日興アセットマネジメントという言わずと知れた運用会社がありますね。親会社はSMBC日興証券ではなく、三井住友トラストホールディングス傘下です。
2011年12月15日に東証一部へ上場する予定でしたが、延期されて今に至ります。
2017年4月1日付けで三井住友信託銀行の社長に就任した橋本勝氏は、延期している傘下の日興アセットマネジメントの上場について「具体的な計画はない」と述べています。
しかし、2018年度に予定されている三井住友信託銀行の運用部門と三井住友トラスト・アセットマネジメントの合併には、日興AMは加わらない予定です。急転直下のIPOの可能性は残ります。
大型IPOは大量取得が容易です。日興アセットマネジメントのIPOがあるかは不透明ですが、獲得に向けて今から備えることが重要です。
日興アセットマネジメントの上場・IPO
日興アセットマネジメントは本社東京都港区赤坂九丁目7番1号ミッドタウン・タワーに置くその他金融業に分類される企業です。
投資信託やETFの発案・管理・運営を行っています。個人投資家から年金基金や事業法人などの機関投資家まで、多様な顧客に多岐にわたる商品を提供しています。
- 多様な地域や資産クラスを対象とするアクティブ運用
- 多様な地域や資産クラスを対象とするパッシブ運用
- 最先端のテクノロジーを駆使したオルタナティブ運用
- 特定分野に強みを持つ資産運用会社と手を組む外部委託運用
元々は現在のSMBC日興証券と同じ日興コーディアルグループの運用会社として設立され、投資信託・投資顧問業を展開してきました。
日興コーディアルグループがシティ傘下となったことに伴って、日興アセットマネジメントもシティー・グループ入りとなりました。
2009年に世界的な金融危機の余波などから、シティグループが日本で事業売却を実施して、現在の三井住友信託銀行が買収しました。
その後は2011年に上場する予定だったものの、欧州債務危機の拡大などで「市場環境が想定以上に変化したこと」を理由としてIPOを延期しました。
現在は当時とは180度市場の光景は変わっており、IPOには良い環境となっています。
しかし、現時点では上場でキャピタルゲインを得るより、特色を生かしてグループの運用力を強化する方針に切り替わっていると言われています。
三井住友トラスト・ホールディングスは三井住友信託銀行の運用部門を分割して、三井住友トラスト・アセットマネジメントと統合させる基本方針を決定しました。
- 法人・機関投資家向けにサービスを提供してノウハウを有する三井住友信託銀行の運用機能
- 確定拠出年金・ファンドラップ・インデックス投信等を中心に個人向けに業容拡大を図ってきた三井住友トラスト・アセットマネジメント
2018年度中に統合する予定です。しかし、傘下の日興アセットマネジメントは統合には加わらず、信託銀子会社から持ち株会社子会社に変更される方向となっています。
グループの運用部門集約の流れに一線を画す位置付けとなっており、IPOの可能性はゼロではない状況となっています。今後の動向に注目です。
株主優待に期待!
日興アセットマネジメントは投資信託・ETFの運用などを展開しており、株主優待との親和性は高くありません。
しかし、天下無双の万能戦士であるクオカード、ジェフグルメカード、おこめ券、各種ギフトカード(JCB・VJA・三菱UFJニコス・UC等)の優待は検討し得ます。
株主優待があるか否かでPBRが4~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループ、リンガーハットあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2928 | RIZAPグループ | 6.65 | 赤字 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 8.66 | 51.99 | 0.53% |
7616 | コロワイド | 6.58 | 240.41 | 0.24% |
8200 | リンガーハット | 5.42 | 161.17 | 0.40% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。優待は経営のモメンタム加速の特効薬と言っても過言ではありません。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。日興アセットマネジメントにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
日興アセットマネジメントの上場に備えてすべき準備
上場した日興アセットマネジメントの株式を購入するには、上場後に株式を買う以外にも、IPOでの購入という方法がありますね。証券会社に口座を開く必要があります。
IPOで株を買う場合、ブックビルディング期間中に証券会社で申し込んで、抽選に当選すれば手数料無料で購入できます。
IPOに当選するには、多額の株を引き受ける主幹事証券はもちろん、それ以外の証券会社からも申し込むことが重要です。
数打てば当たる可能性が着実に上昇します。現在は証券会社の口座開設・維持費用は国内株に関しては無料の証券が大多数ですから、できる限り数多くの証券会社から申し込みましょう。
日興アセットマネジメントのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

株式の売り出しを担当する主幹事は野村證券、大和証券(auアセットマネジメント仲介)、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券あたりが選定される可能性が高いです。
前回に予定されていたIPOでは、ジョイント・グローバル・コーディネーターはSMBC日興証券、ゴールドマン・サックス、野村証券、UBS証券でした。
SMBC日興証券のダイレクトコースは個人投資家でもIPOが当たるチャンスがあるオンライン証券です。
特に大型株は当たりやすいです。日興アセットマネジメントも当選が大いに期待できます。店頭証券の営業とのやり取りが不要で気軽に申し込めます。

三菱UFJモルスタ証券が感じ団に入った場合、三菱UFJグループの三菱UFJ eスマート証券でも取り扱いが期待できます。
カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。

野村證券や大和証券、SMBC日興といった大手証券だけではなく、ネット証券でもお手軽に申し込めます。
ネット証券ではSBI証券がIPOに積極的ですので、日興アセットマネジメントのIPOもほぼ確実に幹事団に名を連ねるでしょう。
日興アセットマネジメントのような大型案件は株式数が多いので当選が比較的容易になります。IPOは勝率が高く、無難に上場日の初値で売却した場合でも、利益が出る確率が高いです。
SBI証券には「SBIチャレンジポイント」という仕組みがあり、IPOに落選した場合はポイントが貯まります。
このポイントを貯めていくといつかは必ずIPOに当選するという嬉しい仕組みがあります。

日興アセットマネジメントのIPOに備えてSBI証券に口座開設しておくことを強くおすすめします。SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。

SBI証券はIPO以外にもメリットが多いネット証券です。私もフル活用して、パフォーマンスを向上させています。

SBI証券の口座開設・維持費用、ネット入金・出金の費用は無料です。IPOに申し込むのに際して費用は一切かかりません。
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口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
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マネックス証券も完全抽選で小口個人投資家でも当選しやすい証券会社です。IPOにおいてはぜひ口座開設しておきたいネット証券です。
この他、幹事団として、岡三オンライン、東海東京証券、岩井コスモ証券などが入る可能性が高いです。


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また、裏幹事としては楽天証券、松井証券も取り扱いの可能性があります。


