに電話して調整しましょう。
マイ・ペイすリボの制度内容の詳細、支払金額変更の手順については、以下で徹底的に解説しています。
年間300万円以上の利用
三井住友カード、三井住友カード A、三井住友VISAアミティエカードは、前年度利用額に応じて翌年度の年会費の割引を受けられます。
マイ・ペイすリボの活用が面倒な場合は、カードショッピングでの達成も選択肢となります。
年間の利用額が300万円以上だと、次年度の年会費が無料になります。
公式サイト三井住友VISAカード 公式キャンペーン
三井住友カード RevoStyle
無条件で年会費無料が希望の場合は、三井住友カード RevoStyleが候補となります。
年会費が無料である点にエッジ・優位性があります。ただし、リボ払い専用カードで残高スライドリボルビング方式なので、リボ手数料の負担が発生する仕組みとなっています。
リボ金利手数料が発生した月はポイント2倍の特典がありますが、リボ金利手数料の負担の方が重くなります。
したがって、基本的にはどうしてもリボ払いを使わざるを得ない方向けのクレジットカードです。
三井住友カード デビュープラス
三井住友カード デビュープラスは、18~25歳の方が申し込める若者向けクレジットカードです。
入会後3か月間はポイントが5倍(還元率2.5%)に跳ね上がり、入会4か月目以降も常にポイント2倍になる点が魅力的です。
三井住友カード デビュープラスの年会費は初年度無料、2年目以降は1,250円(税抜)が基本です。
しかし、年1回以上カードを利用するだけで、翌年の年会費が無料になるので、年会費は実質無料と評価できます。
マイ・ペイすリボの利用、年300万円以上のカードショッピングは不要で流麗です。
18~25歳の方なら、三井住友カード デビュープラスがおすすめです。
ゴールドカードやANA Visa / Mastercardの割引
三井住友カード エグゼクティブ以上は、マイ・ペイすリボを使っても年会費無料にはなりませんが、割引を受けられます。
カード名 | 年会費(税抜)の割引 |
---|---|
三井住友カード エグゼクティブ | 3,000円→1,000円 |
三井住友カード プライムゴールド | 5,000円→1,500円 |
三井住友カード ゴールド | 10,000円→4,000円 |
三井住友カード プラチナ | マイ・ペイすリボの割引なし |
また、三井住友カードが発行しているANA VISAカード、ANA Mastercard、Amazonゴールドカード、ヒルトン・オナーズVISAカード等も同様に、年会費の割引を受けられます。
Amazonゴールドカードなど一部を除き、マイ・ペイすリボによる年会費割引制度も、2020年2月から改悪されました。
- 2020年1月のカード利用分まで:マイ・ペイすリボの設定+年1回の利用
- 2020年2月のカード利用分から:マイ・ペイすリボの設定+年1回のリボ手数料の発生
「利用限度額=毎月の支払額」と設定している場合、年会費の割引対象外となってしまう点に注意が必要です。
したがって、年1回は200円のリボ残高を残す作業を行いましょう。
死蔵カードにしている場合、一般カードの場合はマイ・ペイすリボの下限が5,000円、ゴールドカードは10,000円となります。
最低必要な作業
- 一般カード:年1回5,200円の利用が必要(マイ・ペイすリボの毎月の支払額は5,000円に設定)
- ゴールドカード:年1回10,200円の利用が必要(マイ・ペイすリボの毎月の支払額は10,000円に設定)
三井住友ETCカードは実質年会費無料で保有可能
三井住友VISAカードのETCカードは、発行手数料、初年度年会費無料です。
2年目以降は年1回のETCカード利用で次年度の年会費が無料になります。1年間まったく使わなかった場合は、500円(税抜)の年会費が発生します。
日常的に車を使っている方や、年1回は必ずレンタカーでETCカードを使うという方にとっては実質無料です。
なお、三井住友プラチナカード会員の場合、ETCカードの年会費は無条件で無料となります。
電子マネーは年会費無料
三井住友VISAカードは、電子マネーのiDを年会費無料で追加発行可能です。
複数のタイプが有り、いずれも発行手数料・年会費が無料です。
- クレジットカード一体型(三井住友VISAカード本体に内蔵)
- Apple Pay、Google Pay、おサイフケータイ
- iD専用カード
また、三井住友VISAカードは、関西圏の交通系ICカードであるPiTaPaも、年会費・発行手数料無料で使えます。
イオングループ等の店舗で使える「三井住友カードWAON」は、年会費が無料ですが、300円の発行手数料が必要となります。
まとめ
三井住友VISAカードは通常は年会費が有料のクレジットカードが大多数です。
しかし、自動リボ払いサービス「マイ・ペイすリボ」を利用して、年1回リボ手数料を発生させることで、年会費を無料で維持できる券種があります。
エグゼクティブカード、ゴールドカードは無料にはなりませんが、割引を受けられます。
カード名 | 還元率 ※ | 年会費 (税抜) |
---|---|---|
三井住友カード(NL) | 0.5-5.0% | 無料 |
三井住友カード デビュープラス | 1.0-1.7% | 無料で維持可 |
三井住友カード | 0.5-1.2% | 無料で維持可 |
三井住友カード RevoStyle | 0.5-1.2% | 無料 |
三井住友カード プライムゴールド | 0.5-1.4% | 1,500円で維持可 |
三井住友カード ゴールド | 0.5-1.4% | 4,000円で維持可 |
三井住友カード プラチナ プリファード | 1.0-10% | 30,000円 |
三井住友カード プラチナ | 0.5-1.9% | 49,000円で維持可 |
※NL・プリファード意外は月間利用金額に応じたボーナスポイント、プラチナはVJAギフトカードプレゼント込み
※おすすめは、年会費無料カードの三井住友カード(NL)。Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスなら、セブンイレブン・ローソン・マクドナルドで5%還元
また、ANA VISAカード、ANA Mastercard、Amazonゴールドカードも、年会費の割引制度があります。
「利用限度額=毎月の支払額」と設定している場合、年会費の割引対象外となってしまう点に注意が必要です。
したがって、年1回は200円のリボ残高を残す作業を行いましょう。
死蔵カードにしている場合、一般カードの場合はマイ・ペイすリボの下限が5,000円、ゴールドカードは10,000円となります。
ココがポイント
- 一般カード:年1回5,200円の利用が必要(マイ・ペイすリボの毎月の支払額は5,000円に設定)
- ゴールドカード:年1回10,200円の利用が必要(マイ・ペイすリボの毎月の支払額は10,000円に設定)
三井住友VISAカードにインターネットで申し込むと、プラチナカード以外は初年度年会費が無料になります。
初年度年会費無料で1年間利用して、イメージと違った場合は1年以内に解約手続きすれば、年会費が発生しません。
解約手数料や違約金はないので、コスト0円で三井住友VISAカードのポイント・特典を試すことが可能です。
公式サイト三井住友VISAカード 公式キャンペーン