新規上場！ビジョンのIPOの初値予想

ビジョン（9416）のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は12月3日(木)～12月9日(水)、上場日は12月21日(金)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は2,000円（1単元20万円）です。仮条件は1,800～2,000円と下振れました。

公開価格は仮条件の上限である2,000円となりました。予想PERは20.6倍、予想PBRは2.68倍です。

初値予想は公開価格近辺です。大手初値予想会社の初値予想は以下の通りとなっています。

• 2,100〜2,300円
• 1,900〜2,200円

ビジョンはモバイルWi-Fiルーターのレンタル事業、固定通信・移動体通信・ブロードバンド・OA機器販売・インターネットメディア等の情報通信サービス事業を展開しています。

監査法人はあずさ監査法人で、本社所在地は東京都新宿区西新宿六丁目5番1号 新宿アイランドタワー5階です。

ビジョンのIPO

ビジョンとは

ビジョンは、主に「グローバルWi-Fi事業」及び「情報通信サービス事業」を行っています。

当社グループの事業における事業の内容、報告セグメント、事業セグメント及び対応する関係会社は次のとおりであります。

従業員数は327名、平均年齢は31.5歳、平均勤続年数は4.7年、平均給与は462.1万円です。

グローバルWi-Fi事業

世界各国の通信キャリア等から現地の方が利用しているローカルネットワーク（データ通信サービス）を仕入れ、各地域へ渡航される方へモバイルWi-Fiルーター等をレンタルし、収益を得るサービスです。

グローバルWi-Fi事業における海外事業及び国内事業は、サービス提供エリアが異なっていますが、事業の流れは同一です。

エンドユーザーへの販売チャネルは次のとおりとなっています。

具体的なWebマーケティングの手段としては、インターネット上への広告掲載、WebサイトやＥＣサイトにより多くのエンドユーザーが検索エンジン経由で来るようにWebサイトの最適化、インターネット上のユーザーに対するアンケート調査を通じて市場調査を行う活動、及び自社サイトで獲得した顧客に対し新製品や新サービスの案内を提供することなどが挙げられます。

Web以外での販売チャンネルには、旅行代理店、保険代理店、クレジットカード会社などのパートナー、空港カウンターなどがあります。主に海外出張が多い企業や諸官庁などの法人向けとなっています。

情報通信サービス事業

スタートアップ、ベンチャー企業、及びその他一般企業向けに、各種通信サービスの加入取次ぎ、移動体通信機器の販売、OA機器販売、ホームページ制作等のサービス提供を行っています。

情報通信技術が目まぐるしく進化している時代において、顧客のニーズを的確に捉え、最適な製品やサービスを最適なタイミングで提供すべく、Webマーケティングを法人及びSOHO事業者へ展開しています。

情報通信サービス事業を展開している全国７箇所の営業所及び多数のパートナー企業との連携により、全国規模で訪問営業が行える強みを活かし、スタートアップ・ベンチャー企業等の業容拡大に応じて、各サービスを最適なタイミングで提供すべく事業展開しています。

SOHOとは「スモールオフィス・ホームオフィス」の略であり、パソコンなどの情報通信機器を利用して、小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者の呼称です。

その他、法人向け通信販売「ASKUL」の代理店業務も手掛けています。ASKULの個人版はLOHACOです。

ビジョンの業績推移

業績面では売上高・経常利益・純利益は減収ないし減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向です。

営業キャッシュフローは純利益を大きく下回っています。

前期の自己資本利益率(ROE)は15.8%であり、自己資本比率は48.5％です。

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数は8月下旬の急落後は下値を切り上げており、11月中旬からはモメンタムがついて回復しています。

このまま上昇トレンドに回帰するとIPOにも好材料です。

（※マネックス証券より）

上場規模

ビジョンのIPOの規模は最大で約52.7億円であり、東証マザーズとしては大型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は1,870,000株、売出は425,000株、オーバーアロットメント(OA)は344,200株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約34％と高めです。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は約19％です。

貸株人かつ売出人である佐野健一、売出人である株式会社メンバーズモバイル並びに当社株主である中本新一、大田健司、ＳＢＩイノベーションファンド１号、株式会社クレディセゾン、スターティア株式会社には、原則として90日間のロックアップがかかっています。ロックアップは1.5倍で解除されます。

まとめ

ビジョンの事業は、モバイルWi-Fiルーターのレンタル事業、固定通信・移動体通信・ブロードバンド・OA機器販売・インターネットメディア等の情報通信サービス事業ということで、IPOにおける人気度は上々です。

前期の連結売上高構成比は、グローバルWi-Fi事業36.9％、情報通信サービス事業62.9％、その他0.2％です。

中小企業向けOA機器・携帯販売などが主力となっており、Wi-Fi事業が急成長しています。

約52.7億円という上場規模は東証マザーズとしては大型です。需給面では不安が残ります。

年末のIPOラッシュの時期の上場であり、過密日程である点もマイナスポイントです。8日連続IPOの5日目であり、マイネットとの2社同時上場です。

予想PERは20.6倍であり、割安感はありません。参考類似企業の予想PERは以下の通りです。

• 3393 スターティア：11.62倍
• 3738 ティーガイア：12.97倍
• 8275 フォーバル ：17.36倍
• 9419 ワイヤレスゲート ：33.56倍
• 9435 光通信：16.63倍
• 9441 ベルパーク ：12.82倍

東証マザーズの35億円以上の大型IPOの初値結果は以下のとおりです。

• グリーンペプタイド：-8.0%
• メタップス：-7.9%
• イトクロ：+4.1%
• 中村超硬：+11.8%
• ヘリオス：+22.5%
• サンバイオ：-14.5%
• Aiming：+12.2%
• ファーストブラザーズ：+2.5%
• U-NEXT：+31.7%
• ホットランド：-1.7%
• リボミック：-20.4%
• ムゲンエステート：+10.0%
• CYBERDYNE：+130.0%
• みんなのウェディング：+27.1%
• アキュセラ・インク：+27.8%

以上を総合考慮して、初値予想は公開価格近辺です。

主幹事はみずほ証券です。その他は、SBI証券、SMBC日興証券、岡三証券、東海東京証券、マネックス証券、極東証券で申し込めます。

岡三グループの岡三オンラインでも取り扱いを期待できます。口座数が少ない穴場の証券会社です。

SBI証券が幹事に入っているので、着実にSBIチャレンジポイントを貯めましょう。

参考まだ安全資産は定期預金と国債だけなの？IPOチャレンジポイントで確実にS級IPOをゲットできる

SBI証券でIPOの引受け部門で活動していたプロにインタビューして、貴重なお話を聞きました。以下にまとめています。

SBI証券に取材インタビュー！IPOでネットにはないディープな情報を聞き倒しました！

日本の幾多のネット証券の中で、ここ最近では、SBI証券は唯一、IPOで主幹事証券を担ってきた証券会社です。また、幹事証券と...

SBI証券は当サイト限定でお得なタイアップ・プログラムを実施しています。なんと口座開設だけで3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。口座開設・維持は無料です。
↓

東海東京証券では2016年3月31日まで現物取引＆信用取引手数料無料キャンペーンを行っています。かなりお得なキャンペーンです。

マネックス証券は完全抽選で小口個人投資家でも当選する可能性がある証券会社です。

SBIネオトレード証券でもIPOの取扱いを開始しています。委託幹事に名を連ねる可能性があります。

まだSBIネオトレード証券に口座をお持ちでない方は、この機会にぜひ口座開設してはいかがでしょうか。
↓
SBIネオトレード証券 公式キャンペーン

＜投資スタンス＞
中立
（※強気・やや強気・中立・弱気の4段階）

※過去のIPO初値予想の履歴