HCSホールディングス(4200)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年6月9日(水)~6月15日(火)、上場日は2021年6月24日(木)です。
新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は1,730円(1単元17.3万円)です。公募価格は2021年6月16日(水)に決定。
仮条件は1,660円~1,800円と上限が上振れました。予想PERは17.6~19.1倍です。
初値予想はやや大きめのプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,600〜3,500円(仮条件の上限比+44.4%~+94.4%)
HCSホールディングスは情報サービス事業、ERP事業、デジタルマーケティング事業を展開しています。
監査法人は三優監査法人で、本社所在地は東京都江東区東陽二丁目4番38号 東陽町H.C.S.ビル(5,6F)です。
HCSホールディングスとは
HCSホールディングスは主に以下のサービスを提供しています。
主な事業内容
- システムインテグレーションサービス
- マスターファイルソリューションサービス
- SAP導入支援・開発サービス
- リソースプランニングサポートサービス(RPSサービス)※リモート保守・運用・教育支援
- マーケティングソリューションサービス
- パッケージソリューションサービス
従業員数は31名、平均年齢は48.3歳、平均勤続年数は3.6年、平均年間給与は601.1万円です。
HCSホールディングスのIPOの諸データ
HCSホールディングスの業績推移
業績面では売上高・純利益・経常利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第3期 | 第4期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (千円) | 4,436,420 | 4,747,703 |
経常利益 | (千円) | 173,984 | 366,867 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 103,510 | 283,650 |
包括利益 | (千円) | 104,538 | 286,449 |
純資産額 | (千円) | 2,102,604 | 2,361,653 |
総資産額 | (千円) | 3,809,912 | 3,967,967 |
1株当たり純資産額 | (円) | 968.39 | 1,085.14 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 47.92 | 131.32 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 54.9 | 59.07 |
自己資本利益率 | (%) | 5.04 | 12.79 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 168,522 | 239,725 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 1,452 | △69,837 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △195,022 | △185,234 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 916,170 | 900,746 |
従業員数 | (人) | 462 | 440 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
JASDAQ指数は足元ではボックス相場が続いています。
軟調な相場に転落すると向かい風となり、堅調な推移に回帰すればIPOにおいて追い風となります。
上場規模
HCSホールディングスのIPOの規模は最大で約12.5億円であり、JASDAQスタンダードとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は360,000株、売出株式数は270,000株、オーバーアロットメント(OA)は94,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は43%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
宮本公 | 19.19% | ◯ |
日本ユニシス(株) | 14.23% | ◯ |
(株)東陽建物 | 7.76% | ◯ |
HCSホールディングス従業員持株会 | 5.62% | ◯ |
牟田口陽介 | 4.73% | ◯ |
AGキャピタル(株) | 4.59% | ◯ |
沖電気工業(株) | 4.59% | |
(株)きんでん | 4.59% | ◯ |
田上泰利 | 2.29% | |
加藤俊彦 | 2.23% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
HCSホールディングスの事業は情報サービス事業、ERP事業、デジタルマーケティング事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは17.6~19.1倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2307 | クロスキャット | 20.73 | 2.12 | 2.15% |
3677 | システム情報 | 20.94 | 5.21 | 1.82% |
3816 | 大和コンピューター | 16.18 | 1.10 | 1.38% |
3924 | ランドコンピュータ | 12.81 | 1.62 | 2.80% |
4335 | アイ・ピー・エス | 9.69 | 2.43 | 0.95% |
4491 | コンピューターマネージメント | 10.66 | 1.32 | 1.31% |
4662 | フォーカスシステムズ | 12.98 | 1.20 | 2.82% |
8056 | 日本ユニシス | 19.19 | 2.42 | 2.15% |
約12.5億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしてはやや小型です。上位株主にVCがなく、万遍なくロックアップがかかっています。
JASDAQスタンダードの10億~20億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- アイスコ:+45.0%
- 室町ケミカル:+73.7%
- 東和ハイシステム:+130.4%
- リベルタ:+76.7%
- グラフィコ:+133.7%
- ミアヘルサ:-25.0%
- コンピューターマネージメント:+58.5%
- 浜木綿:+39.2%
- 共栄セキュリティーサービス:+36.5%
- プリントネット:+45.8%
- イボキン:+19.7%
- ABホテル:+104.0%
- ヴィスコ・テクノロジーズ:+204.9%
- 幸和製作所:+126.7%
- 大阪油化工業:+66.7%
- 壽屋:+32.5%
- クロスフォー:+44.0%
- ネットマーケティング:+36.1%
- ズーム:+49.9%
- ほぼ日:+128.1%
- グッドコムアセット:+32.4%
- ウイルプラスホールディングス:-8.0%
- ヒロセ通商:±0%
- 平山:+29.5%
- ヨシックス:+29.4%
- 鳥貴族:+120.7%
- ホットマン:+67.5%
- イーグランド:+27.3%
- 日本コンセプト:-8.0%
- マックスバリュ九州:+4.0%
以上を総合考慮して、初値予想はやや大きめのプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、みずほ証券、丸三証券、岩井コスモ証券、エイチ・エス証券、東海東京証券、東洋証券、むさし証券、藍澤證券、極東証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 535,400 | 84.98% |
みずほ証券 | 31,500 | 5.00% |
丸三証券 | 12,600 | 2.00% |
水戸証券 | 12,600 | 2.00% |
岩井コスモ証券 | 6,300 | 1.00% |
エイチ・エス証券 | 6,300 | 1.00% |
東海東京証券 | 6,300 | 1.00% |
東洋証券 | 6,300 | 1.00% |
むさし証券 | 6,300 | 1.00% |
藍沢証券 | 3,200 | 0.51% |
極東証券 | 3,200 | 0.51% |
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みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
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