Geolocation Technology(4018)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年8月27日(金)~9月2日(木)、上場日は2021年9月13日(月)です。
新規上場する市場は福証Q‐Boardで、想定価格は2,030円(1単元20.3万円)です。公募価格は2021年9月3日(金)に決定。
仮条件は2,040円~2,240円とわずかに窓を開けて上振れました。予想PERは17.7~19.4倍です。
2020年12月に東京PROマーケットへと上場した銘柄で、今回は鞍替え上場となります。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
2,700〜3,800円(仮条件の上限比+20.5%~+69.6%)
「Geolocation Technology」はインターネットユーザーの位置情報を活用した、効果的なウェ ブマーケティングを実現するサービスや不正アクセスを防止するサービスを展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は静岡県三島市一番町18-22 アーサーファーストビル4Fです。
Geolocation Technologyとは
Geolocation Technologyは、「独自の技術とノウハウを開発し、地域社会にとって価値のある新しいインターネットサービスを提供する」を企業理念として掲げています。
この理念に基づき、インターネットユーザーの位置情報を活用した、効果的なウェブマーケティングを実現するサービスや不正アクセスを防止するサービスの開発・提供に取り組んでいます。
Geolocation Technologyの運営事業は、大別して2つのセグメントに分けられます。
- IPアドレスを活用したデータベース「SURFPOINT」を構築し、その運営及び利用による各種サービスの提供を行うIP Geolocation事業
- IPアドレスの売買の仲介を行うIPアドレス移転事業
従業員数は37名、平均年齢は33.5歳、平均勤続年数は4.3年、平均年間給与は460.1万円です。
Geolocation TechnologyのIPOの諸データ
Geolocation Technologyの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第17期 | 第18期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年6月 | 2017年6月 | 2018年6月 | 2019年6月 | 2020年6月 | |
売上高 | (千円) | 323,746 | 321,139 | 538,544 | 459,375 | 475,145 |
経常利益 | (千円) | 30,223 | -64,856 | 63,083 | 18,090 | 31,556 |
当期純利益 | (千円) | 7,851 | -38,159 | 42,342 | 21,142 | 22,730 |
資本金 | (千円) | 100,750 | 100,000 | 100,000 | 100,000 | 100,000 |
発行済株式総数 | (株) | 2,880 | 2,880 | 2,880 | 2,880 | 2,880 |
純資産額 | (千円) | 95,311 | 52,246 | 94,588 | 115,731 | 138,462 |
総資産額 | (千円) | 200,122 | 220,755 | 268,255 | 257,905 | 298,600 |
BPS | (円) | 33,094 | 18,141 | 32,843 | 200.92 | 240.39 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 2,726 | -13,250 | 14,702 | 36.71 | 39.46 |
自己資本比率 | (%) | 47.6 | 23.7 | 35.3 | 44.9 | 46.4 |
自己資本利益率 | (%) | 9.3 | - | 57.7 | 20.1 | 17.9 |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | -6,149 | 63,265 |
投資CF | (千円) | - | - | - | -6,035 | -3,175 |
財務CF | (千円) | - | - | - | -11,008 | -11,008 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 147,026 | 196,108 |
従業員数 | (人) | 29 | 33 | 26 | 28 | 33 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
福証Q‐Board指数の構成企業はまちまちの推移となっています。
上場規模
Geolocation TechnologyのIPOの規模は最大で約2.3億円であり、福証Q‐Boardとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は100,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は15,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約17%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。
初値予想
Geolocation Technologyの事業はインターネットユーザーの位置情報を活用した、効果的なウェ ブマーケティングを実現するサービスや不正アクセスを防止するサービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは17.7~19.4倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
4751 | サイバーエージェント | 24.46 | 9.78 | 0.57% |
6048 | デザインワン・ジャパン | 22.25 | 1.04 | 0.00% |
6094 | フリークアウトHLDGS | 678.96 | 5.97 | 0.00% |
約2.3億円という上場規模は福証Q‐Boardとしては中間的となっています。
福証Q-BoardのIPOの初値結果は、過去10勝3敗となっています。
過去実績
- ピー・ビーシステムズ:+41.3%
- エスケーホーム:+13.8%
- グランディーズ:+2.2%
- 日創プロニティ:-24.4%
- ダイヨシトラスト:-5.7%
- トラストパーク:+50.0%
- メディアファイブ:+32.1%
- TRUCK−ONE:+87.5%
- ハウスフリーダム:+154.3%
- エムビーエス:+500.0%
- タイセイ:+110.0%
- ジェイエムネット:+26.1%
- ビジネス・ワン:-41.7%
以上を総合考慮して、初値予想はやや大き目のプラスリターンです。
主幹事はエイチ・エス証券です。その他は、SBI証券、西日本シティTT証券、岡三証券、マネックス証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
エイチ・エス証券 | 89,000 | 89.00% |
SBI証券 | 5,000 | 5.00% |
西日本シティTT証券 | 3,000 | 3.00% |
岡三証券 | 2,000 | 2.00% |
マネックス証券 | 1,000 | 1.00% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
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野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などのやや小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
大和証券グループのネット証券である「大和コネクト証券」だと、お手軽にIPOに参加可能です。
<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)