オンデック(7360)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年12月11日(金)~12月17日(木)、上場日は2020年12月29日(火)です。
新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,270円(1単元12.7万円)です。公募価格は2020年12月18日(金)に決定。
仮条件は1,400円~1,550円と窓を開けて上振れました。予想PERは43.1~47.7倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,000〜4,500円(仮条件の上限比+93.5%~+190.3%)
「オンデック」は、M&Aアドバイザリー事業を展開しています。
監査法人は有限責任 あずさ監査法人で、本社所在地は大阪市中央区久太郎町1-9-28 松浦堺筋本町ビル2Fです。
オンデックとは
オンデックが営むM&Aアドバイザリー事業は、企業が買収や合併を行う際に譲渡希望者と買収希望者の仲介、またはいずれか一方のフィナンシャルアドバイザーとして助言(FA形式)を行うものであり、国内中小企業が当事者となる市場を主たる事業領域としています。
オンデックは「企業の成長と変革の触媒となり、道徳ある経済的価値を創出する。」ことを企業理念と考えています。
M&Aは単なるマッチングではなく、その本質的な意義は2社以上の会社が1つのグループを形成し、企業の成長を実現させていくための手段であり、これを実現させるためにオンデックが提供するアドバイザリー業務はM&Aというプロジェクトの最適な推進を実現する「プロジェクト・マネジメント業務」と認識しています。
M&Aの対象となる事業をそのビジネスモデルから深く理解し、自らが当事者の視点をもって業務にあたっています。
そして、M&Aの成約そのものは当然のこと、M&A後の事業の成功を見据えた利害関係者の調整や、各種論点の整理、課題への対応案の検討等を適切に行い、M&Aのプロフェッショナルとして、提供するサポート品質を高く維持・向上させること、即ち高品質なアドバイザリーサービスの提供を徹底しています。
オンデックのM&Aアドバイザリー事業は仲介形式とFA形式のいずれかで行われますが、売上の大部分を占めるのは仲介形式です。
なお、FA形式の場合は、譲渡企業または買収企業の一方に対して、検討サイド(SELL SIDE又はBUY SIDE)に該当する工程を中心としたサービスの提供を行っています。
従業員数は37名、平均年齢は35.84歳、平均勤続年数は2.34年、平均年間給与は762.3万円です。
オンデックのIPOの諸データ
オンデックの業績推移
業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度が目立っており、収益化は道半ばです。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2015年11月 | 2016年11月 | 2017年11月 | 2018年11月 | 2019年11月 | |
売上高 | (千円) | 161,572 | 291,846 | 425,909 | 341,700 | 647,580 |
経常利益 | (千円) | 53,826 | 130,464 | 199,846 | 33,874 | 122,001 |
当期純利益 | (千円) | 39,256 | 85,558 | 137,081 | 22,526 | 78,087 |
資本金 | (千円) | 8,000 | 8,000 | 8,000 | 100,000 | 100,000 |
発行済株式総数 | (株) | 800 | 800 | 800 | 827 | 827 |
純資産額 | (千円) | 39,081 | 124,640 | 261,722 | 384,249 | 462,336 |
総資産額 | (千円) | 105,190 | 228,205 | 379,240 | 478,846 | 630,637 |
BPS | (円) | 48,852 | 155,800 | 327,153 | 154.88 | 186.35 |
1株配当 | (円) | ― | ― | ― | ― | ― |
EPS | (円) | 49,071 | 106,948 | 171,352 | 9.23 | 31.47 |
自己資本比率 | (%) | 37.2 | 54.6 | 69 | 80.2 | 73.3 |
自己資本利益率 | (%) | 199.5 | 104.5 | 71 | 7 | 18.4 |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | △68,725 | 238,033 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | 62,768 | △12,694 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 98,852 | △20,242 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 380,972 | 586,068 |
従業員数 | (人) | 4 | 7 | 12 | 18 | 28 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数は美しい右肩上がりとなっていましたが、足元ではスピード調整の局面となっています。
反発して堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、軟調な相場が続けば向かい風となります。
上場規模
オンデックのIPOの規模は最大で約8.0億円であり、東証マザーズとしては小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は300,000株、売出株式数は250,000株、オーバーアロットメント(OA)は82,500株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約23%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は46%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
久保良介 | 35.03% | ○ |
舩戸雅夫 | 35.03% | ○ |
Angel Bridge Deal-by-Deal Fund 9号株式会社 | 14.19% | ○ |
(株)ペイフォワード | 5.81% | ○ |
(株)タケオホールディングス | 3.14% | ○ |
オンデック従業員持株会 | 2.50% | ○ |
山中大輔 | 2.31% | ○ |
中井裕介 | 0.77% | ○ |
中垣洋祐 | 0.77% | ○ |
大西宏樹 | 0.43% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
オンデックの事業はM&Aアドバイザリー事業であり、IPOにおける業種の人気度は高くありません。
予想PERは43.1~47.7倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2127 | 日本M&Aセンター | 99.42 | 26.80 | 0.38% |
2174 | GCA | 168.22 | 1.62 | 4.62% |
4792 | 山田コンサルティングGP | 27.17 | 1.67 | 3.10% |
6080 | M&Aキャピタルパートナー | 47.97 | 9.77 | 0.00% |
6196 | ストライク | 56.77 | 16.82 | 0.43% |
上位株主にはVCが名を連ねていますが、万遍なくロックアップがかかっています。
約8.0億円という上場規模は東証マザーズとしては小型です。
東証マザーズの5億~10億円の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- カラダノート:+320.0%
- アクシス:+432.7%
- ニューラルポケット:+466.7%
- ティアンドエス:+150.4%
- KIYOラーニング:+133.0%
- アイキューブドシステムズ:+202.2%
- グッドパッチ:+299.6%
- コマースOneホールディングス:+335.6%
- 松屋アールアンドディ:-7.9%
- ミクリード:-8.1%
- リグア:-2.1%
- スポーツフィールド:+211.4%
- ユナイトアンドグロウ:+152.4%
- ALinkインターネット:+136.5%
- ジェイック:+117.3%
- インティメート・マージャー:+110.5%
- AI CROSS:+65.1%
- パワーソリューションズ:+155.5%
- フィードフォース:+140.0%
- インフォネット:+130.2%
- バルテス:+175.8%
- グッドスピード:+25.0%
- エードット:+121.0%
- Welby:+246.7%
- gooddaysホールディングス:+128.1%
- 識学:+152.8%
- テノ.ホールディングス:+25.0%
- AmidAホールディングス:+6.3%
- Kudan:+276.3%
- アルー:+46.7%
- 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
- VALUENEX:+133.7%
- ブリッジインターナショナル:+92.6%
- イーエムネットジャパン:+133.3%
- アズーム:+113.3%
- チームスピリット:+101.4%
- アクリート:+100.3%
- ロジザード:+177.8%
- エーアイ:+250.0%
- プロパティデータバンク:+130.3%
- ログリー:+149.2%
- ベストワンドットコム:+242.5%
- HEROZ:+988.9%
- コンヴァノ:+135.4%
- ブティックス:+137.8%
- 和心:+167.9%
- Mマート:+333.9%
- すららネット:+113.0%
- ナレッジスイート:+150.5%
- イオレ:+169.8%
- エル・ティー・エス:+313.2%
- 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
- サインポスト:+287.7%
- エスユーエス:+116.1%
- ユニフォームネクスト:+137.1%
- Fringe81:+133.1%
- ビーブレイクシステムズ:+361.1%
- アセンテック:+197.5%
- 旅工房:+173.7%
- テモナ:+215.7%
- 力の源ホールディングス:+271.7%
- ファイズ:+220.8%
- フォーライフ:+31.6%
- グレイステクノロジー:+130.0%
- イノベーション:+214.1%
- リネットジャパングループ:+92.9%
- G-FACTORY:+54.3%
- シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
- チェンジ:+149.9%
- バリューデザイン:+111.5%
- カナミックネットワーク:+186.7%
- デジタルアイデンティティ:+88.3%
- ストライク:+125.9%
- ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
- はてな:+278.1%
- ソーシャルワイヤー:+56.9%
- アークン:+262.1%
- 鎌倉新書:+180.6%
- ネオジャパン:+401.7%
- パートナーエージェント:+217.5%
- ピクスタ:+34.8%
- べステラ:+25.0%
- パルマ:+70.5%
- 富士山マガジンサービス:+126.4%
- ファンデリー:+102.1%
- マーケットエンタープライズ:+167.0%
- ジグソー:+236.4%
- レントラックス:+53.1%
- 海帆:+76.5%
- プラッツ:+70.2%
- 日本動物高度医療センター:+44.2%
- ハウスドゥ:+47.2%
- ショーケース・ティービー:+193.9%
- ヒューマンウェブ:+11.7%
- コラボス:+137.6%
- ALBERT:+115.7%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事は野村證券です。その他は、大和証券、みずほ証券、SBI証券、岡三証券、藍澤證券、エース証券、楽天証券、マネックス証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
野村証券 | 467,500 | 85.00% |
大和証券 | 22,000 | 4.00% |
みずほ証券 | 22,000 | 4.00% |
SBI証券 | 5,500 | 1.00% |
岡三証券 | 5,500 | 1.00% |
東洋証券 | 5,500 | 1.00% |
藍沢証券 | 5,500 | 1.00% |
エース証券 | 5,500 | 1.00% |
楽天証券 | 5,500 | 1.00% |
マネックス証券 | 5,500 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いの可能性があります。
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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
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郵政3社、JR九州などの中型株に関しては意外な程に当たりやすいです。
大和証券も厳正かつ公平な抽選サービスとなっており、小口投資家でも当選の可能性はあります。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
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