デリバリーコンサルティング(9240)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年7月12日(月)~7月16日(金)、上場日は2021年7月29日(木)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,130円(1単元11.3万円)です。公募価格は2021年7月19日(月)に決定。
仮条件は850円~950円と窓を開けて下振れました。予想PERは20.9~23.4倍です。
初値予想はプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
1,200〜1,700円(仮条件の上限比+26.3%~+78.9%)
「デリバリーコンサルティング」はITコンサルティング・ITシステム開発と展開しています。
監査法人は太陽有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区高輪1-3-13 NBF高輪ビル 5Fです。
デリバリーコンサルティングとは
デリバリーコンサルティングは、ITコンサルティング事業を提供することを目的として創業し、その後ITコンサルティングに加えて、ベトナムやタイのリソースを活用したオフショアサービスを提供してきました。
その知見を活かし、ITコンサルティングとITシステム開発の双方向からクライアント企業のDXを支援することを経営方針として、デジタルトランスフォーメーション事業を展開しています。
クライアントのデジタルプラットフォーム構築のハブとなるDXパートナーとして、保有する技術知見によってクラウド、AI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など先端技術を活用しています。
デリバリーコンサルティングは、クライアントのビジネスモデル変革や新たなサービス開発に最適なシステム像を描き、クライアントの企業価値の最大化に寄与するサービスを展開しています。
- DX全般におけるデジタル化の構想やシステム開発を中心に推進する「デジタルマイグレーション」
- 企業のデータ活用を戦略的に進める「データストラテジー」
- 現場の業務効率化のためのITツールの導入を進める「インテリジェントオートメーション」
従業員数は106名、平均年齢は34.1歳、平均勤続年数は4.4年、平均年間給与は505.2万円です。
デリバリーコンサルティングのIPOの諸データ
デリバリーコンサルティングの業績推移
業績面では売上高は美しい右肩上がりです。経常利益・純利益は減益の年度も目立っています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第17期 | 第18期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2019年7月 | 2020年7月 | |
売上高 | (千円) | 1,148,904 | 1,509,152 |
経常利益 | (千円) | 9,214 | 126,200 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 9,156 | 114,570 |
包括利益 | (千円) | 8,277 | 114,614 |
純資産額 | (千円) | 56,602 | 171,216 |
総資産額 | (千円) | 339,083 | 650,685 |
1株当たり純資産額 | (円) | 14.64 | 46 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 2.51 | 31.35 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 15.8 | 25.8 |
自己資本利益率 | (%) | 19.6 | 103.4 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 7,256 | 173,530 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △48,538 | △7,720 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △49,280 | 85,127 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 97,641 | 347,935 |
従業員数 | (人) | 94 | 115 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっており、足元では復調の兆しがあります。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
デリバリーコンサルティングのIPOの規模は最大で約14.8億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は150,000株、売出株式数は988,000株、オーバーアロットメント(OA)は170,700株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約29%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は87%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
阪口琢夫 | 48.41% | ◯ |
(株)メディアシーク | 27.75% | ◯ |
MFアセット(株) | 9.86% | ◯ |
トランス・コスモス(株) | 6.86% | ◯ |
伊藤享弘 | 1.14% | ◯ |
木村卓司 | 1.14% | ◯ |
高橋昌樹 | 1.14% | ◯ |
齋藤敦 | 0.58% | ◯ |
土井祐史 | 0.46% | ◯ |
水野悠介 緑川貴裕 | 0.37% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
デリバリーコンサルティングの事業はITコンサルティング・ITシステム開発ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
予想PERは20.9~23.4倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3666 | テクノスジャパン | 16.66 | 2.39 | 2.17% |
3719 | ジェクシード | 215.55 | 5.04 | 0.00% |
3753 | フライトホールディングス | 22.47 | 11.00 | 0.00% |
3798 | ULSグループ | 26.03 | 4.21 | 0.77% |
3996 | サインポスト | 赤字 | 7.30 | 0.00% |
4722 | フューチャー | 17.18 | 2.20 | 2.21% |
6532 | ベイカレントコンサルティング | 43.55 | 17.72 | 0.55% |
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約14.8億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- セレンディップ・ホールディングス:+46.5%
- サイバートラスト:+315.7%
- アールプランナー:+126.2%
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターンです。
主幹事はSMBC日興証券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、東洋証券、いちよし証券、楽天証券、極東証券、松井証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SMBC日興証券 | 1,024,700 | 90.04% |
SBI証券 | 56,900 | 5.00% |
みずほ証券 | 11,300 | 0.99% |
東洋証券 | 11,300 | 0.99% |
いちよし証券 | 11,300 | 0.99% |
楽天証券 | 11,300 | 0.99% |
極東証券 | 5,600 | 0.49% |
松井証券 | 5,600 | 0.49% |
SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。SBIネオモバイル証券ではWealthNaviに当選して手堅いリターンを獲得しました。
みずほ証券の委託幹事としてPayPay証券でも取り扱いを期待できます。
デリバリーコンサルティングのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)