上場!デコルテ・ホールディングス(7372)のIPOの初値予想

更新日:   IPO

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デコルテ・ホールディングス

デコルテ・ホールディングス(7372)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年6月7日(月)~6月11日(金)、上場日は2021年6月22日(火)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は1,720円(1単元17.2万円)です。公募価格は2021年6月14日(月)に決定。

仮条件は1,470円~1,720円と下振れました。予想PERは15.8~18.5倍です。

初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性が高い」です。以下のレンジを想定しています。

1,350〜1,750円(公開価格比-8.2%~+1.7%)

デコルテ・ホールディングスはフォトウエディング等のサービスを提供するスタジオ事業の他、パーソナルトレーニングを中心とするフィットネスジムの運営を展開しています。

監査法人はPwC京都監査法人で、本社所在地は兵庫県芦屋市大桝町1-25 アクセシオ芦屋3Fです。

デコルテ・ホールディングスとは

デコルテ・ホールディングスは、「Happiness」「Beauty」「Wellness」をテーマとして、既成のサービスには無いもの、「こんなサービスがあったらいいな」という考えを形にして店舗展開していくことを意識し、顧客の幸福に寄り添いながら事業を展開しています。

デコルテ・ホールディングスがスタジオ事業の中核として提供しているフォトウエディングとは、結婚式や披露宴とは別の日に結婚写真を撮影する、或いは結婚式や披露宴を行わずに結婚写真を撮影するサービスを指し、前者は結婚写真の「前撮り」「別撮り」とも呼ばれています。

国内の人口減少や結婚に対する価値観の変化等に伴い結婚式や披露宴を実施する人々が減少する中においても、挙式を行ったカップルが別撮りを利用する比率は増加しています。

新郎新婦がホストとして慌ただしく過ごす結婚式当日を避けしっかりと記念に残る写真を撮影したい、或いは当日とは異なる衣裳や場所で思い出に残る写真を残したいというニーズが高まっているものとデコルテ・ホールディングスは考えています。

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査」によれば、挙式を行った組数のうち、別撮りの実施率は2012年の55.1%から2020年には67.8%にまで上昇しています。

また、株式会社みんなのウエディングの「「ナシ婚」調査2018」によれば、挙式を行わないカップルにおいても半数近くの48.5%がフォトウエディングの利用意向があると回答しています。

以上の背景により、今後もフォトウエディングの利用者は増加傾向で推移するとデコルテ・ホールディングスでは考えています。

従業員数は37名、平均年齢は33.1歳、平均勤続年数は3.1年、平均年間給与は451.8万円です。

デコルテ・ホールディングスのIPOの諸データ

デコルテ・ホールディングスの業績推移

デコルテ・ホールディングスの業績推移

業績面では売上高は減収、純利益・経常利益は減益の年度もあります。

主要な経営指標等(国際会計基準)の推移は下表のとおりです。

回次移行日第3期第4期
決算年月2018年
10月1日
2019年9月2020年9月
売上収益(千円)4,704,3013,670,431
営業利益(千円)886,244416,731
税引前利益(千円)750,448317,952
親会社の所有者に帰属する当期利益(千円)468,001172,296
親会社の所有者に帰属する当期包括利益(千円)468,001172,296
親会社の所有者に帰属する持分(千円)2,486,1132,954,1153,126,412
資産合計(千円)10,618,67210,616,34310,838,015
1株当たり親会社所有者帰属持分(円)443.94527.52558.29
基本的1株当たり当期利益(円)83.5730.77
希薄化後1株当たり当期利益(円)
親会社所有者帰属持分比率(%)23.427.828.8
親会社所有者帰属持分当期利益率(%)17.25.7
営業活動によるキャッシュ・フロー(千円)1,232,874636,024
投資活動によるキャッシュ・フロー(千円)△129,832△62,033
財務活動によるキャッシュ・フロー(千円)△1,000,42461,256
現金及び現金同等物の期末残高(千円)850,255952,8721,588,120
従業員数(人)412376

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は、ここ数ヶ月ボックスでの推移となっており、足元では抵抗線を割っています。

軟調な推移が続くとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

デコルテ・ホールディングスのIPOの規模は最大で約72.7億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は70,000株、売出株式数は3,606,600株、オーバーアロットメント(OA)は551,400株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約75%とかなり高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は98%です。

株主名保有割合ロックアップ
投資事業有限責任組合キャス・キャピタル・ファンド六号87.52%
小林健一郎9.72%
水間寿也0.38%
デコルテ従業員持株会0.37%
岩切大祐0.26%
髙木真一郎0.17%
辻本哲士0.10%
新井賢二0.07%
藤田瞳0.07%
海原道枝
薩摩秀二
藤本友梨
佐藤夕紀
0.07%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

デコルテ・ホールディングスの事業はフォトウエディング等のサービスを提供するスタジオ事業の他、パーソナルトレーニングを中心とするフィットネスジムの運営ということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。

大安である2021年6月22日(火)を上場日に選択した結果として、4社同時上場となり、過密日程のIPOである点はマイナスポイントです。

予想PERは15.8~18.5倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。

コード銘柄名PERPBR配当利回り
2305スタジオアリス14.241.492.25%

約72.7億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。上位株主にVCが名を連ねているものの、満遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの50億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

過去実績

  • ビジョナル:+43.0%
  • スパイダープラス:+48.4%
  • Appier Group:+26.9%
  • ココナラ:+91.7%
  • coly:+104.6%
  • アクシージア:+41.4%
  • QDレーザ:+134.4%
  • ウェルスナビ:+50.0%
  • ヤプリ:+65.8%
  • プレイド:+99.4%
  • Kaizen Platform:+1.7%
  • クリーマ:+35.9%
  • Retty:+36.5%
  • プレミアアンチエイジング:+37.0%
  • 日通システム:+83.3%
  • I-ne:+12.5%
  • ロコガイド:+130.3%
  • SREホールディングス:-6.6%
  • ランサーズ:+15.3%
  • JTOWER:+63.8%
  • フリー:+25.0%
  • JMDC:+32.5%
  • メドレー:-2.3%
  • BASE:-6.9%
  • HPCシステムズ:-6.0%
  • ギフティ:+25.3%
  • ステムリム:-7.0%
  • ブシロード:+16.6%
  • 新日本製薬:+13.2%
  • Sansan:+5.8%
  • EduLab:+2.2%
  • ポート:-37.2%
  • 自律制御システム研究所:-16.8%
  • SBIインシュアランスグループ:±0%
  • MTG:+21.6%
  • メルカリ:+66.7%
  • ラクスル:+9.7%
  • SOU:+24.2%
  • 神戸天然物化学:+56.6%
  • HANATOUR JAPAN:+10.0%
  • ウェルビー:+28.1%
  • MS&Consulting:-2.3%
  • PKSHA Technology:+128.3%
  • ビーグリー:+0.1%
  • アイモバイル:-6.8%
  • ベイカレント・コンサルティング:-6.5%
  • アカツキ:-8.0%
  • ビジョン:+10.7%
  • グリーンペプタイド:-8.0%
  • メタップス:-7.9%
  • イトクロ:+4.1%
  • ヘリオス:+22.5%
  • Gunosy:±0%
  • サンバイオ:-14.5%
  • Aiming:+12.2%
  • ファーストブラザーズ:+2.5%
  • イーレックス:+11.2%
  • リボミック:-20.4%
  • VOYAGE GROUP:+40.0%
  • CYBERDYNE:+130.0%
  • アキュセラ・インク:+27.8%
  • シグマクシス:+0.3%
  • オンコリスバイオファーマ:+34.6%
  • じげん:+191.7%
  • ペプチドリーム:+216.0%
  • UMNファーマ:-8.0%
  • ライフネット生命:-7.0%
  • ダブル・スコープ:-8.0%
  • テラプローブ:-7.5%
  • エフオーアイ:-9.4%
  • グリー:+51.5%
  • カービュー:+5.5%
  • ユー・エス・ジェイ:-4.9%
  • ゲームオン:-8.0%
  • GCA:+28.1%
  • ミクシィ:+90.3%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性が高い」です。

主幹事はSMBC日興証券、大和証券です。その他は、野村證券、SBI証券で申し込めます。

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<投資スタンス>
弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
  4. やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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