ヤフーカード(Yahoo! JAPANカード)というYahoo! JAPANグループのワイジェイカードが発行しているクレジットカードがあります。
年会費が無料であるにもかかわらず、「ショッピングガード保険」が付帯するのが大きなメリットです。いわゆるショッピング保険です。
ショッピング保険は支払事由に該当したら、自動的に支払われるわけではありません。
こちらから保険金を請求する必要があります。知らなければせっかくの補償も水の泡、砂漠の蜃気楼になってしまいます。
ヤフーカードのショッピング保険について、補償内容、補償対象、条件、家族カードや家族はどうなるか、注意すべきポイント、必要な書類などについて徹底的に解説します。
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ショッピングガード保険とは
ショッピングガード保険の正式名称は「動産総合保険」です。いわゆるショッピング保険、ショッピング・プロテクション、買い物保険などと同義です。
Yahoo! JAPANカードを利用して、補償期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然の事故により損害を被った場合に補償があります。
事前の手続きは不要であり、ただ単にヤフーカードでお買い物するだけで自動的に補償されます。
Yahoo! JAPAN関連サービスだけではなく、国際ブランド加盟店でのお店ならどこでも適用されます。
カードでのショッピング購入が対象です。キャッシングして得た現金で代金を支払った場合は、ヤフーカードのショッピングガード保険の適用対象外となります。
補償対象商品は、価格が10,000円(税込)以上の品物です。支払限度額はカード会員1人あたり年100万円であり、ロレックス等の高級時計などでない場合は、大多数の物がフルに守られます。
本人会員だけではなく、家族会員も年100万円のショッピングガード保険が適用されます。
本人カードと家族カードの枠はそれぞれ別なので、家族カードを2枚発行している場合は本会員と合わせて計300万年のお買い物が補償されます。
対象は入会初年度だけではなく、特別な通知がない限り毎年1年間の自動継続です。1年経過したら、再び100万円の枠が回復します。
1事故につき自己負担が3,000円あります。これはヤフーカードに限った話ではなく、どのクレジットカードでも一定の自己負担はあります。アメックス・プラチナやダイナースプレミアムも同様です。
まとめると、カード会員1名あたりの年間支払限度額、保証対象商品・自己負担額は下表のとおりです。
ショッピングガード保険の項目 | 補償金額・内容・対象 |
---|---|
補償対象商品 | 価格が10,000円(税込)以上 |
支払限度額 | 年1,000,000円 |
免責金額(自己負担額) | 1事故あたり3,000円 |
適用期間 | 購入日または到着日より90日間 |
対象となる利用 | 国内または海外でのヤフーカードによるショッピング利用 |
海外のみならず国内での購入も対象です。年会費無料のクレジットカードですと、ショッピングガード保険がついていても、対象は海外での購入のみというカードが多いです。
Yahoo! JAPANカードのショッピングガード保険は国内での1回払いも対象なので、かなり使い勝手がよくて良好なクオリティです。良心的な内容です。
もちろん、Yahoo!ショッピング・Amazon・楽天市場などのネット通販での購入も保障対象です。新品だけではなく中古品も対象なので、ヤフオク!で買った品物も保障されるので安心・安全です。
せっかく買ったカメラや高い物を落としたり盗まれたり、うっかりぶつかって時計が割れたり、大切なものが壊れたりしたらショックですよね。
しかし、Yahoo! JAPANカードで買っていたら90日間は保障されます!これって地味によいことですよね。価格.com+の修理補償とと同じような補償が受けられます。
クレジットカード利用控えか領収書に記載された商品の購入金額から自己負担を差し引いた金額がもらえます。修理が可能な場合は、修理金額・購入金額の2つのうち低い金額となります。
私は以前に時計が大浴場でなくなったことがあります。油断していてミニショックでした・・・。
しかし、警察に被害届を出して、保険でカバーされたことがあります。いざというときに無料でこのような補償がついているのは嬉しいことだと思います。
保険金の額の決定プロセス
ヤフーカードののショッピングガード保険で支払われる保険金は、お店での購入金額がベースとなります。
クレジットカード利用控え、購入店の領収書(レシート)に記載された商品の購入金額から、3,000円の自己負担額をマイナスした金額が補償されます。
ただし、修理が可能な場合は、修理金額か購入金額のどちらか低い金額となります。修理した場合の送料は対象となりません。あくまで修理の実費のみとなります。
購入した商品代金の一部をYahoo! JAPANカードで支払った場合には、クレジットカードの利用控えに記載の金額が限度とします。
例えば78,000円の家電を購入する場合で、20,000円分をポイント払いして、残りの58,000円をヤフーカードで決済した場合、ショッピングガード保険で補償されるのは58,000円までとなります。
ショッピング保険をフルに適用させたい場合は、全額をヤフーカードで支払うようにしましょう。
補償の対象外のアイテム
一部、ショッピングガード保険の補償の対象とならない品物があります。対象外の品物があるのはどのクレジットカードでも同様です。
具体的には以下のとおりです。一部の付属品も含まれます。
- 手形、小切手、その他の有価証券、現金、印紙、切手
- 乗車券類(鉄道・船舶の乗車船券、航空機の航空券、定期券)
- 宿泊券、観光券、旅行券、旅行小切手
- プリペイドカードその他あらゆる種類のチケット
- 稿本、設計書、図案、証書、帳簿その他これらに類する物
- 船舶(ホバークラフト、ヨット、モーターボート、水上バイク、ボート、カヌーを含む)
- 航空機(ヘリコプター、飛行船を含む)
- 自動車、自動二輪車、雪上オートバイ、ゴーカート
- 原動機付自転車、自転車、ハンググライダー、パラグライダー
- サーフボード、セーリングボード、ウィンドサーフィン
- スキー、スノーボード
- ホイール、カーナビゲーション
- ラジコン模型
- 携帯式電子機器(移動電話、ポケットベル等の通信機器、ノート型パソコン、ワープロ等の携帯式電子事務機器、これらの付属品)
- 義歯、義肢、コンタクトレンズ、眼鏡その他これらに類する物
- 動物および植物
- 食料品
- 書画、骨董(とう)、彫刻物、貴金属、宝石、宝玉その他の美術品
- 不動産
- デジタルソフトウェアのデータ
- 業務に使用するもの
補償の対象とならない物品は上記以外に追加されることがあります。
代表的な補償対象外の製品は、携帯電話、ノート・パソコンです。スマホは落として画面が割れてしまうことが非常によくあります。
また、ノート・パソコンも外出先で落としてしまい、調子が悪くなったり壊れてしまうことがあります。
これらは対象外です。プリペイドカードや金券類も対象外です。航空券や切符、クオカード等が事故で使えなくなったり盗まれた場合も補償されません。
自動車・バイク・自転車などの乗り物、食料品、アクセサリー・美術品、不動産なども対象外です。
デジタルデータも対象外なので、例えばダウンロードした音楽が何らかの事由・バグなどで聴けなくなり、購入元が対応してくれない場合も補償されません。
補償の対象とならない損害
ヤフーカードのショッピングガード保険は、補償対象のアイテムでも、一定の事由で損害が発生した場合は、保険金が出ないことがあります。具体的には以下のとおりです。
- 紛失、置き忘れ
- 地震、噴火、これらによる津波
- 台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ等の水災
- 製品を購入先からの配送で受け取る場合、到着する時までに生じた損害
- 配送中のた損害
- ヤフーカード退会日・会員資格喪失日以降に生じた損害
- 誤った使用が原因で生じた損害
- 戦争、外国の武力行使、革命、政権奪取、内乱、武装反乱、その他類似の事変・暴動
- 差押え、没収、収用、破壊など、国または公共団体の公権力の行使(火災消防または避難に必要な処置によって生じた損害を除く)
- 製品の摩耗、使用による品質もしくは機能の低下、虫害、ねずみ食いまたは性質によるむれ、かび、変質、変色、さびもしくは腐蝕
- 保険の対象の欠陥(相当の注意をもっても発見できなかった欠陥によって生じた損害を除く)
- 核燃料物質、それによって汚染された物の放射性、爆発性、その他の有害な特性、その他、放射線照射、放射能汚染
- 保険契約者、被保険者、保険金を受け取る者、それらの法定代理人の故意・重大な過失、法令違反(ただし、他の者が受け取るべき金額については除く)
- 品物の使用もしくは管理を委託された者、被保険者と生計を共にする同居の親族の故意(被保険者に保険金を取得させる目的でなかった場合を除く)
- 保険の対象に加工を施した場合、加工に着手した後に生じた損害
- る修理、清掃等の作業中における作業上の過失または技術の拙劣によって生じた損害(火災または破裂・爆発が生じた場合を除く)
- 製品の電気的事故または機械的事故によって生じた損害(火災または破裂・爆発が生じた場合を除く)
- 詐欺、横領
- 保険の対象である液体が流出したことにより保険の対象に生じた損害(その結果として他の保険の
対象に生じた損害は除く)
盗難は対象ですが、紛失は対象外です。地震、噴火、台風などによる洪水も対象外です。
ネット通販においては、購入先が商品を詰めている際の事故や配送中の事故は補償されません。
国または公共団体による差し押さえや没収も対象外です。飛行機に持ち込み禁止の品物を空港で破棄した場合は、ショッピングガード保険の適用外となります。
加工した場合も対象外となります。デスクトップパソコンの中身をいじろうとして、失敗してOSが起動しなくなった場合は対象外です。
保険金請求手続きについて
ヤフーカードのショッピングガード保険で保護される事故が生じて、保険金を請求する場合は、電話での手続きとなります。
「Yahoo! JAPANカード ショッピングガード保険デスク」に電話することになります。電話番号は「0120-002674」です。
フリーダイヤルなのは嬉しいですね。良心的です。受付時間は平日・土日の9時~17時で、日・祝日・年末年始はお休みとなります。
カード購入日から90日以内の破損や盗難が保障対象ですので、事故が起きてからそれまでに連絡しましょう。
ヤフーカードで購入した品物に事故・盗難が発生した場合は、窓口に電話して事故状況やカード情報を説明しましょう。保険金請求書が郵送されてきます。
保険金請求書と必要書類を返送する事になります。
請求の際には、商品購入がわかる売上票や明細書が必要です。破損の場合は現物の写真が必要です。
直るかどうかにお店やメーカーに修理を出して、見積書や領収書を取得します。修理が不可能な場合は修理不可の証明書が必要です。
盗難の場合は、警察に届け出て、警察から盗難届の受理番号を取得する必要があります。
まとめ
ヤフーカードは年会費が無料であるにもかかわらず、年100万円のショッピングガード保険が付帯しています。
しかもリボ払い・3回以上の分割払いのみといった制約や、海外のみで国内は対象外という、年会費無料カードのショッピング保険によくありがちなデメリットがありません。
日本国内の1回払いでのお買い物もショッピング保険で守られる点にエッジ・優位性があります。
Yahoo!関連サービスだけではなく、楽天市場やAmazonでのお買い物も保護されます。インターネットはもちろん、リアル店舗も対象です。
補償期間中に購入した商品が購入日(配送等による場合には商品の到着日)より90日以内に、破損、盗難、火災などの偶然の事故により損害を被った場合に補償があります。
事前の手続きは不要であり、ただ単にヤフーカードでお買い物するだけで自動的に補償されます。
Yahoo!JAPANカードは、基本還元率1.0%でTポイントが貯まります。年会費無料のクレジットカードとしては高還元です。
メインカードとしてガンガン活用できるハイ・クオリティー・カードです(ヤフーカードの利用限度額、締め日と支払日)。
Yahoo!ショッピング、LOHACOではクレジットカード決済で2%のTポイントが獲得でき、ショップポイントと合わせてポイント3倍(3%還元)となります。
Yahoo!ショッピングで誰でも11%のTポイントを獲得することにつながります。

クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「ネット通販でお得なカード」としてYahoo! JAPANカードを挙げられていました。

nanacoチャージで0.5%のポイントが貯まります。年会費が無条件で無料で、かつnanacoチャージでポイントを得られるカードは希少です。
ただし、2018年2月28日にはnanacoチャージの還元率は改悪されて、0.5%還元となります。改善点として、Visa、Mastercardでもチャージできるようになります。

Mastercardブランドはau WALLETへのチャージが可能で、TポイントとWALLETポイントが二重取りできます。
Tポイントは多種多様な店舗で1ポイント1円で使えるので現金同様の便利なポイントです。

ちなみにTポイントをLOHACO・Yahoo!ショッピングで使う場合は1円だけYahoo!JAPANカードで支払うとお得です。

Tポイントを使っていくと期間限定のTポイントが付与されることがあります。その際の消化方法については以下にまとめています。

Tポイントを現金化する方法については、以下にまとめています。

TSUTAYA店舗で手続き(手数料あり)をすれば、ヤフーカードにTSUTAYAの会員証の機能も追加できます。
Apple PayでのSuicaチャージもTポイント付与対象となります。Suicaチャージだけではなく、定期券やモバイルSuica特急券・Suicaグリーン券の購入も同様です。

Yahoo! JAPANカードは、日常のお買い物、ETC利用で、基本還元率1.0%でTポイントが貯まります。ETCは5枚まで発行可能です。

お買いもの、インターネット、トラベル、その他生活全般でのトラブルに対応する補償がセットとなった有料オプションも用意されています。

JCB・Mastercardブランドのヤフーカードだと Tマネーの機能もあります。
入会キャンペーンはお得でバリューが高く、カード入会後もどこでも3%還元などのキャンペーンを定期的に行っています。


実際に5万円使ったところ、通常の500ポイントに加えて1,000ポイントのボーナスが得られて、合計1,500ポイントを獲得できました。
2017年11月30日からは、Yahoo!ショッピングのiOSアプリでApple Pay払いが可能になり、一気に利便性がアップしました。

その他、ヤフーカードの詳細については、以下で解説しています。

実際に発行して使い倒したところ、諸々の特典の賜物で大量のTポイントを得られたのが嬉しかったです。

Yahoo! JAPANカードは加入で8,000Tポイントプレゼントのキャンペーンも行っています。