JTという煙草、医薬、加工食品などを展開している企業があります。
グループの食料品の株主優待を実施しており、実用性が高いことから人気を博しています。
JT(2914)の株価、終了した株主優待について徹底的に解説します。
JTの株主優待は終了
JTは東証一部上場の貸借銘柄です。権利確定日は6月末・12月末の年2回でしたが、終了しました(以下、以前の優待をご紹介)。
権利確定日に株式を保有していると株主優待がもらえます。権利確定日は以下のとおりです。
- 2017年12月26日
- 2018年6月26日
- 2018年12月25日
- 2019年6月25日
- 2019年12月25日
自社および自社グループ会社商品(食品等)金額は以下の通りです。JTの株主優待には、長期保有による優遇はありません。
- 100株以上:1,000円相当
- 200株以上:2,000円相当
- 1000株以上:3,000円相当
- 2000株以上:6,000円相当
優待品に代えて社会貢献活動(東日本大震災、熊本地震の義援金)への寄付も選択可能です。ほしいものが皆無の場合は寄付という選択肢もあります。
まず株主優待の案内が届くので、コースを選択してハガキに記入して返送する方式となります。住所などは印字されているので、いちいち記入する必要はなくて便利です。
具体的には下表のとおりです。200株保有だと水のみという選択肢がないのが特徴です。必ずご飯と水のセットになります。2000株以上だと2点選ぶ方式となります。
株式数 | 金額 | 株主優待の品物 |
---|---|---|
100株以上 | 1,000円 | 以下から1点 1. ご飯詰め合せ 2. 富士山麓のおいしい水 2L 1ケース(6本入) 3. 相当額(1,000円)の寄付 |
200株以上 | 2,000円 | 以下から1点 1. カップ麺・ご飯詰め合せ 2. ご飯・飲料水詰め合せ 3. スープ・調味料詰め合せ 4. 相当額(2,000円)の寄付 |
1,000株以上 | 3,000円 | 以下から1点 1. ご飯詰め合せ 2. カップ麺・ご飯詰め合せ 3. (冷凍)さぬきうどんセット(10食入) 4. スープ・調味料詰め合せ 5. 越後の名水 550ml 1ケース(24本入) 6. 相当額(3,000円)の寄付 |
2,000株以上 | 6,000円 | 以下から2点 1.ご飯詰め合せ 2. カップ麺・ご飯詰め合せ 3. (冷凍)さぬきうどんセット(10食入) 4. スープ・調味料詰め合せ 5. 越後の名水 550ml 1ケース(24本入) 6. ベーカリーラスク・ジャム詰め合せ 7. 相当額(3,000円)の寄付 |
送付を希望するとJTカレンダーも送ってくれます。11月下旬~12月上旬に届きます。株主一人につき一つとなります。
また、株主限定の工場見学会も用意されています。2017年はテーブルマーク「魚沼水の郷工場」でした。
以下はパックのお米のセットです。独身男には極めて利便性が高い食品で嬉しいです。
天下無双の万能戦士であるミネラルウォーター(ペットボトル)も便利です。越後の名水となっており、様々な用途に活用できます。500mlと2lの2種類となっています。
株主優待の実物とともに、タバコ製品発送の案内も封入されています。希望がある場合は返送する流れとなります。
JTの株主優待は金券ショップでは買取不可という店舗が大多数です。
ヤフオク!やメルカリでは売却も可能ですが、手間がかかるわりにはディスカウントが入って妙味には乏しいと考えます。
JTの株価
JTは約120カ国でたばこ事業を展開しており、販売シェアで世界第3位のたばこメーカーです。
国内では「メビウス(2013年2月にマイルドセブンから改称)」「セブンスター」「ピアニッシモ」、海外でも「ウィンストン」などのブランドを保有しています。
https://www.youtube.com/watch?v=PBSoac02Q2M
煙草のほか、医薬、加工食品なども手掛けています。近年は、海外大手たばこ会社や事業の買収などのM&Aを有効活用することで、収益拡大に努めてきました。
旧・国有会社の中では最も民間企業らしい質実剛健な会社へと進化しており、もはやお役所の影は微塵にもなく、パワフルなグローバル企業となっています。
事業投資およびそのリターンをより適切に管理して、競合他社との比較をより容易にする観点から、「調整後営業利益」を利益指標に掲げています。
調整後営業利益=営業利益+買収に伴い生じた無形資産に係る償却費+のれんの減損損失±リストラクチャリング収益・費用等
為替一定ベースで中長期にわたり1桁台半ば~後半の利益成長を目標としています。
売上構成(2016年12期連結、外部顧客への売上収益)は、国内たばこ32%、海外たばこ56%、医薬4%、加工食品8%、その他1%未満です。
利益面では、海外たばこ事業がグループ利益の過半を稼いでおり、2016年12期は調整後営業利益の57%を占めています。
https://www.youtube.com/watch?v=j4V3M3m3O8U
1949年設立の日本専売公社が前身であり、1985年に公社財産の全額出資で日本たばこ産業を設立しました。
1999年のRJR International、2007年のGallaherの2件の大型案件をはじめとする積極的な買収により事業基盤を拡大しています。
売上高・利益
売上高・経常利益・純利益・EPSはボックスでの推移となっています。1株配当は右肩上がりとなっており、連続増配を続けています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 2,120,196 | 532,360 | 509,560 | 343,612 | 181.1 | 68.0 | 38% |
2014/03(実) | 2,399,841 | 648,260 | 636,203 | 427,987 | 235.5 | 96.0 | 41% |
2014/12(実) | 2,153,970 | 499,757 | 502,299 | 362,919 | 199.7 | 100.0 | 50% |
2015/12(実) | 2,252,884 | 565,229 | 565,113 | 485,691 | 270.5 | 118.0 | 44% |
2016/12(実) | 2,143,287 | 593,329 | 578,237 | 421,695 | 235.5 | 130.0 | 55% |
2017/12(予) | 2,125,000 | 565,000 | - | 402,000 | 224.5 | 140.0 | 62% |
キャッシュ・フロー
営業キャッシュフローは純利益を上回っている年度と下回っている年度があります。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 466,608 | -147,928 | -569,473 | 318,680 |
2014/03(実) | 396,496 | -163,473 | -145,189 | 233,023 |
2014/12(実) | 543,696 | -49,110 | -388,859 | 494,586 |
2015/12(実) | 468,432 | -63,271 | -254,852 | 405,161 |
2016/12(実) | 376,549 | -687,509 | 91,318 | -310,960 |
利益率・CFマージン・ROE
経常利益率、純利益率、キャッシュフロー・マージン、ROEのいずれも高い水準で推移しています。
最新のROEを分解すると純利益率19.7%、総資産回転率0.49倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)1.77倍です。
財務レバレッジは低めで、資産から売上を作る回転率(資産効率)は低めで、売上から利益を作る利益率は極めて高めです。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 24.0% | 16.2% | 22.0% | 20.0% |
2014/03(実) | 26.5% | 17.8% | 16.5% | 19.9% |
2014/12(実) | 23.3% | 16.8% | 25.2% | - |
2015/12(実) | 25.1% | 21.6% | 20.8% | 19.5% |
2016/12(実) | 27.0% | 19.7% | 17.6% | 17.2% |
2017/12(予) | - | 18.9% | - | - |
指標
JTの株主優待利回りは100株保有の場合、年0.51%です。
予想配当利回りは3.6%(配当性向62%)であり、配当+優待利回りは年4.11%です。
PBR 2.67倍、予想PER 19.35倍、自己資本比率56.4%です。有利子負債は5326億円、現金等は2941億円、営業CFは3765億円です。
https://www.youtube.com/watch?v=9eI3bNEBcIM
2017年12月期上期の連結営業利益は、前年同期比9%減の3133億円となりました。経営上重視している利益指標の調整後営業利益は1%減の3147億円と軟調な展開でした。
国内たばこ事業が加熱式たばことの競争激化、煙草離れの着実な進行で7%減の1200億円と苦戦しています。
他方、海外たばこ事業の調整後営業利益は1%増とコスト低減効果で増益を確保しました。医薬事業はロイヤリティ収入の増加により3.2倍の90億円と堅調です。
今期4Qにはインドネシアのたばこ企業および流通販売会社の2社の株式を取得し、子会社化する予定となっています。
JTの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
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