堺ディスプレイプロダクトというテレビ向け液晶パネル生産会社があります。シャープが台湾の鴻海精密工業と共同出資する企業で「SDP」と略されます。
2017年以降、堺ディスプレイプロダクトのIPOが訪れる可能性が高いです。大型IPOとなることが想定されて、業種面でもレガシー感が残ることから、初値は重いことが予想されます。
ただし、堺ディスプレイプロダクト以外ですと、東京メトロなどの大型有力IPOの上場が控えています。SDPはパスするとして、有力IPO獲得に向けて今から備えることが重要です。
堺ディスプレイプロダクトの上場・IPO
堺ディスプレイプロダクトの本社所在地は大阪府堺市堺区匠町1番地です。筆頭株主は鴻海精密工業(SIO International Holdings Limited)であり、その他、シャープに加えて、大日本印刷、凸版印刷が株主となっています。
中国の広州市に世界最大級のパネル工場を新設すると発表しており、積極投資を控えて資金需要がストップ高となっている状況でした。会社沿革は以下の通りです。
年月 | 項目 |
---|---|
2009年4月 | シャープディスプレイプロダクト株式会社設立 |
2009年10月 | 世界初の第10世代マザーガラスを用いた大型液晶パネル工場が稼働を開始 (マザーガラスの投入能力36,000枚/月) |
60型液晶ディスプレイの量産を開始 | |
2010年7月 | 生産能力を倍増(マザーガラスの投入能力72,000枚/月) |
品質マネジメントシステムISO9001認証を取得 | |
2011年2月 | 70型液晶ディスプレイの量産を開始 |
2011年3月 | 環境マネジメントシステム ISO 14001 認証を取得 |
労働安全衛生マネジメントシステム OHSAS 18001 認証を取得 | |
2012年6月 | シャープ(株)の大型液晶事業を譲り受け(要素技術の開発から企画設計、資材調達、生産まで一連の領域を自社単独で運営する体制を構築) |
2012年7月 | 鴻海グループ総裁・郭台銘氏の投資会社SIO International Holdings Limitedが出資、シャープ(株)との共同経営会社となる |
社名を堺ディスプレイプロダクト株式会社に改称 | |
2012年8月 | 大日本印刷(株)、凸版印刷(株)の堺工場液晶カラーフィルター事業を統合 |
2013年2月 | 80型液晶ディスプレイの量産を開始 |
2013年6月 | 4K2K液晶ディスプレイの量産を開始 |
2013年12月 | 世界最大の120型液晶ディスプレイを開発 |
2014年12月 | 60型凸型曲面液晶ディスプレイ、104型5K2Kウルトラワイド液晶ディスプレイを開発 |
2016年4月 | 大型液晶生産設備を活用して、高性能な低温ポリシリコンTFTを生産できる画期的なPLAS技術を開発 |
世界で初めて、世界で唯一(2016年10月1日現在)のG10工場を保有しています。世界最大のG10マザーガラス1枚の大きさは、畳約5畳分です。
これを用いることで60型液晶パネルなら8面、70型なら6面が取れます。大画面サイズを効率よく生産でき、60型以上の大型液晶ディスプレイで強みを発揮します。
間口360m、奥行400mに及ぶ大規模な液晶パネル工場を設けており、1ヶ月のマザーガラスの投入能力は72,000枚です。1ヶ月間に60型換算で約57万枚の液晶パネルの生産が可能です。
ただし、IPOにおいては業種の人気度は高くなく、再生大型案件ということで、初値は厳しい数字になることが見込まれます。
堺ディスプレイプロダクトと類似している再生ディスプレイ企業のジャパンディスプレイ(JDI)の悪夢が記憶に新しいところです。
株主優待に期待!
堺ディスプレイプロダクトはテレビ向け液晶パネル生産を展開しており、株主優待との親和性は高くありません。
ただし、クオカードやおこめ券といった優待はどんな業種の企業でも導入できる天下無双の万能戦士です。ドラクエの職業で喩えると勇者のような存在です。
クオカードの株主優待は大いに検討し得ます。時価総額の底上げに地味に役立ちます。
株主優待があるか否かでPBRが4~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2928 | RIZAPグループ | 3.13 | 22.06 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 8.10 | 42.85 | 0.65% |
7616 | コロワイド | 4.57 | 159.65 | 0.27% |
8200 | リンガーハット | 4.78 | 247.85 | 0.35% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。堺ディスプレイプロダクトにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
堺ディスプレイプロダクトの上場に備えてすべき準備
上場した堺ディスプレイプロダクトの株式を購入するには、上場後に株式を買う以外にも、IPOでの購入という方法がありますね。証券会社に口座を開く必要があります。
IPOで株を買う場合、ブックビルディング期間中に証券会社で申し込んで、抽選に当選すれば手数料無料で購入できます。
IPOに当選するには、多額の株を引き受ける主幹事証券はもちろん、それ以外の証券会社からも申し込むことが重要です。
数打てば当たる可能性が着実に上昇します。現在は証券会社の口座開設・維持費用は国内株に関しては無料の証券が大多数ですから、できる限り数多くの証券会社から申し込みましょう。
堺ディスプレイプロダクトのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
株式の売り出しを担当する主幹事は野村證券、大和証券(auアセットマネジメント仲介)、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、SBI証券あたりが選定される可能性が高いです。
三菱UFJグループのauカブコム証券でも取り扱いが期待できます。カブドットコムのIPOは、公平性と機密性を確保したシステムによる抽選で当選者が決まります。
SMBC日興証券のダイレクトコースは個人投資家でもIPOが当たるチャンスがあるオンライン証券です。
特に大型株は当たりやすいです。堺ディスプレイプロダクトも当選が大いに期待できます。店頭証券の営業とのやり取りが不要で気軽に申し込めます。
野村證券や大和証券、SMBC日興といった大手証券だけではなく、ネット証券でもお手軽に申し込めます。
ネット証券ではSBI証券がIPOに積極的ですので、堺ディスプレイプロダクトのIPOもほぼ確実に幹事団に名を連ねるでしょう。
堺ディスプレイプロダクトのような大型案件は株式数が多いので当選が比較的容易になります。
IPOは勝率が高く、無難に上場日の初値で売却した場合でも、利益が出る確率が高いです。ただし、堺ディスプレイプロダクトは公募割れリスクが高く、大いに注意が必要なIPOです。
SBI証券には「SBIチャレンジポイント」という仕組みがあり、IPOに落選した場合はポイントが貯まります。
このポイントを貯めていくといつかは必ずIPOに当選するという嬉しい仕組みがあります。
堺ディスプレイプロダクトのIPOに備えてSBI証券に口座開設しておくことを強くおすすめします。SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。
SBI証券はIPO以外にもメリットが多いネット証券です。私もフル活用して、パフォーマンスを向上させています。
SBI証券の口座開設・維持費用、ネット入金・出金の費用は無料です。IPOに申し込むのに際して費用は一切かかりません。
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口座開設時に以下の項目(無料)に申し込めば、SBI証券に入金するだけで自動的に振り替えられるので面倒な手間はありません。
SBI証券は1000万円までは銀行預金のような公的な保護(投資者保護基金)があるので安心・安全です。銀行預金と同じで万が一破綻しても保護されます。
口座開設・維持・入出金は無料です。まだ口座をお持ちでなければ、この機会にぜひ口座開設してみてはいかがでしょうか。
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SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いが開始しました。口座開設者数が大手ネット証券と比較すると少ないのでライバルが少ないのがメリットです。
機械的な完全ランダム抽選で平等・公平です。事前入金は不要で、口座残高がなくても申し込めるのも便利です。ネット上で手間をかけずにサクッとIPOのブックビルディングに参加することが可能です。
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マネックス証券も完全抽選で小口個人投資家でも当選しやすい証券会社です。IPOにおいてはぜひ口座開設しておきたいネット証券です。
この他、幹事団として、岡三オンライン、東海東京証券、岩井コスモ証券などが入る可能性が高いです。
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