上場!Photosynth(4378)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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Photosynth

Photosynth(4378)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年10月20日(水)~10月26日(火)、上場日は2021年11月5日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,500円(1単元15.0万円)です。仮条件は2021年10月19日(火)、公募価格は2021年10月27日(水)に決定。予想PERは赤字です。

初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。以下のレンジを想定しています。

1,600〜2,100円(仮条件の上限比+6.7%~+40.0%)

Photosynthはマートロック等のIoT機器及びクラウド型認証プラットフォームを活用したサービスを開発し、サブスクリプションモデルで展開しています。

監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は東京都港区芝 5-29-11 G-BASE田町15階です。

Photosynthとは

Photosynthは、「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」を企業ミッションに掲げています。

そして世の中の物理鍵とそれに伴う様々な制約から人々を解放し、扉で分断されたあらゆる場所や空間に人々が自由にアクセスできる「キーレス社会」の実現を目指しています。

在、私たちは通過する扉やゲートの数だけ物理的な鍵及び解錠ツールを持ち歩く必要があり、扉の数と鍵の数がN:Nの関係となっています。

そして、鍵が果たす役割はセキュリティや本人認証など重要なものであるため、鍵の管理に要する心理的・物理的な負荷は非常に大きいとPhotosynthは考えています。

このような現状を受け、物理的な鍵による制約を無くし、1つのICカードや個人を特定する物理的なIDであらゆる扉やゲートにスムーズにアクセスできる、扉の数と鍵の数がN:1の世界をキーレス社会と、Photosynthは名付けて、その実現を推進。

この社会インフラとしてのキーレス社会を実現することで、人々や社会の利便性の向上やさらなる価値の享受に資するものとPhotosynthは考えています。

Photosynthの中核事業であるAkerun事業は、キーレス社会の実現に向けて、クラウドとインターネットでつながるスマートロック等のエッジ端末による個人認証とセキュリティを主軸とした関連サービスを法人向け、住宅向けに展開しています。

  • サブスクリプションモデルによるHESaaSとして提供
  • 堅牢なアクセス認証基盤及びクラウドセキュリティシステム
  • アクセス認証基盤を活用した認証プラットフォームとしての価値

従業員数は149名、平均年齢は33.9歳、平均勤続年数は1.9年、平均年間給与は574.4万円です。

PhotosynthのIPOの諸データ

Photosynthの業績推移

業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度も目立っており、収益化は道半ばとなっています。

Photosynthの業績推移

主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期
決算年月 2016年12月 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月
売上高 (千円) 65,782 170,258 428,835 778,842 1,175,930
経常損失 (千円) -189,681 -326,890 -518,253 -708,571 -683,531
当期純損失 (千円) -191,401 -327,749 -526,344 -713,566 -1,184,811
資本金 (千円) 360,188 277,098 300,000 159,968 90,000
発行済株式総数
(株)
普通株式 11,297 11,297 11,297 11,297 23,106
A種優先株式 5,808 5,808 5,808 5,808 11,616
B種優先株式 2,710 3,476 3,476 6,952
C種優先株式 3,181 3,181 6,362
C2種優先株式 1,339 2,678
D種優先株式 11,762
純資産額 (千円) 298,064 324,511 502,673 90,315 467,143
総資産額 (千円) 433,739 841,851 1,399,370 1,367,228 1,866,354
BPS (円) -21,106 -39,812 -51,136 -191.96 -246.75
1株配当 (円)
EPS (円) -12,621 -19,079 -25,526 -74.94 -96.24
自己資本比率 (%) 68.72 38.55 35.92 6.61 25.03
自己資本利益率 (%)
株価収益率 (倍)
配当性向 (%)
営業CF (千円) -585,500 -545,299
投資CF (千円) -156,594 -186,396
財務CF (千円) 619,210 1,617,301
現金等 (千円) 709,192 1,594,797
従業員数 (名) 18 43 54 76 111

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

ここ数ヶ月の東証マザーズ指数はボックスでの推移となっています。

堅調な展開に回帰すればIPOにおいて追い風となり、反落して軟調な推移になると向かい風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

PhotosynthのIPOの規模は最大で約108.9億円であり、東証マザーズとしてはかなりの大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は700,000株、売出株式数は5,613,300株、オーバーアロットメント(OA)は946,900株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約48%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は89%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
河瀬航大 18.35%
グロービス5号ファンド投資事業有限責任組合 9.81%
農林中央金庫 7.45%  
コタエル信託(株) 5.66%  
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 5.47%
Fidelity Funds 4.34%  
Globis Fund V, L. P. 4.19%
DCIハイテク製造業成長支援投資事業有限責任組合 4.18%
(株)ガイアックス 3.82%
東京都ベンチャー企業成長支援投資事業有限責任組合 3.48%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

Photosynthの事業はマートロック等のIoT機器及びクラウド型認証プラットフォームを活用したサービスの開発・サブスクリプションモデルでの提供ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。

約108.9億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • セーフィー:+37.9%
  • アシロ:+27.6%
  • デコルテ・ホールディングス:-8.0%
  • 全研本社:+11.6%
  • プラスアルファ・コンサルティング:18.343.0%
  • 日本電解:±0
  • ペイロール:-6.5%
  • ビジョナル:+43.0%
  • スパイダープラス:+48.4%
  • Appier Group:+26.9%
  • ココナラ:+91.7%
  • coly:+104.6%
  • アクシージア:+41.4%
  • QDレーザ:+134.4%
  • ウェルスナビ:+50.0%
  • ヤプリ:+65.8%
  • プレイド:+99.4%
  • Kaizen Platform:+1.7%
  • クリーマ:+35.9%
  • Retty:+36.5%
  • プレミアアンチエイジング:+37.0%
  • 日通システム:+83.3%
  • I-ne:+12.5%
  • ロコガイド:+130.3%
  • SREホールディングス:-6.6%
  • ランサーズ:+15.3%
  • JTOWER:+63.8%
  • フリー:+25.0%
  • JMDC:+32.5%
  • メドレー:-2.3%
  • BASE:-6.9%
  • HPCシステムズ:-6.0%
  • ギフティ:+25.3%
  • ステムリム:-7.0%
  • ブシロード:+16.6%
  • 新日本製薬:+13.2%
  • Sansan:+5.8%
  • EduLab:+2.2%
  • ポート:-37.2%
  • 自律制御システム研究所:-16.8%
  • SBIインシュアランスグループ:±0%
  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺で若干のプラスリターン」です。

主幹事は大和証券、クレディ・スイス証券です。その他は、みずほ証券、SBI証券、いちよし証券で申し込めます。

大和証券グループの大和コネクト証券、みずほ証券ルートのPayPay証券、SBIグループのSBIネオモバイル証券SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。

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<投資スタンス>
中立
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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