MITホールディングス(7692)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年11月6日(金)~11月13日(金)、上場日は2020年11月26日(木)です。
新規上場する市場は東証JASDAQスタンダードで、想定価格は610円(1単元6.1万円)です。公募価格は2020年11月13日(金)に決定。
仮条件は630円~690円と窓を開けて上振れました。予想PERは13.1倍です。
初値予想は大幅なプラスリターンです。以下のレンジを想定しています。
3,000〜5,500円(仮条件の上限比+334.8%~+697.1%)
MITホールディングスはソフトウエア開発を中核として、CADソリューション、認証ソリューション、デジタルマーケティング、Web上でのコンテンツサービス、ドローン、社会貢献型総合IT関連教育事業も提供しています。
監査法人はA&Aパートナーズで、本社所在地は千葉県千葉市美浜区中瀬2-6-1ワールドビジネスガーデンマリブウエスト24Fです。
MITホールディングスとは
MITホールディングスは「企業価値向上に貢献する Vitalize Company グループ」を掲げています。
経営理念は「我々企業グループ全社は知的アスリート集団を目指します。当社グループは常にもてる知識を結集し、創造力を発揮し、最高品質のサービスでイノベーションとビタミンを社会に提供し続けます。」です。
事業領域 | 提供サービス |
---|---|
システムインテグレーションサービス | システムインテグレーション |
サーバ/ネットワーク設計構築 | |
システム運用・保守サービス等 | |
プロジェクトマネジメント | |
ソリューションサービス | CADソリューションサービス |
認証ソリューションサービス (3D顔認証システムの販売・生体認証機器のコンサルティング) | |
デジタルマーケティングサービス (簡単にデジタルブックが制作・配信できるシステム) | |
操縦技術講習等を実施するドローンソリューション |
持株会社の従業員数は14名、平均年齢は46.0歳、平均勤続年数は12.6年、平均年間給与は500.3万円です。
MITホールディングスのIPOの諸データ
MITホールディングスの業績推移
業績面では売上高は減収、純利益・経常利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。
主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第9期 | 第10期 | |
---|---|---|---|
決算年月 | 2018年11月 | 2019年11月 | |
売上高 | (千円) | 3,827,000 | 3,845,187 |
経常利益 | (千円) | 112,027 | 113,128 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (千円) | 58,386 | 60,459 |
包括利益 | (千円) | 59,777 | 60,244 |
純資産額 | (千円) | 235,389 | 314,554 |
総資産額 | (千円) | 1,212,412 | 1,242,457 |
1株当たり純資産額 | (円) | 151.63 | 180.61 |
1株当たり当期純利益 | (円) | 37.61 | 38.65 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | - | - |
自己資本比率 | (%) | 19.4 | 25.3 |
自己資本利益率 | (%) | 28.4 | 22 |
株価収益率 | (倍) | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 198,186 | 198,441 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △108,823 | △66,247 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △25,760 | △102,028 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 210,427 | 240,592 |
従業員数 | (人) | 285 | 296 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
JASDAQ指数は美しい右肩上がりとなっています。このまま堅調な推移が続くとIPOにおいて追い風となり、反落して再び軟調な相場に回帰すれば向かい風となります。
上場規模
MITホールディングスのIPOの規模は最大で約3.4億円であり、JASDAQスタンダードとしてもかなりの小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は250,000株、売出株式数は300,000株、オーバーアロットメント(OA)は0株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約28%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は55%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
鈴木浩 | 18.53% | ○ |
ちば新産業育成投資事業有限責任組合 | 12.96% | ※全株売出 |
7ベルティーピー(株) | 12.44% | ○ |
朝日生命保険(相) | 6.63% | ○ |
MITホールディングス従業員持株会 | 5.02% | ○ |
中森将雄 | 4.54% | ○ |
増田典久 | 4.26% | ○ |
沼倉巧和 | 3.38% | ○ |
高梨政彦 | 1.97% | |
TDCソフト(株) | 1.87% | ○ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
MITホールディングスの事業はソフトウエア開発を中核として、CADソリューション、認証ソリューション、デジタルマーケティング、Web上でのコンテンツサービス、ドローン、社会貢献型総合IT関連教育事業も提供ということで、IPOにおける業種の人気度は高めです。
予想PERは13.1倍であり、類似企業と比較すると割安感があります。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
2335 | キューブシステム | 25.72 | 3.21 | 1.36% |
3799 | キーウェアソリューションズ | 13.97 | 1.03 | 1.50% |
3916 | デジタル・インフォメーション | 22.58 | 5.79 | 1.44% |
3924 | ランドコンピュータ | 16.20 | 1.83 | 2.16% |
3988 | SYSホールディングス | 16.49 | 1.62 | 1.09% |
4012 | アクシス | 43.15 | 4.91 | 0.00% |
4299 | ハイマックス | 15.26 | 1.39 | 2.16% |
4386 | SIG | 26.16 | 5.10 | 0.96% |
4421 | ディ・アイ・システム | 44.31 | 2.98 | 1.43% |
4450 | パワーソリューションズ | 36.88 | 2.25 | 0.00% |
4491 | コンピューターマネージメント | 16.07 | 1.46 | 1.40% |
4762 | エックスネット | 17.33 | 1.28 | 2.67% |
約3.4億円という上場規模はJASDAQスタンダードとしてもかなりの小型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。
JASDAQスタンダードの5億円未満の超小型IPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- エブレン:+270.4%
- 極東産機:+71.9%
- ポエック:+337.3%
- 日宣:+87.5%
- ティビィシィ・スキヤツト:+221.4%
- セグエグループ:+223.5%
- キャピタル・アセット・プランニング:+130.0%
- チエル:+165.6%
- アグレ都市デザイン:+102.6%
- 昭栄薬品:+48.2%
- ミズホメディー:+156.5%
- クレステック:+82.4%
- シンデン・ハイテックス:+12.2%
- エスエルディー:+15.3%
- エスクロー・エージェント・ジャパン:+199.6%
- 横田製作所:+136.4%
- 買取王国:+122.2%
- IBJ:+80.0%
- ありがとうサービス:+11.3%
- 日本エマージェンシーアシスタンス:+27.3%
- ベルグアース:+5.4%
- 日本管理センター:±0%
- イーピーミント:+13.3%
- ハウスコム:-3.3%
以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。
主幹事はSBI証券です。その他は、みずほ証券、岡三証券、ちばぎん証券、東洋証券、水戸証券、岩井コスモ証券、極東証券、マネックス証券、エース証券、丸三証券、楽天証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
SBI証券 | 467,500 | 85.00% |
みずほ証券 | 16,500 | 3.00% |
岡三証券 | 11,000 | 2.00% |
ちばぎん証券 | 11,000 | 2.00% |
東洋証券 | 5,500 | 1.00% |
水戸証券 | 5,500 | 1.00% |
岩井コスモ証券 | 5,500 | 1.00% |
極東証券 | 5,500 | 1.00% |
マネックス証券 | 5,500 | 1.00% |
エース証券 | 5,500 | 1.00% |
丸三証券 | 5,500 | 1.00% |
楽天証券 | 5,500 | 1.00% |
岡三グループの岡三オンライン証券でも取扱いの可能性があります。
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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
- やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)