三井住友カードは2021年2月支払い分から毎月の利用金額に応じてボーナスポイントが得られる制度が開始し、2022年12月31日に終了しました。
2023年1月からは年間利用額に応じたボーナスポイントが導入されました。
最大還元率がアップしたのがメリット、付与単位が50万円と大きいのがデメリットです。
なお、三井住友カード プラチナプリファードは、別枠で年間利用額に応じたボーナスポイントのベネフィットがあります。
三井住友カードの新しい年間ボーナスポイントについて、注意点を網羅してわかりやすく徹底的に解説します。
ゴールド・プラチナの年間利用ボーナスの内容
2023年1月から年間利用ボーナスがあり、毎年、「カード加入月~11ヵ月後末まで」の12ヵ月間(カード入会月を含む)の利用金額に応じて、50万円(税込)ごとに2,500ポイントを得られます(0.5%相当)。
ボーナスポイントは年会費(税抜)相当のポイントが上限です。
カード名 | 上限 |
---|---|
三井住友カード プラチナ | 50,000ポイント(年間1,000万円以上利用) |
三井住友カード ゴールド | 10,000ポイント(年間200万円以上利用) |
三井住友カードゴールドVISA(SMBC) | |
旧 三井住友VISA SMBC CARD ゴールド | |
三井住友カード プライムゴールド | 5,000ポイント(年間100万円以上利用) |
三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC) | |
旧 三井住友VISA SMBC CARD プライムゴールド |
ポイントは毎年、「カード加入月」の翌月末日までにプレゼントされます。
三井住友カード プラチナプリファード、三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カード(NL)、三井住友カード(CL)、提携カード、ビジネスカード・法人カードは対象外です。
ただし、三井住友カード ゴールド(NL)、プラチナプリファードは、独自の年間利用ボーナスの特典があります。
三井住友カード ゴールド(NL)は年100万円の利用で1万ポイントを得られます。
プラチナプリファードは、年100万円の利用ごとに、翌年に10,000ポイントがもらえます。最大で400万円利用による40,000ポイントが上限です。
年間利用額 | ボーナスポイント |
---|---|
100万円以上200万円未満 | 10,000ポイント |
200万円以上300万円未満 | 20,000ポイント |
300万円以上400万円未満 | 30,000ポイント |
400万円以上 | 40,000ポイント |
細かい注意点
家族カードの利用分は本会員のお買物合計金額に合算されるので、家族で力を合わせて50万円のラインを目指せます。
PiTaPa、キャッシング、リボ払い・分割払い手数料、年会費、一部保険料、国民年金保険料、電子マネーチャージ、その他Vポイントが付与されない支出先は、ボーナス算定の金額には含まれません。
Vポイント対象の同一名義のカードを複数枚持っている場合、ショッピング合計金額はカードごとに集計されます。
したがって、例えばVisaとMastercardをデュアル発行している場合、どれか一つに利用を寄せるのがベストです。
カードを切替えた場合、切替え前カードのお買物合計金額は切替え後のカードに引き継がれます。これは良心的。
ボーナスポイントサービスへのエントリー(登録手続き)は不要です。
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忙しい現代人はウルトラマンと同様に3分たりとも無駄には出来ません。面倒な作業は極力避けたいのが人情です。手間フリーなのは素晴らしい措置!
対象カード一覧
三井住友カードの新しいボーナスポイントは、プライムゴールド以上の三井住友VISAカード、Mastercardシリーズが対象です。
対象カード
- 三井住友カード プラチナ
- 三井住友カード ゴールド
- 三井住友カードゴールドVISA(SMBC)
- 旧 三井住友VISA SMBC CARD ゴールド
- 三井住友カード プライムゴールド
- 三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)
- 旧 三井住友VISA SMBC CARD プライムゴールド
ハイスペックで人気が高い三井住友カード(NL)、三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カード プラチナプリファードは月間ボーナスポイントは得られません。
また、誠に残念なことに、ANA VISAカード、ANA Mastercardは対象外となります。
スマリボの活用でANAマイルが1.54%になるソラチカカード、1.5625%のソラチカゴールドカードに刺激されて、競争上の観点でANAカードも対象になるのが理想的でした。
しかし、希望は無残に潰えて、儚い夢物語、砂漠の蜃気楼となってしまいました。
メリット
三井住友カード ゴールドはマイ・ペイすリボの活用で年会費の割引があり、年4,000円(税抜)で維持できます。
したがって、年間ボーナスポイントの制度で、年会費を超える還元を受けられます。
ただし、自動リボ払いサービス固有の短所があるので、事前に把握しましょう。
デメリット
三井住友カードの新ボーナスポイントのデメリットは、単位が50万円ごとと大きい点です。
例えば年100万円ピッタリ利用した時は、ボーナス還元率0.5%ですが、年999,999円の場合はボーナスが約0.25%に落ちてしまいます。
年499,999円以下の場合はボーナスポイントは皆無です。
また、ANA VISAカード、ANA Mastercardが排除されているのが、マイラーにとっては致命的なデメリットです。
三井住友VISAカード・Mastercardシリーズはいくらボーナスポイントを得られても、マイルに移行すると交換レートが60%なので、お得ではありません。
まとめ
三井住友カードは2023年1月から新しい年間利用ボーナスがあり、50万円(税込)ごとに2,500ポイントを得られます(0.5%相当)。
ボーナスポイントは年会費(税抜)相当のポイントが上限です。
毎年の利用金額が多ければ多いほど、ボーナスポイントの還元率がUPします。
三井住友カード(NL)、三井住友カード ゴールド(NL)、三井住友カード プラチナプリファードは対象外です。
ただし、三井住友カード プラチナプリファードには独自の特典があり、年100万円利用すると、翌年に10,000ポイントを獲得できます(最大で400万円利用による40,000ポイントが上限)。
ザクザクとボーナスポイントを貯められて、マイ・ペイすリボと併用すると、高還元カードに昇華します。
カード名 | 年会費 (税込) |
---|---|
三井住友カード(NL) | 永年無料 |
OLIVE | 永年無料~3.3万円 |
三井住友カード RevoStyle | 永年無料 |
三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円(税込) 年100万利用で 翌年以降永年無料 (※) |
三井住友カード ゴールド | 4,400円で維持可 |
三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 |
三井住友カード プラチナ | 55,000円 |
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
※おすすめは、年会費無料カードの三井住友カード(NL)、三井住友カード ゴールド(NL)
他方、利用金額にばらつきがあり、特定の年に多額を利用するようなスタイルだと、ボーナスポイントを獲得しづらくなってしまいます。
また、499,999円、999,999円、1,499,999円、1,999,999円といった利用額になるともったいないので、手間を許容できるなら利用明細をチェックして50万円単位にタッチするように調整するのがベターです。
このような調整面倒な場合、NLシリーズがおすすめです。スタンダードカードの三井住友カード(NL)は、年会費が無条件で永年無料。ナンバーレスでセキュリティの側面で優れています。
セブン-イレブン・ローソン等の一部コンビニ、マクドナルド・モスバーガー、サイゼリヤ・ガスト・ドトールコーヒーショップ等の飲食店では、Visaのタッチ決済かMastercardタッチ決済でのスマホタッチ決済ならポイント最大7%還元となります。
基本0.5%+スマホタッチ決済ボーナス6.5%=合計7%
注意事項
- 商業施設内にある店舗など、一部7%にならない場合あり
- Visaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件
- iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外(基本ポイントのみ)
- 一部Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済が利用できない店舗あり
- Google PayでMastercardタッチ決済は利用不可(ポイント還元は受けられない)
- 一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿して支払う必要あり(その場合はタッチ決済ボーナスは対象外)
- タッチ決済とならない金額の上限は、利用店舗によって異なる場合あり
- 7%は通常のポイントを含む。還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、交換先によっては1ポイント1円相当にならない場合あり
一定の留意事項はありますが、ポイント最大7%還元とパワフル!
また、年100万円のカードショッピングで翌年以降、年会費が永年無料となる三井住友カード ゴールド(NL)もハイスペック。希少な年会費無料のゴールドカードでエッジが効いています。
※年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
SBI証券で投信積立を行う方で、3%還元のETC・外貨建決済も多い方は、投信積立ポイント付与、外貨建決済3%の三井住友カード プラチナプリファードもおすすめです。
VISAインターナショナルから、セキュリティが高い会社に対する表彰があり、アジア・パシフィック地域では、三井住友カードだけが表彰されたことがあります。
セキュリティの部分では国際ブランドの運営元のVISAからも高い評価を受けています。
また、カード利用をすぐに把握する仕組みや、利用停止して使う時だけ解除する機能など、豊富なセキュリティ機能があります。
- ご利用通知サービス:カード利用のリアルタイム通知
- 使いすぎ防止サービス:利用金額の合計が指定金額を超えたらメールもしくはアプリで案内
- あんしん利用制限サービス:海外・ネット・全てのカード利用を、それぞれブロック可能
カード不正利用が心配な方は、普段は全てのカード利用をブロックしておき、使う時だけ解除すれば、不正利用のリスクを極限まで抑制できます。
更に、4桁の暗証番号・3Dセキュア突破時も、絶対補償しないではなく、一定の条件では補償してくれます。
三井住友カードは銀行系クレジットカードの雄らしく、安全・安心の度合いがクレジットカード全体の中でも高いのがメリットです。お得な入会キャンペーンも魅力的!
一般カードは年会費無料で維持できるので、まだお持ちでなければこの機会にぜひ加入してみてはいかがでしょうか。
公式サイト三井住友カード 公式キャンペーン
月間ボーナスポイントは終了
以下ではご参考までに、2021年2月の支払い分~2022年12月まで存在していた月間ボーナスポイントに付いて解説します。
2021年2月の支払い分からは、1ヶ月間のカードショッピング額5万円ごとに、ボーナスポイントが付与される方式となりました。
特徴
- 5万円(税込)ごとにボーナスポイントが付与(上限なし)
- 10万円までの利用ボーナス:一般カードが最大0.1%、ゴールド以上は0.2%
- 15万円以上の分の利用ボーナス:一般カードが最大0.2%、ゴールド以上は0.4%
利用金額は1ヶ月ごとに判定されます。
注意点としては、例えば15万円使った場合、全ての利用金額がボーナス還元率2倍になるわけではなく、10万円までの分は最大0.1%~0.2%で、15万円からの分のみが最大0.2~0.4%となることです。
以下、ポイントは2020年6月のワールドプレゼントのリニューアル後のポイントです(1ポイント=1円、1ボーナスポイント=0.6マイル)。
- 10万円までの分の利用ボーナス:5万円ごとに一般カード50ポイント、ゴールドカード100ポイント
- 15万円以上の分の利用ボーナス:5万円ごとに一般カード100ポイント、ゴールドカード200ポイント(適用されるのは15万円から。10万円までは上のポイント)
イメージ的には所得税の累進課税の税率と類似した仕組みです。最高税率は45%ですが、全所得金額に対して45%になるわけではないのと類似しています。
毎月のショッピング 合計金額(税込) | ボーナスポイント数 | |
---|---|---|
一般カード | プラチナ・ゴールド・プライムG | |
5万円 | 50ポイント | 100ポイント |
10万円 | 100ポイント | 200ポイント |
15万円 | 200ポイント | 400ポイント |
20万円 | 300ポイント | 600ポイント |
25万円 | 400ポイント | 800ポイント |
したがって、毎月の利用金額が多ければ多いほど、ボーナスポイントの還元率がUPします。
毎月のお買物合計金額(税込) | 一般カード | プラチナ・ゴールド・プライムG |
---|---|---|
5万円 | 0.10% | 0.20% |
10万円 | 0.10% | 0.20% |
15万円 | 0.13% | 0.27% |
20万円 | 0.15% | 0.30% |
25万円 | 0.16% | 0.32% |
30万円 | 0.17% | 0.33% |
50万円 | 0.18% | 0.36% |
100万円 | 0.19% | 0.38% |
ザクザクとボーナスポイントを貯められて、マイ・ペイすリボと併用すると、高還元カードに昇華します。
カード名 | ボーナス込 の還元率 | マイ・ペイすリボ 手数料発生時 |
---|---|---|
三井住友カード デビュープラス | 1.1-1.2% | 1.6-1.7% |
三井住友カード | 0.6-0.7% | 1.1-1.2% |
三井住友カード RevoStyle | 0.6-0.7% | 1.1-1.2% |
三井住友カード プライムゴールド | 0.7-0.9% | 1.2-1.4% |
三井住友カード ゴールド | 0.7-0.9% | 1.2-1.4% |
三井住友カード プラチナ | 0.7-0.9% | 1.2-1.4% |
ボーナスポイントをANAマイルに移行した場合のマイル還元率は、下表のとおりです(2021年4月以降)。
毎月のお買物合計金額(税込) | 一般カード | プラチナ・ゴールド・プライムG |
---|---|---|
5万円 | 0.05% | 0.10% |
10万円 | 0.05% | 0.10% |
15万円 | 0.07% | 0.14% |
20万円 | 0.08% | 0.15% |
25万円 | 0.08% | 0.16% |
30万円 | 0.09% | 0.17% |
50万円 | 0.09% | 0.18% |
100万円 | 0.10% | 0.19% |
新しい三井住友カードの月間ボーナスポイントは、上限が設定されていないのが最大のメリットです。無制限一本勝負という様相を呈しています。
例えば月30万円使った場合は、プライムゴールド以上はマイ・ペイすリボの活用で合計1.32%となるので、旧制度で年300万円使ってV3だった場合の年1.3%を上回ります。
毎月多額の支出を行っている方ほどメリットが大きい制度となっており、どえらい仕組みとなっています。
ボーナスポイントのプレゼント時期は、引き落とし日によって異なります。
- 毎月10日支払いの方:支払い月の前月25日頃
- 毎月26日支払いの方:支払い月の10日頃
付与単位が5万円と大きいので、使い勝手は今ひとつでした。