上場が中止!ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(4266)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(4266)のIPOが決定していましたが、中止となりました。以下、中止前に決定していた情報を掲載します。

ブック・ビルディング期間は2022年1月20日(木)~1月26日(水)、上場日は2022年2月4日(金)です。

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は5,000円(1単元50.0万円)です。仮条件は2022年1月19日(水)、公募価格は 2022年1月27日(木)に決定。予想PERは36.6倍です。

初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。

4,800円~5,800円(仮条件の上限比-4.0%~+16.0%)

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングはクラウド・インテグレーション事業、AIオートメーション事業、フリーランス向けの人材紹介・マッチングサービスを展開しています。

監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル12階です。

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングとは

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングでは「Codebase」という独自の開発環境を有しており、開発、テスト、リリースまでを一元管理することで開発の生産性を高めています。

Codebaseは、AIによる品質判定と開発環境へのフィードバックの実施、テスト時のログの集約作業の自動化、及びリリース時のコードの集約作業の自動化等の特長を有しており、ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの開発プロセスの高速化によるビジネススピードの最大化に寄与しています。

また、特定のベンダーやソフトウェアに依存せず、先進技術も含めた様々なテクノロジーの特性を組み合わせた「スクラッチ型でのシステム開発」をメインに行っています。

つまり、ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングでは、多様なクラウドやツールの導入により、顧客に対してマルチツールをベストミックスさせた形でサービス提供することが可能です。

  • クラウド:Alibaba Cloud、Amazon Web Services、 Microsoft Azure、Google Cloud Platform
  • RPA:AUTOMATION ANYWHERE、BizRobo、blueprism、PEGA、Ui Path、WINACTOR
  • OCR:ABBYY、DEEP READ、DX Suite、DynaEye、LAQOOT、Net Smile、Scan Robo、Tegaki
  • AI:FAST ACCOUNTING、Keras、PyTorch、TensorFlow、AMATERAS RAY
  • ノーコード・ローコード:Microsoft Power Platform

従業員数は341名、平均年齢は33.6歳、平均勤続年数は2.8年、平均年間給与は734.7万円です。

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングのIPOの諸データ

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの業績推移

主要な連結経営指標等(国際会計基準 )の推移は下表のとおりです。

回次 第3期 第4期
決算年月 2019年12月 2020年12月
売上収益 (千円) 6,007,475 6,455,942
営業利益 (千円) 1,080,196 916,810
税引前利益 (千円) 1,019,490 856,086
親会社の所有者に帰属する当期利益 (千円) 750,688 632,986
親会社の所有者に帰属する当期包括利益 (千円) 752,799 636,369
親会社の所有者に帰属する持分 (千円) 3,755,068 4,395,063
資産合計 (千円) 9,758,565 9,770,416
1株当たり親会社所有者帰属持分 (円) 538.84 630.67
基本的1株当たり当期利益 (円) 107.72 90.83
希薄化後1株当たり当期利益 (円) 91.47 74.77
親会社所有者帰属持分比率 (%) 38.5 45
親会社所有者帰属持分当期利益率 (%) 22.4 15.5
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 986,722 290,412
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △161,397 △11,392
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △212,226 △784,409
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 1,386,308 879,843
従業員数 (名) 277 347

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数はここ数ヶ月、下降トレンドが続いています。

軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングのIPOの規模は最大で約213.7億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は60,000株、売出株式数は3,656,100株、オーバーアロットメント(OA)は557,300株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約61%とかなり高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は98%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
インテグラル3号投資事業有限責任組合 58.55%
大木塁 11.23%
Innovation Alpha L.P. 9.29%
杉山健 4.01%
インテグラル(株) 3.57%
巻口祐樹 0.74%
水本健太郎 0.74%
村武真后 0.51%
鵜飼一夫 0.51%
安達邦彦 内海利次 湯川政延 0.51%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの事業はクラウド・インテグレーション事業、AIオートメーション事業、フリーランス向けの人材紹介・マッチングサービスということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。

訴求力の高い東証マザーズネット企業の範疇に属しています。ただし、2022年1月のグロース株崩壊の状況では逆にマイナス要素にすらなり得ます。

予想PERは36.6倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3753 フライトホールディングス 17.38 7.79 0.00%
3798 ULSグループ 21.55 3.28 0.94%
3915 テラスカイ 93.86 2.13 0.00%
3924 ランドコンピュータ 15.52 1.89 2.77%
4178 SHARINGINNOVATI 31.30 6.34 0.00%
4414 フレクト 46.39 18.79 0.00%
9753 アイエックス・ナレッジ 10.46 1.15 2.15%

上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。

約213.7億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • エクサウィザーズ:-10.4%
  • Green Earth Institute:±0%
  • サインド:-8.0%
  • リニューアブル・ジャパン:-7.6%
  • Finatextホールディングス:-23.3%
  • AB&Company:-6.0%
  • Photosynth:-6.0%
  • セーフィー:+37.9%
  • アシロ:+27.6%
  • デコルテ・ホールディングス:-8.0%
  • 全研本社:+11.6%
  • プラスアルファ・コンサルティング:18.343.0%
  • 日本電解:±0
  • ペイロール:-6.5%
  • ビジョナル:+43.0%
  • スパイダープラス:+48.4%
  • Appier Group:+26.9%
  • ココナラ:+91.7%
  • coly:+104.6%
  • アクシージア:+41.4%
  • QDレーザ:+134.4%
  • ウェルスナビ:+50.0%
  • ヤプリ:+65.8%
  • プレイド:+99.4%
  • Kaizen Platform:+1.7%
  • クリーマ:+35.9%
  • Retty:+36.5%
  • プレミアアンチエイジング:+37.0%
  • 日通システム:+83.3%
  • I-ne:+12.5%
  • ロコガイド:+130.3%
  • SREホールディングス:-6.6%
  • ランサーズ:+15.3%
  • JTOWER:+63.8%
  • フリー:+25.0%
  • JMDC:+32.5%
  • メドレー:-2.3%
  • BASE:-6.9%
  • HPCシステムズ:-6.0%
  • ギフティ:+25.3%
  • ステムリム:-7.0%
  • ブシロード:+16.6%
  • 新日本製薬:+13.2%
  • Sansan:+5.8%
  • EduLab:+2.2%
  • ポート:-37.2%
  • 自律制御システム研究所:-16.8%
  • SBIインシュアランスグループ:±0%
  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。

主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券です。その他は、下表の証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 1,720,600 46.30%
大和証券 1,535,100 41.31%
SMBC日興証券 74,300 2.00%
野村証券 74,300 2.00%
SBI証券 37,100 1.00%
マネックス証券 37,100 1.00%
岩井コスモ証券 33,400 0.90%
あかつき証券 33,400 0.90%
楽天証券 33,400 0.90%
岡三証券 33,400 0.90%
松井証券 26,000 0.70%
いちよし証券 26,000 0.70%
丸三証券 26,000 0.70%
極東証券 26,000 0.70%

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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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