上場!松屋アールアンドディ(7317)のIPOの初値予想

更新日: IPO

松屋アールアンドディ

松屋アールアンドディ(7317)のIPOが決定しています。ブック・ビルディング期間は2020年3月18日(水)~3月25日(水)、上場日は2020年4月6日(月)です。

新規上場する市場は東証マザーズで、想定価格は960円(1単元9.6万円)です。公募価格は2020年3月26日(木)に決定。

仮条件は910円~960円と下振れました。予想PERは10.9~11.5倍です。

初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。以下のレンジを想定しています。

850〜1,050円(仮条件の上限比-11.5%~+9.4%)

松屋アールアンドディは縫製自動機の開発・製造・販売を行う縫製自動機事業、自社設計の縫製自動機を用いて各種縫製品の製造・販売を行う縫製品事業を展開しています。

監査法人は有限責任監査法人トーマツで、本社所在地は福井県大野市鍬掛20-1-2です。

松屋アールアンドディとは

松屋アールアンドディは、縫製自動機事業を営むことにより、自社設計による縫製自動機を用いた生産ラインを活用して、縫製品事業における縫製品の品質向上・コスト低減を図っています。

また、縫製品事業で獲得した収益を縫製自動機の開発に投入して、より高性能な縫製自動機の開発に繋げることが可能となり、両事業はシナジー効果を得られます。

従業員数は32名、平均年齢は46.5歳、平均勤続年数は10.5年、平均年間給与は429.3万円です。

縫製自動機事業

松屋アールアンドディ設立のきっかけとなったアパレル用簡易自動機の開発・製造・販売からのターゲット切替えと事業拡大に成功した1985年頃からの事業です。

自動車の安全装置(エアバッグ・シートベルト)に関する自動機の開発・製造・販売への事業転換後は、裁断から縫製までの全工程をカバーする幅広い製品を開発してきました。

松屋アールアンドディは長年の縫製自動化に取り組んできた実績があり、そのノウハウを活かした各種縫製自動機を開発・製造しています。

そのため、松屋アールアンドディと同様の縫製自動機を提供している企業は少なく、また、松屋アールアンドディは各工程の自動機を顧客の要望に合わせて提供可能であることを強みとしています。

エアバッグメーカー向けを中心に、生産ライン毎に纏まった受注が得られる事業形態であることから、安定して収益を計上できる事業となっています。

縫製品事業

松屋アールアンドディでは、縫製自動機事業以外の第2の柱となる事業の育成に取り組み、現在では縫製品事業がその位置付けを担うようになっています。

縫製品事業における製品は顧客からの要求に沿って受注生産にて製造されるため、在庫を抱えることによるリスクが低い上に、顧客の内示に基づいた生産計画を立てることで、効率的に稼働することが可能。

縫製品はベトナムでの製造を中心としており、自社設計による縫製自動機を用いた生産ラインを活用し、一部の工程において自動化、省人化、省熟化を図り、コスト削減に取り組んでいます。

一部の生産ラインにおいては顧客が設備投資することにより、設備投資が未回収となるリスクが低い事業です。

松屋アールアンドディのIPOの諸データ

松屋アールアンドディの業績推移

業績面では売上高は減収、経常利益・純利益は減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。

松屋アールアンドディの業績推移

主要な連結経営指標等の推移は下表のとおりです。

回次 第36期 第37期
決算年月 2018年3月 2019年3月
売上高 (千円) 6,767,463 7,517,353
経常利益 (千円) 493,077 223,431
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 207,271 113,683
包括利益 (千円) 161,395 20,232
純資産額 (千円) 1,757,604 1,777,836
総資産額 (千円) 3,404,028 4,091,101
1株当たり純資産額 (円) 781.16 790.15
1株当たり当期純利益 (円) 92.12 50.53
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 (円)
自己資本比率 (%) 51.6 43.5
自己資本利益率 (%) 11.7 6.4
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) △59,433 8,615
投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △349,747 △119,838
財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) △125,368 330,599
現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 325,027 528,805
従業員数 (名) 1,109 1,371

市場トレンド

市況面では、上場直前3ヶ月間のインデックスが上昇トレンドの状況だと初値リターンが高い傾向となっています。

東証マザーズ指数はここ数ヶ月は下降トレンドとなっており、2020年に入ってからはコロナウイルスの影響で軟調な展開となっています。

底打ちして堅調な相場に回帰すればIPOにおいて追い風となり、下降トレンドになったら逆風です。

東証マザーズのチャート(過去3ヶ月)

上場規模

松屋アールアンドディのIPOの規模は最大で約6.9億円であり、東証マザーズとしても小型です。小型であればある程、初値リターンは良い傾向があります。

公募株式数は280,000株、売出株式数は343,000株、オーバーアロットメント(OA)は93,400株です。

公開比率(オファリングレシオ)は最大で約28%と標準的です。公開比率が低ければ低いほど、初値リターンが高い傾向があります。公募株式数に占める売出の割合は55%です。

株主名 保有割合 ロックアップ
後藤秀隆 25.53%
後藤倫啓 23.40%
後藤匡啓 23.40%
オムロンヘルスケア(株) 10.64%
CBC(株) 4.26%
ゴトウホールディング(株) 4.26%
NVCC7号投資事業有限責任組合 2.43%
後藤久代 1.83%  
中野雅史 0.34%
長谷川克人 0.34%

※制度ロックアップによる継続保有を含む

初値予想

松屋アールアンドディの事業は、縫製自動機の開発・製造・販売を行う縫製自動機事業、自社設計の縫製自動機を用いて各種縫製品の製造・販売を行う縫製品事業ということで、IPOにおける業種の人気度は低めです。

予想PERは10.9~11.5倍であり、類似企業と比較すると中間的です。

コード 銘柄名 PER PBR 配当利回り
3526 芦森工業 3.15 0.33 3.26%
6262 ペガサスミシン製造 赤字 0.39 5.90%
6440 JUKI 7.18 0.44 4.43%
6445 蛇の目ミシン 26.89 0.21 5.42%
6448 ブラザー工業 10.02 1.05 3.53%
6995 東海理化電機 6.66 0.54 4.66%
7291 日本プラスト 4.17 0.29 3.87%

約6.9億円という上場規模は東証マザーズとしても小型です。

上位株主にVCが名を連ねているものの、万遍なくロックアップがかかっています。

東証マザーズの5億~10億円未満の小型IPOの初値結果は以下のとおりです。

  • スポーツフィールド:+211.4%
  • ユナイトアンドグロウ:+152.4%
  • ALinkインターネット:+136.5%
  • ジェイック:+117.3%
  • インティメート・マージャー:+110.5%
  • AI CROSS:+65.1%
  • パワーソリューションズ:+155.5%
  • フィードフォース:+140.0%
  • インフォネット:+130.2%
  • バルテス:+175.8%
  • グッドスピード:+25.0%
  • エードット:+121.0%
  • Welby:+246.7%
  • gooddaysホールディングス:+128.1%
  • 識学:+152.8%
  • テノ.ホールディングス:+25.0%
  • AmidAホールディングス:+6.3%
  • Kudan:+276.3%
  • アルー:+46.7%
  • 霞ヶ関キャピタル:+133.7%
  • VALUENEX:+133.7%
  • ブリッジインターナショナル:+92.6%
  • イーエムネットジャパン:+133.3%
  • アズーム:+113.3%
  • チームスピリット:+101.4%
  • アクリート:+100.3%
  • ロジザード:+177.8%
  • エーアイ:+250.0%
  • プロパティデータバンク:+130.3%
  • ログリー:+149.2%
  • ベストワンドットコム:+242.5%
  • HEROZ:+988.9%
  • コンヴァノ:+135.4%
  • ブティックス:+137.8%
  • 和心:+167.9%
  • Mマート:+333.9%
  • すららネット:+113.0%
  • ナレッジスイート:+150.5%
  • イオレ:+169.8%
  • エル・ティー・エス:+313.2%
  • 一家ダイニングプロジェクト:+173.5%
  • サインポスト:+287.7%
  • エスユーエス:+116.1%
  • ユニフォームネクスト:+137.1%
  • Fringe81:+133.1%
  • ビーブレイクシステムズ:+361.1%
  • アセンテック:+197.5%
  • 旅工房:+173.7%
  • テモナ:+215.7%
  • 力の源ホールディングス:+271.7%
  • ファイズ:+220.8%
  • フォーライフ:+31.6%
  • グレイステクノロジー:+130.0%
  • イノベーション:+214.1%
  • リネットジャパングループ:+92.9%
  • G-FACTORY:+54.3%
  • シルバーエッグ・テクノロジー:+191.3%
  • チェンジ:+149.9%
  • バリューデザイン:+111.5%
  • カナミックネットワーク:+186.7%
  • デジタルアイデンティティ:+88.3%
  • ストライク:+125.9%
  • ハイアス・アンド・カンパニー:+189.5%
  • はてな:+278.1%
  • ソーシャルワイヤー:+56.9%
  • アークン:+262.1%
  • 鎌倉新書:+180.6%
  • ネオジャパン:+401.7%
  • パートナーエージェント:+217.5%
  • ピクスタ:+34.8%
  • べステラ:+25.0%
  • パルマ:+70.5%
  • 富士山マガジンサービス:+126.4%
  • ファンデリー:+102.1%
  • マーケットエンタープライズ:+167.0%
  • ジグソー:+236.4%
  • レントラックス:+53.1%
  • 海帆:+76.5%
  • プラッツ:+70.2%
  • 日本動物高度医療センター:+44.2%
  • ハウスドゥ:+47.2%
  • ショーケース・ティービー:+193.9%
  • ヒューマンウェブ:+11.7%
  • コラボス:+137.6%
  • ALBERT:+115.7%

以上を総合考慮して、初値予想は「公開価格近辺でマイナスリターンの可能性がある」です。


主幹事は野村證券です。その他は、SBI証券、みずほ証券、岡三証券、東洋証券で申し込めます。

証券会社名 割当株式数 割当比率
野村証券 561,000 90.05%
SBI証券 18,600 2.99%
みずほ証券 18,600 2.99%
岡三証券 12,400 1.99%
東洋証券 12,400 1.99%

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<投資スタンス>
やや弱気
(※強気・やや強気・中立・やや弱気・弱気の5段階)

  1. 強気:対面証券・ネット証券で全力申込
  2. やや強気:ネット証券・対面証券で申込
  3. 中立:ネット証券、S級銘柄の当落に影響がない対面証券では申込(大量獲得を狙える場合は妙味あり)※回数制限やS級狙いで回避することも
  4. やや弱気:SBI証券以外は原則回避(ただし、マイナス覚悟の勝負で申し込むことも)
  5. 弱気:SBI証券以外は回避(対面証券はバーター取引ならOK)

過去のIPO初値予想の履歴

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