新規上場!ツクイスタッフ(7045)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ツクイスタッフ

ツクイスタッフ(7045)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2018年11月29日(木)~12月5日(水)、上場日は12月17日(月)です。

新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は2,580円(1単元25.8万円)です。公募価格は12月6日(木)に決定します。

仮条件は2,580円~2,630円と上振れました。予想PERは12.7~13.0倍、予想配当利回りは0.95~0.97%(1株配当 25)です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。

4,800〜6,000円(仮条件の上限比+82.5%~+128.1%)

直前初値予想は以下の通りです。

4,800円(仮条件の上限比+82.5%)

ツクイスタッフは、介護・医療に特化した人材サービス事業として、労働者派遣法に基づく人材派遣・紹介予定派遣、職業安定法に基づく人材紹介、自治体からの委託、福祉施設等の従業員を対象にした教育研修等を展開しています。

監査法人は有限責任 あずさ監査法人です。本社所在地は横浜市港南区上大岡西1丁目6番1号です。

ツクイスタッフとは

福祉業界での慢性的な人材不足による需要拡大を見込み、ツクイスタッフは主に県庁所在地、政令指定都市等を中心に全国36支店を開設し運営しています。

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設を中心とした福祉施設、民間の有料老人ホームや医療機関が主な取引先です。

併せて自治体が実施する「現任介護職員等養成支援事業」等を、本書提出日現在、福岡県、香川県、高知県において受託しています。

教育研修については、福祉施設等を運営するクライアントのニーズをもとに、介護現場の課題に特化した接遇・マナー、組織力向上、介護技術研修等を行っています。

主なクライアント

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護付及び住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、通所介護、デイケア、グループホーム、訪問介護、訪問看護、訪問入浴、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護、ケアハウス、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、看護小規模多機能型居宅介護、病院、クリニック、障がい者施設、保育園など

従業員数は187名、平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は5.5年、平均年間給与は446.8万円です。

人材派遣

ツクイスタッフは派遣スタッフと雇用契約を締結し、派遣先とは労働者派遣契約を締結します。派遣スタッフは、指揮命令権をもつ派遣先から業務の指示を受けて業務を行います。

豊富な登録者の中からクライアントのニーズに合った即戦力となるスタッフを派遣しており、人件費のコストダウン、急な欠員補充など様々な要望に対応しています。

また、派遣スタッフに対してはビジネスマナーや派遣スタッフとして働くための心構えなど就業前研修を実施しています。

また、コミュニケーション力、リーダーシップ向上など派遣スタッフの状況に応じた段階別研修のプログラムを用意し、スキルアップを図っています。

契約期間中はキャリアアドバイザーが派遣先を訪問し、就業中のスタッフのフォローを行います。就業に関することから契約更新の確認、悩み事の相談までサポートに努めています。

紹介予定派遣

直接雇用(正社員・準社員・パートなど)を前提に、一定期間派遣スタッフとして就業し、派遣期間の終了時に派遣スタッフと派遣先の双方が合意すれば、直接雇用としての採用が決まる働き方です。

派遣の期間は最長6ヵ月と定められており、派遣期間を試用期間として働くことになります。

紹介予定派遣のメリットは人材派遣のメリットに加え、派遣期間中にクライアントはスタッフの人物等の確認をし、登録スタッフはクライアントの職場環境等を確認できるため、雇用のミスマッチを低減することができます。

介護士と車椅子の男性

人材紹介

ツクイスタッフはクライアントから求人の依頼を受け付け、登録スタッフは求職を申し込みます。

仲介による転職の実現を目的としており、登録スタッフの直接雇用を検討しているクライアントに、社員・パートなどとして就業を希望するスタッフの紹介を行っています。

求職者のキャリア、スキル、希望職種、希望就業条件等のヒアリングを行い、登録したスタッフの中から、クライアントの要望に応じた適切なスタッフを選出し紹介します。

したがって、マッチング率が高まりミスマッチが起こりにくいのが大きなメリットであるとツクイスタッフは考えています。

ツクイスタッフの派遣スタッフ及び登録スタッフの保有している主な資格は以下のとおりです。

  • 介護系資格:介護福祉士、実務者研修、介護職員基礎研修、介護職員初任者研修、ホームヘルパー、1級・2級・3級、介護支援専門員、社会福祉士、社会福祉主事任用資格など
  • 医療系及びその他資格:看護師、准看護師、保健師、作業療法士、理学療法士、精神保健福祉士、放射線技師、臨床検査技師、柔道整復師、管理栄養士、栄養士、調理師、幼稚園教諭1種・2種、保育士、医療事務など

委託

自治体が特定の分野に特色を持つ第三者に、契約をもって業務を委ねる協働の形態であり、事業の内容は告示される委託により異なります。

ツクイスタッフでは、自治体が緊急雇用創出事業(失業者や地域求職者等の就業機会の創出を図るための事業)として実施する「現任介護職員等養成支援事業」等を、事業の公募を受け、一般競争入札及び指名競争入札などで受託しています。

この事業は、自治体に属する介護サービス事業所等が、介護職員等に研修を受講させる場合に、当該不在となる職員の代替職員を派遣するものです。

教育研修

従業員の育成を図りたいクライアントから教育研修の依頼を受け、現状の課題などのヒアリングを行い、ニーズにあった研修プログラムを作成し、講師が出講します。

ツクイスタッフは、介護・医療に特化した教育研修サービス「研修プラス+」を講師3名と、委託契約したパートナー講師5名で提供しており、クライアントの人材育成に貢献して離職防止を目指しています。

介護・医療の現場経験及び資格を有する講師が全国各地のクライアントを訪問し、クライアントのニーズに合わせてカスタマイズした研修を行います。

都道府県・市区町村の社会福祉協議会からも依頼を受けており、介護現場での接遇・マナー研修、組織力向上研修、介護技術研修など20以上のテーマが出講可能です。

その他、現状のクライアントの接遇などを数値化することにより、客観的な評価をする「接遇診断サービス」なども行っています。

ツクイスタッフは、クライアント及びスタッフの双方の多様なニーズに応じたサービスを提供しており、今後も時代や社会の変化に対応できる働き方の提案を目指していく方針を採っています。


ツクイスタッフのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、人材サービス事業における登録スタッフ確保のための求人・広告宣伝費、成長性を見込む既存支店の周辺地域における営業強化を目的とした2ヵ所の新規出店の人件費・敷金・保証金に充当する予定です。

ツクイスタッフの業績推移

業績面では売上高、経常利益、純利益のいずれも美しい右肩上がりです。

ツクイスタッフの業績推移

営業キャッシュフローは純利益をいずれの年度も上回っています。一般論としては安心感があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は26.7%であり、自己資本比率は54.5%です。主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第1期 第2期 第3期
決算年月 平成28年3月 平成29年3月 平成30年3月
売上高 (千円) 1,477,124 6,788,602 7,734,339
経常利益 (千円) 90,672 455,026 490,181
当期純利益 (千円) 61,587 300,149 322,242
資本金 (千円) 100,000 100,000 100,000
発行済株式総数 (株) 1,400,000 1,400,000 1,400,000
純資産額 (千円) 761,587 1,061,736 1,355,978
総資産額 (千円) 1,538,173 1,929,400 2,489,481
1株当たり純資産額 (円) 543.99 758.38 968.56
1株当たり配当額 (円) 20 25
1株当たり当期純利益金額 (円) 43.99 214.39 230.17
自己資本比率 (%) 49.5 55 54.5
自己資本利益率 (%) 8.4 32.9 26.7
株価収益率 (倍)
配当性向 (%) 9.3 10.9
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 108,535 315,453 513,817
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △11,454 △22,625 △12,132
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △28,000
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 586,902 879,730 1,353,415
従業員数 (人) 146 158 178

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

日経JASDAQは2016年2月以降は長らく上昇トレンドが続き、2006年の高値を目指して爆進中となっていましたが、6月中旬以降は調整局面となっています。

しかし、足元では10月の急落から反発しつつあります。反発して再度堅調な相場に回帰すれば、IPOにおいて追い風となります。逆に下降トレンドが継続したら向かい風です。

日経JASDAQのチャート(2018年8月10日~2018年11月9日)
(※マネックス証券より)

上場規模

ツクイスタッフのIPOの規模は最大で約8.9億円であり、東証JASDAQスタンダードとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は100,000株、売出株式数は200,000株、オーバーアロットメント(OA)は45,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約23%と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は67%です。

売出人かつ貸株人である株式会社ツクイ、株主かつ役員である三宅篤彦、平野裕、田村雅人及び金井直人並びにツクイスタッフ株主であるツクイスタッフ従業員持株会には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

株主名 株数 保有割合 ロックアップ
(株)ツクイ 1,216,000 79.30%
ツクイスタッフ従業員持株会 145,000 9.46%
三宅篤彦 17,000 1.11%
平野裕 13,000 0.85%
田村雅人 13,000 0.85%
金井直人 5,000 0.33%
下村光輝 3,000 0.20%  
久保田勝 3,000 0.20%  
内藤哲郎 3,000 0.20%  
土井貞和 3,000 0.20%  
小澤伸行  3,000 0.20%  
嶽下一也  3,000 0.20%  
村松淳子 3,000 0.20%  

初値予想

ツクイスタッフの事業は、介護・医療に特化した人材サービス事業として、労働者派遣法に基づく人材派遣・紹介予定派遣、職業安定法に基づく人材紹介、自治体からの委託、福祉施設等の従業員を対象にした教育研修等ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

高齢化社会で介護の需要は右肩上がりとなっている一方、介護分野における人手不足が深刻化している情勢では、一定のテーマ性があります。

予想PERは12.7~13.0倍、予想配当利回りは0.95~0.97%であり、類似企業と比較すると割安感があります。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
2398 ツクイ 27.04 3.00 1.05%
6197 ソラスト 42.16 9.69 1.21%
6198 キャリア 28.84 6.22 0.63%

上位株主にはVCはありません。約8.9億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしても小型です。

JASDAQスタンダードの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • アクセスグループ・ホールディングス:+161.2%
  • ディ・アイ・システム:+157.8%
  • ブロードバンドセキュリティ:+166.8%
  • マリオン:+59.7%
  • 香陵住販:+15.9%
  • SIG:+133.3%
  • エヌリンクス:+108.8%
  • アズ企画設計:+117.8%
  • トレードワークス:+518.2%
  • シー・エス・ランバー:+84.1%
  • ニーズウェル:+130.5%
  • SYSホールディングス:+116.0%
  • ディーエムソリューションズ:+184.0%
  • No.1:+120.4%
  • 安江工務店:+4.0%
  • 日本モーゲージサービス:+39.8%
  • ノムラシステムコーポレーション:+51.0%
  • デュアルタップ:+127.0%
  • 富士ソフトサービスビューロ:+13.5%
  • プロパティエージェント:+115.0%
  • ナガオカ:+40.6%
  • デジタル・インフォメーション・テクノロジー:+246.2%
  • スマートバリュー:+344.9%
  • 三機サービス:+37.1%
  • エムケイシステム:+332.0%
  • 今村証券:+27.4%
  • マークラインズ:+77.3%
  • 東武住販:+12.0%
  • 白鳩:+46.2%
  • サイバーリンクス:+172.9%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事はSMBC日興証券です。その他は、野村證券、みずほ証券、いちよし証券、SBI証券、マネックス証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
SMBC日興証券 261,000 87.00%
野村証券 21,000 7.00%
みずほ証券 9,000 3.00%
いちよし証券 3,000 1.00%
SBI証券 3,000 1.00%
マネックス証券 3,000 1.00%

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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

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