芙蓉総合リースというみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)系の総合リース企業があります。
豪華なカタログギフトがもらえる株主優待を実施しており、図書カードNEXTに交換することも可能で、個人投資家に根強い人気があります。
芙蓉総合リース(8424)の株価、株主優待、優待の使い方について徹底的に解説します。
芙蓉総合リースの株主優待
芙蓉総合リースの株式を保有していると、3,000円相当のカタログギフトまたは図書カードが得られます。
長期保有の優遇も存在しており、2年以上継続保有の場合は5,000円相当にパワーアップします。+2,000円(約+66.7%)です。
保有継続期間2年以上の確認は、毎年3月31日および9月30日の株主名簿に、同一株主番号で継続して5回以上掲載されることが条件です。
権利確定日は3月末の年1回であり、権利確定日に株式を保有していると株主優待がもらえます。権利確定日は以下のとおりです。
- 2018年3月27日
- 2019年3月26日
- 2020年3月26日
- 2021年3月26日
- 2022年3月28日
まず重厚な厚さを誇っているカタログギフトが届くので、アイテムを選んで返送する流れとなります。
カタログギフトサービス大手のハーモニックのサービスが利用されています。
ぼっちで99%外食もしくはお惣菜・弁当で、自炊をすることがほとんどないため、ワインか図書カードを選ぶことが多いです。
2017年はワインの在庫がだぶついていたので図書カードにしました。
図書カードNEXTになって10年間の有効期限が設定されているのがマイナスポイントです。また、金券ショップでの転売もしづらくなって著しい改悪ですね。
最近はKindle等で電子書籍を買うことが増えてきたため、転売効率が悪化した図書カードの魅力が低下しました。
芙蓉総合リースの株価
芙蓉総合リースはみずほFGの顧客基盤を活用し、様々なリースおよび割賦販売業務などを展開しています。
取扱商品は情報関連機器、事務用機器、産業機械、工作機械、商業用店舗設備、医療機器、船舶、航空機、車両など輸送用機器、建築土木機械など多様なジャンルにまたがっています。
また、営業貸付なども手掛けており、傘下にはシャープファイナンスや、オートリース事業を手掛ける芙蓉オートリースなどがあります。
1969年に丸紅飯田(現丸紅)、富士銀行(現みずほ銀行)など、芙蓉グループ6社の出資により設立しました。
1988年に米国に現地法人を設立して、2001年に安信リース、02年に安田リースと合併しました。
2011年には中国上海市に現地法人を設立し、2014年に英航空機関連サービス会社のALM社を子会社化しました。
売上高・利益
売上高は減収、利益・EPSは減益の年度があるものの、大局的には右肩上がりの傾向となっています。配当は美しい右肩上がりです。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 442,557 | 24,786 | 26,434 | 15,647 | 518.2 | 70.0 | 14% |
2014/03(実) | 441,691 | 23,174 | 25,381 | 12,981 | 429.5 | 74.0 | 17% |
2015/03(実) | 472,262 | 24,517 | 26,474 | 14,203 | 470.1 | 80.0 | 17% |
2016/03(実) | 493,704 | 24,420 | 29,187 | 17,464 | 579.2 | 100.0 | 17% |
2017/03(実) | 507,001 | 28,634 | 31,379 | 19,974 | 661.8 | 130.0 | 20% |
2018/03(予) | 530,000 | 31,000 | 33,000 | 20,500 | 679.1 | 136.0 | 20% |
キャッシュ・フロー
純利益を大きく下回る営業キャッシュとなっていますが、リース会社の事業構造から問題はありません。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | -55,541 | 8,152 | 98,247 | -47,389 |
2014/03(実) | -85,194 | -1,081 | 62,636 | -86,275 |
2015/03(実) | -157,163 | -9,257 | 147,304 | -166,420 |
2016/03(実) | -144,126 | -8,579 | 150,279 | -152,705 |
2017/03(実) | -154,028 | -4,897 | 157,674 | -158,925 |
利益率・CFマージン・ROE
経常利益率は6%前後、純利益率は3~4%前後で推移しています。ROEは合格ラインと言われている8%を超えてきました。
最新のROEを分解すると純利益率3.94%、総資産回転率0.23倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)10.10倍です。
財務レバレッジは高めで、資産から売上を作る回転率(資産効率)は低めで、売上から利益を作る利益率はやや高めです。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 6.0% | 3.5% | -12.6% | 11.1% |
2014/03(実) | 5.7% | 2.9% | -19.3% | 7.7% |
2015/03(実) | 5.6% | 3.0% | -33.3% | 7.4% |
2016/03(実) | 5.9% | 3.5% | -29.2% | 8.6% |
2017/03(実) | 6.2% | 3.9% | -30.4% | 9.2% |
2018/03(予) | 6.2% | 3.9% | - | - |
指標
芙蓉総合リースの株主優待利回りは3,000円で計算すると、100株保有の場合で年0.44%です。
予想配当利回りは1.99%(配当性向20%)であり、配当+優待利回りは年2.43%です。
PBR0.9倍、予想PER10.09倍、自己資本比率9.9%です。有利子負債は1兆7436億円、現金等は505億円、営業CFは-1540億円です。
芙蓉総合リースの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
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