コアコンセプト・テクノロジー(4371)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年9月6日(月)~9月10日(金)、上場日は2021年9月22日(水)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は3,350円(1単元33.5万円)です。公募価格は2021年9月13日(月)に決定。
仮条件は3,350~3,500円と上振れました。予想PERは49.9~52.2倍です。
初値予想はやや大き目のプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
5,000〜7,000円(仮条件の上限比+42.9%~+100.0%)
「コアコンセプト・テクノロジー」はDX(デジタルトランスフォーメーション)支援、デジタイゼーション支援、Salesforceのカスタマイズ導入支援、ITエンジニア調達支援等を展開しています。
監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は東京都豊島区南池袋 1-16-15 ダイヤゲート池袋11階です。
コアコンセプト・テクノロジーとは
コアコンセプト・テクノロジーは、「IT産業の次世代」を創出する」というミッション及び「お客様の真なるデジタル化(DX)を支援/推進し、来るAI時代の企業競争力を実現するために、価値ある役割を果たしていきます(Right AI, Right DX.)」という経営ビジョンを掲げています。
新しい価値を提供するITベンダーを目指して事業を展開しており、ITエンジニア調達支援等を幅広く手掛けております。
- コンサルティング力とAI技術の融合による、主に製造業・建設業のデジタルトランスフォーメーション実現を支援するサービス(主軸)
- 卸売業・小売業・情報通信業等の他産業の支援
- デジタイゼーション(デジタル技術によって新たな価値を付与すること)支援
- Salesforceのカスタマイズ導入支援
DXと略されることもある「デジタルトランスフォーメーション」とは、デジタル技術を活用してビジネスモデルを変革することです。
デジタライゼーション(デジタル技術を活用してビジネスプロセスを変革すること)も含みます。
コアコンセプト・テクノロジーは、以下の特徴を有しています。
- 製造業・建設業のDX開発基盤「Orizuru」(※「製造業向けDX開発基盤」「建設業向けBIM/CIMの開発基盤」であり、2つの特徴的な機能群「Orizuru OPC UA」と「Orizuru 3D」で構成)
- 独自のDX実現手法「CCT-DX Method」
従業員数は234名、平均年齢は34.58歳、平均勤続年数は2.04年、平均年間給与は624.8万円です。
コアコンセプト・テクノロジーのIPOの諸データ
コアコンセプト・テクノロジーの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益のいずれも、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | 2020年12月 | |
売上高 | (千円) | 792,646 | 2,192,208 | 3,371,710 | 4,766,941 | 5,534,604 |
経常利益 | (千円) | 58,608 | 196,143 | 132,659 | 183,650 | 188,490 |
当期純利益 | (千円) | 41,151 | 117,541 | 95,327 | 117,901 | 124,789 |
資本金 | (千円) | 26,000 | 26,000 | 70,000 | 80,000 | 92,000 |
発行済株式総数 | (株) | 2,600 | 2,600 | 3,420 | 3,507 | 3,587,000 |
純資産額 | (千円) | 137,358 | 254,900 | 430,587 | 566,411 | 716,250 |
総資産額 | (千円) | 491,455 | 789,093 | 1,520,585 | 1,839,137 | 2,184,164 |
BPS | (円) | 52,830 | 98,039 | 125,903 | 161.5 | 199.38 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | 15,827 | 45,208 | 27,874 | 34.32 | 35.53 |
自己資本比率 | (%) | 27.9 | 32.3 | 28.3 | 30.8 | 32.7 |
自己資本利益率 | (%) | 35.2 | 59.9 | 27.8 | 23.7 | 19.5 |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 4,384 | 136,293 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △245,756 | △112,813 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 126,785 | △103,104 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 386,962 | 307,338 |
従業員数 | (名) | 78 | 89 | 131 | 168 | 202 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっており、足元ではボックス下限まで調整しています。
軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
コアコンセプト・テクノロジーのIPOの規模は最大で約14.3億円であり、東証マザーズとしてはやや小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は200,000株、売出株式数は170,000株、オーバーアロットメント(OA)は55,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約11%とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は46%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
金子武史 | 16.72% | ◯ |
芸陽線材(株) | 9.29% | ◯ |
下村克則 | 8.59% | ◯ |
田口紀成 | 8.36% | ◯ |
(株)SHIMOMUR | 8.13% | ◯ |
津野尾肇 | 6.50% | ◯ |
髙盛豊文 | 5.11% | ◯ |
中島数晃 | 5.11% | ◯ |
田中浩和 | 4.65% | ◯ |
グッドエコ(株) | 4.64% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
コアコンセプト・テクノロジーの事業はDX(デジタルトランスフォーメーション)支援、デジタイゼーション支援、Salesforceのカスタマイズ導入支援、ITエンジニア調達支援等ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは49.9~52.2倍であり、類似企業と比較すると中間的です。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2327 | 日鉄ソリューションズ | 19.98 | 1.90 | 1.50% |
3626 | TIS | 23.94 | 2.85 | 1.30% |
3719 | ジェクシード | 233.75 | 4.85 | 0.00% |
3753 | フライトホールディングス | 22.02 | 10.78 | 0.00% |
3771 | システムリサーチ | 13.57 | 2.28 | 2.57% |
3987 | エコモット | 44.26 | 2.86 | 0.00% |
4394 | エクスモーション | 30.40 | 2.11 | 1.44% |
4722 | フューチャー | 19.24 | 2.64 | 1.92% |
6532 | ベイカレントコンサルティング | 63.06 | 25.63 | 0.38% |
訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。
上位株主にはVCはなく、万遍なくロックアップがかかっています。
約14.3億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや小型です。
東証マザーズの10億~15億円のやや小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- デリバリーコンサルティング:+54.9%
- Waqoo:+23.0%
- コンフィデンス:+65.4%
- セレンディップ・ホールディングス:+46.5%
- サイバートラスト:+315.7%
- アールプランナー:+126.2%
- トヨクモ:+351.0%
- インターファクトリー:+429.2%
- GMOフィナンシャルゲート:+157.9%
- コパ・コーポレーション:+126.5%
- リビングプラットフォーム:-9.0%
- AHCグループ:+61.4%
- ジモティー:+130.0%
- WDBココ:+122.2%
- スペースマーケット:+121.4%
- INCLUSIVE:+114.9%
- ランディックス:+124.5%
- BuySell Technologies:+92.7%
- セルソース:+164.0%
- ビーアンドピー:+20.0%
- リビン・テクノロジーズ:+130.8%
- ヴィッツ:+130.2%
- 東名:+27.8%
- フレアス:+118.6%
- リックソフト:+126.3%
- リンク:+112.8%
- ベルトラ:+33.9%
- ピアラ:+97.3%
- フロンティア・マネジメント:+121.2%
- アイリックコーポレーション:+25.8%
- システムサポート:+128.6%
- エクスモーション:+49.7%
- マネジメントソリューションズ:+114.3%
- アイ・ピー・エス(銘柄名:IPS):+71.0%
- ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス:+207.7%
- ファイバーゲート:+127.4%
- SERIOホールディングス:+130.3%
- グローバル・リンク・マネジメント:+134.0%
- クックビズ:+134.7%
- テンポイノベーション:+93.5%
- テックポイント・インク:+64.9%
- UUUM:+226.8%
- トランザス:+170.0%
- ツナグ・ソリューションズ:+112.0%
- ユーザーローカル:+325.2%
- ピーバンドットコム:+113.9%
- レノバ:+50.0%
- エイトレッド:+133.9%
- シンシア:-7.1%
- JMC:+89.2%
- インソース:+55.8%
- セラク:+160.0%
- キャリア:+98.5%
- ジェイリース:+34.5%
- アトラエ:+135.6%
- PR TIMES:+59.0%
- ベネフィットジャパン:+67.2%
- フェニックスバイオ:-2.1%
- ブラス:+6.4%
- バルニバービ:+130.0%
- GMOメディア:+101.1%
- ブランジスタ:+43.8%
- アイビーシー:+251.0%
- STUDIOUS:+20.0%
- PCIホールディングス:+169.6%
- Hamee:+67.2%
- sMedio:+58.7%
- ファーストコーポレーション:+25.0%
- ファーストロジック:+52.5%
- データセクション:+73.1%
- サイジニア:+125.8%
- フルッタフルッタ:+51.5%
- メディカル・データ・ビジョン:+135.9%
- セレス:+55.4%
- オプティム:+260.0%
以上を総合考慮して、初値予想はやや大き目のプラスリターンです。
主幹事は大和証券です。その他は、みずほ証券、楽天証券、SMBC日興証券、SBI証券、岩井コスモ証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
大和証券 | 325,600 | 88.00% |
みずほ証券 | 11,100 | 3.00% |
楽天証券 | 11,100 | 3.00% |
SMBC日興証券 | 7,400 | 2.00% |
SBI証券 | 7,400 | 2.00% |
岩井コスモ証券 | 7,400 | 2.00% |
大和証券グループの大和コネクト証券、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券でも取り扱いの可能性があります。
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コアコンセプト・テクノロジーのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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