True Data(4416)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2021年11月30日(火)~12月6日(月)、上場日は2021年12月16日(木)です。
トゥルーデータが新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,220円(1単元22.2万円)です。公募価格は2021年12月7日(火)に決定。
仮条件は2,000円~2,220円と下振れました。予想PERは930.2~1,032.6倍です。
初値予想は初値予想はプラスリターン(上振れ余地Low)です。以下のレンジを想定しています。
2,450〜3,050円(仮条件の上限比+10.4%~+37.4%)
True Dataはスーパーマーケット及びドラッグストアなど全国の小売業の顧客ID付きPOSデータ(以下ID-POSデータという)を活用した分析及び開示支援ツールを提供するなど、データマーケティングに関わるサービスを展開しています。
監査法人はEY新日本有限責任監査法人で、本社所在地は東京都港区芝大門1-10-11 芝大門センタービル 4階です。
True Dataとは
True Dataのサービスは、メーカー向けソリューション、リテール向けソリューション、あらゆる産業向けソリューションに分かれています。
メーカー向けソリューションにおいては「イーグルアイ」、「ドルフィンアイ」等のサービスを行っており、リテール向けソリューションにおいては「ショッピングスキャン」等のサービスを提供しています。
True Dataの「ショッピングスキャン」は、小売業の商品ごと、店舗ごとの購買行動を簡易に分析できる小売業向けのID-POSデータ分析ツールです。
小売業は、ポイントカードの利用に伴って日々蓄積される自社の購買データを分析することで、ファンが付いている商品や買い合わせ傾向などを分析し、売場や販促などマーケティングの改善に活用しています。
True Dataのイーグルアイ(Eagle Eye)は、全国および地域単位での消費者の購買動向を早期かつ精緻に把握することを目的とした分析ツールです。
データベースが購入者属性と紐づいたID-POSデータであり、データベースの規模が大きいことから、単なる商品の売れ行きに留まらず、顧客の購買行動に関わる様々な指標データを導き出せるほか、二日前の購買まで検出できる速報性を実現しています。
また、消費者マーケティングに関わる定番の分析機能を搭載しており、調べたい情報を簡単な操作でスピーディーに手元で取り出せるので、資料作成時間の大幅削減も見込めるものです。
さらに、インターネット環境があれば低コストで導入できる利便性に加えて、サポートデスクも開設されているため導入後も安心して活用できる体制が整えられており、商品開発・顧客のターゲティング・販売促進・事業戦略など、消費財メーカーの様々なニーズに対応可能なソリューションです。
従業員数は77名、平均年齢は38.6歳、平均勤続年数は4.6年、平均年間給与は555.0万円です。
True DataのIPOの諸データ
True Dataの業績推移
業績面では売上高・経常利益・純利益は、大局的には右肩上がりの傾向となっています。
主要な経営指標等の推移は下表のとおりです。
回次 | 第17期 | 第18期 | 第19期 | 第20期 | 第21期 | |
---|---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | 2021年3月 | |
売上高 | (千円) | 884,723 | 1,017,327 | 1,079,711 | 1,011,356 | 1,166,060 |
経常利益 | (千円) | △146,659 | 8,799 | 45,009 | △93,668 | △64,335 |
当期純利益 | (千円) | △172,704 | 883 | 1,241 | △96,859 | △60,804 |
資本金 | (千円) | 1,160,510 | 1,160,510 | 1,160,510 | 1,160,510 | 1,160,510 |
発行済株式総数 | (株) | 44,394 | 44,394 | 44,394 | 4,439,400 | 4,439,400 |
純資産額 | (千円) | 693,704 | 694,587 | 695,829 | 598,970 | 538,166 |
総資産額 | (千円) | 852,959 | 819,305 | 881,770 | 874,031 | 890,488 |
BPS | (円) | 15,626.08 | 15,645.98 | 15,673.95 | 134.92 | 121.22 |
1株配当 | (円) | - | - | - | - | - |
EPS | (円) | △4,026.13 | 19.9 | 27.96 | △21.81 | △13.69 |
自己資本比率 | (%) | 81.3 | 84.7 | 78.9 | 68.5 | 60.4 |
自己資本利益率 | (%) | ― | 0.1 | 0.1 | ― | ― |
配当性向 | (%) | ― | ― | ― | ― | ― |
営業CF | (千円) | ― | ― | ― | 25,180 | 135,720 |
投資CF | (千円) | ― | ― | ― | △281,215 | △80,979 |
財務CF | (千円) | ― | ― | ― | 98,310 | 25,520 |
現金等 | (千円) | ― | ― | ― | 353,763 | 434,025 |
従業員数 | (名) | 47 | 51 | 54 | 60 | 67 |
市場トレンド
市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。
東証マザーズ指数はここ数ヶ月ボックスでの推移となっています。
軟調な推移になるとIPOにおいて向かい風となり、堅調な展開に回帰すれば追い風となります。
上場規模
True DataのIPOの規模は最大で約31.5億円であり、東証マザーズとしては中型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。
公募株式数は170,000株、売出株式数は1,063,400株、オーバーアロットメント(OA)は185,000株です。
公開比率(オファリングレシオ)は最大で約31%とやや高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は86%です。
株主名 | 保有割合 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)プラネット | 24.70% | ◯ |
(株)INCJ | 22.34% | ◯ |
(株)デジタルガレージ | 6.72% | ◯ |
AGB Nielsen Media Research B.V. | 6.72% | ◯ |
第一生命保険(株) | 6.30% | ◯ |
米倉裕之 | 4.73% | ◯ |
(株)タケオホールディングス | 3.57% | ◯ |
(株)ドコモ・インサイトマーケティング | 3.57% | ◯ |
(株)博報堂 | 3.57% | ◯ |
(株)博報堂プロダクツ | 3.57% | ◯ |
※制度ロックアップによる継続保有を含む
初値予想
True Dataの事業はスーパーマーケット・ドラッグストアなど全国の小売業のID-POSデータを活用した分析・開示支援ツールなど、データマーケティングに関わるサービスということで、IPOにおける業種の人気度は標準的です。
上位株主にはVCがなく、万遍なくロックアップがかかっています。
予想PERは930.2~1,032.6倍であり、類似企業と比較すると割安感はありません。
コード | 銘柄名 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|
3655 | ブレインパッド | 61.96 | 9.43 | 0.00% |
3680 | ホットリンク | 27.92 | 4.95 | 0.00% |
3906 | ALBERT | 77.64 | 5.88 | 0.00% |
3984 | ユーザーローカル | 40.93 | 5.88 | 0.17% |
4071 | プラスアルファ・コンサルティン | 101.87 | 33.33 | 0.20% |
4422 | VALUENEX | 赤字 | 4.12 | 0.00% |
7046 | テクノスデータサイエンス | 41.28 | 2.07 | 0.62% |
約31.5億円という上場規模は東証マザーズとしては中型です。
東証マザーズの25億~35億円のやや重量感があるIPOの初値結果は以下のとおりです。
過去実績
- CINC:+28.2%
- ワンキャリア:+19.6%
- プロジェクトカンパニー:+32.1%
- コラントッテ:+25.9%
- BlueMeme:+1.1%
- ステムセル研究所:+72.5%
- アイドマ・ホールディングス:+77.7%
- ペルセウスプロテオミクス:+15.5%
- オキサイド:+133.6%
- Sharing Innovations:+63.2%
- バルミューダ:+63.2%
- Sun Asterisk:+72.7%
- コプロ・ホールディングス:+14.6%
- ミンカブ・ジ・インフォノイド:+33.3%
- プロレド・パートナーズ:+68.7%
- ジェイテックコーポレーション:+331.1%
- ソウルドアウト:+76.1%
- ロコンド:+41.9%
- キャリアインデックス:+1.5%
- WASHハウス:+40.9%
- アイドママーケティングコミュニケーション:-14.6%
- 日本スキー場開発:+9.9%
- RS Technologies:-23.6%
- シリコンスタジオ:+102.0%
- イグニス:+342.1%
- 日本アクア:+24.9%
- エナリス:+156.1%
- メドレックス:+120.0%
- ポールトゥウィン・ピットクルーHD:+21.3%
- クックパッド:+101.1%
- タケエイ:+12.1%
- アジア・メディア・カンパニー・リミテッド:+5.0%
- ジャパンインベスト・グループ:-1.5%
- マガシーク:+24.5%
- 日本M&Aセンター:+27.8%
- アドウェイズ:+5.0%
- ファーマフーズ:+36.5%
- 比較.com:+500.0%
以上を総合考慮して、初値予想はプラスリターン(上振れ余地Low)です。
主幹事はいちよし証券です。その他は、みずほ証、大和証券、マネックス証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、東洋証券、極東証券、水戸証券、岡三証券で申し込めます。
証券会社名 | 割当株式数 | 割当比率 |
---|---|---|
いちよし証券 | 925,200 | 75.01% |
みずほ証券 | 80,100 | 6.49% |
大和証券 | 80,100 | 6.49% |
マネックス証券 | 18,500 | 1.50% |
SBI証券 | 18,500 | 1.50% |
松井証券 | 18,500 | 1.50% |
楽天証券 | 18,500 | 1.50% |
東洋証券 | 18,500 | 1.50% |
極東証券 | 18,500 | 1.50% |
水戸証券 | 18,500 | 1.50% |
岡三証券 | 18,500 | 1.50% |
岡三グループの岡三オンラインでも取扱いを期待できます。

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また、SBIグループのSBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、大和証券グループの大和コネクト証券、野村證券ルートでLINE証券、みずほ証券ルートのPayPay証券も幹事に入っている場合は同様です。
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True DataのIPOの当選のコツについては、以下で徹底解説しています。

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参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの?IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる
SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

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<投資スタンス>
中立+
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)
- 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
- やや強気:ネット証券・対面証券で申込
- 中立:ネット証券、回数制限に問題なくS級銘柄の当落に影響がない対面証券で申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)
- やや弱気:ネット口座以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも) ※安全重視ならSBI証券のみ
- 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)