東京電力が電力小売りの自由化に備えて「Ponta」を導入しました。 2016年4月から一般家庭向けを含めた全面的な電力自由化が始まったことに対応しています。
異業種からの参入が相次いでいて競争が激化しており、競争力強化の第一弾としてPontaを導入しました。
現在はVポイントへの自動交換や、nanacoポイントやWAONポイント、dポイントへのポイント交換サービスも導入しています。
ポンタとVポイント以外は自動交換ではなく都度交換のみとなっています。東京電力とPontaについてまとめます。
※2022年後半のように燃料費調整額が高騰している状況では、従来型の「従量電灯」プランの方がお得です。
目次
東京電力とPontaポイント
東京電力で契約して電気料金を支払う場合は、2016年1月以降、支払い額に応じてPontaポイントがつくことになりました。
電気料金の支払い、Webサービスの利用などに応じてポイントが貯まります。消費税等相当額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、延滞利息等は対象外です。
電気料金1,000円につき5ポイントが貯まります。還元率0.5%です。これは一般的なPontaポイント加盟店と比較するとやや低めの還元率です。 家庭の顧客が対象であり、法人は対象外です。
ポイントが付与されるプランは、スタンダードS,L,X、プレミアムプラン、スマートライフプラン、夜トク8,12、動力プランです。
Pontaポイント、Vポイント、.moneyのいずれかとWeb上でID連携して、貯まるポイントとして選択すると、その後は自動的にポイントが貯まります。
未選択の場合は、くらしTEPCOのマイページ内にポイントが貯まります。後から貯まったポイントをPontaポイント、Vポイント、.moneyのどれかに交換することも可能です。
電力自由化以降は、これまでの東電管轄外の地域でも東京電力と契約することが可能になります。東電がサービス提供するエリアがどこまで拡大するかに注目です。
東電は、中部電力、関西電力サービスエリア向けの新しい電気料金プランを発表しました。サービス提供するエリアがどこまで拡大するかに注目です。
ソフトバンク、So-net、USEN、TOKAIグループ、ニチガスグループ、レモンガス、河原実業、カナジュウ・コーポレーション、川島プロパンとのセット契約も発表されています。
東京電力の新しいサービスメニュー 東京電力のWebサイトから新しい料金プランに申し込むと、500ポイントがもらえます。既に東京電力と契約していてもプランの切り替えができます。
ただし、いくらポイントが貯まるとはいえ、既存の契約している料金プランによっては、新しいプランに申し込まない方がお得な場合もあります。
東京電力エナジーパートナーのサイト「くらしTEPCO」の料金プラン試算ページで、新旧の料金プランの比較ができます。
現在の電力会社・契約プラン・電気代・世帯人数・オール電化か否か・ライフスタイルなどを入力するだけで簡単です。
Pontaポイントはローソン、ケンタッキー、GEO、シェル、ビックカメラ、コジマ、ピザハット、ライフなどにて1ポイント1円で使えるので、現金同様の利便性があります。
Pontaポイントについては以下で徹底解説しています。Pontaカードを提示するとリアルの店舗で使えます。

また、Pontaポイントはリクルートポイントと100ポイント単位で等価交換(1対1)が可能です。しかもリアルタイムに交換できます。
じゃらん、ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティーなどのリクルートのサービスでも利用できます。
Pontaポイントとリクルートポイントは2015年冬に統合したので、東京電力でのPontaポイント付与のサービス開始時には、交換することなくリクルート系のサービスも利用できました。
東京電力の無料会員サイト「でんき家計簿」を「暮らしのプラットフォーム(仮称)」へとパワーアップさせ、リクルートのWebサービスが連携される予定です。
東京電力はVポイントとも提携します。電気料金の支払いで貯まるポイントは、PontaとVポイントから選べるようになります。

Pontaは電気料金の支払いにも使える
東京電力の電気料金に、Pontaポイントを充当できるようになりました。Vポイントも同様に利用可能です。
くらしTEPCOのマイページ内のポイントを利用できます。ポイントは1ポイントから利用できて、1ポイント1円で電気料金に充当できます。
1ポイント単位で極限まで細かくPontaポイントを利用できるのが大きなメリットです。東電と契約している方ですと、Pontaポイントは現金同然といっても過言ではありません。
電気料金にも利用可能になるということで、Pontaポイントの利便性がより一層向上しました。まさに現金同様のポイントに昇華してきました。
貯めたPontaポイントの使い道に困っている方で、契約先電力が東京電力の場合は、Pontaポイントが現金同様に使えます。
「くらしTEPCO」という会員サイト内でサクッと手続きできます。ポイント利用手続きを行ったらキャンセルはできません。
- くらしTEPCOにログインし、「ポイント」を選択
- 「ポイントを使う」を選択
- 「ポイントを電気料金に使う」を選択
- 電気料金の支払いにポイントを利用する契約を確認して「次へ」を選択
- 使うポイント数を入力して「確認画面へ」を選択
- 内容を確認してOKなら「登録する」を選択
インターネットが苦手な場合など、電話で手続きすることもできます。
初回は必要書類が郵送されてくるので、必要事項を記入して申し込めばOKです。2回目以降は、電話で手続きできます。
電話番号は「0120-995-113」で、受付時間は月曜~土曜(休祝日を除く)9:00~17:00です。
Loppiお試し引換券で使うと最強
Pontaは普通に使うと1ポイント1円ですが、ポン活で「ローソンお試し引換券」に使うと、お茶、お酒、コーヒー、お惣菜、ヨーグルト、お菓子、カップ麺などの多様な商品と交換できます。
この交換レートが激烈にお得となっており、Pontaポイント1ポイントで1.5~3円相当の商品と交換できます。
特にスイーツや酒類が充実しているので、好きな方にとってPontaポイントは驚異的にお得なポイントです。
先日は、在日スペイン大使館主催の晩餐会で採用されたワイン「BLUME VERDEJO」(ブルメ・ベルデホ)のフルボトルと交換しました!
300ポイントで980円のワインと交換できました! しかもタダでもらったのに商品価格の980円に対してもPontaポイントがつきます。お得感があります。
面倒に感じる方も多いと思いますが、ローソンのアプリか端末をピコピコとタッチすればOKです。簡単で時間は1~2分しかかかりません!
一度やってみたら次からはお気軽にサクッと交換できます。Loppiお試し引換券については以下で徹底解説しています。

Pontaポイントが最強に貯まるのは
ドコモの新しいポイントであるdポイントと交換できるPontaポイントが最強に貯まるのはリクルートカードです。 還元率1.2%でリクルートポイントが貯まります。
つまり、リクルートカードはPontaポイントが1.2%貯まるのと同義です。
Pontaをdポイントに交換して、ドコモの携帯電話料金に使うと、1.2%のポイントが現金同様となります!
ポン活でポイントを使うと、実質的な還元率は1.8~3.6%に跳ね上がります。詳細は以下で徹底解説しています。

専門家がおすすめのJCBカードでもあり、実際に発行して使い倒したところ、日々のお買い物や電子マネーチャージでザクザクとポイントを得られました。

Pontaポイントを効率的に貯めるには、リクルートカードの利用が最強です。
年間100万円使うと、リクルートカードならPontaポイントが1万2千ポイントも貯まり、1.8~3.6万円分の商品と交換できます。
数千円相当のリクルートポイントがプレゼントされるお得な入会キャンペーンも魅力的です。
公式サイトリクルートカード 公式キャンペーン
リクルートカードは、お得なベネフィットが豊富なハイ・クオリティー・カードです。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの高還元カードとしてリクルートカードを挙げられていました。

リクルートカードはPontaポイント以外にもお得な仕組みが満載なのが魅力的なクレジットカードです。
しかし、貯めたリクルートポイントをPontaポイントに交換する作業が生じます(交換画面)。
カード利用で直接Pontaポイントが貯まるクレジットカードでお得なのは、シェル-Pontaクレジットカードです。
年1度の利用で年会費が無料になり、実質無料で保有しやすいクレジットカードです。
それでいて一般加盟店で還元率1%、apollostationでポイント二重取り、Pontaポイント加盟店でもポイント二重取りというメリットがあります。
シェル-PontaクレジットカードとShell EasyPayを紐付ける設定を行うと、Shell EasyPayで決済だけでなくPontaポイントを貯めたり使うこともできるようになります。
シェル-Pontaクレジットカードを活用していくと、Pontaポイントがザクザクと貯まります。詳細は以下で徹底解説しています。

JALマイラーに朗報!
2015年4月からは、PontaポイントはJALマイルと相互交換できるようになりました。 2Pontaポイントを1JALマイルに交換できます。
交換レートは半減してしまいますが、1マイル2円の価値があると考えると実質的に1対1での交換となります。

移行期間も1週間程度と短めです。交換手順については、以下で丹念に解説しています。

JALマイラーにとっては、東京電力の電気代の支払いでPontaポイントが貯まり、JALマイルに交換できるのは嬉しいですね。
頑張ってビジネスクラスと交換したら1マイル3~4円、ファーストクラスと交換したら1マイル8~15円の価値が出てきます。
JALはANAと異なり、2,000マイルでスタジオアリス撮影券、通販サイトで使用できるクーポン、カタログギフトクーポン等と交換できます。私も2度交換しました。

JALマイルを貯めている方におすすめのクレジットカードは、JALアメリカン・エキスプレス・カード・プラチナです。JAL航空券等の購入では100円あたり4マイルが貯まります。
本家のアメックス・プラチナと比べるとサービスは見劣りますが、実用的なサービスはひと通り揃っているため、コスパの観点では良好です。
参考LCC時代もマイルは不滅!JALカードならJALアメックスが最強


一つの航空会社だけを使うのではなく、提携の複数の航空マイルを利用する方なら、多様な航空マイルが1.25%還元のマリオットボンヴォイアメックスプレミアムも選択肢です。
クレジットカードの専門家・岩田昭男さんも、おすすめの「マイル・航空系カード」として挙げられていました。

東京電力はソフトバンクとも提携する方向
東電はソフトバンクとも提携しました。電気料金と携帯電話通信料の「セット割引」をする方針です。 2015年はNTTの光回線卸売りが始まり、携帯電話・MVNO各社がスマホと光回線のセット割引を始めました。
- ドコモ光
- auスマートバリュー
- ソフトバンク光
- ワイモバイル光
- U-NEXT光
2016年からはこうしたセットプランに電力も加わりました。 電力・ケータイ・固定回線のオールインワン・パックが誕生し、割引でお得感を出すことで、新興勢力との競争を戦っていくことになるでしょう。
電力自由化には諸々の議論がありますけれども、競争が進んでサービスが拡充することは素晴らしいことだと思います。今後の各社の動向に期待します。
東京電力エナジーパートナーの新電力プランを契約すると、お得にポイントを貯められるメリットがあります。デメリットはオール電化などの場合、これまでのプランの方が安いことがある点です。
apollostationの新電力「ドライバーズプラン」は、ハイオク・レギュラーは10円/リットル、軽油は5円/リットルの割引となるのがメリットです。
apollostationのライバルのENEOSも家庭向け電力に参入しています。
ENEOSカード、ANAカード、ビューカード、エポスカード、エムアイカード、TS CUBIC CARD、レクサスカードで支払うと、ガソリン割引や、マイル・ポイントアップの特典があります。

通信事業者も電力に参戦しています。auでんきはau PAY プリペイドカードへのキャッシュバック(最大5%)が魅力的です。

「ソフトバンクひかり」は2年間の割引があります。0.5%のVポイントも貯まります。

複数の電力会社を比較検討したいという場合は、比較サイトが便利です。現在の電気代やライフスタイルから、最適な電力会社がどこかを比較検討できます。