サンリオという言わずと知れたキャラクターライセンサー大手企業があります。
テーマパークのパスポート、キャラクターグッズの株主優待を実施しており、個人投資家に根強い人気があります。
サンリオ(8136)の株価、株主優待、株式、優待の使い方について徹底的に解説します。
サンリオの株主優待
サンリオの株式を保有していると株主優待がもらえます。権利確定日は3月末と9月末です。長期保有による優遇はありません。権利確定日は以下のとおりです。
- 2017年9月26日
- 2018年3月27日
- 2018年9月25日
- 2019年3月26日
- 2019年9月25日
- 2020年3月26日
- 2020年9月25日
3月末の優待は7月中旬~下旬に届き、9月末の優待は12月中旬~下旬に届きます。
「サンリオピューロランド・ハーモニーランド」共通優待券
サンリオの株主優待の内容は、第一にサンリオピューロランド、ハーモニーランドで使えるパスポート(株主優待券)となります。
ヤフオク!やメルカリ、金券ショップでの転売も可能となっています。株式数によって得られる枚数が異なります。
保有株式数 | 株主優待券の枚数 |
---|---|
100株以上 | 3枚 |
500株以上 | 6枚 |
1,000株以上 | 8枚 |
4,000株以上 | 10枚 |
10,000株以上 | 12枚 |
50,000株以上 | 15枚 |
100,000株以上 | 20枚 |
有効期間は半年間となっています。3月末優待分は12月まで、9月分は6月まで有効となります。
サンリオ・ピューロランドの素晴らしさはショーのクオリティです。アクロバットな空中演舞、ホロリと来るストーリー、素晴らしい歌詞の歌が素晴らしいです。
乗り物でおすすめなのは「~マイメロディ&クロミ~マイメロードドライブ」です。途中で出てくるマイメロの赤ちゃんが卓越した可愛さです。
ピューロランドの中はキャラクターが徘徊しており、子供などとの記念撮影に積極的に応じています。
キティちゃんの家に行くとハローキティとの写真撮影も可能です。私がかなり昔にまだ辛うじてリア充気味だった時に撮ったことがあります。
店舗優待券
サンリオの株主優待はテーマパークの株主優待券がメインですけれども、2017年3月期まではキャラクターグッズも付帯していました。
また、サンリオストア等で2,500円(税込)以上の購入で使える500円割引の「株主ご優待クーポン券」も付帯していました。
2017年9月からは(1,000円券)になりました。100株以上だと1枚、1000株以上だと2枚になります。
キャラクターグッズも保有株式数によって内容が変わってきます。100株以上、1000株以上で2パターンある年が大多数でした。過去の実績は下表のとおりです。
年月 | 100株 | 1000株 |
---|---|---|
2017年9月 | 店舗優待券1,000円分 | 店舗優待券2,000円分 |
2017年3月 | とびだす!綿棒ケース(ハローキティ) | ハローキティクッション |
2016年9月 | エコバッグ | シナモロール・ヌイグルミ |
2016年3月 | ぐでたま・ふた付き携帯除菌ウェットティッシュ | ポム ポム プリン・ヌイグルミ |
2015年9月 | 綿棒ケース&ダイナモライト セット | HELLO KITTYウェットティッシュケース |
2015年3月 | フォトスタンド | HELLO KITTYペンダント |
いちご新聞(終了)
株主優待には「月刊いちご新聞」の最新号が封入されています。2017年8月でなんと594回と50年近い歴史を誇る新聞です。
ただし、2017年9月期からは送られてこなくなりました。
キャラクターの誕生秘話、サンリオグッズができるまで等の特集の他、キャラクターグッズの紹介もあります。マイメロティの漫画も可愛いです。
サンリオIRレターもキャラクターが盛りだくさんであり、ファンでしたら見ているだけで楽しめます。
社長からのメッセージも表紙が可愛さ全開となっています。
サンリオの株価
サンリオは根強い人気を保つ「ハローキティ」を筆頭に「マイメロディ」「シナモロール」などオリジナルキャラクターを多数開発しています。
アジア、欧州、米国などに子会社を持ち世界でライセンスビジネスを推進するキャラクターライセンサーの大手です。
生産工場を持たないファブレス経営を推進しており、ROEは高い状態が続いています。
キャラクターグッズを販売するサンリオショップやコーナーを全国展開するほか、東京多摩地区と大分県にテーマパークを運営しています。
セガサミーホールディングスと包括的業務提携の基本契約をしており、セガサミーはサンリオ発行済株式数の11%を保有する筆頭株主となっています(2017年3月期)。
2017年3月期連結の売上構成(内部取引込み)は海外36%、国内物販28%、国内ライセンス13%、テーマパーク11%、その他12%となっています。
全社費用等控除前営業損益は、海外51%、国内物販8%、国内ライセンス40%、テーマパーク-0.5%未満、その他1%となっています。
売上では13%のライセンスが営業利益では40%という点が、キャラクターの権利を司る事業の妙味を物語っていますね。
1960年に前身である「山梨シルクセンター」を設立したのが源流となります。贈り物用品の商品企画、販売からサンリオの歴史は始まり、1973年に社名を「サンリオ」に変更しました。
1974年に開発した「ハローキティ」は一時はダレていたものの、1990年代の半ばごろから第2次ブームが到来し再び成長軌道になりました。
1990年に東京都多摩市に「サンリオピューロランド」を、1991年に大分県に「ハーモニーランド」をオープンしました。
サンリオ・ピューロランドは、これ以外は何もない立地で都心部から離れており、興味はあってもそこまでなかなか行く気力が乏しいのがデメリットです。
お台場、豊洲や築地あたりの立地にあったら集客力がGU(ギャップ・アップ)となるでしょう。
ただ、多摩センター駅前はサンリオ・ピューロランドを前提とした街作りとなっており、関係自治体・企業との調整に鑑みると、移転のハードルは高そうです。
売上高・利益
2018年3月期1Q連結営業利益は前年同期比37%減の13億円、海外の営業利益(全社費用等控除前、以下同)が同24%減の19億円と軟調な展開でした。
特に欧州(ドイツ子会社)は消費環境が引き続き厳しかったうえ、他社キャラクターとの競合が激化し、営業利益が同58%減と低迷しました。北米の営業利益も同80%減と垂直落下です。
映画発キャラクターグッズとの競争激化や、小売業界の構造変化により店舗における「ハローキティ」の陳列スペースが縮小したのが痛手でした。
アジアは台湾、香港が低調に推移して、コスメ・化粧品、ベビー関連の伸びで中国は順調だったが、アジア全体では営業利益は同3%減となりました。国内でも物販が大幅減益、ライセンスも減益でした。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 74,233 | 20,198 | 19,646 | 12,536 | 142.1 | 45.0 | 32% |
2014/03(実) | 77,009 | 21,019 | 20,180 | 12,802 | 145.2 | 80.0 | 55% |
2015/03(実) | 74,562 | 17,468 | 18,525 | 12,804 | 146.5 | 80.0 | 55% |
2016/03(実) | 72,476 | 12,675 | 13,178 | 9,609 | 112.1 | 80.0 | 71% |
2017/03(実) | 62,695 | 6,904 | 7,255 | 6,475 | 76.3 | 80.0 | 105% |
2018/03(予) | 65,700 | 10,800 | 11,200 | 7,800 | 91.9 | 80.0 | 87% |
キャッシュ・フロー
常に純利益を大きく上回る営業キャッシュを上げており、一般論としては安定感があります。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 17,085 | -485 | -9,651 | 16,600 |
2014/03(実) | 17,448 | -8,651 | -5,417 | 8,797 |
2015/03(実) | 14,438 | -7,818 | -11,921 | 6,620 |
2016/03(実) | 10,011 | -6,398 | -19,582 | 3,613 |
2017/03(実) | 7,037 | 8,736 | -6,111 | 15,773 |
利益率・CFマージン・ROE
利益率・ROE・キャッシュフロー・マージンのいずれも日本の大企業としては高めの数字に上昇してきました。
最新のROEを分解すると純利益率10.33%、総資産回転率0.61倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)1.92倍です。
財務レバレッジはやや低めで、資産から売上を作る回転率(資産効率)は低めで、売上から利益を作る利益率は高めです。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2013/03(実) | 26.5% | 16.9% | 23.0% | 29.2% |
2014/03(実) | 26.2% | 16.6% | 22.7% | 23.2% |
2015/03(実) | 24.8% | 17.2% | 19.4% | 20.1% |
2016/03(実) | 18.2% | 13.3% | 13.8% | 16.0% |
2017/03(実) | 11.6% | 10.3% | 11.2% | 12.1% |
2018/03(予) | 17.0% | 11.9% | - | - |
指標
サンリオの株主優待利回りは、パスポートを1枚1,000円、グッズは1回300円で計算すると、100株保有の場合で年3.09%です。年間6,600円相当で計算しています。
予想配当利回りは3.75%(配当性向87%)であり、配当+優待利回りは年6.84%です。
PBR3.42倍、予想PER24.34倍、自己資本比率52.2%です。有利子負債は208億円、現金等は300億円、営業CFは70億円です。
2018年3月期通期連結営業利益の会社計画は、1Qは各地域で厳しい状況が続きましたが、内外での今後の取り組みを勘案し期初計画を据え置きました。以下の施策が挙げられています。
- 北米:他社キャラクターとのコラボや「ぐでたま」の販促強化
- 欧州:ライセンス営業のベテランを採用して主要ライセンシーへの営業を強化
- 中国:「ぐでたま」のライセンス展開をスタート
- 国内:15周年を迎えた「シナモロール」などキャラクターの新たな活用提案や一段の原価低減
為替レートは前期並みの120円/ユーロ、110円/ドルを想定されています。
サンリオの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
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