カーブスホールディングス(7085)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年2月13日(木)~2月19日(水)、上場日は2020年3月2日(月)です。
新規上場する市場は東証一部です。
想定価格は720円(1単元7.2万円)です。公募価格は2020年2月20日(木)に決定。
仮条件は720円~750円と上振れました。予想PERは15.4~16.0倍です。
初値予想はプラスリターン(上振れ余地Low)です。以下のレンジを想定しています。
900〜1,100円(仮条件の上限比+20.0%~+46.7%)
カーブスホールディングスは「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」を展開するカーブス事業を展開しています。
監査法人はひびき監査法人で、本社所在地は東京都港区芝浦3-9-1芝浦ルネサイトタワー11Fです。
カーブスホールディングスの上場・IPO
カーブスホールディングスはカーブス事業のフランチャイズ本部としてフランチャイズ加盟事業者に対する、経営指導、事業運営において必要なシステムの導入及びノウハウ、機材、商品、印刷物等の提供、販売を行っています。
また、フランチャイズ加盟事業者の出店などのサポート業務や会員向け物販業務を行っています。
2019年11月末時点では2,008店舗、864千人の会員を抱えるフランチャイズチェーンを管理しており、FC加盟店の研修施設及びモデル店舗として直営7店舗(2019年11月末時点)を運営しています。
株式会社ハイ・スタンダードは株式会社カーブスジャパンとのフランチャイズ契約に基づき、北海道、東京、千葉、埼玉地区で直営店舗展開を推進しており、2019年11月末時点では直営57店舗を運営しています。
持株会社の従業員数は23名、平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は3.6年、平均年間給与は512.2万円です。
カーブスホールディングスのIPOの諸データ
カーブスホールディングスの業績推移
業績面では売上高は減収、営業利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第10期 | 第11期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年8月 | 2019年8月 | |
売上高 | (千円) | 27,937,496 | 28,036,238 |
経常利益 | (千円) | 5,293,073 | 5,242,595 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 3,488,745 | 3,706,748 |
包括利益 | (千円) | 3,940,905 | 3,396,918 |
純資産額 | (千円) | 8,361,378 | 7,742,025 |
総資産額 | (千円) | 37,402,268 | 34,224,810 |
1株当たり純資産額 | (円) | 20,903,446 | 94 |
1株当たり当期純利益金額 | (円) | 8,721,863 | 61 |
自己資本比率 | (%) | 22.4 | 22.6 |
自己資本利益率 | (%) | 41.6 | 46 |
株価収益率 | (倍) | ― | ― |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 2,876,029 | 5,321,537 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △16,640,105 | △418,929 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 13,837,800 | △5,856,271 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 6,308,728 | 5,350,073 |
従業員数 | (名) | 454 | 486 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
ここ3ヶ月間の株価推移としては右肩上がりの傾向となっています。
このまま堅調な相場が続けば、IPOにおいて追い風となります。
上場規模
カーブスホールディングスのIPOの規模は最大で約20.0億円であり、東証一部としてはかなりの小型です。
公募株式数は2,415,000株、売出株式数は0株、オーバーアロットメント(OA)は362,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は約3.3%と極めて低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は0%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)コシダカホールディングス | 90.00% | ○ |
増本岳 | 5.50% | ○ |
坂本眞樹 | 2.25% | ○ |
増本陽子 | 2.25% | ○ |
株主優待
カーブスは株主優待を提供しています。100株で500円のクオカードとなっており、訴求力が高い内容である点は高く評価できます。
株主優待があるか否かでPBRが2~5倍、PERが10~20倍違うのはザラであり、導入して上手く株主優待を活用すると、成長にモメンタムをつけることもできます。
クリエイト・レストランツ・ホールディングス、コロワイド、RIZAPグループ、リンガーハットあたりは株主優待を極めて上手く活用してファイナンスし、M&A等で成長を加速させています。
高PBR・高PERで株価を高く保ち、それを活かして資金調達し、獲得した軍資金を元に成長を加速させています。
コード | 銘柄名 | PBR | PER | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2928 | RIZAPグループ | 5.09 | 赤字 | 0.00% |
3387 | クリエイト・レストランツHD | 22.24 | 赤字 | 0.00% |
7616 | コロワイド | 17.88 | 赤字 | 0.26% |
8200 | リンガーハット | 5.34 | 赤字 | 0.00% |
株主優待を経営に活かすと、無い場合に比べて成長にスピードをつけることも可能になります。飲食企業ですと株主優待の活用が経営のスピードアップの特効薬と言っても過言ではありません。
コロワイドは牛角やかっぱ寿司を買収しましたが、株主優待のパワーがなかったら果たして買収できたかどうかという話にまでなりかねません。
RIZAPグループとクリエイト・レストランツHDは、もし株主優待がなかったとしたら、ここまでの急成長は無理だったと断言できます。
経営に必要な資金を株主優待で築いた高い時価総額を利用して賄い、成長を加速させています。
カーブスにも株主優待レバレッジ経営を期待します。
初値予想
カーブスホールディングスの事業は「女性だけの30分健康体操教室 カーブス」を展開するカーブス事業ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
高齢化社会においては健康・アンチエイジングは一定の社会的需要があります。上場する市場は東証一部です。
予想PERは15.4~16.0倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2157 | コシダカホールディングス | 23.12 | 3.97 | 0.77% |
2378 | ルネサンス | 11.28 | 1.75 | 2.02% |
4801 | セントラルスポーツ | 12.04 | 1.42 | 2.54% |
7074 | トゥエンティーフォーセブン | 188.20 | 2.05 | 0.00% |
8920 | 東祥 | 18.79 | 2.62 | 0.75% |
約20.0億円という上場規模は東証一部としてはかなりの小型です。
東証一部の100億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
- 日本国土開発:+22.4%
- 国際紙パルプ商事:+30.8%
- マツオカコーポレーション:+46.2%
- オークネット:+18.2%
- ユー・エム・シー・エレクトロニクス:-17.3%
- 富山第一銀行:+6.4%
- フリュー:+0.6%
- メニコン:+73.5%
- ダイキョーニシカワ:+12.4%
- タマホーム:+73.5%
- 鴻池運輸:+37.6%
- 日本海洋掘削:+31.6%
- ヒューリック:-9.6%
- 荘内銀行:+0.2%
- 伊藤忠食品:-12.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターン(上振れ余地Low)です。
主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。その他は野村証券、SMBC日興証券、SBI証券、いちよし証券、丸三証券、岡三証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2,173,600 | 90.00% |
野村証券 | 120,800 | 5.00% |
SMBC日興証券 | 48,300 | 2.00% |
いちよし証券 | 24,100 | 1.00% |
丸三証券 | 24,100 | 1.00% |
岡三証券 | 24,100 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。
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↓
カーブスホールディングスのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。
SMBC日興証券のネット口座は小口個人投資家でもIPOが当選することがあります。口座開設をおすすめします。
野村證券はIPOの取り扱いが多いのがメリットです。小口個人ですと当たりづらいですけれども、ポチポチ作業を許容できる場合は候補です。
郵政3社、JR九州などの大型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
今回は幹事団に入っていませんが、SBI証券が入っている場合は、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。
参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。
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<投資スタンス>
やや強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:対面証券・ネット証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)