新規上場!ジェイテックコーポレーション(3446)のIPOの初値予想

更新日: IPO

ジェイテックコーポレーション

ジェイテックコーポレーション(3446)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2018年2月13日(火)~2月19日(月)、上場日は2月28日(水)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,170円(1単元21.7万円)です。仮条件は2,100円~2,250円と上限が上振れました。

公開価格は仮条件の上限である2,250円となりました。予想PERは41.9倍、予想PBRは6.79倍(BPS 331.22)です。

初値予想は大幅なプラスリターンです。大手初値予想会社の初値予想は以下の通りです。

  • 4,500〜5,200円(仮条件の上限比+100.0%~+131.1%)
  • 4,500〜5,500円(仮条件の上限比+100.0%~+144.4%)

初値予想会社の直前初値予想は以下の通りとなっています。

  • 5,200円(公開価格比+131.1%)
  • 5,500円(公開価格比+144.4%)

初日値付かずを踏まえた、初値予想会社の2日目直前初値予想は以下の通りとなっています。

  • 9,000円(公開価格比+300.0%)
  • 8,500円(公開価格比+277.8%)

ジェイテックコーポレーションは世の中にないオンリーワンの技術により、広く社会に貢献することを経営理念として、創薬、医療技術分野におけるイノベーションの推進に貢献するシステムの開発、販売を展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツです。本社所在地は大阪府茨木市彩都やまぶき2-4-35です。

ジェイテックコーポレーションとは

ジェイテックコーポレーションは「オプティカル事業」と「ライフサイエンス・機器開発事業」の2つのセグメントを有しています。

「オプティカル事業」の主要製品は放射光及びX線自由電子レーザー施設向けX線ナノ集光ミラーです。

当事業では、兵庫県に建設されました大型放射光施設「SPring-8」や、「SPring-8」に隣接して建設されましたX線自由電子レーザー施設「SACLA」及び海外の同様の施設で行われています。

X線を利用した基礎研究や産業利用など幅広い研究のための高度化された分析装置に使用されるX線ナノ集光ミラーを中心とした特殊ミラーの製造・販売を行っています。

「ライフサイエンス・機器開発事業」の主要製品は各種自動細胞培養装置、その他自動化装置です。

当事業では、創業当初から大手企業と各種自動細胞培養装置を共同開発し、製造・販売してきました。

また医療及びバイオ分野以外にも半導体分野、化学・繊維分野、印刷分野等の様々な分野において研究機関や企業からの委託開発製品や独自の製品を開発・製造・販売してきました。

従業員数は30名、平均年齢は43.4歳、平均勤続年数は3.9年、平均年間給与は569.6万円です。

オプティカル事業

当事業では物質科学だけでなく、広く創薬や医療技術の基礎研究に取り組んでいる兵庫県の大型放射光施設「SPring-8」を展開しています。

また、X線自由電子レーザー施設「SACLA」等国内外の先端的放射光施設やX線自由電子レーザー施設等で使われる反射表面の形状精度が1ナノメートル以下の超高精度のX線ナノ集光ミラー等の設計開発・製造・販売を行っています。

本ミラーは放射光X線をnmスケールまで絞ることが可能で、そのことにより分析精度の向上、測定時間の短縮や極微小領域の分析等を実現し、放射光の優れた特性を発揮させることが可能になります。

放射光施設及びX線自由電子レーザー施設向けX線ナノ集光ミラーの技術的背景

「SPring-8」や「SACLA」で利用されている放射光は、電子銃から放出した電子を光とほぼ等しい速度まで加速した後に、磁力によってその電子の進行方向を曲げたときに発生します。

赤外線、可視光線、紫外線、軟X線(波長が比較的長い、薄い空気層でも吸収されるような透過力の弱いX線)、硬X線(エネルギーが高く透過力の強いX線)等の色々な種類の光で構成されています。

この放射光に含まれているX線は、大学の研究室や病院のレントゲン室などにある検査装置等で発生するX線と比べ、10億倍以上明るく、X線の発生方法の違いにより発散せずに遠方まで進む特性を有するなど優れた性質を有しています。

例えば物質の種類や構造、性質を詳しく分析することができ、物質科学、生命科学、医学など様々な分野で幅広く利用され、産業技術の発展に貢献しています。

従来、放射光施設などにおいて硬X線集光を行うためには、ゾーンプレートを用いた光学系では集光強度、集光径に限界があり、後に普及したKB型光学ミラーでも、研削技術がネックとなり、研究者が期待する精度のミラーを製作することが不可能でした。

しかし、平成17年に大阪大学で開発された2つの超平坦化基盤技術により、「SPring-8」の理化学研究所・播磨研究所と、ナノメートルオーダーの非球面形状精度と表面粗さを両立したKB型光学ミラーを共同研究しました。

そして、世界で初めて硬X線を回折限界まで集光(最小集光径36nm×48nm)することに成功しました。

その2つの超平坦化基盤技術とは、原子レベルで平坦な完全表面(任意形状でありながら、高い形状精度を持つ、原子レベルで平坦な表面です。

表面層にも原子配列の乱れが全く無い表面)を実現するナノ加工技術EEM(Elastic Emission Machining)と表面形状をナノメートル精度で計測可能なナノ計測技術RADSI(Relative Angle Determinable Stitching Interferometry)及びMSI(Micro Stitching Interferometry)といいます。

この技術によって開発したミラーは、“KB Nanofocus mirror”として従来にない性能を有し、国内外の研究者から商品化が望まれました。

そこでジェイテックコーポレーションではこのKB型光学ミラー(X線ナノ集光ミラー)を、大阪大学のナノ加工技術EEMとナノ計測技術RADSI及びMSIをもとに、ジェイテックコーポレーションが創業時から培ってきた機器開発の技術を用いてミラー製造に関わる各種の自動化製造装置を開発し、実用化しました。

平成18年からは本技術により製作したミラーを“OsakaMirror”(平成21年商標登録済)と名付け販売を開始し、世界の先端的な放射光施設やX線自由電子レーザー施設の研究者から評価を得て、数多くの研究施設に納入しています。

ナノ加工技術EEM(Elastic Emission Machining)について

EEMは大阪大学森勇藏名誉教授らによって研究開発されたナノ加工法であり、従来の研磨や研削とは全く異なる加工技術で、化学反応を利用した加工法です。

このEEMによる加工で、加工物と反応性のある微細粉末粒子を超純水の流れによって加工物表面に供給し、このとき加工物表面との間で化学反応が生じます。

そして、引き続き超純水の流れから受ける抵抗によって、粉末粒子が加工物表面から取り除かれる際、加工物表面の原子が粉末粒子によって持ち去られることにより加工が進みます。

またこの加工法は初期の材料表面に存在するマイクロメートル単位以下の凹凸の凸部だけを選択的に研磨することを特徴としています。

最終的には凹凸の高さは1nm以下(原子数個分)となり、現在世界で最も凹凸の無い面を作り出すことに成功した加工法であり、原子レベルで平坦な表面を作製することができます。

また、通常の一般的に行われている表面加工技術であるエッチングやCMP(Chemical Mechanical Polishing)は薬品を用いますが、EEMは薬品を用いないため、環境にやさしい加工技術といえます。

下の写真はシリコンウェーハの表面をEEMしたときの加工表面をSTM(走査型トンネル顕微鏡)で観察したもので、理想平面に対してのPV値(最大-最小値)が2.4nmから0.5nmまで改善されています。

また原子層ごとに色分けをした結果、95%が3原子層で構成される、世界レベルで平坦な加工であることが実証されています。

ジェイテックコーポレーションでは本EEM技術の基本特許に関する特許実施権を取得しており、また関連特許は全て自社で保有し、更に各種EEM装置は全て内製化しており、競合メーカーとの差別化を図っています。

大阪大学山内和人教授らによって研究開発された表面形状ナノ計測法です。

このMSIとはマイケルソン型位相シフト干渉計で微小領域を計測することで表面粗さ(高周波成分。表面粗さとなるエラーは高周波として捉えられ、反射率に影響)を評価し、大面積をナノ形状計測する技術です。

ただしMSIだけでは本ミラーのような非球面形状では大きなうねり(低周波成分。ミラーの形状のエラーは低周波として捉えられ、集光率に影響する。)を計測することは不可能です。

フィゾー型干渉計<注10>に独自のスティチング機構(連続した測定表面を計測する仕組み。)を開発し、測定表面を徐々に傾けて取得した各計測データをつなぎ合わせることにより形状データを算出する本計測技術RADSIを開発し、非球面形状でも低周波成分の形状計測をすることを可能にしました。

その結果それぞれの計測結果(MSIの高周波成分とRADSIの低周波成分)を組み合わせることにより、非球面ミラー全体の形状の測定において、全空間波長の計測誤差を最小限に抑えてnm精度で形状計測することに成功しました。

ジェイテックコーポレーションはこの計測技術を用いた自動化装置も大阪大学との共同開発により、EEM装置と同様に内製化し、事業化を加速することができました。

RADSI及びMSI技術に関連する特許は全て大阪大学との共同出願であり、既に数多く特許を取得しています。

さらに現在、ジェイテックコーポレーションでは需要の高まっている長尺ミラー用のRADSI及びMSIを独自に開発しました。

これによって1m長の長尺の非球面形状の反射ミラーの形状の測定においても、計測誤差をナノメートルオーダーで形状計測が可能となりました。

事業の概要

ジェイテックコーポレーションが販売するX線ナノ集光ミラーは兵庫県にある「SPring-8」に代表される大型の放射光施設や「SACLA」のようなX線自由電子レーザー施設のほか世界各地の同様の施設で使われています。

顧客は主に国内外の国立の研究機関や大学の研究者であり、国の研究予算により、年々積極的に新しい研究が提案され、新しい光学系の構築がなされています。

最近では放射光施設やX線自由電子レーザー施設において、物理、化学、生物などの基礎科学研究分野から、医学利用、医薬品設計、材料評価などの応用分野に加えて産業利用ニーズも高まりをみせ、放射光利用者は年々増大しています。

これに伴い、より小さな試料やより高い空間あるいはエネルギー分解能(放射線のエネルギー測定の精度を表す指標)での分析が求められ、光を扱う技術への高度化の需要は世界レベルで高まっており、ジェイテックコーポレーションの“OsakaMirror”の需要が拡大しています。

特に平成25年頃からアメリカやヨーロッパだけでなく東アジアの放射光施設やX線自由電子レーザー施設からのジェイテックコーポレーションへの受注も増加しています。

例えば「SPring-8」では60本近いビームラインが稼働しています。

ビームラインとは放射光施設には放射光の取り出し口が複数設けられており、そこから取り出した放射光を用いて様々な実験や分析が行われています。この取り出し口から放射光を取り込むラインです。

それぞれのビームラインの川下でのX線ナノ集光ミラーの需要があります。

ビームラインの川中、川上でも放射光の高調波カットや任意の波長を選択するための分光用の回折格子など、2枚~8枚程度の様々な光学ミラーが使われています。

回折格子とはグレーティングミラーであり放射光施設で生み出される光は、波長の長い赤外線から波長の短いX線まで様々な波長の光が混在しており、その光から軟X線など特定の波長だけを取り出すために用いられます。

その各種ミラーもX線ナノ集光ミラー同様に高精度化が要求されており、ジェイテックコーポレーションではそれら需要にも積極的に応えてきました。

ジェイテックコーポレーションでは常に海外の競合メーカーに対する技術的な地位を保持するために加工・計測に関する製造設備の高度化を図り、また次世代のミラーや様々な自由曲面ミラーの製品化のための研究開発を進めています。

平成29年8月に兵庫県最先端技術研究事業(COEプログラム)に採択され、「回折限界下で集光径可変な次世代高精度集光ミラーの製造技術の開発」、大阪大学、理化学研究所及び高輝度光科学研究センターと共同研究を実施し、次世代ミラーの商品化を目指しています。

X線ナノ集光ミラーはカスタムメイドであり、これを使用する研究者の実験条件により、その都度形状設計が必要となります。

ジェイテックコーポレーションは長年大阪大学、理化学研究所及び高輝度光科学研究センターとの共同研究を推進し、その研究を通してX線ミラーの設計のノウハウを習得しました。

これによって、顧客である研究者に対して最適なX線ミラーの提案が可能となり、今では海外の競合企業に対して差別化が図れています。

さらに本ナノ加工・計測技術を使って、放射光以外のX線光学素子用など他の産業分野(半導体、医療及び宇宙分野等)へ製品展開を図るために他企業との共同開発を積極的に進めています。

製造手順は、X線ミラーを受注してから形状設計を実施、承認後、原料となる単結晶シリコンなどのインゴットを調達し、まず外部の協力企業において目標形状に対して機械研磨、研削加工などで形状前加工(近似加工)を実施します。

その後ジェイテックコーポレーションで目標形状に対してnm精度までナノ加工EEMとナノ計測RADSI及びMSIを繰り返し、製品を完成させます。また必要に応じてX線ミラーの反射表面に金やロジウムなどを均一にコーティングします。

販売体制としては、顧客の大半が国立研究機関や大学などであるため入札になる場合が多く、基本的には直接販売を行っています。

また放射光施設のビームラインをまとめてプラント業者に発注するケースもあり、その工事受注業者からの発注になる場合もあります。

なお、平成29年6月期のオプティカル事業の顧客属性別の売上高(売上高比率)については、大学が10,750千円(1.5%)、企業が126,549千円(18.0%)、公的研究機関が568,164千円(80.5%)となっています。

ライフサイエンス・機器開発事業

当事業では創業当初は創薬スクリーニングに関連する細胞培養から、再生医療に関連する細胞培養まで様々な細胞操作を自動化した各種自動細胞培養装置やiPS細胞用の各種細胞培養装置の開発・製造・販売を推進してきました。

ジェイテックコーポレーションの自動細胞培養装置は、培地と呼ばれる細胞増殖に欠かせない栄養分を交換したり、細胞を培養したり、培地を保存したりする様々な機能をオールインワンにまとめた全自動化のシステムであることが特長です。

この医療及びバイオ分野では顧客の希望する内容が多様化しており、顧客ごとに独自の操作手順を提案し、カスタムメイドで製造・販売してきました。

しかし最近では高価な自動細胞培養装置に対して量産汎用タイプを目指し、iPSアカデミアジャパン株式会社(現株式会社iPSポータル)とiPS細胞専用の自動細胞培養装置の開発に成功してます。

また、京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した直後、タイムリーに販売することができました。

長年産業技術総合研究所と浮遊培養(培地内を細胞が浮遊状態で増殖する培養方法)の一種である独自のCell Float技術を用いた3次元培養装置をコアにした再生医療向け3次元細胞培養システムの研究開発を推進し、また再生医療や創薬へ製品展開を図っています。

尚、医療及びバイオ分野以外でも企業からの委託開発を受注してOEM製品として供給したり、独自の製品としてX線ナノ集光ミラー用の集光装置等を製造しています。

当事業では、ユーザーへの提案から開発・設計は自社で実施していますが、その後の製造に関しては外部の協力会社に委託するファブレス化を進めています。

販売体制としては、直接販売のほか販売チャンネルとして広く販売代理店を活用しています。

また、ジェイテックコーポレーションの認知度向上のため細胞培養に関わる展示会や学会において積極的に機器紹介やその中で使用されている技術の紹介等を実施し、最近ではiPS関連や再生医療等の研究会や団体へ積極的に参画することにも努めています。

なお、平成29年6月期のライフサイエンス・機器開発事業の顧客属性別の売上高(売上高比率)については、大学が31,300千円(32.4%)、企業が62,583千円(65.0%)、公的研究機関が2,464千円(2.6%)となっています。

研究開発

ジェイテックコーポレーションは、再生医療分野や創薬スクリーニング分野への展開を図るため、下記のような研究開発に取組んでおり、再生医療や創薬スクリーニング向けの各種細胞培養に関連する製品開発に注力しています。

ジェイテックコーポレーションは、長年産業技術総合研究所と研究開発を進めてきた3次元培養技術を用い、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区事業を展開しています。

平成24年度課題解決型医療機器等開発事業、平成26、27年度医工連携事業化推進事業として、横浜市立大学、産業技術総合研究所、大阪大学とともに「再生医療等に用いるヒト軟骨デバイスの実用化のための3次元細胞培養システムの開発・事業化」に関する共同研究を推進しています。

昨年度からは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)に採択されました。

「臨床試験を目指す3次元細胞培養システムを用いた革新的ヒト弾性軟骨デバイス創出」です。

また、横浜市立大学及び神奈川県立こども医療センターと臨床研究を開始しています。

本事業では再生医療等に用いる数十mm以上の大きさの弾性軟骨の大型組織細胞の培養を可能とする3次元細胞培養システムを開発し、製品化の目途を立てています。

ジェイテックコーポレーションは、経済産業省の「平成26年度中小企業経営支援等対策費補助金(戦略的基盤技術高度化支援事業)」(平成26~28年度)に採択されています。

産業技術総合研究所、大阪大学と「iPS細胞等の3次元大量培養技術の開発」の共同研究を推進し、独自の3次元培養技術であるCell Float技術を応用しています。

創薬スクリーニングの毒性試験等に用いる3次元の肝臓細胞組織等を均質で大量に培養可能な大量培養装置や、この大量の3次元組織細胞を用いた創薬スクリーニング用自動化装置の開発に成功しました。

ジェイテックコーポレーションでは本装置を用い、肝臓細胞そのもののスクリーニングに向けた細胞特性の評価や品質安定性の評価が行える体制の構築も進めています。

これら3次元培養した肝臓細胞をより安価に提供する培養プロセスの開発に努めてます。

製薬会社等が行っています創薬開発プロセスにおける動物を用いたスクリーニング工程との置き換え並びにスクリーニングの信頼性の向上を目標としたシステムの研究開発を行っています。

このCell Float技術をもとにしたiPS細胞等の未分化維持培養のためのシステムである回転浮遊培養装置「CellPet 3D-iPS」やスフェロイドを小片化するフィルトレーション装置「CellPet FT」などの製品化に成功しました。

さらにiPS細胞等の大量培養のための技術開発も推進し、今年度から戦略的基盤技術高度化支援事業(平成29~31年度)に採択されています。

大阪大学医学部及び工学部と「iPS細胞等幹細胞の高効率な継代作業を実現した3次元大量継代培養自動化技術の実用化開発」のための共同研究を進めています。

平成28年4月から大阪大学吹田キャンパス産学連携棟本部B棟内に、ジェイテックコーポレーションで開発を進める各種バイオ関連機器の上市(新製品を市販すること)に向けた培養評価の実施と、様々な研究機関や企業とのオープンイノベーションの場とすることを目的に、細胞培養センターを設けました。


ジェイテックコーポレーションのIPOの諸データ

新規発行による手取金の使途については、全額を設備資金に充当する予定です。

  • プティカル事業で生産するX線ナノ集光ミラーの生産の増強及びライフサイエンス・機器開発事業における開発体制の強化を目的として新たに本社隣接地に建築する第2開発センターの建物・構築物
  • 第2開発センターに設置を予定しているオプティカル事業に係る機械装置

ジェイテックコーポレーションの業績推移

業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

ジェイテックコーポレーションの業績推移

営業キャッシュフローは包括利益を下回っている年度と上回っている年度があります。

前期の自己資本利益率(ROE)は52.1%であり、自己資本比率は25.0%です。主要な経営指標の推移は下表のとおりです。

回次第20期第21期第22期第23期第24期
決算年月平成25年
6月
平成26年
6月
平成27年
6月
平成28年
6月
平成29年
6月
売上高(千円)334,837369,245366,774596,906801,811
経常利益(千円)54,19383,63056,033124,514199,706
当期純利益(千円)22,76751,75038,71083,731129,925
資本金(千円)65,00065,00065,000139,240139,240
発行済株式総数(株)1,2001,2004,8005,120512,000
純資産額(千円)138,497205,028252,535454,858584,783
総資産額(千円)360,041587,377827,6321,056,2501,122,968
BPS(円)115,414.66170,856.7652,611.6488.84114.22
1株配当(円)1,0001,0001,000
EPS(円)18,973.0943,125.638,064.7116.8425.38
自己資本比率(%)38.534.930.543.152.1
自己資本利益率(%)17.830.116.923.725.0
株価収益率(倍)
配当性向(%)5.32.312.4
営業CF(千円)129,718211,070
投資CF(千円)-300,790-114,564
財務CF(千円)185,151-55,141
現金等(千円)258,026300,026
従業員数(人)1113152027

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は2016年11月半ばをボトムとして長らく堅調な展開が続いていましたが、2017年7月下旬~9月上旬は反落して軟調な展開でした。

しかし、2017年9月6日をボトムとしてここ4ヶ月は上昇トレンドとなっています。

このまま堅調に推移したら、IPOにおいて追い風です。逆に再度調整に突入したら向かい風となります。

東証マザーズのチャート(2017年10月26日~2018年1月26日)
(※マネックス証券より)

上場規模

ジェイテックコーポレーションのIPOの規模は最大で約25.0億円であり、東証マザーズとしてはやや大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は500,000株、売出株式数は500,000株、オーバーアロットメント(OA)は150,000株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約21%とやや低めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約50%です。

貸株人かつ売出人である津村尚史、売出人である川﨑望及び山内和人並びに株主である大阪コンピュータ工業株式会社、有馬誠、森勇藏、上田昭彦、岡田浩巳、岡田雅彦、三村秀和、紀ノ岡正博、村山昇作、津村優磨、津村茉鈴菜、増永竜彦、安田進、小野貴弘、尾方勝、平井靖人、松山智至、植村壽公、桜井靖久、木下雅貴、森田健一、佐野泰久、当社新株予約権者である西田隆郎、野村公平、青野真也、城間晋作、西本浩之、松山翔太、境田靖弘、浜島義和、清本めぐみ、中森紘基、一井愛雄、常深珠紀、森重潔、加藤正和及び楠本憲司、SMBC日興証券には、原則として180日間のロックアップがかかっています。株価上昇による解除条項はありません。

売出人であるOUVC1号投資事業有限責任組合、当社株主であるバイオ・サイト・キャピタル株式会社には、原則としてロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

上記のほか、ジェイテックコーポレーションは、取引所の定める「有価証券上場規程施行規則」の規定に基づき、上場前の第三者割当等による募集株式等の割当に関し、割当を受けた者との間で継続所有等の確約を行っています。

株主名保有割合ロックアップ
津村尚史74.42%
大阪コンピュータ工業(株)6.89%
OUVC1号投資事業有限責任組合5.74%
川﨑望2.11%
有馬誠1.91%
山内和人1.53%
森勇藏0.57%
上田昭彦0.50%
岡田浩巳0.50%
バイオ・サイト・キャピタル(株)0.38%

初値予想

ジェイテックコーポレーションの事業は創薬、医療技術分野におけるイノベーションの推進に貢献するシステムの開発、販売ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

予想PERは41.9倍、予想PBRは6.79倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
6951日本電子47.622.051.03%
6965浜松ホトニクス38.433.440.83%
7701島津製作所29.333.410.75%
7713シグマ光機21.601.521.34%
7748ホロン21.412.640.60%

約25.0億円という上場規模は東証マザーズとしてはやや大型です。上位株主にはVCがあるものの、万遍なくロックアップがかかっています。

絶好調で活況の株式市場はプラス材料で、IPOの初値も通常であれば公募割れ濃厚という銘柄まで手堅いプラスリターンとなって堅調な展開となっています。

東証マザーズの15億~25億円の中型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • ジーニー:+98.1%
  • SKIYAKI:+147.1%
  • シルバーライフ:+85.2%
  • ロードスターキャピタル:+37.4%
  • シェアリングテクノロジー:+86.9%
  • GameWith:+133.9%
  • オロ:+129.5%
  • ジャパンエレベーターサービスHD:+61.8%
  • イントラスト:+35.6%
  • スタジオアタオ:+25.7%
  • ユーザーベース:+15.9%
  • シンクロ・フード:+41.4%
  • 串カツ田中:+13.5%
  • デファクトスタンダード:+41.1%
  • ベガコーポレーション:+25.0%
  • エボラブルアジア:+48.3%
  • LITALICO:+88.0%
  • フィット:-7.9%
  • ソネット・メディア・ネットワークス:+139.1%
  • マイネット:+19.3%
  • ダブルスタンダード:+128.8%
  • インベスターズクラウド:+93.3%
  • AppBank:+45.8%
  • デザインワン・ジャパン:+50.9%
  • リンクバル:+27.9%
  • モバイルファクトリー:+99.4%
  • イード:+46.4%
  • KeePer技研:+49.1%
  • インターワークス:+16.7%
  • クラウドワークス:+73.2%
  • GMOTECH:+135.2%
  • 弁護士ドットコム:+215.4%

以上を総合考慮して、初値予想は大幅なプラスリターンです。


主幹事はSMBC日興証券です。その他は、野村證券、SBI証券、みずほ証券、エース証券、東洋証券、岡三証券、エイチ・エス証券、マネックス証券、で申し込めます。

証券会社名割当株式数割当比率
SMBC日興証券865,00086.50%
野村証券30,0003.00%
SBI証券20,0002.00%
みずほ証券20,0002.00%
エース証券20,0002.00%
東洋証券20,0002.00%
岡三証券10,0001.00%
エイチ・エス証券10,0001.00%
マネックス証券5,0000.50%

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<投資スタンス>
強気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券で申込、対面証券では原則申込(回数制限やS級狙いで回避することも)
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避、対面証券はバーター取引ならOK
  5. 弱気:SBI証券以外は回避

過去のIPO初値予想の履歴

銘柄名(2015年)発表時BB直前結果
Keeper技研やや強気やや強気49.1%
ケネディクス商業リート投資法人中立やや強気13.3%
ファーストロジック強気強気52.5%
ファーストブラザーズやや弱気やや弱気2.5%
ホクリヨウ中立中立8.9%
ALBERT強気強気115.7%
シリコンスタジオやや強気やや強気102.0%
コラボス強気強気137.6%
エムケイシステム強気強気332.0%
ショーケース・ティービー強気強気193.9%
ヘルスケア&メディカル投資法人やや強気やや強気54.5%
エスエルディー強気強気15.3%
ヒューマンウェブやや強気やや強気11.7%
イード強気強気46.4%
ファーストコーポレーションやや強気やや強気25.0%
RSTechnologies中立中立-23.6%
シンデン・ハイテックスやや強気やや強気12.2%
ハウスドゥやや強気やや強気47.2%
Aiming中立中立12.2%
モバイルファクトリー強気強気99.4%
日本動物高度医療センターやや強気やや強気44.2%
プラッツやや強気やや強気70.2%
sMedioやや強気やや強気58.7%
サンバイオ弱気弱気-14.5%
海帆やや強気やや強気76.5%
Hameeやや強気やや強気67.2%
日本スキー場開発中立中立9.9%
シーアールイー弱気弱気-7.3%
三機サービス中立中立37.1%
レントラックス強気強気53.1%
リンクバルやや強気やや強気27.9%
ジグソー強気強気236.4%
Gunosy中立中立0.0%
デザインワン・ジャパンやや強気やや強気50.9%
テラスカイ強気強気350.0%
ヘリオス中立弱気22.5%
スマートバリュー強気強気344.9%
マーケットエンタープライズ強気強気167.0%
デジタル・インフォメーション・テクノロジー強気強気246.2%
エコノス弱気中立120.0% 
中村超硬弱気弱気11.8%
メニコンやや強気やや強気73.5%
冨士ダイス弱気弱気50.9%
ファンデリー強気強気102.1%
ナガオカ中立中立40.6%
サムティ・レジデンシャル投資法人中立中立 -2.9%
富士山マガジンサービス強気強気126.4%
クレステックやや強気やや強気82.4%
平山やや強気やや強気29.5%
アイリッジ強気強気429.2%
デクセリアルズ弱気弱気-3.1%
ジャパン・シニアリビング投資法人やや強気やや強気-10.5%
イトクロ中立中立4.1%
PCIホールディングスやや強気やや強気169.6% 
エスケーホーム中立やや強気13.8%
パルマ強気強気70.5%
メタップス中立中立-7.9%
ラクト・ジャパン中立中立0.0%
土木管理総合試験所中立中立-2.4%
アクアライン強気強気21.7% 
ベステラやや強気やや強気25.0%
STUDIOUSやや強気やや強気20.0%
JESCOホールディングス中立中立5.4%
ピクスタ強気強気34.8%
アイビーシー強気強気251.0%
ブランジスタやや強気強気43.8%
AppBankやや強気強気45.8%
グリーンペプタイド弱気弱気-8.0%
GMOメディアやや強気やや強気101.1%
パートナーエージェントやや強気強気217.5%
バルニバービやや強気やや強気130.0%
日本郵政中立中立16.5%
ゆうちょ銀行中立中立15.9%
かんぽ生命保険中立中立33.1%
ロゼッタ強気強気433.1%
あんしん保証強気強気292.5%
ベルシステム24HD弱気弱気-5.0%
ネオジャパン強気強気401.7%
いちごホテルリート投資法人投資法人中立中立-1.8%
インベスターズクラウドやや強気やや強気93.3%
鎌倉新書やや強気強気 180.6%
ラクス強気強気228.7%
ランドコンピュータやや強気やや強気103.4%
ダブルスタンダード強気強気128.8%
オープンドアやや強気やや強気23.3%
ミズホメディーやや強気やや強気156.5%
ツバキ・ナカシマ弱気弱気4.5%
アートグリーン中立中立46.2%
フリューやや強気弱気0.6%
ビジョン中立中立 10.7%
アークン強気強気262.1%
マイネット強気やや強気19.3%
ソネット・メディア・ネットワークス強気強気139.1%
ソーシャルワイヤー強気強気56.9%
ケイアイスター不動産弱気弱気6.8%
プロパティエージェントやや強気やや強気115.0%
一蔵中立弱気2.1%
  • この記事を書いた人

まつのすけ

14年に渡ってクレカ・電子マネー等のキャッシュレス決済を探求。日本のキャッシュレス化に貢献することが目標です。55枚のクレジットカードを保有し、支払年会費の総額は113万円。実生活において徹底的に活用した経験を活かして、記事を執筆しております。

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