上場が中止!ディマージシェア(4195)のIPOの初値予想

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ディマージシェア

ディマージシェア(4195)のIPOが決定していましたが、業績などに影響を与える可能性がある事象が発生し、その確認に時間を要するため、IPOが中止となりました。

以下、中止前に発表されていたディマージシェアのIPOの情報について解説します。

ブック・ビルディング期間は2021年4月8日(木)~4月14日(水)、上場日は2021年4月23日(金)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,750円(1単元17.5万円)です。仮条件は2021年4月7日(水)、公募価格は2021年4月15日(木)に決定。予想PERは15.6倍です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

3,700〜6,000円(仮条件の上限比+111.4%~+242.9%)

ディマージシェアはデジタルトランスフォーメーション(DX)の構想及びそれを実現するシステムの設計・開発・運用をワンストップで展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都港区六本木 1 丁目 9 番 10 号 アークヒルズ仙石山森タワー35階です。

ディマージシェアとは

ディマージシェアは企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて経営革新/事業創造を支援する「DIGITAL SOLUTION COMPANY」を標榜しています。

DXに取り組める準備が整っている企業もあれば、IT化・デジタル化への対応が遅れている企業もあるため、顧客の状況に応じてDXの実現に至るまでの段階的な支援も含め提供しています。

一般的なシステム開発では、大手システム支援会社が元請けとして顧客と契約する直接取引を行い、具体的な作業は下請けシステム会社が分業で行う多重下請け構造となっています。

しかし、ディマージシェアは創業から顧客との直接取引にこだわり、自社で一貫して構想・設計・開発・運用を行うとともに、単にシステムを開発するだけにとどまらず、顧客の事業の成功・成長に徹底的にコミットした持続的な支援を提供しています。

その結果、ディマージシェアの顧客との直接取引は81.5%、既存顧客との取引継続率は73.9%となっています。

ディマージシェアの顧客基盤として累計顧客数は556社となっています。

顧客の業界としてはDXの進展により社会的ニーズが更に高まることが予想されるロジスティクス・情報/通信・医療/福祉等の社会インフラや、オンライン上で提供されるサービス/エンターテインメント/広告等が中心となっています。

従業員数は89名、平均年齢は33.2歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は474.9万円です。

ディマージシェアのIPOの諸データ

ディマージシェアの業績推移

業績面では売上高は減収、純利益・経常利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

ディマージシェアの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第20期 第21期
決算年月 2019年3月 2020年3月
売上高 (千円) 1,320,431 1,500,082
経常利益 (千円) 127,588 48,439
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 125,219 28,268
包括利益 (千円) 125,150 28,389
純資産額 (千円) 126,272 154,662
総資産額 (千円) 550,773 557,657
1株当たり純資産額 (円) 126.91 155.44
1株当たり当期純利益 (円) 125.85 28.41
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円)
自己資本比率 (%) 22.9 27.7
自己資本利益率 (%) 196.6 20.1
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 130,797 42,834
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △2,300 △7,364
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △19,458 △33,592
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 285,001 287,061
従業員数 (人) 107 114

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっています。

軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ディマージシェアのIPOの規模は最大で約4.3億円であり、東証マザーズとしてはかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は50,000株、売出株式数は164,000株、オーバーアロットメント(OA)は32,100株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約24%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は77%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
大内慎 63.98%
段誠一郎 9.24%
峯崎勇 6.22%
髙柳剛宏 4.86%
GMOアドパートナーズ(株) 3.89%
齋藤努 2.72%
駒﨑剛 2.14%
森田房雄 1.94%
中野真孝 1.75%
成田仁 0.39%

初値予想

ディマージシェアの事業はデジタルトランスフォーメーション(DX)の構想及びそれを実現するシステムの設計・開発・運用ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

予想PERは15.6倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
2317 システナ 43.93 9.09 0.88%
3766 システムズ・デザイン 21.25 0.61 2.08%
3937 UBICOMホールディングス 60.53 15.00 0.22%
3988 SYSホールディングス 14.41 1.62 1.05%
4012 アクシス 28.81 4.30 0.00%
4016 MITホールディングス 36.71 5.82 0.43%
4053 SUNASTERISK 95.41 18.63 0.00%
4421 ディ・アイ・システム 25.32 3.34 1.25%
4491 コンピューターマネージメント 16.14 1.38 1.40%

約4.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはかなりの小型です。上位株主にVCはなく、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • ENECHANGE:+300.0%
  • タスキ:+655.2%
  • ヘッドウォータース:+1,090.0%
  • Branding Engineer:+495.9%
  • フィーチャ:+805.8%
  • アディッシュ:+70.8%
  • サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
  • 関通:+110.6%
  • ウィルズ:+372.4%
  • ブランディングテクノロジー:+177.3%
  • ハウテレビジョン:+209.5%
  • Amazia:+33.0%
  • バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
  • ZUU:+246.9%
  • ビープラッツ:+354.5%
  • 日本リビング保証:+189.8%
  • アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
  • みらいワークス:+230.4%
  • ウォンテッドリー:+401.0%
  • インターネットインフィニティー:+281.8%
  • ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
  • シャノン:+320.7%
  • エルテス:+263.7%
  • フィル・カンパニー:+205.3%
  • リファインバース:+62.9%
  • AWSホールディングス:+235.3%
  • 農業総合研究所:+78.1%
  • ホープ:+130.0%
  • グローバルウェイ:+373.0%
  • ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
  • バリューゴルフ:+151.2%
  • ラクス:+228.7%
  • アクアライン:+21.7%
  • アイリッジ:+429.2%
  • テラスカイ:+350.0%
  • エクストリーム:+296.4%
  • ビーロット:+422.4%
  • レアジョブ:+169.7%
  • フィックスターズ:+162.0%
  • シンプロメンテ:+135.3%
  • サンワカンパニー:+268.4%
  • フォトクリエイト:+126.0%
  • ウォーターダイレクト:+200.0%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。

主幹事はSMBC日興証券です。その他は、みずほ証券、SBI証券、岡三証券、楽天証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SMBC日興証券 197,000 92.06%
みずほ証券 6,400 2.99%
SBI証券 6,400 2.99%
岡三証券 2,100 0.98%
楽天証券 2,100 0.98%

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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