アイ・パートナーズフィナンシャル(7345)のIPOが決定していましたが、上場が中止となりました。
中止の理由は「アイ・パートナーズフィナンシャルを取巻く事業に関連して、来期以降の業績などに影響を与える可能性がある事象が発生し、その確認に時間を要するため」となっています。
以下、中止前に発表されていたアイ・パートナーズフィナンシャルのIPOについて掲載します。
ブック・ビルディング期間は2021年3月23日(火)~3月29日(月)、上場日は2021年4月8日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,850円(1単元28.5万円)です。仮条件は 2021年3月19日(金)、公募価格は2021年3月30日(火)に決定。
アイ・パートナーズフィナンシャルは金融商品仲介業を基軸としたIFAによる金融サービスの提供事業を展開しています。
監査法人は東陽有限責任監査法人で、本社所在地は横浜市西区南幸2-20-5 東伸24ビル3階です。
アイ・パートナーズフィナンシャルとは
アイ・パートナーズフィナンシャルは「日本のリテール金融改革を通じて社会に貢献します。」の経営理念のもと、「IFAビジネスに関わる全ての人々の幸せを目指します。」をビジョンに掲げています。
金融商品仲介業とは、金融商品取引法第2条第11項に掲げる有価証券の売買の媒介等の行為に係る業務をいい、同法第66条の規定により内閣総理大臣の登録を受けた者を金融商品仲介業者といいます。
IFAとは、Independent Financial Advisorの略で、明確な定めはないものの、一般的には、証券会社や銀行等特定の金融機関と従属関係になく、独立した立場で顧客へ金融商品・サービスの提案を行う金融商品仲介業者及び金融商品仲介業者の登録外務員を指します。
アイ・パートナーズフィナンシャルの事業の特徴としては、対面型営業の金融機関において実在する「事業者とお客様の利益相反」や「事業者に所属する販売員の葛藤」等の顧客本位の業務運営を阻害する制度及び仕組みを反面教師としたビジネスモデル、具体的には、「IFAとの契約形態」と「プラットフォーム提供の対価(システム使用料)の徴収」の2点にあります。
従業員数は34名、平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は2.7年、平均年間給与は867.0万円です。
アイ・パートナーズフィナンシャルのIPOの諸データ
アイ・パートナーズフィナンシャルの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第14期 | 第15期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (千円) | 2,379,704 | 2,467,009 |
経常利益 | (千円) | 56,639 | 7,408 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 38,790 | △765 |
包括利益 | (千円) | 38,790 | △765 |
純資産額 | (千円) | 251,781 | 344,905 |
総資産額 | (千円) | 569,647 | 656,526 |
1株当たり純資産額 | (円) | 474.16 | 499.14 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 73.05 | △1.12 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 44.2 | 52.5 |
自己資本利益率 | (%) | 16.5 | △0.3 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 86,833 | △60,713 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △38,988 | △44,058 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △5,310 | 93,890 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 248,934 | 238,053 |
従業員数 | (名) | 23 | 31 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は他の株価指数が好調な中、ここ数ヶ月はボックスでの推移となっています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
アイ・パートナーズフィナンシャルのIPOの規模は最大で約3.3億円であり、東証マザーズとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は100,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は15,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約15%と低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
石原章太郎 | 11.47% | ○ |
中道謙 | 10.29% | ○ |
田中譲治 | 6.04% | ○ |
原田茂行 | 3.60% | ○ |
塩本かおり | 3.58% | ○ |
守屋顕一 | 3.58% | ○ |
島田和紀 | 3.58% | ○ |
濵﨑洋 | 3.37% | ○ |
諸富滋 | 2.85% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
アイ・パートナーズフィナンシャルの事業は金融商品仲介業を基軸としたIFAによる金融サービスの提供事業ということで、IPOにおける業種の人気度は高くありません。
3.3億円という上場規模は東証マザーズとしてもかなりの小型です。上位株主にベンチャーキャピタルが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。
東証マザーズの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- ENECHANGE:+300.0%
- タスキ:+655.2%
- ヘッドウォータース:+1,090.0%
- Branding Engineer:+495.9%
- フィーチャ:+805.8%
- アディッシュ:+70.8%
- サイバーセキュリティクラウド:+104.7%
- 関通:+110.6%
- ウィルズ:+372.4%
- ブランディングテクノロジー:+177.3%
- ハウテレビジョン:+209.5%
- Amazia:+33.0%
- バンク・オブ・イノベーション:+108.3%
- ZUU:+246.9%
- ビープラッツ:+354.5%
- 日本リビング保証:+189.8%
- アジャイルメディア・ネットワーク:+415.7%
- みらいワークス:+230.4%
- ウォンテッドリー:+401.0%
- インターネットインフィニティー:+281.8%
- ユナイテッド&コレクティブ:+177.8%
- シャノン:+320.7%
- エルテス:+263.7%
- フィル・カンパニー:+205.3%
- リファインバース:+62.9%
- AWSホールディングス:+235.3%
- 農業総合研究所:+78.1%
- ホープ:+130.0%
- グローバルウェイ:+373.0%
- ヨシムラ・フード・ホールディングス:+50.0%
- バリューゴルフ:+151.2%
- ラクス:+228.7%
- アクアライン:+21.7%
- アイリッジ:+429.2%
- テラスカイ:+350.0%
- エクストリーム:+296.4%
- ビーロット:+422.4%
- レアジョブ:+169.7%
- フィックスターズ:+162.0%
- シンプロメンテ:+135.3%
- サンワカンパニー:+268.4%
- フォトクリエイト:+126.0%
- ウォーターダイレクト:+200.0%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
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アイ・パートナーズフィナンシャルのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)