2015年11月20日から、ドコモのクレジットカード「DCMX」が「dカード」に変わります。
基本的にはサービス内容に変更はありませんけれども、違いが生じる点もあります。
改善された事項もあれば、改悪された点もあります。dカードとDCMXの違いについて比較します。
カードフェイス
まず大きく変わるのがカードフェイスです。DCMXよりもdカードはシンプルになりました。
DCMXの方は王冠が描かれており、ラグジュアリー感を出していました。それに対して、dカードはシルバー一色でシンプルです。
DCMX GOLDとdカード GOLDの関係も同様です。人によってどちらが良いのかは分かれるでしょう。個人的にはDCMXの方が好みです。
ETCカードのカードフェイスも変更されています。ETCカードの機能には変わりありません。
dポイントカードと一体か否か
最も大きな違いは、dポイントカード機能が搭載されているかです。
DCMXはdポイントカードの機能はありません。別途dポイントカードを用意する必要があります。dポイントカードについては以下で徹底解説しています。

dカードはdポイントカード一体型です。DCMX同様にiDも搭載されているため、クレジットカード&ポイントカード&電子マネーの3つの機能が三位一体となったカードです。
dカードは財布の中に入れるカードの枚数を減らすことができます。
ドコモ契約者以外での特典
DCMXはドコモの契約者のみが利用できる特典があるクレジットカードでした。
ドコモの契約者でなくても作成は可能ですけれども、特典が制限されるし、ポイントの使い道もメリットに乏しい状況でした。
これに対して、dカードは、得たポイントをローソン・マツモトキヨシ・マクドナルド等の加盟店にて1ポイント1円で使えるので、ドコモと契約していなくてもメリットを享受できます。
au・ソフトバンクでも、MVNOでも、携帯電話を全く使っていなくても大丈夫です。
dカードはローソンでの3%OFFが大きなメリットがあります。ローソンをよく使う方ですと、作らないと損です。
ポイント付与の単位とタイミング・一部利用
DCMXは1ヶ月間の利用金額の合計に対して、1,000円あたり10ドコモポイントが付与されました。
dカードは、決済ごとに100円あたり1dポイントが付与されます。
一般的には、月額利用料金に対してポイントが付与された方が、切り捨てられる金額は少なくなるので有利です。
しかし、100円未満の少額の支払いを多発させない限りは、それ程は大きな影響はありません。
例えば、私は合計で115,425円利用した例がありました。合計に対して1000円ごとに10ポイントだと1,150ポイントが付与されます。
利用ごとに100円1ポイントだと1,145ポイントでした。さほど大きな差はないと評価できます。

ポイント付与のタイミングも変更されています。DCMXはカードの請求が確定した後にポイントが付与されました。利用とポイント付与の間には1ヶ月以上のタイムラグがありました。
dカードの場合は、決済のデータがカード会社に到達した時点でポイントが付与されます。
イメージ的にはVポイントやPontaポイントのような共通ポイントのように、非常に速いタイミングでポイントが得られます。
なお、従来のDCMXは、2016年1月請求分(2015年11月16日~12月15日利用分)からdポイントが付与されるようになります。2015年12月請求分まではDCMX利用ポイントです。
dポイントへ移行しなかったDCMX利用ポイントは、ポイント交換商品への交換して使い切りましょう。
また、2015年まで貯まったDCMX利用ポイントは、ドコモが運営するdマーケット等のサイトで、1ポイント1.08円で利用できました。消費税分も支払えました。
dポイントは1ポイント1円となります。例えば、dマーケットで1,080円のお会計を全てポイントで支払う場合、dポイントは1,080ポイントが必要です。
DCMX利用ポイントでは1,000ポイントでOKでしたので、dポイントの方が8%ポイントが多く必要となります。
dカードminiが0.5%還元に
ドコモの通信料金と合算して支払う「DCMX mini」は、ポイント付与はありませんでした。
携帯電話の料金をクレジットカード払いにしている場合、クレジットカードのポイントは得られます。
新しい「dカード mini」は、2015年12月から支払いで0.5%のdポイントが得られます。200円ごとに1ポイントが付与されます。
dカード miniはDCMX miniと同様にドコモの契約者のみが利用可能です。利用限度額は毎月1万円です。
おサイフケータイを保有している場合、iD加盟店でケータイのFeliCaマークを読み取り機にかざすことで支払えます。
dカード・DCMXの共通の変更点
カード利用で貯まるポイントがdポイントになり、ローソン・マクドナルド等のdポイント加盟店にて1ポイント1円で利用できるようになります。

従来の「ドコモポイント特約店」は、2015年12月1日以降、「dカード特約店」となります。
dカード特約店は、dカード(DCMX)、dカード miniのご利用額に応じて、通常の決済時のポイント以上にdポイントが貯まる店舗です。
航空会社のクレジットカードの特約店と同じイメージです。
dカード特約店にスターバックスコーヒー、中部電力、コナカ、フタタが新たに加わり、33社、全国13,000以上の店舗が対象となります。今後も順次拡大していく予定です。スターバックスは使いやすいですね^^
また、従来のポイントアップサイト「DCMX ポイントUPモール」は、2015年12月1日(火曜)以降、「dカード ポイントUPモール」となります。内容に変更はありません。
更に、「ドコモプレミアクラブ」が「dポイントクラブ」になります。
ドコモプレミアクラブでは会員ステージが6段階でしたが、dポイントクラブは当初は4段階となります。
dカードまたはDCMXの契約者はブロンズステージ(上から3番目)、dカード GOLDまたはDCMX GOLDの契約者はゴールドステージ(最上級)に、無条件でなることができました。
ドコモプレミアクラブがdポイントクラブになって、内容が変更されています。2018年5月からは更にリニューアルされて仕組みが変わりました。
したがって、ドコモプレミアクラブにおけるDCMX・DCMX GOLDの特典と、dポイントクラブにおけるdカード・dカード GOLDの特典の価値は変化しています。
dポイントクラブとドコモプレミアクラブの詳細については、以下にまとめています。

ローソンでのお買い物の際にDCMXを使うと、決済時に3%割引となりますが、これはdカードになってからも続きます。
クレカ利用時の1%のポイントと合わせて4%、更にdポイントカードかPontaカードの提示で合計5%となります。期限は特に設けられていません。
マクドナルドでもお得な優待が用意されています。2015年12月1日~2016年3月31日までの期間は、DCMXのiD決済を利用すると、決済金額(税込)から3%割引となります。
12月31日まではそれとは別に付与されるdポイントが、通常1%のところ3%となります。
更にキャンペーンへエントリーしてiDを利用すると、2%のポイントが付与され、合計で8%となります。
その後も度々約5%還元の特典は延長されました。dカードの募集開始直後から続いているキャンペーンでしたが、2018年3月31日で終了しました。
それまでは、マクドナルドでdカードを利用するとdカード請求時にお買い物1回ごとに税込価格から3%割引となりました(1円未満切捨て)。
2018年4月以降はマクドナルドでの3%OFFは終了して、dカード決済の1%と共通ポイントのdポイントの1%で合計2%となりました。
その他、マツモトキヨシ、高島屋、ドトールバリューカードへのチャージ、ノジマなどでの利用がお得になりました。


虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、dカードの活用でドンドンとポイントを貯められます。

dポイントは加盟店での利用のほか、JALマイルに交換することが可能でマイラーにとっても使い勝手が抜群です。

dポイント投資という仕組みもあり、dカードは資産運用できるクレジットカードの筆頭です。投資ができるカードは類稀であり、一歩先に進んだ画期的なスペックを備えています。
dポイント投資は「おまかせ運用」と「テーマ運用」で複数の選択肢があり、ポイント投資の中でも使い勝手が良好です。
dカードのETCカードは利用でフルにポイントを獲得でき、一般カードは年1回の利用で無料、ゴールドカードは無条件で無料です。
まとめ
DCMXがdカードになり、改善された点もあれば、改悪された点もあります。
良くなった点は、dポイントカード一体型になった点、dカードminiが0.5%還元になった点、ポイント付与のタイミングが速まった点です。
悪くなった点は、ポイント付与の単位です。また、個人的にはカードフェイスがDCMXの方がゴージャス感がありました。
全体的には大きな変更はありません。現在のDCMXは、カード券面記載の有効期限まで利用できます。カードの有効期限更新の際には、dカードが届きます。
DCMXの場合はdポイントカードの機能がないので、dポイント加盟店でDCMXで支払っただけでは、dポイントが付与されません。
dポイントを得るためには、dポイントカードを出す必要があります。カードを2枚お財布に入れて、お店でも2枚を渡す必要があります。
利用中のDCMXが有効期限を迎える前に、dカードへ切り替えたい場合は、2015年11月20日以降、dカードサイトかドコモショップで申し込めます。
カード番号を変更せずに切り替えることが可能であり、手数料は無料です。これは便利ですね^^
ローソンと同様にマツモトキヨシとノジマでも合計5%還元、高島屋では約3%還元とパワフルです。
ドコモのクレジットカードらしいハイ・クオリティです。dカードについては以下で徹底解説しています。

以前NTTドコモに取材に行き、dカードをご担当なさっているスマートライフビジネス本部 金融ビジネス推進部の井芹さん、梶浦さん、久保田さん、井崎さんにインタビューしました。
dカードの特徴・歴史、dポイント、充実の特典、海外サポート、ゴールドカードのベネフィット、付帯保険、セキュリティの取組み、スマホアプリなどについて取材しています!

dカード、dカード GOLDには虎に翼、弁慶に薙刀の威力があり、優美なスペックが燦然たる輝きを放っていると改めて感じました。
総合的にお得なハイ・クオリティー・カードで、活用していくと家計が頑健化します。日々の生活を豊かに彩ることができます。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめのゴールドカードとしてdカードGOLD、「コンビニがお得なカード」としてdカードを挙げられていました。

また、クレジットカード界のレジェンドであり、キャッシュレス決済のカリスマ・菊地崇仁さんも、ローソンでおすすめのカードとしてdカード、ゴールドカードとしてdカードGOLDを挙げていらっしゃいました。
dカード、dカード GOLDはクレジットカードのレジェンドも高く評価しているクレジットカードです。


現在はお得な入会キャンペーンが開催されています。加盟店にて1ポイント1円で現金同様に使えるiDキャッシュバック、dポイントがプレゼントされます。
dカードのキャンペーンは、dカード miniの加入者も対象です。dカード GOLDのキャンペーンはDCMX、dカードからのアップグレードが含まれます。

dカード・dカード GOLDはドコモユーザーにとってメリットが大きいクレジットカードです。以下の公式ページからご入会すると、キャンペーンが適用されます。