新規上場！ファーストロジックのIPOの初値予想

ファーストロジック（6037）のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2月2日(月)～2月6日(金)、上場日は2月18日(水)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,770円（1単元17.7万円）です。仮条件は1,600円～1,770円と下振れました。

ファーストロジックは、インターネット上にて、不動産投資のポータルサイト「楽待」を運営しています。 不動産ポータルサイトは、不動産の利用目的によって、「賃貸用不動産」、「住宅用不動産」及び「投資用不動産」の大きく3つに区分されますが、ファーストロジックは「投資用不動産」に特化したポータルサイトを運営しています。

主として個人の不動産投資家層を対象とした、マンション(区分及び一棟所有)、アパート(一棟所有)及び戸建住宅等の収益不動産にかかる物件情報等を提供しています。

監査法人は新日本有限責任監査法人です。所在地は東京都港区浜松町1丁目18番16号 住友浜松町ビル8階です。

ファーストロジックのIPO

ファーストロジックとは

ファーストロジックの事業は、投資用不動産の購入意欲を有する会員と不動産会社のマッチング機能を提供するサービスです。ファーストロジックサイトの会員は、サイト上での無料登録によりファーストロジックサイトを利用可能であり、ファーストロジックは、当該会員に対して、ファーストロジックサイトやメールマガジン等を通じた投資用不動産の物件情報や不動産投資に関する情報を提供しています。

一方、顧客である不動産会社に対しては、ファーストロジックサイトを通じた見込客獲得及び販売促進等のための効率的なツール・サービスを提供しており、これらがファーストロジックの主たる収益となっています。

従業員数は19名、平均年齢は30.2歳、平均勤続年数は3.4年、平均給与は558.1万円です。

ファーストロジックの事業内容

物件掲載サービス

当サービスは、不動産会社がファーストロジックサイトに売却を希望する物件情報(仲介含む)を掲載し、不動産投資家からの問合せ(反響)獲得を支援するサービスであります。

会員は、ファーストロジックサイトにて購入希望物件を検索し、不動産会社に直接問合わせすることが可能であり、対象物件の選定に際しては、都道府県、物件種別、価格の下限・上限、利回り等から検索できる他、住所、沿線(駅)、フリーワードからも検索可能としています。

一部物件は、非会員でも利用可能であります。ファーストロジックは、不動産会社より掲載物件数に応じた掲載料(月額)を受領しています。

提案サービス

当サービスは、会員が予め登録した購入希望物件の情報(購入価額、表面利回り、建物構造、築年月等)に基づき、不動産会社が購入希望を有する特定の会員にファーストロジックサイト経由でメールにて不動産物件の紹介(提案)を行うことが出来るサービスです。

会員は希望条件を登録するのみで、自分が希望する物件(非公開物件を含む)の紹介を受けられる一方で、不動産会社は、会員の購入意欲が数値化された情報として提供されるため、対象を絞った効率的な販促活動が可能となります。

ファーストロジックは、不動産会社より提案数等に応じたサービス対価(月額)を受領しています。

広告掲載サービス

当サービスは、ファーストロジックサイト上のバナー広告やメールマガジン広告等の広告枠やセミナー案内を、不動産会社や不動産管理会社、金融機関等に対して直接販売し、広告収入を獲得しています。

査定サービス

保有不動産物件の売却を希望する会員が、不動産会社に査定を依頼出来るサービスであります。

不動産会社は、査定を通じて依頼者である会員から買取物件情報の入手や媒介契約の獲得が期待できるものであり、ファーストロジックは不動産会社より査定依頼件数に応じたサービス対価を受領しています。

その他、不動産投資の初・中級者向けに、ファーストロジックオリジナルコンテンツであるDVDの製作販売を行っています。

https://www.youtube.com/watch?v=N693lE75dl4

不動産投資のポータルサイト「楽待」の特徴

楽待では、不動産投資家向けに無料の情報提供サイトやメールマガジンを毎日配信しています。

ファーストロジック制作の特集コラムに加えて、現役の不動産投資家による成功体験や失敗体験が綴られた実践大家コラムや、不動産投資に関するニュースを配信しています。現在は、1ヶ月に500以上の記事を配信しています。

ファーストロジックは楽待を利用する会員情報を有しています。尚、会員登録は無料です。

会員登録は投資用不動産の売買取引に必要な購入条件や属性情報など、約30項目を入力して初めて登録が可能となっています。 会員は、不動産会社から非公開の物件を直接提案を受けることができるとともに最新の不動産投資情報を得ることができます。

一方不動産会社は、会員の購入意欲が可視化された情報を入手することができます。 回答ランクは、不動産会社から受けた提案に対する回答率をもとに算定しています。

本人証明書・収入証明書を提出した会員には、提出済みのマークが付与され、不動産会社からの信頼度が高まります。 不動産会社は会員の回答状況一覧を確認できるため、より会員のニーズにマッチした提案を行うことができます。

ファーストロジックは、モーニングスター株式会社 ゴメス・コンサルティング事業部が平成26年12月22日に発表した「投資用不動産情報サイトランキング」にて、サイトの使いやすさ、情報量とコンテンツ、便利な機能・サービス及び総合得点にて1位を獲得しています。

業績推移

業績面では、売上高・経常利益・純利益のいずれも大局的には右肩上がりです。

営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。

平成26年7月期の自己資本利益率(ROE)は78.2%と極めて高い数字となっています。自己資本比率は62.3％です。

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は東証マザーズ指数は10月16日をボトムとして上昇しましたが、12月3日をピークに下落しており、ボックス相場となっています。ここに来て底打ちしつつあるようなチャートです。

（※マネックス証券より）

上場規模

ファーストロジックのIPOの規模は最大で約13.6億円であり、東証マザーズとしては標準的です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公開比率は最大で14％とかなり低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約10％です。

売出人である坂口直大、みずほキャピタル株式会社・三菱UFJキャピタル2号投資事業有限責任組合には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

筆頭株主の状況は以下の通りです。上位株主にロックアップなしのVCは皆無となっています。

まとめ

業種面では住宅・不動産関連のインターネット企業ということで、IPOにおける人気はそこそこです。最近では、オウチーノが＋130.0％、じげんが＋191.7％と初値から2～3倍の聖闘士となりました。ペガサス流星拳のような初値でした。

相続税対策には不動産が有力であることから、相続対策というテーマ性があります。IPOにおいてはそこそこ人気の業種、REITの高騰に象徴される都心部の不動産の堅調性、根強い不動産投資ブーム、荷もたれ感はない上場規模から、初値は大幅なプラス・リターンと予想します。

マイナス要素は4営業日で5社の上場という過密日程です。

主幹事は大和証券（割当比率85％）です。その他は、みずほ証券（3％）、SMBC日興証券(2％)、岡三証券(2％)、いちよし証券(2％)、丸三証券(2％)、SBI証券(2％)、極東証券(1％)、マネックス証券(1％)で申し込めます。岡三オンラインでも取り扱いが期待できます。

＜投資スタンス＞
強気
（※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階）

※過去1年間のIPO初値予想の履歴