エッジテクノロジー(4268)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2022年2月1日(火)~2月7日(月)、上場日は2022年2月17日(木)です。
エッジテクノロジーが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は690円(1単元6.9万円)です。公募価格は 2022年2月8日(火)に決定。
仮条件は300円~350円と大幅に下振れました。予想PERは27.6~32.2倍です。
初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある(市況によっては上振れ余地あり)」です。以下のレンジを想定しています。
300円~500円(仮条件の上限比-14.3%~+42.9%)
エッジテクノロジーははAIソリューションサービスの提供・AI教育サービスの提供・AIプロダクトの開発/販売を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都千代田区神田須田町1-32-7 クレス不動産神田ビル5階です。
エッジテクノロジーとは
エッジテクノロジーは、「テクノロジーで世界中の人々を幸せに」を企業理念に掲げ、AIアルゴリズムにより、顧客の課題を解決し、社会に貢献するAIアルゴリズム事業を展開しています。
また、エッジテクノロジーはテクノロジーの中でも、技術進歩が速く人々への貢献が今後大きく見込めるAI領域を創業時からのビジネスドメインとしており、AIビジネス市場は今後さらなる成長が見込まれている領域です(国内AIビジネス市場2019年度:9,601億円→2025年度:1兆9,356億5,000万円。富士キメラ総研2020人工知能ビジネス総調査より引用)。
エッジテクノロジーは、長期的視点から「AIがAIを創る時代」が到来すると考えていますが、現代は「ヒトがAIを創る時代」であるとともに、「AIがAIを創る時代」への入り口と捉えてビジネスを展開。
人類規模の課題の解決、SDGsの達成に課題先進国であるわが国の貢献が問われ、内閣府はその答えとして「Society 5.0」を提示しています。
このSociety 5.0実現の重要な要素が「AI」と示されており、企業だけでなく個人や社会制度、産業基盤などにおいてもAI-Readyな状態が求められており、その指針として日本経済団体連合会はAI-Ready化ガイドラインを定めています。
このような国策、少子高齢化に伴うAIやロボット化ニーズの高まり、データ処理スピードの向上に伴うAIアルゴリズムの精度向上などを鑑みると、今後AIアルゴリズム需要は中長期的に拡大し続けると考えており、このようなAIアルゴリズム需要の高まりを事業拡大に繋げていく方針です。
エッジテクノロジーは、AIアルゴリズム事業の単一セグメントであり、主たるサービスの特徴を分類すると下記の3サービスに分類されます。
- AIソリューションサービス:主力サービスであり、2021年4月期のサービス別売上構成は12.2億円で全体の83.8%
- AI教育サービス:同1.4億円で全体の9.7%
- AIプロダクトサービス:同0.9億円で全体の6.5%
従業員数は66名、平均年齢は35.1歳、平均勤続年数は2.4年、平均年間給与は497.7万円です。
エッジテクノロジーのIPOの諸データ
エッジテクノロジーの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第3期 | 第4期 | 第5期 | 第6期 | 第7期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年4月 | 2018年4月 | 2019年4月 | 2020年4月 | 2021年4月 | |
売上高 | (千円) | 599,230 | 924,026 | 1,129,878 | 1,578,605 | 1,466,755 |
経常利益 | (千円) | 36,229 | 29,958 | 29,644 | 62,805 | 35,717 |
当期純利益 | (千円) | 26,089 | 1,250 | -24,704 | 48,217 | 23,889 |
資本金 | (千円) | 7,770 | 7,770 | 7,770 | 7,770 | 7,770 |
発行済株式総数 | (株) | 777 | 777 | 777 | 1,000,000 | 1,000,000 |
純資産額 | (千円) | 73,518 | 74,768 | 50,063 | 98,289 | 122,178 |
総資産額 | (千円) | 248,647 | 497,305 | 586,733 | 532,686 | 427,126 |
BPS | (円) | 94,618 | 96,227 | 64,432 | 9.83 | 12.22 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | 33,578 | 1,609 | -31,795 | 4.82 | 2.39 |
自己資本比率 | (%) | 29.6 | 15 | 8.5 | 18.5 | 28.6 |
自己資本利益率 | (%) | 43.1 | 1.7 | - | 65 | 21.7 |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
配当性向 | (%) | - | - | - | - | - |
営業CF | (千円) | - | - | - | -15,875 | 13,025 |
投資CF | (千円) | - | - | - | 1,034 | -3,758 |
財務CF | (千円) | - | - | - | -118,847 | -93,359 |
現金等 | (千円) | - | - | - | 273,946 | 189,853 |
従業員数 | (名) | 31 | 62 | 56 | 58 | 63 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月、下降トレンドが続いています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
エッジテクノロジーのIPOの規模は最大で約21.5億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は544,000株、売出株式数は2,166,000株、オーバーアロットメント(OA)は406,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約30%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は80%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
住本幸士 | 93.56% | ○ |
島田雄太 | 3.09% | ○ |
治田知明 | 1.20% | ○ |
坂西茂 | 0.39% | ○ |
生澤剛士 | 0.29% | ○ |
田中一誠 | 0.12% | ○ |
久永宏明 | 0.09% | ○ |
大坪将之 | 0.06% | ○ |
長谷川悠己 | 0.06% | ○ |
藤井亮輔 | 0.06% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
エッジテクノロジーの事業ははAIソリューションサービスの提供・AI教育サービスの提供・AIプロダクトの開発/販売ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。ただし、2022年1月のグロース株崩壊の状況では逆にマイナス要素にすらなり得ます。
予想PERは27.6~32.2倍であり、類似企業と比較すると割安です。
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約21.5億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。
東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- CS-C:+19.3%
- 網屋:+6.6%
- グローバルセキュリティエキスパート:+43.6%
- ブロードエンタープライズ:+7.7%
- レナサイエンス:+45.7%
- モビルス:+43.0%
- ブレインズテクノロジー:+134.0%
- ラキール:+77.1%
- i‐plug:+129.0%
- ファンペップ:+10.0%
- いつも:+134.4%
- ココペリ:+125.6%
- スタメン:+133.1%
- さくらさくプラス:+47.4%
- rakumo:+204.0%
- 日本情報クリエイト:+70.0%
- MacbeePlanet:+28.3%
- NexTone:-2.4%
- ヴィス:-8.0%
- ドラフト:-22.7%
- フォースタートアップス:-8.0%
- Kids Smile Holdings:+20.9%
- AI inside:+250.0%
- global bridge HOLDINGS:+49.4%
- HENNGE:+42.9%
- サイバー・バズ:+73.9%
- Link-U:+104.3%
- ピアズ:+51.9%
- トビラシステムズ:+125.8%
- NATTY SWANKY:+20.2%
- 日本ホスピスホールディングス:+46.6%
- ギークス:+50.3%
- カオナビ:+100.5%
- サーバーワークス:+276.6%
- フロンティアインターナショナル:+12.7%
- スマレジ:+135.4%
- テクノスデータサイエンス・エンジニアリング:+98.4%
- リーガル不動産:+42.9%
- ギフト:+77.5%
- イーソル:+138.1%
- CRGホールディングス:+63.6%
- and factory:+56.0%
- GA technologies:+130.3%
- キャンディル:+52.5%
- ライトアップ:+32.1%
- アイペット損害保険:+57.9%
- RPAホールディングス:+207.7%
- フェイスネットワーク:+128.6%
- ジーニー:+98.1%
- SKIYAKI:+147.1%
- シルバーライフ:+85.2%
- ロードスターキャピタル:+37.4%
- シェアリングテクノロジー:+86.9%
- GameWith:+133.9%
- オロ:+129.5%
- ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
- イントラスト:+35.6%
- スタジオアタオ:+25.7%
- ユーザーベース:+15.9%
- シンクロ・フード:+41.4%
- 串カツ田中:+13.5%
- デファクトスタンダード:+41.1%
- ベガコーポレーション:+25.0%
- エボラブルアジア:+48.3%
- LITALICO:+88.0%
- フィット:-7.9%
- ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
- マイネット:+19.3%
- ダブルスタンダード:+128.8%
- インベスターズクラウド:+93.3%
- AppBank:+45.8%
- デザインワン・ジャパン:+50.9%
- リンクバル:+27.9%
- モバイルファクトリー:+99.4%
- イード:+46.4%
- KeePer技研:+49.1%
- インターワークス:+16.7%
- クラウドワークス:+73.2%
- GMOTECH:+135.2%
- 弁護士ドットコム:+215.4%
ただし、新しい資本主義ではこれまでの常識が通じない側面があります。
以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある(市況によっては上振れ余地あり)」です。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 2,493,200 | 92.00% |
野村証券 | 135,500 | 5.00% |
SBI証券 | 48,800 | 1.80% |
楽天証券 | 13,600 | 0.50% |
いちよし証券 | 8,100 | 0.30% |
極東証券 | 5,400 | 0.20% |
松井証券 | 5,400 | 0.20% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループのCONNECT、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も、各証券が幹事に入っている場合は取り扱いを期待できます。
SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
エッジテクノロジーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SBI証券が幹事団に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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↓
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
岩井コスモ証券は、ネット抽選分は小口個人投資家に嬉しい完全公平抽選となっています。
マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの小型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
岡三オンラインでも取扱いを期待できます。
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↓
<投資スタンス>
やや弱気+
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)